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2021/04/19『Orakuru』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!
昨今、Binance Smart Chain(BSC)関連のプロダクトやプロジェクトが盛り上がりを見せており、業界の中でも高い注目を集めています。 しかし、BSCにはまだまだ課題があるのが現状で、外部のデータをオンチェーンに持ってくるOracle関連の部分などがその例でしょう。 本記事では、そんなBSCのOracleに対するソリューションを提供するプロジェクト「Orakuru」について、先日CRYPTO TIMESホストで開催されたAMAの内容を元にQ&A形式で解説していきます。 ・「BSCのOracleについて知りたい」 ・「Orakuruというプロジェクトについて知りたい」 といった方は是非最後まで読んでみてください。 Orakuruの概要 Orakuruの概要 ティッカー/通貨名 $ORK/Orakuru 取扱取引所 PancakeSwap 時価総額 N/A 特徴 Binance Smart Chainに特化したOracle系プロジェクト。Price Feedを中心として多種多様なデータをオンチェーンへ持ち込むことが可能。 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Medium Discord Github OrakuruはBSC上のOracle系のプロジェクトで、ChainLinkやBandとは違うアプローチで解決しようとするプロジェクトです。 Orakuruのネイティブトークンである$ORKをステークしている複数のノードがオフチェーンのデータをスクラップすることで、Price Feedをはじめとする多種多様な情報をオンチェーンに載せることが可能です。 OrakuruのAMA 今回のAMAにはOrakuruの0xSPA氏が参加してくれました。 自己紹介 皆さん、こんにちは。今回はこのような機会でみなさんにあえて嬉しいです。 私自身はアノニマス(*匿名)であるため、あまり多くを語ることはできません。ただ、ETHのハードフォークが生まれるETCの前の最初のDAO(そして崩壊)の時に忙しくなり、5年以上にわたって暗号通貨に携わってきました。 我々はICOブームの力を目の当たりにし、市場が何を必要としているかをはるかに理解した上でその反対側に出てきました。 Orakuruは私たちにとって「明白な」ベンチャーです。私たちは、ネイティブのBSC Oracleには「良い」ものがないと痛感し、それがこの冒険の始まりのきっかけとなりました。 1. Orakuruの最もメジャーなポイントを我々に紹介してください Orakuru(orakuru.io)は、BSCに特化したdApps用のオンチェーンデータソースです(今のところは)。要するにOrackleですが、特別なOrackleといった感じです。 Orakuruではリクエスターが決めた時に、あらゆる種類のオフチェーンデータをブリッジして、オンチェーンに持ってくることができます。 大統領選の結果、パリの天気、UFCの試合など。完全にランダムで、すべてをオンチェーンにすることができます。 また、私たちは既存の大企業とは異なり、DAO(Community Owned and Operated Protocol)を採用しています。つまり、私たちのガバナンススタックでは、提案を通じて運営されているのです。 特定の大手VCやゲートキーパー、シリコンバレーは存在しません。 CryptoTimes編集長 オラクルは皆さんご存知だと思うのですが、知らない人のために簡単に説明しますと、ブロックチェーンでは外部のデータを取得できません。そのために、Oracleという仕組みを利用して外部のデータをオンチェーンに持ってくる必要があります。 いちばん有名なのだと、ChainLink、他にはBand Networkとかもそうですね。今回OrakuruはBinance Smart Chain上にこのオラクルの機能を提供するよ!って事を考えています。理由としては、BSC上にはイケてるオラクル系のプロジェクトが無いからです。ChainLinkとかもIntegrationされてるんじゃないの?って思う方もいると思うのですが、Chainlinkのコストは非常に高いからおそらく現実的じゃないんだと思います。 2. Orakuruはどんな問題を解決できるのでしょうか 私たちはどんなAPIリクエストでも1つ1つ臨時的(アドホック)に受け取り、オンチェーンで引き出すことができます。大統領選の結果であれ、ワールドカップの結果であれ、ボクシングの試合であれ、何でもです。 今のところ、Orakuruの核となるのはPrice Feedです。市場は正確でタイムリーな価格情報を必要としていますから、そのために多くの努力をしています。 このPrice Feedの仕組みはDPoS(Delegated Proof of Stake)のシステムと似たような仕組みです。複数のノードがあり、それぞれのノードがdAppsの要求に基づいて実世界のデータをスクラップしています。 これらのノードは $ORK (Orakuruのネイティブトークン) をStakeしています。良いデータを良いタイミングで提供すれば、APYの報酬を得ることができ、そうでなければSlashされる仕組みです。 これらのデータは我々のアベレージコントラクトに入り、アベレージコントラクトはすべてのデータを取り込み、それをdAppsに送信します。 以上、簡単な説明でしたが、大まかな流れと質問への回答になったと思います。 CryptoTimes編集長 Orakuruに限らず、他のOracle系のプロジェクトでも多くのプロジェクトは現在Price Feedの正確な取得が主となっています。これらPrice Feedを利用しなかったプロジェクトは、過去フラッシュローンで攻撃対象になったりとかもあるため、非常に重要な役割となっています。 3. 他のオラクルプロジェクトと比較しての強みは何でしょうか? これについては様々なアプローチがありますが、基本的なものを列挙してみます。 1) データの可用性 当社に最も近い競合他社であるネイティブBSC Oracleの「Berry data」ですが、彼らのサイトを見れば提供しているデータの量がわかります。 我々はその約5倍のデータを提供します。データの可用性と多様性が第一の鍵であり、だからこそ、発売前に多くのパートナーを獲得することができるのです。 2) ブロックタイム 当社はBSCを採用しているため、ブロックタイムが3秒と非常に短くなっています。他のL1にいる友人たちは、今のところ、これに対抗することはできません。 最終的には、より多くのデータをより少ないコストで送信できるようになるため、当社のデータはよりタイムリーで正確なものになるでしょう。 3) データの種類 前の質問でも触れましたが、私たちはアドホックな一回限りのリクエストを可能にしています。パリの天気、テニストーナメントの結果などです。 3.0に参入する企業が増えれば、市場の大半はこれを必要とするでしょう。 4) 製品のスケールアップ EVFなど(乱数発生器など)で、ゲームやゲーム全般などの新しい分野にスケールアップすることができます。 5) アベレージコントラクト 私たちは「An oracle of oracles」を構築しています。今のところ、このことは伏せていますが、問題を説明することはできます。 あなたはOracle Xを使います。Oracle XはデータソースにKrakenを使っています。ある日、KrakenでBTCが40%下落し、証拠金のロングが大量に清算されるイベントが発生しましたが、他の取引所はこれを見ていません。 では、何が悪かったのでしょうか?それは、彼らが1つのソースしか使わず、1つのOracleしか使わなかったからです。 要するに、これがBSCの需要を支配すると信じている理由であり、その後すぐにチェーンにとらわれず、「大物」に対抗する態勢を整える理由でもあるのです。 CryptoTimes編集長 Binance Smart Chainのエコシステムが拡大する中でOracle問題が非常に重要味を帯びてきているというところで、彼らの強みを説明してもらえました。 コミュニティからの質問 - なぜ匿名にしたのですか?Oracleにとって信頼は最も重要な要素ですが、多くのユーザーにとって匿名のプロジェクトを信頼することは難しいと思いますが? 我々は「Code is law」を信じてます。あなた達は"CEO"を信じるべきではないです。 - KickPadの1st IDOですが、なぜKickPadを選んだのでしょうか? 私たちがKickPadを選んだ理由は、 流動性の自動ロック機能が優れている 匿名チーム向けのツールが充実している という2点からです。 KickPadは匿名チームのみを対象としたLaunchPadプラットフォームなので、我々にとっては完璧なマッチングでした。 彼らは我々にとても良くしてくれています。そして、我々のプライベートセールは26秒で完売し、我々の選択としても功を制しました。 - 精確なフィードバックを必要とするのならば、ホルダーが偏らないように、広く拡散するセールが良いと思いますが、なぜまだ実績がないKPAD単独でセールを実施したのですか? そうですね、流通が必要ですね。しかし、KPADには約5,000人のホルダーがいるので、十分な流通性があります。さらに、ホワイトリストからプライベートまで、5種類の販売を行っており、流通とトークン保有者の最大化を図っています。 ローンチ後はとても良い状態になると思います。 - コード監査を行う予定はありますか?もしそうなら、誰が責任を負うのでしょうか? 現在、当社のプロトコルとトークンのあらゆる側面について、3つの監査を受けています。最も注目すべきはHacknです。 - なぜ「Orakuru」という名前なんですか?日本市場を強くターゲットにしているイメージがありますがどうなんでしょうか? Orakuruのインスピレーションは、私たちが日本文化に魅了されたことから来ています。 日本は、調和、相互尊重、コミュニティの合意を表しています。それこそが、私たちがOrakuruで目指しているものです。チームのみんなも、日本の文化とそれに伴うブランディングが大好きです。 - ホワイトペーパーによれば、BANDやLINKとは違い、ガバナンス(コミュニティ)を重要視しているとの印象を受けました。それらをうまく機能させるためにどのようなことを考えていますか? それは、スタックの問題です。 例えば、多くのプロジェクトではコミュニティとのコミュニケーションの手段としてTelegramを使っているだけです。これは、ひどいやり方です。 $ORKトークンはガバナンスに直接使われ、「実際に役立つ」コミュニティ構造を作るために、私たちのsnapshot.pageやDiscourseとスタックしています。 ドキュメントからノードまで、すべてがコミュニティによって運営されています。すべてです。 ローンチと同時に、採用ガイドラインも発表し、コミュニティの才能ある人材を継続的に採用していく予定です。 - ETHでもなくDOTでもなくプロジェクトのメインはBSCという理解でよいですか?また、もしそうならばなぜBSCなのですか? https://t.me/uniswaperNo1/5364 これを読んでみてください。 まとめ いかがだったでしょうか? 拡大を続けるBSCエコシステムですが、Oracleに関する課題が徐々に浮き彫りになってきているのがわかったかと思います。 BSCのOracleの問題へアプローチするOrakuruの動向は、今後も拡大が予想されるBSCエコシステムの行方について考えるための重要なポイントになる可能性があるので、BSCに興味がある人は積極的に情報を追っていくとよいかもしれません。 今後もCRYPTO TIMESでは、暗号通貨のあらゆる分野の情報を発信していくので、是非積極的にチェックしてみてください。 最後までありがとうございました。 Orakuru 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Medium Discord Github
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2021/03/31『Mask Network』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!
