バイナンス創業者、マスク氏に「今は茶化す時ではない」と苦言
引用元: Samuel Boivin / Shutterstock.com
バイナンス共同創業者のチャンポン・ジャオ(CZ)氏は10月30日、同社の不正流出への対応が続くなか、イーロン・マスク氏にXで「今は茶化すタイミングではない、やめてほしい」と呼びかけました。
@elonmusk @HuaweiMate6 Elon, have a lot of respect for you, but bad time to troll. Please stop.
Our SPCX shares (from our $500m investment in your Twitter takeover) are worth more than a billion.
Would appreciate if you show a little support. Thanks!
— CZ 🔶 BNB (@cz_binance) October 30, 2026
発端はXでのやりとりです。ジャオ氏はバイナンスの預かり資産が1440億ドルに上り、USDTとUSDCの凍結を考えれば損失は約10億ドルにとどまるとする投稿を引用し、「損失はもう少し大きいかもしれないが、補填する」と投稿しました。これに対し別のユーザーが、FTXの創業者サム・バンクマン=フリード氏が破綻直前に投稿した「FTXには顧客の保有資産をすべて賄う資金がある」という画像を添えて反応しました。現在は破綻しているFTXと重ね合わせた内容で、マスク氏はこの投稿に顔をしかめた絵文字で応じています。
ジャオ氏はその後の投稿で、「私たちのSpaceX株」には10億ドル(約1570億円)を超える価値があるとしてマスク氏に支持を求めました。この株はマスク氏のツイッター買収に投じた5億ドル(約785億円)の出資に由来するものだとしています。
もう1人の共同創業者であるイー・ハー氏は、今年の収益で損失を十分に賄えるため、SpaceX株を「まだ売る必要はない」と投稿。ジャオ氏はその後、マスク氏にもなじみのある資産を示して安心してもらうためだったと株に触れた理由を説明しています。別の投稿ではハッキングの損失を、凍結した資産、利用者保護基金のSAFU、SpaceX株の推定価値と比べた「大まかな計算」を示しました。そのうえで、残る差額は痛手だが対処できる規模だとしています。
バイナンスはその後、自社資金で約9950億円を超える額を損失の補填に充てると発表しました。このうち約7850億円相当は被害を受けたトークンそのものとしてすでに保有しているとしています。残りは市場や店頭取引で買い進めており、流動性の低いトークンもあるため時間がかかる可能性があるとしました。凍結した約4710億円相当の資産は、回収と検証が続いているとして、補填資金とは分けて扱っています。
株の保有や評価額、収益で損失を賄えるとの説明はいずれも当事者による主張で、独立した検証は行われていない段階です。1年間の収益と特定の時点で使える資金は別物であり、株の推定価値も現金と同じ扱いはできません。
利用者にとっては、被害を受けたトークンの調達がどこまで進んでいるかが、補填の確実性を判断する材料となりそうです。
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