今回はMerculetというプロジェクトに関しての紹介をします。

Merculetは企業やサービスに対するユーザーの『関心度』を報酬化するプロジェクトになります。

Merculetの概要

通貨名/ティッカー Merculet / MVP
総発行枚数 10,000,000,000 MVP
主なパートナー 魔窗(Magic Window) , Kryptal Group
特徴 ユーザーの関心度を報酬化
公式リンク Webサイト
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Telegram (KryptalGroup)
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Github(ソースコード)
Announcement thread

Merculetのビジョン

現在のインターネット時代において、情報の量は指数関数的に増加しています。しかし、ユーザー数は変わりません。つまり、ユーザー自体が貴重なリソースであることをMerculetは念頭に置いています。

Merculetのビジョンは、ブロックチェーンを用いて、生産者と消費者、投資家の関係を変革し、ユーザーに自身の『関心度』を利用してマネタイズを可能にすることです。

また、ユーザーの関心は、企業の認知度とユーザーの定着度を示すものでもあります。

これまで軽視されてきたユーザーからの企業やサービスに対する関心度を、Merculetを通してマネタイズすることが可能になり、それを企業の成長に生かすこともできるようになります。

Merculetのプロジェクト概要

Merculetのプロジェクトは大きく三つの要素を持つAttention Value Networkによって構成されます。

Attention Value Network (AVM)

Merculetはビジョンであるユーザーが貴重なリソースである点にフォーカスし、Attention Value Networkの仕組みを創り上げました。

オープンプロトコルスイートとなるこの土台のもとで、関心度の需要と供給を結び付け、ユーザーと事業化・起業家の関係性を全く新しいものにすることで『Internet of Value(IoV)』の循環が促進されます。

Internet of Valueとは
Internet of Valueとは、価値のインターネットと呼ばれ即時に価値や金銭のやり取り(国際送金)をインターネット上で可能にする仕組みのことです。

このAttention Value Networkは柱となる三つの要素から構成されます。

1. User Attention Value (UAV) 評価システム

これは、ユーザーの関心度をデジタル化、数値化するシステムです。事業者または起業家のニーズに関連するユーザーの『関心度』を妥当に評価するためのツールとして役立ちます。

2. Attention Incentiveシステム

このシステムにより、サービス提供側は、サービスが満たす基準に基づいて付与されるUATトークン(User Attention Token)を作成することができます。このトークンはMVPトークン基軸のものであり、起業家同士の価値の交換を可能にするものです。

3. オープンコンテンツプラットフォーム(Merculet Open Content Platform)

これはネットワーク上の作成されたコンテンツのハブとして機能し、貢献の度合いによってMVPが付与されます。 これにより、ユーザーがプラットフォームに積極的に関わるコミュニティが生まれます。

トークンについて

MerculetではUATトークンとMVPトークンと呼ばれる二種類のトークンを利用することによりInternet of Valueを実現するためのエコシステムを構築します。

MVPトークンは、ERC20をベースにパブリックチェーン上に発行され、エコシステム内でのUATとの交換や取引所での他の通貨との交換に利用されます。発行枚数は10,000,000,000枚と限られています。

一方でUATトークンも、ERC20をベースにパブリックチェーン上で発行されますが、こちらはMerculetのオープンコンテンツプラットフォーム内でのユーザーへの関心度をUAVに基づいた価値を持つUATトークンが発行されます。

MVPトークンの価値は、上述の通り枚数が限られている一方でUATと常に紐づいているため、ネットワークを使用する人数、およびユーザーの『関心度』モデルを使用するために開発された商用アプリケーションの数にしたがって増加します。

ロードマップ

こちらがMerculetのロードマップです。

2018年Q2にはAttention Value Networkのベータ版が初公開され、Q3にはそのver2とOpen Content Platformのベータ版がリリースされます。

2018年中にプロダクトのベータ版が続々と公開されるので、ロードマップ通りに開発が進むかは要注目です。

チーム・アドバイザー

開発者チームには、技術者として10年以上の経歴をもつ専門家が揃っており、特にCEOのIvan氏はアプリケーション開発企業である魔窗(Magic Window)の設立者でもあります。

