Binance Futuresの使い方・手数料・特徴からBitMEXとの違いまでを完全解説
2019/09/20

Binance Futuresの使い方・手数料・特徴からBitMEXとの違いまでを完全解説

shimada

Takahiro

経済学・金融論、また統計学をはじめ数学の分野にも興味があり、勉強しています。

Binance(バイナンス)はマルタに拠点を置く暗号資産取引所で、1日12億回の取引、1秒間でなんと140万回以上の取引が行われている世界トップクラスの取引所です。

そんなBinanceが9月にビットコインの無期限型先物契約(Perpetual Futures Contracts)の取り扱いを開始しました。

こちらのページではBinance Futures(先物取引)の始め方・使い方を、BitMEXとも比較しながら解説していきます。

尚、Binanceでは定期的に利用者に向けたキャンペーンを実施しています。今回はローンチ記念として9/21の13時以降にBinance Furtures アカウントをアクティベートしたユーザーは最大20ドル分のUSDTがキャンペーンで受け取ることができます。

詳しくはBinanceの記事を参照ください。

※注意: BitMEXは一般的な先物契約と無期限型契約の両方を扱っていますが、この記事では無期限型契約のみを解説・比較していきます。

Binance Futuresの仕様・BitMEXとの比較

具体的な登録方法やはじめ方を解説する前に、まずBinanceとBitMEXが提供する先物取引の情報を確認しておきましょう。

BitMEXBinance
取り扱い通貨XBT(BTC)/USD
ETH/USD
BTC/USDT
証拠金BTCUSDT
最大レバレッジXBT(BTC)/USD:100倍
ETH/USD:50倍
最大20倍

Binanceはビットコイン(BTC)のみ、BitMEXはBTCおよびイーサリアム(ETH)2つの無期限型先物を提供しています。2社の異なる点のひとつは、BinanceはUSDTを、BitMEXはBTCを証拠金としているところです。

また、レバレッジ率も異なります。BitMEXのXBT(BTC)/USDでは最大100倍、一方Binanceは20倍を上限としています。かけられるレバレッジの大きさによって、リスクの度合いが大きく異なるため注意が必要です。

出来高に関しては、Binanceは24時間でだいたい25,000BTCほど(記事執筆時点)ですが、BitMEXは228,000BTCほどあります。

BitMEXの出来高はさすが、というところですが、Binanceも開始から一ヶ月以内でその10分の1ほどにまで追いつく勢いがあります。

また、Binanceは現物の証拠金市場でも32000BTCほどの24時間出来高を誇っている点も特筆すべきです。

それでは、基本的な仕様の違いを確認したところで、手数料やUI/UXの違いもみていきましょう。

Binance Futuresは手数料が圧倒的に安い!

BinanceとBitMEXの取引で発生する手数料には大きな違いがあります。

ここでは、両社のメーカー手数料(注文価格を設定する人が払う; 指値)とテイカー手数料(市場に最も近い値段で注文する人が払う; 成り行き)を比べていきます。

こちらがBitMEXの手数料になります。

銘柄メーカー手数料テイカー手数料
BTC(XBT)-0.025%0.075%
ETH-0.025%0.075%

一方でこちらがBinance Futuresの手数料です。

レベルメーカー手数料テイカー手数料
VIP 00.02%0.04%
VIP 10.018%0.04%
VIP 20.016%0.04%
VIP 30.014%0.04%
VIP 40.012%0.038%
VIP 50.01%0.034%
VIP 60.008%0.032%
VIP 70.006%0.028%
VIP 80.004%0.023%
VIP 90%0.02%

Binanceのテイカー手数料はBitMEXの半分となっており、Binanceの方が安いということになります。

一方、BitMEXのメーカー手数料はマイナスに設定されています。

これは、指値注文をすると手数料分の金額が報奨金として返ってくるという意味で、指値注文にインセンティブを与えることで投資家の需要と供給にマッチした価格形成を促しています。

Binanceでの手数料は、アカウントのVIPレベルが上がるにつれて安くなっていき、最高レベルではメーカー手数料は無料、テイカー手数料は0.02%となります。

加えてBinance Futuresでは、9月13日から3ヶ月の間、手数料が50%割引にもなります。

したがって、メーカー手数料はBitMEXの方がお得ですが、テイカー手数料はBinanceのほうが断然安くなっています。

Binance Futuresは日本人にとってわかりやすい!

BinanceのUI/UXは日本人に親しみやすい点がBitMEXと比べたアドバンテージとして挙げられます。

特に、注文の仕方が日本の暗号資産取引所「BitFlyer」に似ています(具体的な注文方法は後ほど解説します)

注文を入れる際、Binance FuturesではBitFlyerと同じようにBTCの枚数を指定して注文すれば良いのですが、BitMEXの場合枚数ではなく米ドルで指定しなければいけません。

日本人からすると、ドル指定の注文は混乱の元となるかもしれない、ということです。

証拠金維持率・強制ロスカットには注意!