一方的な情報通信しか出来なかったWeb1.0の時代を経て、私達は個々人が双方向的に情報発信できるweb2.0の時代に生きています。 そして、このweb2.0はブロックチェーン技術により従来とは全く違った形のweb3.0に移行するとされています。 本記事では、web2.0とweb3.0の接続を目的としたプロジェクト「Mask Network」について、先日CRYPTO TIMESホストで開催されたAMAの内容を元にQ&A形式で解説していきます。 ・「Mask Networkについて知りたい」 ・「web3.0のヒントが知りたい」 といった方は是非最後まで読んでみてください。 Mask Networkの概要 Mask Networkの概要 ティッカー/通貨名 $MASK/Mask Network 創設者 Suji Yan 主な提携先 Huobi Global、OKEx、Digifinex 時価総額 484億円(21/3/29時点) 特徴 拡張機能としてMask Networkを追加することで、Twitter上で仮想通貨の送受金やスワップ等が可能 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Medium Discord Facebook Github Mask Networkは、web2.0とweb3.0の架け橋となることを目指しているプロジェクトです。 Mask NetworkをTwitterと連携させることでTwitter上でトークンのスワップや送受金などが可能となります。 また、Mask Networkは上記の内容に加え、ストレージやNFTの課題に対するソリューションも提供しており、今後のDeFi・NFT市場の発展に貢献する可能性があるプロジェクトとして注目されています。 Mask NetworkのAMA 今回のAMAにはMask Networkの創設者兼CEOであるSuji Yan氏が参加してくれました。 自己紹介 私はDimension.imとMask Network (mask.io)の創設者です。 DimensionはMask Networkやその他のフリーソフトウェアを開発し、今日の独占的な巨人の上でサイバリアン(*ネットを利用する人)が自由にインターネットを使えるようにしました。 また、私はCaixin Media & Qdailyの独立したジャーナリストであり、FOSSの提唱者であり、Anti-996 Licenseの作成にも携わりました) ハクティビズム(*アクティビズムとハックを組み合わせた造語)についてWired、WSJ、New York Times、Bloombergからインタビューを受け、RadicalxChange Fellowshipのメンターも務めました。 1. MASK Networkとはどんなプロジェクトなのですか? Mask Networkは、Web2.0からWeb3.0へとインターネットユーザーをつなぐ架け橋となることを目指しているDimensionの中核製品です。 Mask Networkの基盤技術は、ピアツーピアの暗号化されたメッセージング・アプリケーションで、この基盤を中心に新しい機能が次々と生み出されています。 私たちは、所有権経済を強く信じています。人々は自分が生産したものを所有すべきであり、人々は自分のデータ、自分が注目したもの、そして自分が選んで貢献した仮想空間を所有すべきです。 Mask Networkは、 分散型ソーシャルメッセージング ボーダレス決済ネットワーク 分散型ファイルストレージおよび共有 を統合し、ユーザーが分散型金融の大陸、そしてWeb 3.0の新しい世界に飛び込むための安全で便利なポータルを提供します。 2. Mask Networkのメジャーな機能やポイントを教えて下さい まず、私たちが何をしているのか、何を目指しているのかを簡単に紹介したいと思います。 基本的に、私たちは拡大するチームで常に新しい機能を開発しており、Web 3.0の世界で私たちのビジョンを共有する他のプロジェクトと多くのコラボレーションを行っています。 -レッドパケットについて- 1つ目は「レッドパケット」と呼ばれるもので、レッドパケット機能では、TwitterやFacebook上で暗号通貨のレッドパケットを直接送受信することができます。 2020年1月27日(旧正月)、MakerDAOと一緒にTwitterでRed Packetキャンペーンを開始し、3日間で2000人以上のアクティブな非ボットDaiホルダーを集めました(2月当時の非ボットDAIホルダーの10%!)。 これは新機能で、ヴィタリック氏も参加して盛り上がりました。 来年は、OKB、Darwin、Phala、Crustなどのプロジェクトと提携して、暗号通貨のレッドパケットを配りますが、ユーザーが自分のレッドパケットを配ることも歓迎しています! 支払いが可能になったことで、Gitcoin Grantsを介してイーサリアムベースのスタートアップに簡単に暗号を送り、暗号をサポートする機能を開始しました。詳しくは下記の記事をご覧ください。 https://decrypt.co/33024/an-new-easy-way-to-fund-gitcoin-grants-via-maskbook https://news.mask.io/2020/06/22/support-gitcoin-grants-through-maskbook Gitcoinと私たちは協力して、Mask Network内に新しいプラグインを開発しました。Gitcoin Grantsの作成者は、Twitterでリンクを共有することがこれまで以上に簡単になります。 Maskのユーザーは、共有されたGitcoin Grantsのリンクを識別し、Twitter上で直接Gitcoin Grantsに資金を提供することが可能です。また、リツイートすることでより多くの人に助成金について知ってもらうことができます。 私たちは、3月10日にスタートしたGitcoin GR9のスポンサーであることも誇りに思っています。 二次関数的な資金調達により、ユーザーは自分の好きなプロジェクトを支援することができ、最も注目されているプロジェクトにふさわしい資金が提供されるようになります。 また、ハッカソンのためにいくつかのバウンティを用意しました。すべての開発者が参加してバウンティを獲得することを歓迎します。 -ストレージについて- その後、私たちはストレージの問題を解決したいと思い「ファイルを分散型の世界に送りつつ、Twitterで見えるようにすることは可能なのか?」と考えました。 この問いはソーシャルネットワークの中で重要な役割を果たすことになると私達は考えたため、Mask Networkは、分散型ストレージプロジェクトのArweaveと深いパートナーシップを実施しました。 そして、TwitterやFacebookで分散型ファイルをアップロードして保存することができるようになりました。 また、昨年12月にはストレージ系のプロジェクト「Sia」との協業を発表し、ユーザーにストレージの選択肢を増やしたいと考えています。 https://news.mask.io/ja/2020/09/07/mask-network -DeFiやトレードについて- そして、DeFiの人気の高まりは、私たちに次の一手を示してくれました。 私たちは、多くの人がソーシャルメディアで投資情報を探していることに気づきました。Twitterでは、ハッシュタグ#や、株式や暗号通貨を表す$などのタグが用意されていますよね。 ジャック・ドーシー氏は、TwitterやSquareの創業者兼CEOとして知られています。彼はまた、Cryptoコミュニティと分散化の支援者でもあります。 2019年末、ジャック氏はTwitterがどのように非中央集権化したいかについて話しましたが、TwitterもSquareも中央集権的なプラットフォームであるため、彼のビジョンを満たすことは非常に困難です。 ユーザーは、他の人がプロジェクトについて議論しているのを見たり、Uniのチームと交流したりすることはできますが、トレードに関して直接的な動きを取ることはできません。 そこで思いついたのが、「$ETH」のように「$xxx」という特定のテキストに移動すると、市場の動きがわかるという仕組みです。 私達はこの仕組みを実現させるためにUniswap、CMC、CoinGecko、0x、SushiSwap、Transakなどと提携しました。 それらを「Mask Network」というエクステンション(拡張機能)に組み込み、Twitterという中央集権的なプラットフォームの上に表示することで、ユーザーはTwitterにいながらにしてマーケットを知ることができ、ERC-20トークンであればスワップも可能になりました。 https://news.mask.io/ja/2020/09/25/mask-net-work 最近では、この機能を最適化し、Twitterの検索バーにも埋め込みました。また、Transak社との連携により、ユーザーがTwitter上で直接暗号通貨を購入できるようになりました。 https://news.mask.io/ja/2020/12/11/mask-network これはすごいことだと思いませんか?Web 2.0の上にWeb 3.0! UniswapのFounderのAdam氏も我々のプロダクトを利用してます! この機能をユーザーに提供するために私たちが協力したMetaMask社のCTO、Dan Dinlay氏もMask Networkについて言及しています。 暗号通貨に興味のある方はぜひMask Networkの機能を試してみてください! -NFTについて- MASKではBeepleの*5000日(約75億円で購入されたBeeple氏のNFT作品)が歴史的な高値で競売されるずっと前から、NFTのコンセプトに注目していました。 Mask Networkは、NFTの分野でいくつかの試みを行いました。昨年のアメリカ選挙の際には、公式Twitterアカウントに589枚の「US Election Special Edition NFT」を掲載したり、「Dashboard」に「Collectibles」機能を組み込み、ユーザーが所有する美術品を直接NFTで確認できるようにしたりしました。 https://news.mask.io/2020/11/04/introducing-the-mask-network-election-special-nfts NFTは興味深いコンセプトであり、今後もNFTに関する新しい機能を開発し、Twitter、Facebook、InstagramなどのプラットフォームでNFTを作成、収集、取引できるようにしたいと考えています。 また、クロスチェーンのNFTとDeFiプロトコルのDEGO Financeと戦略的パートナーシップを結ぶことになりました。今後は、NFTのブラインドボックスやゲーム、ソーシャルネットワークなどの分野で協力していきます。 ユーザーは、Twitter上でNFTの作成、収集、売買を数回のクリックで行うことができるようになるでしょう。 https://news.mask.io/2021/03/10/dego-x-mask-network-build-the-nft-entrance-in-web-3.0 また、私たちMask Networkは、NFTは単なるTweetやアート作品ではないと考えています。将来的には、複数のカテゴリーにまたがるNFTが、新たなオンチェーン・eコマースの世界を形成するでしょう。私たちが現在目にしている関連製品やアプリケーションは、氷山の一角に過ぎません。 これらの機能がMask Networkで実現した後、私たちはオープンファイナンスのロードマップを開き、アグリゲーターを作っていることに気づきました。しかし、一つだけ足りないものがあります。ITO(Initial Twitter Offering)です。 https://news.mask.io/2021/01/02/a-new-chapter-of-mask-network-ito ITOは、IDO(Initial Decentralized Offering)をベースに、ユーザーの使い方を尊重しながら、ユーザーとの距離を縮めたいと考えています。 前述したように、DeFiのコンセプトを知る多くのユーザーは、膨大な時間をかけてTwitterの上で情報交換を行っています。したがってユーザーの歩みを短縮することが、重要な分かれ道になります。ITOはそのポイントに注目し、より多くのユーザーを惹きつけています。 Mask Networkは、Ethereum zkRollup Loopringとの最初のITOプロジェクトを行いました。Loopringは我々の製品を非常に支持してくれており、彼らのトークンである$LRCは3分で完売しました。 