CoinBeneがハッキングされたElementusの分析に対して、公式は否定を継続
2019/04/01・
Crypto Times 編集部
ニュース
仮想通貨取引所であるCoinBeneが日本円約116億円相当のハッキングの被害を受けた可能性を示唆する分析がelementusにより公開されました。
同社では、今回の事態を以下のように時系列順に分析しており、メンテナンスのタイミングなどからもハッキングである可能性は十分であると判断することができます。
25日 | CoinBeneのホットウォレットからの116億円相当の送金開始 |
25日 | CoinBeneのホットウォレットが突然8時間に渡り閉鎖される |
26日 | ホットウォレットからコールドウォレットへ資産を移動 |
26日 | メンテナンスを行っていると発表 |
27日 | ハッキングの噂を否定する公式発表 |
また、CoinBeneより送金されたとされる資産も複数のアドレスを経由した後に、Etherdeltaなどの分散型取引所、及びBinance(バイナンス)、Huobi(フォビ)などの取引所でも売却が行われている点も、取引所の資産の動かし方としては非常に不自然であると分析を続けています。
一方で、CoinBeneの公式ツイッターでは、今回の緊急メンテナンスに関してこの噂を一切否定しており、ハッキングの被害は受けていないと発表しています。
https://twitter.com/CoinBene/status/1110834180437336064?s=20
一連のメンテナンスに関してCoinBeneでは「盗難事件が多発していることを受け、顧客の資産の安全性を確保するためにセキュリティチームがウォレットの緊急アップデートを行った」としています。
更に、ユーザーに対する取引所側の対応として下記2点;
- 万が一盗難が起きた場合はCoinBeneが全額を補償する
- CoinBeneでは不正取引を常時監視し、発見した場合はすぐユーザーに警告を行う
が言及されており、CoinBeneに資産を預けるユーザーの保全という面については、ハッキングの有無に関わらずしっかりと責任を取る姿勢を明らかにしています。
4月1日になった現在でも、CoinBeneからはハッキングにあったアナウンスのアップデートは出ていません。
記事参照:CoinBene公式発表 , elementus