仮想通貨の貸仮想通貨(レンディング)の仕組みとは?国内取引所比較まで徹底解説
   公開日 : 2020/01/21

仮想通貨の貸仮想通貨(レンディング)の仕組みとは?国内取引所比較まで徹底解説

Crypto Times 編集部

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仮想通貨は購入をして、価格が上がって利益を出す方法が主流ですが、他にも仮想通貨の資産を増やす方法はいくつも存在します。その中の一つとして、貸仮想通貨(レンディング)サービスをご存知でしょうか?

レンディングサービスは、仮想通貨を取引所に預けるだけで仮想通貨を増やすことができます。新しい資産運用の形としても注目を集めているレンディング。

ただし、注意事項もあるのでよく考えて検討してみてください。

今回は仮想通貨のレンディングの概要からメリット・デメリット、レンディングサービスを行なっている取引所の比較まで、網羅して解説していきます。

レンディングとは

仮想通貨のレンディングとは、仮想通貨を貸し出して金利(利子)を得るサービスを指します。

金利(利子)とは?
金銭などの貸し借りをした際に一定率支払われる対価のこと。貸した人は元金+利子を得ることができる。借りた人は元金+利子を支払わなければならない。

仮想通貨のレンディングサービスは、ちょうど銀行預金と似たようなシステムと考えていただければ、想像しやすいかもしれません。

保有している仮想通貨を仮想通貨取引所に預け、預けた期間分の利子を得ることができるのです。

要するに、トレーディングをしなくても預けるだけで仮想通貨を増やすことができるので仮想通貨をガチホしている方などに適した、新しい投資法として話題を集めています。

仮想通貨レンディングの仕組み


仮想通貨レンディングは厳密に言うと、「貸したい人(レンディングしたい人)」が「取引所」に仮想通貨を預け、「借りたい人」が「取引所」から仮想通貨を借りるという構図となっています。

取引所はいわば「借りたい人」と「貸したい人(レンディングしたい人)」のマッチングを行い、仲介として機能しているのです。

仮想通貨レンディングには、「借りたい人」と「貸したい人(レンディングしたい人)」と「取引所」の三者が揃っていることが前提となります。(ただし、海外の取引所では取引所を介さないで直接ユーザー同士で貸し借りするパターンも存在します。)

そこで仮想通貨を「借りたい人」とはどういう人なのか?という疑問が生じます。

その答えは「証拠金取引」という取引方法にあります。

トレーディングには主に、「現物取引」と「証拠金取引」の2種類が存在します。

2種類の投資方法
「現物取引」
取引所もしくは他のユーザーと投資した資金の範囲内での取引をすること。
「証拠金取引」
取引所に入金しているお金を担保にすることで、元手の何倍もの取引をすることができる。元手の倍の利益を得られる反面、倍の損を出すかもしれないというハイリスクハイリターンでの投資方法。

証拠金取引では何倍ものレバレッジをかけることができるので、何倍もの資金が必要となり取引所から日本円を借りなければいけません。

「借りたい人」「貸したい人(レンディングしたい人)」「取引所」の三者の仕組みをまとめると以下のようになります。 ※BTCで証拠金取引を行う場合

「借りたい人」
レバレッジ取引をするために、取引所を介して、日本円を借り、その分の利子を取引所に支払う

「貸したい人(レンディングしたい人)」
仮想通貨を取引所を介して他のユーザーに貸し出し、その期間分の利子を受け取る

「取引所」
上記両者の利子の差額分を利益として得ることができる

このように「借りたい人」「貸したい人(レンディングをしたい人)」「取引所」の三者の需要と供給の合致によりレンディングサービスは成り立っているのです。

仮想通貨レンディングのメリット

【メリット①】仮想通貨を預けているだけで金利を得ることができる

仮想通貨レンディングの最大のメリットは、やはり預けているだけで金利を得ることができることでしょう。

トレーディングスキルを必要としないので、トレーディングに自信のない方におすすめです。

また、取引所にもよりますが、得られる金利はおよそ年間5-10%程度と大きいことも利点です。

銀行預金が年間およそ0.01%と比べるとその金利の大きさがわかると思います。

【メリット②】不正が起こりにくくなっている

貸し手と借り手の間に取引所が仲介として管理しているので、借り手が貸し手の資金を持ち逃げをすることが不可能であり、不正が起こりにくい仕組みとなっています。

仮想通貨レンディングのデメリット

【デメリット①】取引所が破綻するリスク

カウンターパーティーリスクという言葉を聞いたことがありますか?これは、仮想通貨を預けている取引所の経営が破綻してしまった場合、預けた資産は戻ってこない可能性があります。