https://news.mask.io/ja/2021/01/09/mask-network-ito-loopring ところで、2月には、分散型ソーシャルメディアネットワーク「Mastodon」のアプリケーション開発に対する技術支援を行うことを発表しました。サポートを行うのは、Mask Networkを運営するSujitech, LLCです。 Sujitech, LLCとMastodonは非常に密接な関係にあります。2020年6月にMastodonの日本の2つのノード「Mstdn.jp」と「Mastodon.cloud」のメンテナンスを引き継 ぎました。この2つのノードは、Mastodonで3番目と5番目に大きなノードであり、合計30万人以上のユーザーが利用しています。また、Fediverseの長期的な発展を支えています。 https://news.mask.io/2021/02/07/the-first-official-application-of-decentralized-social-media-network-mastodon-will-come-online-this-summer-with-sujitech-llc-providing-technical-support また、開発者が共同作業を行うためのオープンソースプラットフォームであるGithubに多くのバウンティを掲載しました。 バウンティを通じて、私たちのビジョンを共有する世界中の才能ある開発者の方々に、私たちと一緒に仕事をし、新しい機能を一緒に作っていただきたいと考えています。興味のある方は、以下のリンクからバウンティのチャンスをチェックしてみてください。 https://github.com/DimensionDev/Maskbook/issuesq=is%3Aissue+is%3Aopen+label%3A%22Bounty%3A+Open%22 3. Mask Networkはどんな問題を解決しようと考えていますか? 前述しましたが、Mask Networkは所有権経済を信じています。人々は自分が生産したものを所有すべきであり、人々は自分のデータ、自分のアテンション、そして自分が選んで貢献した仮想空間を所有すべきです。 Mask Networkは、新しいプラットフォームを作るのではなく、Web 2.0(現在のWeb)といわゆるWeb 3.0の架け橋となることを目指しています。一般の人々が、APIや集中管理されたサーバーを使わずに、現在主流のプラットフォームの中で、より良いWebを利用できるようにするのが目的です。 例えば、メッセージの暗号化を行うと、あなたが何を入力したのか、誰も(Twitterも含めて)知りませんし、彼らが目にするのは不可解な言葉の集まりになるでしょう。 例えば、非中央集権的なファイルサービスで、個人データを収集して永久に保存するための、より安全なプラットフォームをユーザーに提供します。 例えば、情報やスワップを直接取引することで、DeFiは一般ユーザーにとって身近なフィールドになります。そしてDeFiはもはや遠い存在ではなく、FacebookやTwitterなどのプラットフォームにもDeFiアプリを導入し、次世代のパーソナルファイナンス体験を構成していくことが可能となるのです。 このようにして、ユーザーの個人データを他の個人・組織から保護することで、私たちは、データのコントロール権をユーザーに返し、新しいオープンなインターネットを、現在のウェブのユーザーにも届きやすくしていきます。 4. Web3.0の機能が従来のWeb2.0と組み合わされているのはとても良いことだと思いますが、Mask Networkの製品を使うことで、Twitterに知られずにテキストの送信やストレージの利用ができるようになるのでしょうか。 それが私たちの製品のポイントであり、製品を支える基盤でもあります。つまり、情報の伝達と解釈のための暗号化です。 情報伝達には、 テキスト 写真 暗号通貨 分散型データストレージ スマートコントラクト などが含まれ、DAppletのエコシステム全体を構築することができます。 Mask Networkでは、各ユーザーは無制限の「ペルソナ」を生成することができ、各ペルソナは*secp256k1(ビットコインの公開鍵暗号で使用される楕円曲線のパラメータ)キーペアを表しています。 ユーザーは、自分の公開鍵をソーシャルネットワークのプロフィールに投稿したり、公開鍵を含む公開ポストを作成することができます。他のユーザーは、この公開鍵を取得して、ローカルのMask Networkデータベースに公開鍵-ユーザー名のマッピングを作成することができます。 基本的には、この画像はMaskの有無の違いを示すものです。また、暗号化されたコンテンツがアクセスコントロールの原因となっていることを、Twitterに知られることはありません。 これは、集中管理されたサーバーを持たずに実現されています。詳しくはこちらのページをご覧になってください。 https://news.mask.io/ja/2020/10/10/mask-network-maskbook Mask Networkは、単なる暗号化ツールではありません。より重要で感動的なのは、ユーザーがより少ない制限でより簡単にウェブに接することができるようにする機能です。 5. プロダクトが非常にユニークで、あなた達の思想は非常に良いと思いました。しかし、$MASKトークンの使い道は何でしょうか? $MASK はガバナンストークンです。下記の記事を読んでください。 https://news.mask.io/2021/02/17/introducing-the-mask-public-twitter-offering https://news.mask.io/2021/02/11/introducing-the-mask-token 6. レッドパケットではETHガスのコストが高く、気軽に体験できないのが残念です。BSCやMATICなどのチェーンを使った開発を行う予定はありますか? Mask Networkにレイヤー2を導入することは、常に我々の計画の一部であり、現在その途上にあります。私たちはすでにEthereumのレイヤー2・Looping Protocolと提携しており、今後はレイヤー2スケーリングやzkRollupなどの分散型技術で深く協力し、スケーラブルで安全な取引所や決済を提供していきます。 我々の協力の当面の目標は、分散型取引所での高額な取引手数料や中央集権的な中継器への依存を解決し、より効率的なEthereumレイヤー2のエコシステムへの道を開くことです。 Loopringは我々の製品を非常に支持してくれており、前述の通り最初のITOプロジェクトでもあります。 https://news.mask.io/ja/2021/02/07/masknetwork-loopring-2 また、PoSブロックチェーンプロトコル「NEAR」との提携も予定しています。懸賞金はすでに出ていますが、さらに深い統合プロジェクトやジョイントベンチャーを計画しており、時間をかけてユーザーに提供していく予定です。 まだまだ、さらなるパートナーシップやコラボレーションが控えていますので、ご期待ください。 7. 世の中に大きな関心を呼んでいるNFTのブームについてどう思いますか?Mask Networkはこの現実をどのように利用し、活用しているのでしょうか? バンクシー氏の「モロンズ」が公開され、クリスティーズではBeeple氏の「5000日」が史上最高額で落札されるなど、伝統的な産業界においてもNFTの概念が一般に認知されてきたことを実感しています。 今後、Mask Networkは、NFTに関する新機能の開発を進め、Twitter、Facebook、Instagramなどのプラットフォーム上で、NFTの作成、収集、取引ができるようにしたいと考えています。 NFTやWeb 3.0といった概念が従来の分野で知られるようになった今、これらの概念の普及を加速させ、より多くのユーザーを迎え入れたいというのが我々の考えです。 私たちMask Networkは、NFTは単なるつぶやきやアート作品ではないと考えています。将来的には、複数のカテゴリーにまたがるNFTが、新たなオンチェーン・eコマースの世界を形成していくでしょう。 8. MASKのITOでトランザクションが入らなかったユーザー向けのエアドロップはいつになりますか? エアドロップR2は、ツイートでお約束した通り、必ず実現します。今後の発表を気長にお待ちください。 https://twitter.com/realmaskbook/status/1364417226258796545 9. ユーザーがMask Networkを使い始めるきっかけとなるような、コミュニティにとって最も興味深いMask Networkの機能をここで紹介していただけますか? 私たちはレッドポケットを愛しています。私たちが提供している金融サービスと完全に一体化していて、誰もが喜びを感じられるものであり、私たちの文化的な遺産でもあります。(この機能についてのより詳しい紹介は、前述の回答をご覧ください。) レッドポケット機能は、ユーザーのオンライン・ソーシャル・ネットワークであるTwitterやFacebookの上で、暗号通貨のレッドパケットを直接送受信することができます。私たちは、ユーザーのオンライン体験を豊かにしたいと考えています。レッドパケットを使って友達とつながることもできるし、コンテンツ制作者にお金を払う手段としても使えます。 人々がお金を扱うことで、イデオロギーや政治的な主張できるというのが私達の考えです。人の経済活動は、その人が何を支持し、何を信頼し、何を信じているかと密接に関係しています。 10. 今日LINEのデータ管理の杜撰さが問題となっていますがLINEをサポートする予定はありますか? 我々はTesserPG(旧Tessercube, tesserpg.com)というツールを持っており、これはモバイル入力方式で、誰でもLINEなどのインスタントメッセージングアプリで友達と一緒にテキストを暗号化することができ、アプリ自体にはバレません。 11. 今後のITOの予定 ITO実施プロジェクトに求められる要件はどのようなものでしょうか? ITOは誰にでも開かれた機能です。ITOの将来的な計画や必要条件については、私たちの発表をお待ちください! 12. Maskを愛用しているのですがクリプト初心者でも使いやすいように設計されていると思います!その点は重視して作られたのでしょうか? 確かにそうですね。私たちは、すべてのユーザーのために、ブロックチェーンの世界への障壁を低くすることに取り組んできました! 13. BottlepayがTwitter上でクリプトやフィアットの送金する機能を発表しましたがご存知ですか? またどのようにお考えですか? 私はそれについて知りませんでした。調べてみます!! 14. 日本の印象を教えてください。 日本市場は間違いなくアクティブで素敵な市場です。そして、地域のボランティアの皆さんのご協力にも感謝しています!! まとめ いかがだったでしょうか? 目標を掲げるばかりで実際にユーザーが使えるプロダクトを提供しないプロジェクトが多い中、Mask NetworkはWeb2.0とWeb3.0の架け橋として、様々な機能やサービスを提供していることが分かったかと思います。 Web3.0は実際にWebの形が大きく変化し人々の暮らしが変わってからその意味を定義するものであって、Web2.0の現在から正解を予想できるものではありません。 しかしながら、Mask Networkのようなプロジェクトの動向をチェックしておくことで、Web3.0の形をより正確に予想できるようになるかと思います。 今後もCRYPTO TIMESでは、暗号通貨のあらゆる分野の情報を発信していくので、是非積極的にチェックしてみてください。 -Mask Network- Website:https://mask.io/ Github:https://github.com/DimensionDev Twitter: https://twitter.com/realmaskbook Facebook :https://www.facebook.com/masknetwork Discord: https://discord.com/invite/cKGW45g Telegram (Japan): https://t.me/masknetwork_jp
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2021/03/29『InsurAce Protocol』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!
