イーサリアム財団、”アカウント抽象化”関連の助成ラウンド採択者を発表
Crypto Times 編集部
イーサリアム財団がAccount Abstraction(アカウント抽象化)に対応しているERC-4337規格関連プロジェクトの助成ラウンド採択者を発表しました。
We are delighted to announce the recipients of the @ethereum #AccountAbstraction grant round!
A total of 18 teams have already begun building a variety of projects focused on ERC-4337.https://t.co/jhQRQYI9Wu
— erc4337 (@erc4337) September 6, 2023
Account Abstractionは元々2021年9月にEthereumの創設者ヴィタリック氏を含む7名によって執筆されたドキュメントが元となっている提案で、Ethereumにおいて任意のトークンで手数料の支払いが可能となったり、秘密鍵が不要になるなどの利点が得られるとしています。
関連レポート:Account Abstractionの基本理解 提案やユースケースの紹介・解説
今回助成金を受け取るのは下記18プロジェクトで、日本人である橘 博之氏が代表を務めるa42x株式会社が開発するMynaWalletも選出されています。
- ZeroDev Kernel:Twitter
- Etherspot’s Skandha Bundler:Twitter
- MynaWallet:Github
- Blocto:Twitter
- Silius:Github
- Schnorrkel.js:Website
- Ambire:Twitter
- IoTeX:Twitter
- SixdegreeLab:Twitter
- Jam:Twitter
- TokenSight:Twitter
- ZK-Team:Twitter
- Rhinestone:Twitter
- AAA
- Unpacking 4337 – a series of technical articles
- Hexlink:Twitter
- UniPass:Twitter
- Clave:Twitter
MynaWalletでは、マイナンバーカードとアカウント抽象化の技術を組み合わせることにより、ユーザーが従来と同じ感覚でトークンの支払いやNFTの送受金などを可能としており、同プロダクトでは日本にいる約1億人のマイナンバーカード保有者のWeb3領域へのオンボーディングが目指されています。
Ethereum財団は今年3月より、Account Abstractionの助成金ラウンドを開始。今回の助成金受賞者の発表に関して同団体は下記のコメントをしています。
“「各チームのプロジェクトは、ERC-4337 AA助成金の目標にユニークに合致しており、これらの努力の成果はエコシステムに波及し、新たなアイデアやコラボレーションの機会を刺激すると信じている。これらのプロジェクトを推進する情熱的で才能ある個人は、この助成金ラウンドの成功の中心であり、イーサリアムの理念を深く理解し、可能性の限界を押し広げることへのコミットメントを示しています。今回の助成対象者は多様なスキルと経験を持ち、イーサリアムの能力を向上させるという共通の目的の下に団結しています。- 引用元:mirror.xyz」”
仮想通貨取引所OKX、ウォレットにAccount Abstraction導入へ
記事ソース:mirror.xyz