レンディングに対する補償は取引所によりますが、海外の取引所を利用している場合は補償が無いことも有り得る話です。

レンディングとは直接関係はありませんが、2019年11月IDAXという取引所で、突如としてIDAXのCEOが消失し連絡が取れなくなるという事件が起こりました。

同取引所ではコールドウォレットに入っている暗号資産へのアクセスができなくなり、資産の入出金ができないという事態になりました。

このように取引所側の理由から、資金の入出金ができなくなるという事態も実際に起こっているため決して無視できるリスクではありません。

日本国内においては、現在、顧客の資産を預かるルールを設定しており、国外と比較しても補償がされやすいでしょう。しかし、預ける際は注意が必要です。

【デメリット②】契約期間中、貸している仮想通貨を動かすことができない

仮想通貨はボラティリティが高いという特徴があります。

レンディング契約期間中、たとえ暴落したとしても貸し出ししている仮想通貨を引き出して、売却することはできません。

つまり、途中で損切りすることができないのです。

途中解約することもできますが、途中解約手数料が発生します。

レンディング契約する際は、契約する取引所とタイミングを慎重に見極める必要があります。

レンディングサービスを行なっている国内取引所比較

bitbank

※2020年1月時点 随時こちらで確認してください。

対応仮想通貨BTC(ビットコイン)
レンディング 期間1年
年率1 ≦ X < 5・・・3%(※)
5 ≦ X < 10・・・4%
10 ≦ X・・・5%
レンディング 可能数量1~25BTC
途中解約料貸し出した数量の5%(※)

※XをBTCの数量とする。貸し出す数量が多くなれば年率も高くなる。
※10BTC貸し出したと売れば途中解約料として0.5BTC支払い、残りの9.5BTCが返還される。

bitbankのレンディングサービス概要
現在ビットコインのみの募集となっていますが、順次リップル・ライトコイン・イーサリアム・モナコイン ビットコインキャッシュ 等のその他の仮想通貨も対象予定としています。

・募集期間・募集月
毎月1日から月末にかけてレンディング募集者を募り、その期間を募集月と呼ぶ。
募集月が2018年7月の場合、募集期間2018年7月1日〜2018年7月31日のことを指す。
※毎月始めに登録メールアドレス先にレンディングサービスの案内が送られてくる
・満了期日
募集月の翌月1日を起算日とし、その12ヶ月後(募集月の翌年月末)を満了日とする。
募集月が2018年7月の場合、2018年8月1日を起算日とし、2019年7月30日が満了日となる。
・返還日
満了期日の翌日を起算日とし、10営業日以内にbitbank口座に相当消費税額を含めた同種、同等、同量の貸し出した仮想通貨と利子を返還する。
出典:bitbank取引ルール

口座開設を済ませれば、レンディングサービスを受けられます。まずは口座開設から始めてみてはいかがでしょうか。

GMOコイン

※GMOコインでは不定期にレンディングサービスを行なっています。ビットコインは2018年4月の募集要項アルトコインは2018年5月の募集要項を参照しています。随時公式サイトのニュースで確認してください。

対応仮想通貨BTC(ビットコイン)
ETH(イーサリアム)
BCH(ビットコインキャッシュ )
LTC(ライトコイン)
XRP(リップル)
レンディング 期間BTC→90日間
アルトコイン→150日間
年率5%(税込)
レンディング 可能数量10BTC~100BTC
100ETH~1,000ETH
50BTC~500BTC
300LTC~3,000LTC
100,000XRP~1,000,000XRP
途中解約料(貸し出し数量×貸し出し期間×利率)/365(※)

※10BTCを60日間貸し出したとして(10×60×5)/365として解約手数料は8%なので0.8BTCを支払い、残りの9.2BTCが返還されます。

GMOコインのレンディングサービスの概要
GMOコインでは不定期にレンディング応募者を募っており、対象通貨もその時で違うので、GMOコインの公式ニュースのページで募集要項を確認する必要があります。
・募集期間・募集月
不定期であり、大体月始めから同月末で募集を行なっている。
・満了期日
貸借期間の開始日として、個別契約において定める日を実行日とし、そこからそれぞれの期日を経た日を決済日として満了とする。
・返還日
決済日において、借り入れた対象通貨と同種、同等、同量の仮想通貨と利子をユーザーの口座へと返還する。

出典:GMOコイン貸仮想通貨サービスや約款
レンディングサービスを受けるには口座開設が必要です。まずは口座開設を!

海外の取引所のレンディングサービス事情


海外取引所では主にbitfinexやPoloniexなどがレンディングサービスを行なっています。国内取引所と違い、取引所を介さず直接証拠金取引を行うユーザーに対し貸し出しをするのが主流となっていました。

ユーザー同士で行うので、貸し出し期日を自由に設定できたり、対象となる通貨が豊富なことや利率を高く設定できることが魅力です。

利率はユーザー間で設定出来るため、変動利率となっています。その時々の利率はこちらで確認しましょう。

しかし、取引所を介さないで貸し出しを行うため、貸し倒れのリスクが高く、仮想通貨が戻ってこないということが十分起こり得るので注意してください。

また、2019年過ぎからは、新たに大手の暗号通貨取引所BinanceやKuCoinなどもレンディングサービスへと参入を開始しました。

これらの取引所はBitfinexやPoloniexなどとは違い、P2Pでのレンディングではなく、取引所が介してユーザーの資産を管理していることが特徴となります。

まとめ


トレーディングとレンディングはどちらもメリット・デメリットがありますが、トレーディングに比べてレンディングの方が比較的ローリスクローリターンであると考えられます。

ガチホしている方には、嬉しいサービスだと思います。

ただし、契約する取引所とタイミングを見極めて行う必要があることを十分理解しましょう。

レンディングも余剰資金でやることをおすすめします。

堅実に資産を増やしたいという方は、レンディングを検討してみてはいかがでしょうか?

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