2021年も勢い衰えぬDeFi市場ですが、その中でも注目されているのがDeFiの保険分野です。 DeFi市場の保険は十分とは言えず、それを表す数字として2.5兆円のDeFiの市場規模に対して保険カバー額が数百億円のみとなっています。 本記事では、そんなDeFi市場への保険を提供するプロジェクト「InsurAce Protocol」について、先日CRYPTO TIMESホストで開催されたAMAの内容を元にQ&A形式で解説していきます。 ・「InsurAce Protocolについて知りたい」 ・「DeFi市場の保険について知りたい」 といった方は是非最後まで読んでみてください。 InsurAce Protocolの概要 InsurAce Protocolの概要 ティッカー/通貨名 $INSUR/INSUR token 主な提携先 Balancer 時価総額 N/A 特徴 DeFi市場のポートフォリオ型保険を提供。複数の保険をまとめて購入することが可能。 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Medium Discord InsurAceはDeFi市場におけるユーザーアクセスの容易な保険の提供を目指すプロジェクトです。 InsurAceではSCR流動性マイニングという仕組みが採用されており、ユーザーは資金をプールすることでInsurAceのトークンである$INSURを獲得できます。 InsurAceはHuobiやOKExといったVCの大手から出資を受けていることから、DeFi市場の保険関連プロジェクトの中でも注目されていることが伺えます。 InsurAce ProtocolのAMA 今回のAMAには創設者のOliver Xie氏が参加してくれました。 自己紹介 私の自己紹介をしましょう。 私はシンガポールに拠点を置いています。2020年9月からInsurAceプロジェクトに携わり始めましたが、それ以前はシンガポールにある3つの認可されたデリバティブ取引所のうちの1つでCTOとして働いていました。 2017年に暗号の世界に入り、チームを率いて暗号やブロックチェーンを研究し、ここ数年はブロックチェーンベースのオープンファイナンスに惹かれていました。 DeFi保険2.0プラットフォームであるInsurAceは、すべてのDeFiユーザーがアクセス可能で、信頼性が高く、堅牢で気楽な保険プロトコルを構築することを目標としてスタートしました。 InsurAceは、私の専門知識と個人的な情熱の両方を完璧に組み合わせるチャンスを与えてくれます。DeFiは私の情熱であり、InsurAceは私の使命です。 私はInsurAceの創設者であり、プロジェクトリーダーでもありますが、InsurAceでの私の役割は、最高のプロジェクトを実現するために、適切なチームメンバーを集めるコーディネーターのようなものです。 このエキサイティングな旅のために、強力な開発者、最も経験豊富な保険の専門家、アドバイザーとしての一流のリーガル&コンプライアンスのベテラン、アドバイザーとしての一流のサイバーセキュリティの専門家、そしてプロのマーケティングチームからなる非常に優れたチームが参加しています。 創業者としての日々のマネジメントに加えて私自身がコーダーでもあるので、開発チームと肩を並べて製品の提供に取り組んでいます。 -なぜ、シンガポールを本社にしたのですか?- 主な理由は私がシンガポールに住んでいるからです。 他の理由としてはシンガポールは東西の架け橋であり、非常に国際的であり、DeFiプロジェクトに適した場所です。 しかしながら、場所は関係ありません。DeFiはボーダレス、パーミッションレスです。 1. プロジェクトの紹介をしてください InsurAceは保険のエースという意味です。 InsurAceは分散型保険プロトコルであり、非常に低い保険料と持続可能な投資リターンで、信頼性が高く、堅牢で気楽なDeFi保険サービスをDeFiユーザーに提供することを目指しています。 InsurAceの使命は「DeFi保険」を再定義し、ユーザーフレンドリーなアクセスが可能な商品と資本効率でユーザーをセキュリティリスクから守ることです。 革命的な商品設計と経済的メカニズムにより、InsurAceはDeFiのためのエースレベルの保険ソリューションを提供します。 2. InsurAceのプロジェクトで、最もメジャーなポイントはなんでしょうか? 皆さんが、Nexus mutualやCoverなど、他のDefi保険プロトコルを使ったことがあるかどうかはわかりませんが、それらと比べると、私たちは間違いなくDefi保険プロトコルのアップグレード版です。 InsurAceの特徴は以下の通りです。 ポートフォリオベースのカバー 充実した商品ライン SCRマイニング 持続可能なリターン InsurAceには、ユニークで革新的なデザインがあります。 保険プロトコルとしてInsurAceは、従来の保険会社と同様に、保険部門と投資部門の2つの機能を提供します。保険会社の資本プールにあるフリー・キャピタルは、投資プールに入れてより高い利回りを得ることができ、保険会社は投資活動を保護します。 当社は、唯一の「ポートフォリオ型保険」プロトコルです。 InsurAceにおいてユーザーは、例えば10個のカバーを1つのバスケットで購入することができます。他の保険プロトコルでは、異なるカバーを10回購入する必要があります。この機能を有効にすることで、ユーザーはガス料金や保険料を削減することができます。 ユーザーの視点に立てば、支払額が減り、収入が増え、さらに安全になるというメリットがあります。 3. InsurAceはどのような問題を解決しようとしているのでしょうか? 簡単に言うと、DeFiでは多くのハッキングが行われているので、DeFiの資産を保護するのが目的です。 もう少し詳しく言うと、既存のDeFi保険プロトコルには様々な課題や問題点があり、我々はこれらの問題を解決してより良いバージョンを構築しようとしています 問題・課題は下記の通りです。 1. 商品へのアクセス性 高い保険料(COVERの保険料は最低でも年間20%、nexus mutualでは70%にもなる) ユーザーに多くの制限を課すKYCベースのメンバーシップ(特にnexus mutualの場合) 実際には最もカバーする必要がある新しいDeFiプロトコルへのサポートの欠如 他の潜在的なタイプのリスクをカバーするためのリスクの多様性の欠如など 2. キャパシティの問題 nxmでは、キャパシティが大きな問題となっています。 ステークスに大きく依存していますが、ステークスの報酬は非常に低く(年間1%、想像できるでしょうか。)、そのため、そこで保険に加入しようとしても、キャパシティがないことがあります。 3. 資本効率の悪さ 保険は他の金融商品と同様に、資本効率が重要な検討事項の一つです。 保険プラットフォームに投入された資本は、しばしば適切に管理されておらず、より繊細な方法で利用できる留保資金の利用率が低いことがあります。 一方、伝統的な保険業界での経験から、顧客は保険会社に投入した資金から持続可能な投資リターンを得ることを常に期待しています。 したがって、投資はユーザーにとっても重要であり、短期的(トークンによるステーク報酬は非常に高いかもしれません)だけでなく、長期的(マイニングが完了した後は、投資利回りがユーザーのリターンの主な源泉となります)にも重要です。 4.リスク管理 前述の通り、保険は本質的に人々のリスク管理を支援するツールであるため、保険事業自体のリスク管理がより重要となります。しかし、既存の保険商品のリスク管理は、まだまだ強化する必要があります。 4. 最近、DeFiの保険関連のプロジェクトが増えていますが、InsurAceの他との違いやメリットは何ですか? 我々のコアバリューを理解するためのイメージが下記の画像です。 上記の画像はすべて英語なので簡単に説明しましょう。 ポートフォリオベースのカバレッジを提供することで、複数のプロトコルをより簡単にカバーし、低コスト、低ガス料金、時間の節約を実現します。 投資リターンを提供し、お客様の資本に高いリターンをもたらします。 要約すると、支払いは少なく、収入は多く、そしてより安全になるということです。 - KYCがないのはなぜでしょうか?これは将来InsurAceにとってリスクになるのではないでしょうか?- それはどのDeFiプロジェクトでも同じで、パーミッションレスです。 誰でもがウォレトを利用して、金融サービスの利用を使うことができます。 5. SCR Liquidity Miningとはなんでしょうか?どうやったら参加できるのでしょうか? SCR=Solvency Capital Requirement(ソルベンシー資本要件)の略で、欧州で広く採用されている保険会社の資本要件です。 SCRは、潜在的な保険金支払いのために十分な資本を維持するための要件です。 SCRマイニングプログラムのように 参加者は、流動性プールにステークすることで、InsurAce Token($INSUR)を獲得することができます。 ステーキングによって注入された相互の資本は、厳格なリスクコントロールモデルによって管理され、SCRレベルを動的に調整し、確保されたフリーキャピタルを投資に使用する一方、マイニングスピードは適宜コントロールされます。 簡単に言うと、SCR LMというのは流動性プールにステークすることで$INSURを獲得ができます。 *補足:流動性プールにステークされた資本が保険金の支払いなどに使用されたりするイメージとなります。 6. HuobiやOKExなどのような投資家がいますが、将来これらのインベスターとどのようなことを考えていますか? 私たちは、DeFiance, ParaFi, Hashed, Huobi DeFi Labs, Alameda (FTX), Hashkey and OKExなどのトップクラスのVCや機関から支援・サポートをもっています。 下記がInsurAceに入っている投資家です。 投資家の皆様には、次のような面でサポートしていただきます。 ローカルおよび主要な暗号市場におけるマーケティング活動やコミュニティの拡大の支援 InsurAceの長期的な発展のために、投資家は貴重かつ優れた洞察力に基づいたアドバイスの提供 必要に応じて資本面でのサポート 7. 錚々(そうそう)たるVCから投資を受けていますが、どういうところが特に評価されたと考えますか? 下記のポイントで評価されたのかと思います。 チームのバックグラウンドと実行能力 市場の垂直性、垂直性に十分なスペースがあるかどうか、どの保険が本当にそれを持っているか 製品、製品がしっかりしているかどうか 一般的な3P の人、プロダクト、ポテンシャルという観点ですね。 8. エコシステムにおける$INSURトークンの主な使い道を教えて下さい $INSURトークン(ERC20)は、以下のようなシナリオで使用できます。 保険プールや投資商品への資本供給に対するマイニング・インセンティブ 保険金の査定、提案の投票など、コミュニティのガバナンスのシナリオにおける投票権 ガバナンスへの参加を通じてInsurAceプロトコルが生み出す手数料の受領資格 コミュニティへのインセンティブ InsurAceのユーザー数の継続的な増加とエコシステムの発展に伴い、$INSURトークンはシステム全体を動かす基盤として、より多くの価値が付加されていくことでしょう。 9. DeFi市場がより安全で大きくなるためには、保険市場が重要だと考えていますが、そのためにInsurAceはどのような活動をしていきますか? 非常にシンプルです。 ユーザーがハッキングされるリスクを管理するための保険商品を提供し、DeFi業界の繁栄に貢献していきます。 10. テストネットでα版のアプリを使ってみましたが、わかりにくい部分が多かったです。ユーザーが使いやすいように改善することはありますか?また、メインネットのリリースはいつぐらいになりそうですか? コミュニティーからのフィードバックをもとに、製品をさらに改良しています。 日本語版も用意すると思いますし、より詳細なユーザーマニュアルも用意する予定です。また、製品を説明するビデオも作成中です。 メインネットは今月末をターゲットに動いています。 因みにRinkebyのテストネットは下記から利用することができるので、PCでMetaMaskをRinkebyに変えて触ってみてください。 https://rinkeby.insurace.io/ 11. Ethereum Network以外にもプロトコルを広めていく予定はありますか?。 現在、BSC (binance smart chain), Polkadot, HECO (huobi eco chain)を予定しています。 12. 日本に対しての印象と、将来ポテンシャルマーケットになりそうですか? 私は日本が好きで、食べ物、風景、映画、アニメなど、日本文化の大ファンです。 暗号通貨に関しては、日本は暗号通貨やブロックチェーン技術をいち早く取り入れた国の一つです。また、日本の市場は規制がしっかりしています。 私たちは、日本の市場の大きな可能性と、取引量や巨大なユーザーベースの規模に注目しています。 今後の計画として、InsurAceはユーザー獲得とビジネス開発に力を入れ、より多くのパートナーを巻き込むことで、エコシステムを構築し続けていくことが重要だと考えています。 日本の暗号コミュニティと協力し、日本のユーザーがDeFi保険を選ぶ際の第一候補として認知されることを期待しています。 日本でのマーケットイベントも順次開催していきます。 13. Insurer(資本提供者)の保険料が下がる=Insurer(資本提供者)の利益が減ると思うのですが、InsurAceを利用するメリットは何でしょうか?特に、$INSURトークンの価格が下がったときに、彼らはInsurAceに保険を提供するのでしょうか?また、どんな状況だと保険が履行されないのですか? Insurer(資本提供者)は、報酬として私たちのトークンを手に入れます。$INSURトークンの価格が下がっても、資本プールは保険サービスを提供するために残っているので問題ありません。 保険サービスが提供できないのは、流動性がない場合だけです。保険金の支払いに十分な資本がない場合です。 14. InsurAce自体のハッキングに対する対策は取られているでしょうか。 はい、2つの方法があります。「テクノロジー」と「リスク移転」です。 テクノロジーに関しては、プラットフォームを強化しており、そのために多くの作業を行っています。 リスク移転に関しては、従来の保険会社とのコラボレーションを検討しており、保険や再保険を提供することでDeFi分野全体のリスクを回避することができます。 セキュリティ、セキュリティ、これが常に最優先事項です。 15. 今年に入ってからNFTが一つの流行となっておりますが、今後NFTの分野に進出する予定はありますか?また進出するならどういった形で進出するのでしょうか? はい、社内で検討しました。 私たちがNFTに対して、協力できる方法は2つあると思います。 リスクのあるNFT市場への保険の提供 NFTのメカニズムの保険設計への統合(例えば、NFTとしてカバーを作り、それを取引・譲渡できるようにする。) これにより、当社の保険事業がより革新的な方法で機能するようになります。 16. トークンの価格が下がり、Insurerがプールを提供しなくなり、プールの資本金が減ってしまうとInsurAceはカバーできなくなってしまいますよね? これはそのとおりで、キャピタルが無くなるとカバーができなくなってしまいます。 -このような状況は実現しないとお考えですか?そうであれば、なぜですか? そのようなことが起こらないように努力しますが、100%避けることはできません。これは従来の保険会社と同じです。 常にそのようなリスクがあるので、これを維持する方法を考えなければなりません。 これについては正直に言います。 17. DeFiとCeFiに対して貴方の意見を聞かせてください DeFiはCeFiを取って食うでしょう。しかし、CeFiを破壊することはできません。 これらは共存をし、CeFi+DeFiでHybrid Financeをなるでしょう。これは私の意見です。 まとめ いかがだったでしょうか? 暗号通貨は現金と異なり物質的な重さや大きさなどが存在しないため、ハッキングが起きると銀行強盗とは比にならない程の大金が一瞬で被害を受けます。 こういった意味で暗号通貨市場、並びにDeFi市場において保険は重要であると言えるでしょう。 名だたるVCが注目しているInsurAceの動向をチェックしておくことでDeFi市場の保険、強いては暗号通貨全体の動向を知るヒントになるかと思います。 今後もCRYPTO TIMESでは特定のプロジェクトだけでなく暗号通貨のあらゆる分野の情報を発信していくので、是非積極的にチェックしてみてください。 Telegram Community: https://t.me/insurace_protocol Telegram Announcement: https://t.me/InsurAce_Channel Twitter: https://twitter.com/insur_ace Discord: https://discord.gg/vCZMjuH69F Medium: https://medium.com/insurace Forum: https://forum.insurace.io/ Website: https://www.insurace.io/
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2021/03/28『Apron Network』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!
