アンソロピック、格付けは「ジャンク級」か|120兆円投資に逆風
引用元: Mijansk786 / Shutterstock.com
AI開発企業のアンソロピックは早ければ11月にも新規株式公開(IPO)を予定していますが、上場後に主要格付け会社から投資適格(信用度が高く、年金や保険会社が投資しやすい水準)を下回る格付けを受ける見通しであると一部報道されました。
BREAKING: Anthropic is now expected to receive a "high junk" rating from major credit rating agencies after its IPO, which could come as soon as November, per FT.
Details include:
1. Blackstone has told investors that Anthropic likely will not receive an investment-grade rating immediately after its IPO
2. Blackstone is working with banks that stumped up financing on selling the debt on to other investors
3. An investment-grade rating is "central" to Anthropic's ability to continue its AI buildout
4. The company says it expects to spend over $800 billion on computing infrastructure between now and 2045
Debt markets are increasingly in the spotlight as AI funding becomes less abundant.
— The Kobeissi Letter (@KobeissiLetter) October 30, 2026
同社に出資・融資する米投資会社ブラックストーンが投資家に対し、IPO直後に投資適格の格付けを得られる可能性は低いと説明したとされています。見込まれているのは、投機的等級(いわゆるジャンク級)の中では上位にあたる水準とされています。ムーディーズ、S&P、フィッチの大手3社は、現時点で同社の格付けを公表していないもようです。
ブラックストーンは同社向け融資に資金を拠出した銀行と協力し、その債務を他の投資家へ売却する作業を進めているとされています。投資適格の格付けはアンソロピックがAIインフラの構築を続けるうえで中核的な要素と位置づけられています。同社は現在から2045年までに計算インフラへ8000億ドル(約120兆円)超を支出する見込みだとしています。投資適格を得られれば、高格付け社債を主に購入する年金基金や保険会社の資金にアクセスしやすくなり、借り入れコストも下がるとされています。
同社は2026年6月、中堅格付け会社のKBRAから投資適格より1段階低い「BB+」の発行体格付けを付与されていました。またグーグル製AIチップの調達を支える約600億ドル(約9兆円に相当)規模の融資では、ブラックストーンが劣後債(返済順位が低く、その分利回りが高い債券)のうち90億ドル(約1兆3500億円に相当)を引き受ける見込みとされています。その利回りは10%を超える水準とされ、残る90億ドルは今後ほかの投資家へ販売される予定です。
AI分野への資金流入がかつてほど潤沢ではなくなる中、巨額の設備投資を支える債券市場の動向に注目が集まっています。大手格付け会社の判断は同社の今後の資金調達コストを大きく左右する要素となりそうです。AI関連企業の動向はハイテク株を通じてビットコインなどのリスク資産の値動きに波及する場面もあり、仮想通貨市場の参加者にとっても注視すべき材料となります。
IPOの時期と格付けの結果次第で、AIインフラ投資を巡る資金の流れに対する市場の見方は変わっていくことになりそうです。
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