Binance Futuresの証拠金維持率や強制ロスカットのルールを説明します。

基本証拠金+②実現損益(今までの投資で発生した損益額)+③現在保有しているポジションの含み損益が、継続証拠金を下回った場合に強制ロスカットがかかります。

Binance Futuresでは、ポジションの大きさによって基本証拠金維持率と継続証拠金維持率が異なります。

基本証拠金はポジションの金額×基本証拠金維持率、継続証拠金はポジションの金額×継続証拠金維持率によって計算されます。

以下の表は、ポジションの大きさとIM Rate(基本証拠金維持率)・MM Rate(継続証拠金維持率)を示したものです。

レベルポジションの大きさ(名目)IM RateMM Rate
10-500,0005.00%2.50%
2500,000-2,000,00010.00%5.00%
32,000,000-5,000,00015.00%7.50%
45,000,000-10,000,00020.00%10.00%
510,000,000-20,000,00025.00%12.50%
620,000,000-35,000,00030.00%15.00%
735,000,000- 60,000,00040.00%20.00%
860,000,000以上50.00%25.00%

わかりにくいので、例を用いて説明します。

20,000USDT分のポジションを持ちたいと考えている投資家がいたとしましょう。この投資家は初めて投資をするので、今までの投資で発生した損益(実現損益)は0とします。

20,000USDT分のポジションを持つ場合の証拠金維持率を表で確認すると、500,000以下なのでレベル1を見れば良いということになります。

したがって、必要な基本証拠金は1,000USDT(20,000USDT×5%)、継続証拠金は500USDT(20,000USDT×2.5%)です。

つまり、ポジションを持った後、価格が19,500USDTまで下がると、マイナス500USDTの含み損が発生し、この投資家は強制ロスカットを受けることになります。

Binance Futuresの使い方を徹底解説!

Binance Futuresの仕様・BitMEXとの違いを確認したところで、取引準備や実際の取引のやり方を解説していきます。

大まかな流れは、

  • ビットコインなどの通貨を入金
  • 現物市場でUSDTに交換
  • “Futures Wallet”を開設
  • USDTをExchange WalletからFutures Walletsに転送
  • 取引開始

となります。

取引を始める準備を整えよう

まずBinanceのトップページに行き、ログインしてください。

まだBinanceの登録を済ませていない方は、登録から行ってください。登録の仕方は以下の記事で丁寧に解説しています。

【最新版】取引所Binance(バイナンス)の登録方法・使い方まとめ!

Binance Futuresでは証拠金としてUSDTが必要になります。USDTをお持ちでない方は、初めにお持ちの暗号資産(BTCやETHなど)をBinanceまたは他の取引所でUSDTにします。

Binance Futuresを始める準備が整ったところで、次にマイページ画面上から”Futures”項目を選択します。

そうするとトレード・チャート画面が表示されます。

これから実際に取引を始めるのですが、Binanceでは現物(Exchange)と先物(Futures)でウォレットが異なります。ですから、Exchangeウォレットで持っているUSDTをFuturesウォレットに移すという作業が必要になります。

USDTをFuturesウォレットに移すには、チャート画面の右下、注文画面の端にあるTransferをクリックします。

Transferの画面では、”Exchange Wallet”から”Futures Wallet”にいくら送金するのかを指定できます。

“Amount: Type your amount”と書かれているボックス(下画像の水色部分)に転送するUSDTの枚数を入力します。下画像のピンク色部分のボックスには現在保有しているUSDTの枚数が記載されています。

ポジションの持ち方・閉じ方

それでは実際に注文してみましょう。

指値(Limit)で注文を入れる場合、”Price”のところに自分が指定する金額を入れ、”Order Qty”の欄に注文する通貨量を入力します。

最後にロング(Buy/Long)とショート(Sell/Short)のどちらでポジションを持つかを選択します。すると、確認画面が出てきます。

問題なければ、自分のポジション(ここではBuy/Long)を選択して注文完了です。

これでポジションを持ったことになります。

チャート下に自分のポジションの詳細がまとめられています。

注目する項目
・Symbol: 契約の種類
・Size: ポジションサイズ
・Entry Price: 注文価格
・Liq. Price: 強制ロスカットとなる金額(USDT残高が0になる価格)

また”Close Position”の欄に、”Limit”と”Market”という2つのボタンがあるのがわかります。

これはどちらも、注文したポジションと逆のオーダーを入れることでポジションを閉じる(清算する)ボタンです。

“Limit”は、ポジションを閉じる価格を指定することができます。一方、”Market”を押すと、成り行きでポジションを閉じることができます。何が何でもポジションを閉じたいときにはこのMarketを選択すればいいわけです。

まとめ

以上、Binance Futuresの概要や使い方に関する解説でした。

Binance Futuresは、BitMEXに比べるとテイカー手数料が安く、トレード・チャート画面もよりわかりやすいという特徴がありました。

出来高はまだまだBitMEXには及びませんが、手数料のアドバンテージやブランドネームなどが効きこれから人気が出る可能性は高いと考えられます。

この記事が、皆さんがBinance Futuresを始めるキッカケにつながれば幸いです。

 

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