世の中では日々、多種多様なインターネットサービスが誕生していますがこれは電力やネットワーク回線、AWSといった基本的なインフラが無ければ成り立ちません。 ブロックチェーン業界でも様々な分散型アプリケーションやサービスが日々誕生していますが、その根幹となるインフラ部分にはまだまだ課題があるのが現状です。 本記事では、分散型ネットワークのインフラ部分の問題解決を目指すプロジェクト「Apron Network」について、先日PolkaLabs. JPとCRYPTO TIMESの共同ホストで開催されたAMAの内容を元にQ&A形式で解説していきます。 ・「Apron Networkについて知りたい」 ・「分散型インフラストラクチャーについて知りたい」 といった方は是非最後まで読んでみてください。 Apron Networkの概要 Apron Networkの概要 ティッカー/通貨名 $APN/Apron Network Token 主な提携先 N/A 時価総額 N/A 特徴 インフラサービスプロバイダーとDApp・DeFi開発者を繋げるプラットフォームの構築を目指す 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Medium Discord Github Apron Networkはインフラサービスプロバイダーと、DApp&DeFi開発者を繋げるための分散的なプラットフォームの開発を手掛けているSubstrateベースのプロジェクトです。 Apronはプラットフォーム利用者に分散的なノードサービス、オンチェーンデータのインデックス、クォーテーション、その他のインフラサービスなどの提供を目指しています。 将来的にApronはPolkadot、KusamaのParachainへ接続し、両エコシステムで分散的インフラプラットフォームを提供する予定です。 Apron NetworkのAMA 今回のAMAにはApron Network のCEOであるPhilex Zhang氏が参加してくれました。 自己紹介 私の名前はPhilex Zhangです。 私は2012年にハルビン工業大学の国家コンピュータ情報コンテンツセキュリティ重点実験室をPHD(博士課程)学生として卒業し、卒業後はFeitian Safe Ltdで約3年間、シニアシステムセキュリティアナリストとして働きました。 2015年には海外に出て、ニュージーランドで2年間コンピュータネットワークとセキュリティを学び、それ以降は現地でネットワークエンジニアとして働いています。 暗号技術は、私たちの情報セキュリティ研究の重要な分野です。暗号通貨の誕生以来、その発展を追い続けてきたと言ってもいいでしょう。 1. プロジェクトの紹介をしてください Apron Networkは、ブロックチェーン技術によるインフラサービスをベースにした分散型ネットワークを、 開発者 アプリケーションユーザー インフラ運営者 などに提供するため、分散型インフラサービスネットワークのプラットフォーム構築に取り組んでいます。 Apron NetworkはSubstrateベースで開発しているため、KuamsaのParachainとなることが可能です。 Apron NetworkはCMS holdings、Monday Capital、Republic、AU21、Spark Digital Capital、PAKA、NGC Ventures、Digital Renaissance Foundation、DFG、Vega Ventures、Candaqから出資を受け、シードラウンドとプライベートラウンドを完了しました。 また、我々はWeb3 Foundationからの助成金を獲得し、Substrate builder Programにも選定されています。 2. Apron Networkが解決できる問題は何でしょうか? 私たちは、Web3.0時代のインフラサービス*アグリゲーター(需要と供給のバランスを保つ者)になりたいと思っています。 ご存知のように現在、すべてのDApp開発者は「Infura」のような中央集権的なノードサービスプロバイダーに頼らざるを得ません(Infuraは、暗号分野の新規参入者の間でもすでによく知られていると思います)。 Apron Networkでは、基本的に自分のノードをセットアップする能力を持つすべての人を集約し、開発者は誰と仕事をしたいかを選択することが可能です。 また、開発者は同時に複数のノードサービスプロバイダーを利用でき、例えば、あるノードがダウンしてもそのプラットフォームは問題なく他のノードで作業を続けられます。 Apronは、AWS(Amazon Cloud Computing)やAlibaba Cloudなどのインフラストラクチャープラットフォームで提供されている*IasA\SaaS\PasSサービス(クラウドの形態の3つの種類)に似ています。インフラサービスプロバイダーと開発者の間のミドルウェアとして機能するのです。 インフラサービスプロバイダーにはAPIサービスのインターフェースを迅速に生成するサービスを提供し、DApp&DeFi開発者には、効率的な開発を支援するサービスを提供します。 Apron Networkは、Substrateフレームワークに基づいて実装されており、Kusama/PolkadotのParachainとなり得ます。そしてApron Networkは、KusamaおよびPolkadotのエコシステムに対して、 ノードサービス オンチェーンデータのインデックス クォーテーション その他のインフラサービス などを提供します。 将来的には、Ethereum、BSC、Filecoin、Heliumなど、Layer2を含む複数のパブリックチェーンにAproonが接続でき、開発者には低コストで複数ブロックチェーンの生態系インフラサービスが提供できます。 3. なぜPolkadotを利用したプロジェクトを始めようと思ったのでしょうか? 私たちは、よりアクセスしやすく、より迅速な開発を可能にするSubstrateを使って開発しました。 また、Polkadotはクロスチェーンのエコシステムであり、我々はコントリビューターの一員としてPolkadotを強化することを期待しています。 現在、Polkadotのインフラはまだギャップを埋める必要がありますが、Polkadotの登場により、Apron Networkは先行者としての優位性を持つことになるでしょう。 さらに、複数のParachainに接続して、実りあるインフラサービスを提供することも想定しています。 4. Parachain OfferingがKusamaやPolkadotで開催されますが、Slotを獲得するための戦略はありますか? 公式がスロットオークションのルールをまだ公表していませんが、具体的な戦略も考えています。 しかし、投票に協力してくれた人たちに報いるために、たくさんのトークンを用意しています。 私たちのターゲットはKusamaのスロットなので、他のParachain候補よりも報酬が高いです。また、私たちのグローバルコミュニティには3万人以上の人がいますがこれは重要と言えます。 5. 日本の印象と、マーケットとしての将来性についてどのように考えていますか? 日本は世界で初めて "Crypto Asset "を法律用語として定義した法律を制定した国であり、暗号通貨の扱いは厳格かつ不可欠であると言ってよいでしょう。 また、日本からは2名のアンバサダーが参加していますが、2名とも数ヶ月に渡って素晴らしい働きをしてくれています。 6. ネット検索した限り英語メディアの記事が少ないように感じましたが、どこのマーケットにフォーカスしていこうと考えているのでしょうか? 現時点での初期段階では、ベトナム、トルコ、日本、韓国、ロシア、中国、そして北米とヨーロッパにマーケティングの焦点を当てており、これはPolkadot社の統計に基づいています。 これらの地域からは、Apon Networkの長期的な成功に貢献してくれる強力な初期支援者が集まっています。 Apon Networkの開発とより多くのチェーンの統合により、今年はネットワークをさまざまなエコシステムに拡大していく予定です。 また、暗号通貨はグローバルなものであるため、徐々に世界全体にも焦点を当てていきます。 7. USやヨーロッパにはどのようにアプローチしますか? 私たちは、アメリカやヨーロッパの多くの素晴らしいフォロワーを抱えています。 私たちは、アメリカやヨーロッパのプロジェクトとの戦略的パートナーを探り、より多くの注目を集めることに引き続き注力していきます。 これまでに10社以上のパートナーと提携していますが、今後も増えていく予定です。 8. AWS上のインフラと比較して本当に分散型インフラに分があるのでしょうか?そのメリットとは何でしょうか?中央集権型でもリージョンや会社を分散化させれば良いのでは? -AWSと分散型インフラについて- 我々はAWSよりもリスクを低く抑えることが可能です。 Apron Networkは中央集権的なノードサービスプロバイダーに比べて、より「安全で」「便利な」代替手段であり、将来的には分散型インフラストラクチャープロバイダーが暗号化空間の内外で大量に採用されることを想定しています。そして私達はAWSとは全く異なる分散型のサービスを提供しています。 -メリットについて- 非中央集権型サービスの利点は下記の4つです。 トラストレスな環境の提供 データ照合の改善 弱点を減らすことが可能 資源配分の最適化 1. トラストレスな環境の提供 分散型ブロックチェーンネットワークでは、誰も他の人を知らないし、信用する必要もありません。 ネットワーク内の各メンバーは、分散型台帳の形で全く同じデータのコピーを持っています。 もし、あるメンバーの台帳が何らかの形で変更されたり、破損したりした場合、ネットワーク内の大多数のメンバーによって拒否されます。 2. データ照合の改善 企業はしばしばパートナーとデータを交換します。このデータは通常、変換されてそれぞれのデータサイロに保存され、*ダウンストリーム(通信の際元締めから出てくる方向)へ渡す必要があるときに再び現れます。 データが変換されるたびに、データの損失や誤ったデータがワークストリームに入り込む可能性が出てきますが、分散型のデータストアを持つことですべての企業がデータのリアルタイムな共有ビューへのアクセスが可能です。 3. 弱点を減らすことが可能 分散化することで、特定のアクターに依存しすぎているシステムの弱点を減らすことができます。このような弱点は、 約束されたサービスを提供できない リソースの枯渇 定期的な停電 ボトルネック 良いサービスを受けるための十分なインセンティブの欠如 汚職などによる非効率なサービス など、システムの失敗につながる可能性があります。 4. 資源配分の最適化 分権化によって資源配分が最適化され、約束されたサービスがより優れたパフォーマンスと一貫性を持って提供され、致命的な障害が発生する可能性も低くなります。 9. 実際にApronが利用されているプロジェクトがあれば教えて下さい。 数日前、開発者のプロジェクトをこれらのエコシステムでテストするために、 HECO testnet&mainnet BSCchain でPRCサービスを開始しました。 こちらから確認できます。https://dashboard.apron.network/#/ 10. ApronのプロジェクトでDAppsを使用する際に、最もわかりやすいユースケースはありますか? 現在、HECOのベータ版製品は、DeFiやDAppの開発者をはじめ、多くのユーザーにご利用いただいています。 現在、ユーザー数は2,087名、プロジェクト数は3,591となっています。 11. Parachain候補やEthereumなど多くのプラットフォームがありますが、それらと比べた時にApronを使うアドバンテージは何でしょうか? 3つあります。 1. コミュニティの優位性 前述したように、グローバルコミュニティには30,000人のメンバーがおり、その数は現在も増え続けています。これにより、PolkadotエコシステムにおけるApron Networkの重要な役割を広めることができます。 私たちは多くの時間をかけて、すべてのソーシャルメディアプラットフォームを通じて開発状況を伝え、コミュニティができるだけ早く更新されるようにしており、さらには多くの技術コミュニティと肩を並べて仕事をしています。 2. 製品の技術的優位性 私たちは、Polkadotエコシステムの発展に貢献し「開発者がPolkadotエコシステムへ参入しやすくするためのインフラサービスに関しての問題を解決する」という明確なポジションを持っています。 3. チームペアの利点 私たちのチームは長年のブロックチェーンの開発と運用の経験を持ち、EOSエコロジーの開発に深く関わり、多くのDAppプロジェクトを行い、開発者のニーズを非常に深く理解しており、製品の運用やビジネスにも優れているため、将来的に多くの顧客と市場資源を拡大することができます。 