仮想通貨市場、2024年上半期で7500億ドル拡大
Crypto Times 編集部
仮想通貨市場は2024年上半期、大幅な成長を遂げました。暗号通貨会社のM&Aおよび資金調達アドバイザリー会社であるArchitect Partnersが先日公開した分析レポートによると、同期間に仮想通貨業界全体で7500億ドルの価値が創造されたと報告されています。
その内訳は、トークンの市場価値の増加が約7000億ドル、ビットコインETFからの純新規資金流入が150億ドル、仮想通貨関連企業の市場価値増加が110億ドル、プライベートキャピタルによる投資が60億ドルとなっています。
Architect Partnersのマネージングパートナーであるエリオット・チュン氏は、これらの数字について「業界全体で非常に好調な数字が出ており、強いシグナル、青信号が点滅している」とCNBCのインタビューで述べ、仮想通貨市場の好調さを強調しました。
レポートでは、仮想通貨プロジェクトへの資金調達総額が2024年第二四半期で1030億ドルを超えたことも報告されています。その大部分はシード及びアーリーステージでの資金調達であり、グロースステージでの資金調達は低迷しているとのことです。
チュン氏はこの状況について、プロジェクト側の評価額が大きい点や、グロースステージの投資家が以前のサイクルと比較して仮想通貨領域に積極的でないことが理由として挙げられると指摘しています。
今後の投資テーマとして、チュン氏は「オンボーディング」を挙げ、世界人口の85%以上がまだ仮想通貨領域に関与していない現状を踏まえ、同領域への新規参入を促すことが重要になるとの認識を示しています。
また、チュン氏は、現在市場に参加している企業やユーザーは2年前と比較して、はるかに高い水準で業務を遂行していると述べています。
記事ソース:Architect Partners、CNBC