ビットコイン、28,000ドル以下の価格帯を継続|マイニング大手の採掘量は増加
Crypto Times 編集部
ビットコインが10/8から4日連続で日足ベースのローソク足の実体で28,000ドルを下回っています。
ビットコインは10月1日に約1ヶ月ぶりとなる28,000ドルのラインを突破し、その後27,500~28,000ドル付近を推移。直近4日間では、連続で陰線をつけており、現在は27,000ドル付近をマークしています。
8月以前の30,000ドル付近の水準まで価格を戻せていないビットコインですが、市場での影響力は強まっており、先日、ビットコインのドミナンスが約3ヶ月ぶりに50%を記録。記事執筆時(10/11)でも同水準が維持されています。
大手マイニング企業の採掘量は増加
ビットコインのマイニング事業等を行うナスダック上場企業Hut 8 Miningが先月9月のレポートを公開し、同社は先月分のマイニング報酬として111 BTC(現在約4.47億円)を獲得したことを報告しました。左記採掘量は先々月の103 BTCから8 BTC分上回った数字となっています。
Hut 8がBTCの採掘量を増加させるなか、マイニング事業者にとって苦しい状況は継続中。先日、仮想通貨のカストディ業務を行っているNYDIGが公開したレポートによると、2023年Q3で仮想通貨関連企業(取引所、ASICマイナーのメイカー等)の株式の時価総額は+1.6%となるなか、マイニング企業は-22.4%を記録したことが明らかとなっています。
来年にはビットコイン半減期の到来も予想されるなか、マイニング事業者は事業の多角化を図っています。
Hut8は、収入源の多角化を目的に米仮想通貨マイニング・HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)インフラ企業「US Bitcoin Corp(以下:USBTC)」との企業結合を進行中。
9月12日に開催されたHut 8の臨時株主総会では、圧倒的多数で上記取引案が承認されており、同社CEOのJaime Leverton氏は下記コメントを出しています。
- “「USBTCとの取引完了に向けた進展は続いており、合併に賛成票を投じて圧倒的な支持を示してくれた株主に感謝しています。
この投票は、ブリティッシュコロンビア州最高裁判所による私たちの整理計画の承認とともに、ハイパフォーマンス・コンピューティング、ホスティング、マネージド・インフラストラクチャ事業において高度に分散化されたフィアットの収益源を持つ新生Hut 8に向けて前進を続けており、これらはすべて、アップサイドを獲得し、シングルスレッド・マイナーが次の半減期に向けて直面するであろう課題を解決することを目的としています。- 引用元:Hut 8」”
ビットコインETFをめぐるSECの攻防が頻繁に取り上げられるなか、ビットコイン半減期やそれに伴うマイニング市場への影響にも今後注目が集まります。
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記事ソース:Hut 8