12. 日本では、HECOの情報にアクセスするのが難しいので状況がよくわかりません。HECOコンプライアンスの戦略的背景と将来の展望についてと、なぜHECOを最初のチェーンとして選んだのか教えてください。 私はHECOの専門家ではありませんので、間違った方向に誘導したくありません。HECOに関する情報を見つけましたので、ご参考になれば幸いです。 https://medium.com/bitsonic-global-channel/introduction-to-huobi-globals-huobi-ecochain-heco-dfc5976ad6c2 HECOのDeFiプロジェクトが急速に発展していることは周知のとおりで、市場の注目を集めていますがインフラサービスが不足しています。 HECO上の我々の製品は、スターター・ユーザー・ベースを確立するのに役立ちます。これは将来の製品のデモバージョンと考えることができ、非常に重要な第一歩となります。 13. 数多くの投資家さんが 参入されてますが、 どのような支援を受けたり、 マーケットに対してどのような 戦略を立てているのですか? 私たちには素晴らしいコミュニティがあり、私たちのネットワークの開発と成長をサポートしてくださっているすべての方に感謝しています。 私たちは、長期的な貢献を予定している初期の支援者の強力なグループを集めました。私たちは今後も、パートナー探しやコミュニティ活動の強化に注力していく予定です。 Apron Networkは、コミュニティの距離を縮めることに重点を置きたいと考えており、一連のキャンペーンやイベントを開催し、コミュニティのメンバーとの交流を図る予定です。 私たちは、3種類のコミュニティの運営に注力しています。1つ目は開発者コミュニティ、2つ目はサービス提供者コミュニティ、そして3つ目はトークン保有者コミュニティです。 14. Apronがインフラを担う場合、そのエコシステムをどう成長させるのですか? 現在は、OneBlock+やrebaseなどのPolkadotの技術コミュニティと連携しています。 将来的には、開発者を対象としたミートアップを定期的に開催する予定です。 私たちは常に新しいコンセプトを試し、コミュニティからのフィードバックを求めています。 前述しましたが、私たちは健全なエコシステムに欠かせない強力なコミュニティを作りたいと思っています。 まとめ インフラの部分は他の具体的なサービスと違い抽象度が高いためイメージしづらい部分もあったかと思いますがいかがだったでしょうか。 現在Ox protocolやMetamaskなどでは中央集権的なブロックチェーンノード運営サービスのInfuraが採用されていますが「Infuraへの依存を止めないとEthereumのビジョンは失敗する」と一部で言われており、インフラの分散化はブロックチェーン業界において重要な課題となっています。 分散型インフラの動向を掴むことは、今後のブロックチェーン業界全体の動向を掴むことにも繋がります。そういった意味でもApron Networkのようなプロジェクトに注目しておくのも良いかも知れません。 今後もCRYPTO TIMES、Polkadot Labs. JPでは、仮想通貨全般やPolkadot関連の様々な情報を発信していくので、興味がある方は是非積極的にチェックしてみてください。
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2021/03/26『Dora Factory』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!
暗号通貨業界で頻繁に取り上げられるDAO(分散型自立組織)。 DAOとは、ブロックチェーンやガバナンストークンを基盤にプロダクト自体が中心となり、世界各地の個人によって形成・機能する新しい組織の形です。 本記事では、そんなDAOにおけるインフラ構築を目指すプロジェクト「Dora Factory」について、先日PolkaLabs. JPとCRYPTO TIMESの共同ホストで開催されたAMAの内容を元にQ&A形式で解説していきます。 DAOは暗号通貨市場だけでなく、今後の組織の在り方や働き方について考える場合に無視できないトピックです。 ・「Dora Factoryについて知りたい」 ・「DAOの現状や今後の方向性について知りたい」 といった方は是非最後まで読んでみてください。 Dora Factoryの概要 Dora Factoryの概要 ティッカー/通貨名 $DORA/Dorayaki 主な提携先 OKEx、Uniswap(v2)、Balancer、MXC、Hotbit 時価総額 N/A 特徴 DAOのインフラ構築を目指す。パレットと呼ばれる機能で、他のParachainのDAOの機能実装を簡易化することが目標。 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Medium - Dora FactoryはDAOとオンチェーンガバナンスのためのインフラ構築を目指すSubstrateベースのプロジェクトです。 DAOでは、コミュニティメンバーの投票の管理だけでなく、資金調達や資金管理など行う必要があり、Dora FactoryではこれらをサポートするDAOのためのオープンなインフラを開発しています。 将来的にはPolkadotのParachainとして接続し、"パレット"と呼ばれる機能で他のParachainプロジェクトが容易にDora Factoryの機能を実装することを目標としています。 Dora FactoryのAMA 今回のAMAにはエコシステム責任者のSteve Ngok氏と、チーフアーキテクトのEric Zhang氏が参加してくれました。 自己紹介 こんにちは、私はSteve Ngokです。私とEricがDora FactoryとDoraHacksを創業しました。今日は日本コミュニティ向けのAMAを開催できてとても嬉しいです。 私はDora Factoryのオラクル(エコシステム責任者)で、Ericがチーフアーキテクトです。 また私は、 DoraHacks DoraHacks Ventures のパートナーでもあります。 DoraHacksとはグローバルなハッカーコミュニティで、2018年に東京で「DoraHacks Global Hackathon Series」を開催した時は日本の多くの優秀な開発者が参加しました。 DoraHacks Venturesはベンチャー部門です。DoraHacks Venturesは、ハッカソン後にエキサイティングなプロジェクトを育成するために、シードマネーでの援助を行うことでスタートアップ加速装置のような役割を果たしています。 1. Dora Factoryはどんなプロジェクトなのですか? Dora Factoryは、Substrate上のプログラム可能なDAO-as-a-Serviceインフラです。 重要なオンチェーンガバナンススキームは、開発者がパレットとしてインフラ上に構築することができ、DAOがこれらのパレットを展開するとSaaSモデルで報酬を得ることができます。 Dora Factoryは、前述した世界的なハッカーコミュニティであるDoraHacksに由来しています。 私たちは2014年にDoraHacksコミュニティの構築を始め、一歩一歩成長させ2017年には最大の開発者とハッカーのコミュニティになりました。 2018年には8カ国、15都市にグローバル展開し、31のブロックチェーンハッカソンを開催しました。私たちのハッカソンのクールな動画は下記からご覧いただけます。(*動画は現在非公開) 2019年には、北京で中国史上最大のハッカソン「第4次産業革命ハッカソン」を開催し、500人以上のハッカーが参加しました。BinanceやNeoもハッカソンのスポンサーになりました。 またその頃から、オンラインのブロックチェーン開発者向けインフラである hackerlink.ioの構築を開始しました。これらには、二次的資金助成、バウンティ、オンラインハッカソン、ハッカーが自分のクールなプロジェクトを群衆にデモするBUIDLセクターなど、ブロックチェーン開発者に役立つ多くのクールな機能があります。 私たちは、Binance Smart Chain、Polkadot、ETC、Filecoin、Avalanche、Solanaと協力して、ハッカソン、助成金、二次投票と資金調達に取り組んでいます。 この過程で、開発者のガバナンスのために多くの興味深い機能を構築しました。開発者コミュニティは、ブロックチェーンのエコシステム全体にとって重要な構成要素です。DoraHacksやHackerlinkと協力することで、多くのオープンブロックチェーンエコシステムは、分散化された民主的な方法で開発者コミュニティを統治することができます。ここで、ドラファクトリーのアイデアが生まれました。 そこで私たちは、DAOとオンチェーンガバナンスのためのオープンなインフラを構築しています。 2. Dora Factoryはどんな問題を解決できますか? 現在、Ethereumのエコシステムにはいくつかのクールな製品( e.g. Aragon, MolochDAO, DAOHausなど)がありますが、そのほとんどが投票に焦点を当てています。これらは良い製品ですが、できることは非常に限られています。 しかし問題は、DAOは単なる投票マシンではなく、DAOは一連のガバナンスプロトコルであるということです。 例えば、パブリックチェーンの開発者コミュニティは、エコシステムプロジェクトをサポートするためにおおよそ約4倍の資金を必要とし、ベンチャーDAOは提案を処理するための投票ツールを必要とし、オープンソースの開発者プロジェクトはDAO内で資金調達と資金管理を行う必要があります。 将来、何十万ものDAOが存在することを想像すると、DAOのためのオープンなインフラが重要であり、私たちは今それを構築すべきだと考えました。 SubstrateではインフラをParachainとして構築し、Parachain上に個々の機能をパレットとして追加することができます。パレットとは、追加やアップグレードが可能なランタイムモジュールのことです。 同時に、Parachainはネイティブトークンを持ち、独自のガバナンスを持っているので、あらゆる組織に対してオンチェーンガバナンスサービスを提供するDAO-as-a-Serviceのインフラを実装することができます。これは構築する上で非常にエキサイティングなことと言えるでしょう。 さらに重要なのは、自分たちだけが機能を作るのではなく、開発コミュニティにパレットを作ってもらうことができることです。これを実現するのが、トークンの経済性です。 開発者がパレットを作ると、そのパレットに価格をつけることができます。DAOがパレットを使用すると、$DORAを消費します。消費された$DORAのほとんどは、報酬として開発者に支払われますが、ごく一部は、ネットワークの検証者や保守者にインセンティブを与えるために、プロトコルによって課税されます。 そのため、ネイティブトークンであるDorayaki($DORA)は、DAO-as-a-Serviceのパワーと維持に非常に重要です。 3. なぜ、SubstrateやPolkadotを利用したプロジェクトを始めることにしたのでしょうか? 1つ前の回答の中にこの質問に対する回答は含まれていたかと思います。 イーサリアムのDAOプラットフォームは、ほとんどが投票機であるため、DAOからの多くのニーズに応えることができません。 Substrateを使えば、 DAO-as-a-Serviceのインフラを構築 $DORAネイティブトークンを使ってシステムの強化と開発者へのインセンティブ付与 異なるパレットや機能を使用するDAOのプラグ&プレイ などを実現することができます。 Dora Factoryは、DAOが簡単に作成できる遊び場を提供し、ガバナンス、資金調達、コラボレーション、管理などの重要なニーズを満たすクールなパレットを備えています。 4. Parachain Offeringが3月にKusama、4月にPolkadotで始まる予定ですが、スロットを勝ち取るための戦略はありますか? スロットオークションに参加する可能性は高いですが、それは価格次第です。 我々のプロジェクトの長期的な発展が最も重要なので、市場のHYIPによって価格が高すぎる場合は次のラウンドを待つことにします。しかし、初期の我々の支援者には$DOTや$KSMの大口保有者が含まれているので、参加する可能性は高いと思っています。 オークションに参加するのであれば、素晴らしい支援者からのサポートを活用するでしょう。Huobi Polkadot Listingパートナー10人中8人が投資してくれています。 