時価総額18億ドル超の米ドルペグ型ステーブルコイン・Tether(テザー/$USDT)が、自社プラットフォーム上で米ドルを払い戻しできる機能を再追加したことがわかりました。
2014年に登場したUSDTは、米ドルと1:1で連動された暗号通貨(ステーブルコイン)で、資産移動のしやすさや原資産の価格安定性から、数多くの取引所で利用されてきました。
同社が今回発表した声明によると、テザーの人気度は市場とともに昨年から爆発的に上昇し、取引所ではなく自社プラットフォームを介した償還は「持続不可能」になったといいます。
しかし同社は、今月初めに発表されたデルテック社とのバンキング提携のおかげで、再度自社プラットフォーム上での米ドル払い戻しが可能になったといいます。
償還は誰でも行えるわけではなく、現時点では10万ドル(1140万円相当)からスタートとなっています。
また、USDTの預入れ・引出しには手数料がかからない一方、米ドルの預入れは0.1%固定、引出しは額に応じて手数料がかかるもようです。

Tetherプラットフォーム上における引出し額と手数料 | Tetherウェブサイトより
テザーは先月中旬、仮想通貨取引所Bitfinexでのビットコイン($BTC)急騰をきっかけに米ドルとの1:1ペグが大幅に崩れ、同取引所では入金停止の措置が取られました。
BitfinexでのUSDT一斉売却はBTCの価格操作と繋がりがあるという見解も上がっており、米司法省はBitfinexおよびテザーの昨年末の市場大下落への関与を調査しています。
更に、テザーが先月末に5億USDTを無効化した事件を受けてからは、True USD($TUSD)、USD Coin($USDC)、Paxos Standard($PAX)などといったオルタナティブに信用が集まっています。
Tetherのペッグが外れるにつれビットコインが急騰、Bitfinex入金停止騒動が原因か
Tether(テザー)が5億USDTを無効化
【速報】市場が昨年11月並みの価格に大急落 資産は新参ステーブルコインに逃げか
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