Twitter支援の分散型ソーシャルメディア「Bluesky」、約12億円を調達
Crypto Times 編集部
Twitter創業者ジャック・ドーシー氏が支援する分散型ソーシャルメディアプロジェクト「Bluesky」がシードラウンドで800万ドル(約12億円)の資金調達を実施しました。
Our Plan for a Sustainably Open Social Networkhttps://t.co/AKFXiLrMz5
— bluesky (@bluesky) July 5, 2023
Blueskyは2019年にドーシー氏がその存在を示唆し、昨年2022年に公開されたプロジェクト。データやソーシャルグラフを失わずにプロバイダー間でのアカウントの移動が可能となる等の特徴を持つAT Protocolの開発を手がけており、今年3月には一部招待制でApp StoreでBlueskyアプリのベータ版がリリースされていました。
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発表された内容によると、Blueskyはプロジェクト立ち上げ時からTwitterと緊密な関係を維持していたものの、Twitter側の経営者の変更で関係が終了。注力していたATプロトコルの構築を行う計画の実行は不可能になったとしています。
その後同プロジェクトは、ATプロトコルの採用と開発促進のため独自クライアントアプリの構築を開始。今夏からLLC(合同会社)からC-corp(株式会社)に変換するタイミングで価値観が一致する投資家から資金を調達したと述べています。
今回の資金調達では、メンターシップコミュニティやスタートアップ アクセラレーターとしての役割も持つVC ファンドNEOが出資を主導。調達された資金は、新パートナーの発見やネットワークの拡大、新ビジネスモデルを実験を通してATプロコトルのエコシステムとアプリを成長させるために利用されるとしています。
既存のソーシャルメディア企業に見られる広告を通じたマネタイズ以外の方法を目指すBlueskyは、ビジネスプランについても透明性を保つとしており、下記コメントを残しています。
“「Blueskyはパブリック ソーシャル ネットワークであり、コードはすべてオープンソースなので、データに関しては「堀」がありません。私たちは、ユーザーが自分のデータを所有でき、いつでも自由に離脱できるプロトコルの構築に着手しました。このアプローチは、広告が当社の主要なビジネスモデルになり得ないことを意味します。」”
同社は、最初の取り組みとして有料サービスのカスタムドメインを開始。13,000人を超えるユーザーがすでに所有していたドメインをハンドルとして再利用、またはBlueskyのために新たにドメインを購入したとしています。
今年3月、Blueskyで最初のカスタムドメインのハンドルネールが登録されました。
同プロジェクトはカスタムドメインハンドルネーム機能について「アカウント検証を行う適切かつ分散化された方法である」とし、Blueskyの開発を進める上での優先機能であることを明かしています。
Twitterによる仕様の変更が続く状況でMetaが類似ソーシャルメディアを公開するなど同分野での変化が続く中、Blueskyの今後に注目です。
「機能として優先」ジャック・ドーシー氏支援のBlueskyで新機能が公開
記事ソース:Blueskyweb.xyz
画像出展元: Koshiro K / Shutterstock.com