また、コミュニティの支援者がこのオークションに一緒に参加して、複数のプログラムで報酬を得られるようなインセンティブを与えるスキームを開発します。 5. 日本の印象と今後日本はターゲット市場としてのポテンシャルがあるかを教えてください - Steve氏 - 私は日本が大好きで、これまで3回日本を訪れたことがあり、昨年も瞑想をするために行こうと思っていたのですが、パンデミックのせいで行けませんでした。 日本語コミュニティへの進出は、英語、ベトナム語コミュニティに続いて3つ目のコミュニティです。長期的に、私たちは日本市場を非常に高く評価しています。 2018年のDoraHacksは東京でハッカソンを開催し、日本の開発者コミュニティを巻き込んでブロックチェーン上での構築を行いました。 現在、DoraHacksはグローバルなブロックチェーン開発者コミュニティに成長し、私たちのHackerLinkプラットフォームは大きなエコシステムにおける開発者コミュニティのガバナンスとインセンティブにどんどん採用されています。 私たちはこれからも日本の開発者コミュニティを巻き込んで、私たちのインフラを構築し続けていきます。 また、ドラえもんは日本のキャラクターですよね! - Eric氏 - 日本のコミュニティは素晴らしい!日本のエコシステムを構築していきたいと考えています。 個人的に私は3回日本に行っており、東京と大阪が好きです。 また、ドラえもんは私が好きな漫画です。日本の文化や歴史が好きだったので、私のユーザーネームを見ていただければわかると思います。(Eric氏のTelegramユーザーネームは「@toyotomi=(豊臣)」) 私たちの2018年の東京ハッカソンは成功し、クリプトコミュニティは小さいながらも活発です。 パンデミック後の日本では、DoraHacksがハッカソンを開催する予定で、Dora Factoryを構築するためにコミュニティを積極的に巻き込んでいきます! 5. DAO As A Serviceのユースケースや利便性に関して教えてください 素晴らしい質問をありがとうございます。 私たちにとって、DAOはただのコインの保有枚数に応じた投票マシンではありません。DAOはオンチェーンガバナンススキームとのセットです。 これを実現するには、DAOがガバナンス機能を自由に試すことのできるオープンインフラが必要で、このことを私たちはDAO-as-a-Serviceインフラと呼んでいます。 Substrateはオンチェーンガバナンスプロトコルのためのオープンプラットフォームを構築するためのユニークなツールを提供します。 DAOは次世代の組織のあり方です。オープンソースの開発者チーム、DeFiプロトコルのガバナンス機関、パブリックチェーンの開発者コミュニティ、DAOが組織するベンチャーキャピタルなど、考えられるDAOの例はたくさんあります。 それらはすべてDAOになりうるものであり、またすでに実用されています。将来的には、さらに多くの機関がDAOとして組織される可能性があります。例えば、非営利団体、クリプトアーティストグループ、イベント主催者、趣味のグループ、分散型メディアなどです。 これは昨日出たニュースですが、米国ワイオミング州政府は、ブロックチェーン上で運営される分散型組織(DAO)に会社としての地位を与える動きを見せています。 Dora FactoryはDAOの重要なニーズであるガバナンス、資金調達、コラボレーション、管理などを満たすクールなパレットがついているDAOを簡単に作れる環境を提供します。 DoraHacksとHackerLinkの活気あるグローバルコミュニティによって、Dora Factoryが強固な開発者コミュニティを育て、素晴らしいパレットを構築し、DAOが利用できる様々な分野のサービスやスキームを提供できるようになることでしょう。 ホワイトペーパーにDAOの例があるのでチェックしてみてください! -Dora Factory 1.0: DAO-as-a-Service Infrastructure for On-Chain Governance and Open Source Ventures ミスビットコインマイさんが和訳してくれた記事もあるので是非チェックしてください。 -【和訳】Dora Factory 1.0の詳細について 6. $DORA保有者は投票に参加することができるそうですが、投票する際の最低保有枚数はありますか?少しでも持っていたら投票の権利はありますか? ガバナンスに関してはホワイトペーパーに書いてあります。$DORAトークンは、インフラのガバナンストークンです。 ガバナンス機関には「ガバナンスDAO」と「カウンシル」の2つがあります。 ガバナンスDAOは、 パラチャインのメジャーアップグレードの投票 コンセンサス ガバナンスルール コミュニティの資金調達 を担当します。 カウンシルはまず財団が任命され、ロードマップの実行に責任を負います。 メインネットが安定したらSUDOを削除し、次にElectionというパレットを立ち上げ、その後Governance DAOによってカウンシルが選出されます。これは約2年後に行われる予定です。従って、$DORA がガバナンスに使われます。 最後に、私たちは$DORAを使って多くのエコシステム製品を強化します。 7. 他の競合プロジェクトと比較した際の違いや、ベンチマークにしているプロジェクトなどはありますか? 私たちは、DAOのツールや重要なスキームに力を入れるSubstrate上では初のインフラレベルプロジェクトです。 Dora Factoryの主要パレットの最初のバッチはHackerLinkが開発してきました。 DoraHacksのブロックチェーン開発者プラットフォームは、二次的資金調達、バウンティ、BUIDLやブロックチェーンのオープンソースイノベーションを促進するためのオンラインハッカソンのようなブロックチェーンベースのツールを提供しています。 現在、HackerLinkは総額5万ドルの、Binanceスマートチェーンで初めてのクアドラティックファンド助成金を主催しています。60以上の新しいプロジェクトが、この助成金を発表したから10日も立たないうちにこのプログラムへの申請を提出しています。 私たちは、HackerlinkでBSCと「Graph for BSC Grant 2」をサポートしています、詳細は以下をご覧ください。 https://twitter.com/DoraHacks/status/1366970558613647361 8. これは(下記URL参照)Doraハッカソンに参加したプロジェクトへの資金提供活動ですか? 最近の非常に有名なプロジェクトがいくつか並んでいるのを見て驚いています。 https://hackerlink.io/en/Grant/BSC/Round/1/detail はい。HackerLinkは様々なエコシステムのための二次的なファンディング・グラントを開催しています。 これは、公共財に資金を提供する方法であり、オンチェーンガバナンスの良い例です。 Binanceスマートチェーンの二次的な資金調達のための助成金には、現在、世界中から~100のプロジェクトが並んでいます。賞金総額は50000USDで、コミュニティの二次投票の結果に基づいて分配されます。コミュニティは支援したいプロジェクトへの投票や寄付を行うことが可能です。 コミュニティの寄付金が賞金総額を上回っていることもあり、これは本当にエキサイティングな助成金で、二次的な資金調達は、私たちがDAOのために構築している最初のキーモジュールの一つです。 9. 二次的な資金調達の意味と、それがDAOにとってどのように重要なのかを教えてください。 下記のページを見てみると、二次投票や資金調達について、開発者やユーザーが実際にどのように利用できるかが紹介されています。 https://hackerlink.io/en/Grant/BSC/Round/1/detail 二次投票や調達に関してはVitalikの記事で理解することができます。 -Quadratic Payments: A Primer 10. パレットの作成者は提出前に、自ら監査を受ける必要があるのでしょうか? はい、あります。これは、PolkadotとEthereumにおける最も違う点です。 SubstrateはParachainやインフラを構築するのに非常に柔軟性があり、自分のネイティブトークン、ガバナンス、コンセンサスなどをコントロールできます。 Ethereumはアプリケーションレベルでのパーミッションレスで、誰でもスマートコントラクトを発行できます。 Ethereumでインフラレベルの製品を作るのは難しいですが(例えば、L2プロジェクトは独自のネイティブトークンを持たず、erc-20を使わなければならない)、Substrateパレットは許可されています。 そのため、ランタイムに追加されるすべてのパレットは、それが安全であることを確認する必要があります。ランタイムはオンラインでアップグレードできるので大丈夫です。 それを追加するための手順が必要です。開発者は、Web3 Foundation Grantのように、GitHub上のプロセスでパレットを提出する必要があり、これが完了するとスタンドアロンまたはRococo上にテストネットが用意され、パレットのテストに使用できるようになります。 テストに合格すると、そのパレットをParachainに追加し、DAOが利用できるようになります。 また、オープングラントやコミュニティグラントを利用して、新しいパレットをサポートすることも可能です。 11. よりDora Factoryのユーザー数を増やすためにも、監査サービスも展開してはどうかと思いますがどうでしょうか? はい、そうかもしれません。素晴らしいパレットのために、オープングラントを使って監査を後援することができます。 監査には「セキュリティ監査」と「コードレビュー」の2つのラウンドがあり、通常、セキュリティ監査には第3者のサービスが必要ですが私たちは開発者団体として、ほとんどのセキュリティ監査会社と良好な関係を築いていますのでコーディネートのお手伝いをさせていただきます。 12. DAOを利用する機会がない人が投資家として$DORAを保有する場合、配当など何か保有するメリットはあるでしょうか? メインネット開始後、彼はネットワークバリデーターになりネットワークリワードを得ることができます。 これはセキュリティではないので、配当はありません。ただし、プロトコルによって集められた税金は、インセンティブとしてステーキングアドレスやネットワークバリデーターに分配されます。 また、$DORA保有者はガバナンスに参加できます。 $Doraトークンは、Dora Factoryのネイティブトークンです。トークンは、DAOとハッカー経済のネットワーク全体の価値を示すと同時に担っています。 そのため、まず第一に、PolkadotのParachainとして$DORAトークンはネットワークを維持するためのインセンティブ、つまりバリデーターやノミネーターになります。 さらに重要なのは、$DORAがDAO-as-a-Serviceのインフラを強化することです。 つまり、開発者にインセンティブを与え、開発者は自分のパレットを$DORAで価格設定し、パレットを利用するDAOは$DORAを消費して開発者に報酬を与えることになります。 消費の一部はプロトコルによって課税され、ネットワークのバリデーターやステイカーに報酬を与えます。DAOがドラファクトリーにデプロイされるとき、DAOは$DORAの一部、例えば100ドルをネットワークにステークしなければなりません。 DAOのコア機能としてパレットを展開する場合は、パレットの開発者に$DORAトークンを使ってSaaSモデルで料金を支払う必要があります。開発者は、自分が開発したパレットがドラファクトリー上のDAOに利用されると報酬を得ることができます。 13. なぜドラえもんベースの世界観を採用したのですか? これは非常に興味深い質問ですね。 Dora Factoryは、私たちが7年間にわたって構築してきた開発者コミュニティ「DoraHacks」に由来しています。そしてDora FactoryとDoraHacksとの名前は、両者ともドラえもんに由来しています。 我々のコアチームはドラえもんを見て育ち、ドラえもんが大好きだったので、DoraHacksとDora Factoryを立ち上げたのです。 我々のトークンの名前は"Dorayaki"で、どら焼きはドラえもんの好きなスナックであり、Dora Factory Networkの燃料となります。 14. ロゴのキャラクターが可愛らしいですが、これはどのようなモチーフで作られたのですか? これはドラのマスコットキャラクター「Brainy」です! Brainyは優秀なハッカーや開発者を救うために22世紀の地球からやってきました。 そして、世界中のハッカーをつなげて、地球上で最も興味深く、緊急性の高い問題に取り組んでいきたいと考えています。 ホワイトペーパーのパラグラフ1には、Brainyに関するストーリーがあります。(詳しくはミスビットコインさんの翻訳記事に記載) まとめ Dora Factoryについて紹介してきましたがいかがだったでしょうか。 難しい内容も多くイメージしづらい部分もあったかと思いますが、DAOの課題やDora Factoryが目指しているゴールが大まかに掴めたかと思います。 今後、重要キーワードになると推察できるDAOですが、まだまだ新しい概念なので完全に理解するのは筆者含め多くの人にとって困難でしょう。 ミクロ、マクロ、プロジェクト内部、外部あらゆる角度から情報に触れ続けることで、その外郭を捉えることができるかと思います。 今後もCRYPTO TIMES、Polkadot Labs. JPでは、Polkadot関連の様々な情報を発信していくので、最先端の情報に興味がある方は是非参加してみてください。 最後までありがとうございました。