アドバイザーは以下の通り、実力者揃いの豪華な布陣となっています。

  • Shou Cheng Zhang氏

スタンフォード大学で物理学や電子工学の名誉教授を務めた経歴を持つ一方で、中国の大手ファンドの一つである丹华资本(Danhua Capital)の創設理事長でもあります。

  • Shen Bo氏

ブロックチェーンにおけるパイオニアであり、仮想通貨取引所であるBitSharesや中国の大手ファンドである分布式资本(Fenbushi Capital)の創設者です。

  • Bin Sen Tang氏

パートナーシップを締結しているElexの創設者であり、Happy Farmと呼ばれるゲームで20か国以上5億人以上のユーザー獲得をすることに成功した実績を持ちます。

パートナーシップ

Merculetはすでに多くのパートナーシップを結んでいます。

その中でも、Elexは中国国内外にサービスを展開するインターネット会社で、これまでBaiduやTencent, Alibabaなどとの業務提携を結んできました。4~5,000万人以上のアクティブユーザーを世界中に持ち、2018年Q2にはMerculetのサービスを用いたテストを開始するようなので、大きな期待ができそうです。

また、Merculetと戦略的パートナーシップを結ぶ魔窗(Magic Window)は中国国内で1,000万人以上のデイリーユーザーを持つため、Merculetのクローズドなエコシステムの中でもユーザー獲得をより円滑に進めることができると考えられます。

その他分布式资本や Genesisなどは中国のブロックチェーン関連のファンドの中でも大きく、Krypital GroupもArcBlockやCyberMilleがマーケティングにも携わっていたため、これらの企業との提携はMerculetがしっかりとしたプロジェクトであることを示しています。

Merculetのプロジェクトに対する考察

プロジェクトの強み

Merculetは、ユーザーの関心度に焦点を当て、消費者と起業家間、起業家同士での価値の移転を即時にインターネット上で完結させるエコシステムを創り上げることに成功しています。

また、このエコシステム生成において、UAVのトランザクションにおいてはパブリックチェーンでなくHyperledger Fabricを利用しスケーリングやUXを気にしている点は、ユーザーの定着を図る上で非常に評価できるものだと思います。

また、MVPがUATと常に紐づけられている点は、プロジェクトの規模が拡大するにつれてMVPの価値が上がる仕組みであるため、トークンの流動性を上げる要因となり得ます。

チームやアドバイザー、パートナーシップを見ても中国国内外で多くのユーザー獲得の実績を持つ人物や、中国の大手ファンドである分布式资本などをパートナーに持つため、ロードマップの進捗も十分に期待することができます。

これらの点からMerculetのビジョンである、ユーザーの関心度を軸としたIoVの実現は現実的であると考えられます。

プロジェクトの弱点

ユーザーがUATを獲得するシナリオが明示されていない点です。

公式に問い合わせたところ、企業側から提供されるマイクロタスキングなどが主となるようなので、その場合既存のマイクロタスキングやマイクロペイメントに特化したプロジェクトと比較した際、消費者サイドとしてはMerculetと他のプロジェクトとの差別化が難しいように感じます。

YoutubeのデモビデオでもUIが他のプロジェクトに比べて劣る部分があると感じられました。

また、ユーザー数の獲得やユーザー定着のシナリオは、エコシステムの仕組みから見出すことはできるものの、大きなユーザーベースを持つ企業の幅広い分野での統合を後押しするポイントに欠ける印象を持ちました。

インターネットや情報と密接する分野においてのAVNへの参加は十分に期待できるものの、その他の層での関心度の獲得が難しいため、参入企業やユーザー層において偏りが生じることが予測されます。

まとめ

Merculetの紹介でした。Merculetは5月4日にICOを実施しましたが、2分でICOが終了し、注目度も高かったICOです。

個人的な意見として、Kryptal Group関連のICO(ArcBlockやCyber Milleなど)は過去、全て即完売している実績もあるのでKryptal Groupの情報やTelegramなども常に追っておいても損はないでしょう。

公式リンク