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2021/02/22【PolkaAMA Week 第7弾】『Crust Network』概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説
写真や動画のデータは個人の端末ではなく、iCloudなどのクラウドストレージに保存することが主流となりつつある現代。 これらのクラウドストレージは便利である一方、データを一部の大企業が中央集権的に管理しているためプライバシーや情報漏洩に関しての問題があります。 本記事では、分散型クラウドストレージエコシステムの構築を目指すCrust Networkについて、先日行われた『PolkaAMA Week hosted by CRYPTO TIMES』の内容を元にQ&A形式で解説していきます。 中央集権的なWeb2.0から分散的なWeb3.0に変わるとされている今、Crust Networkの取組みは注目すべき内容です。 ・「Crust Networkについて知りたい」 ・「これからのWeb、特にストレージ分野について知りたい」 といった方は是非最後まで読んでみてください。 *当日の様子はこちらのYoutube動画で確認が可能です。 Crust Networkの概要 Crust Networkの概要 ティッカー/通貨名 $CRU/Crust Netwrok 共同創設者 Bova Chen, Leo Wang 主な提携先 Huobi Global、Uniswap(v2)等 時価総額 20億7900万円 特徴 分散型ストレージサービス「Crust Cloud」を提供。TEE技術を使用してノードのハードウェアを管理。 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Discord Medium Github Crust NetworkはSubstrateベースの分散型ストレージプロジェクトです。 Crust Networkではより高いデータプライバシーを持つ分散型ストレージエコシステムを構築することを目的としています。 みなさんも使っているiCloudや企業が使うようなAmazon Cloud 、Google Cloudはコストが非常に高いという問題があります。 Crustでは「Crust Cloud」と呼ばれるストレージアプリケーションも提供しており、一般的なクラウドサービスよりも安価での利用が可能です。 Crust NetworkのAMA 今回のAMAにはグローバルマーケティング担当のYouan氏が参加してくれました。 自己紹介 皆さんこんにちは、Crust NetworkマーケティングチームのYouanです。 皆さんにお会いできて本当に嬉しいです。実は私は去年新卒で、元々はリバプール大学でマーケティングを勉強してきました。 私は暗号通貨業界にとても興味があり、分散型ストレージの将来について期待を寄せています。 私はCrustのコンセプトと価値にとても共感しています。 1. Crust Networkはどんなプロジェクトなのですか? Crust NetworkはPolkadotエコシステムをベースにした分散型ストレージプロジェクトです。 私たちのミッションは、より高いデータプライバシーとデータ主権を持つ分散型ストレージエコシステムを構築することです。 CrustはSubstrate Builder's ProgrammeとWeb3.0 Bootcamp に参加しています。 また、CrustはWeb3 Foundation Grantを獲得した非常に初期のプロジェクトでもあります。 2. Crust Networkはどんな問題を解決できますか? Crustはクラウドストレージアプリケーションです。 将来的にCrustメインネットがオンライン化された後は、すべての個人・企業がCrustをデータストレージとして利用できるようになります。(将来的にはデータ計算にも対応できるようになります。) Crustは今、誰もが利用しているAli CloudやAmazon Cloud、iCloudと同じようなものをブロックチェーン技術をベースにした分散型で提供します。さらに、Crustは従来のストレージ製品よりも安価になるでしょう。 宿泊施設プラットフォームのAirbnbは、長期間住むような住宅を提供するものではありませんよね。 これと同様にCrustはストレージスペースを提供しません。これはシェアリングエコノミーによく似ています。 Crustのノードは、ユーザーのためにストレージスペースを提供し、ファイルを保存する役割を担っており、ユーザーはその対価を支払います。 Crustのチェーンはストレージの注文をスケジューリングし、ノードの作業を監督し、ノードに報酬を発行するのが役割です。 3. なぜPolkadotを使ったプロジェクトを始めようと思ったのですか? 2018年、私たちのスタートアップチームは中央集権型ストレージの欠点と独占という市場の痛手を発見しました。 Crustはブロックチェーンソリューションを使って分散型ストレージを実現したいと考えています。 その際、EthereumやCosmos ecologyを試してみましたが、手数料が高い、安定性が低い、チェーンのカスタマイズができないなどの理由から私たちの要件を満たすことができませんでした。 その中で、Substrateのフレームワークを見つけ、そのオンチェーンガバナンス、ノーフォークアップグレードなどが私たちのニーズに合致していることがわかりました。 Web3の担当者に連絡したところ、彼らは私たちがやりたいストレージアプリケーションに非常に興味を持っており、多くの技術的、財政的なサポートを提供してくれました。 私たちは、Polkadotがエコロジカルな開発を重視したプラットフォームであると信じています。 そして、私たちはPolkadotのクロスチェーンコンセプトを非常に楽天的に捉えています。このエコロジーが将来的に正式に適用されれば、非常に強力なものになると信じています。 4. Parachain Offeringが3月にKusama、4月にPolkadotで始まる予定ですが、スロットを勝ち取るための戦略はありますか? まず、Crustの経済モデルの設計は非常に長期的な計画を考慮しており、その中でスロットオークションと将来のリースは私たちの設計範囲内にあります。 私たちは、スロットオークションの関連する報酬に参加するために、プロジェクト開発のためのトークンの40%、約200万個のCRUトークンを留保しています。 次に、スロットオークションの詳細がまだ公開されていないため私たちの計画が分かりづらいですが、Crustはコミュニティメンバー、投資家、採掘者の皆様が最大限の利益を得られるように、報酬の仕組みを設計し、慎重に計画していく予定です。 5. 日本の印象と今後のターゲット市場として考えていることを教えてください。 私はまだ日本には行ったことがありませんが、インターネットや映画で見た日本はとても清潔で礼儀正しいですよね。 同時に、日本はアジアのテクノロジーをリードする国でもあります。 私たちのプライベート交流会では多くの企業が来てくれ、日本の機関の中ではCryptoTimesを選びましたが、これも日本市場で展開したいと考えているからです。 現在、私たちのプロジェクトはまだテストネットの段階であり、日本市場での運用にはあまりエネルギーがありませんが、現在は英語圏のコミュニティやソーシャルメディアがあり、公式のTGグループやテクニカルグループに参加することができます。 6. 分散型ストレージの分野にはFilicoinなど競合が多いですが、これらと比較してCrustNetworkの特徴は何でしょうか? まず、分散型ストレージアプリケーションとして、ノードの作業量を証明するという問題をみんなで解決しなければなりません。 ノードはチェーンに対してストレージの作業量を証明する必要があります。Filecoinは複雑な暗号、ゼロ知識証明方式を採用しているため、より多くの時間を消費し、より多くの計算能力を浪費することになります。ユーザーにとってもノードにとっても非常に不親切です。 しかし、CrustはTEE技術を使用して、ノードのハードウェアにローカルに配置します。この産業用ハードウェアは、Crustがノードを監視し、その作業量を報告するのに役立ちます。 これにより、作業効率が大幅に向上し、ノード構成を大幅に削減することができます。第二に、Crustの経済モデルの設計はよりユーザーに友好的です。 CrustはGPOSを提案し、すべてのノードはマイニングの前に事前担保とするトークンを購入する必要はありません。 ノードは他のCRU保有者からトークンを受け取り、保有者のために収入を共有することができます。 そのため、CRU保有者もマイニングに参加し、他のノードを保証することで利益を得ることができる。また、CRUのマイニング収益は出金時にアンロックする必要がなく、直接出金することができます。 7. Crustはコンセンサスメカニズムとして「MeaningfulProof-of-Work」と「GuaranteedProof-of-Stake」を使用していますが、通常のPoWやPoSとはどのように違うのでしょうか? 私は、この2つがCrustの最も優れた設計だと思っています。 最初のMOPWは、前にも言いましたが、CrustではTEEハードウェアを使って、無意味な計算を避けるためにノード上でローカルに検証しています。 ノードの全仕事は、ユーザのためにファイルを保存することです。ノードの仕事はすべて意味のあるものであり、電力や計算能力の無駄を回避しています。 第2のGPOSは、従来のPOSと比較して、我々は保証人の役割を追加しています。 ノードはマイニングの前にチェーン上にトークンをStakingする必要がありますよね。しかしStakingの量には上限があり、Stakingの上限はそれが提供するストレージスペースの量に依存します。 提供されているストレージスペースが多いほど、Stakeの上限は高くなります。 Staking量が多いほど報酬は高くなりますが、ノードのStaking量はユーザー自身で購入する必要はなく、ノードは他のホルダーから保証を受け入れ、ホルダーのための収入を分割することができます。 8. Crust Networkで使用されているTEEは機密性の高いデータを保存することができますが、分散ストレージの情報もTEEを使用することで安全性が確保されているのですか? 実際、TEEはハードウェアモジュールであり、ノードのコンピュータのハードディスク上に存在します(したがって、Crustのノード構成要件はTEE機能を持つハードディスクです) では、TEEは証明の仕組みの中でどのような役割を果たしているのでしょうか。主に3つあります。 1つ目がノードのワークロードを検証する役割です。 これはハードウェアレベルの技術であり、ほぼすべてのメインストリームベンダーが使用しているため、TEEで得られたワークロードレポートは信頼できると考えられます。 2つ目が検証の次のステップとして、チェーンに報告して「証明」の動作を完了させる役割です。 3つ目がTEEの役割でファイルの保護も可能になります。ユーザーのファイルがノードのハードディスクに保存された後、TEEモジュールは、ファイルがノードによって読み取られたり、改ざんされたりしないことを保証するのに役立ちます。 9. Crust Networkでは、Profit Arkなどのストレージマイニングのテストネットを運用しています。将来、メインのネットになった時はストレージマイニングに個人が参加することは可能なのでしょうか? 1月19日にProfit Arkを終了したばかりですが、世界中で好評を得ています。 2月4日にはCrustがMaxwellのプレビューネットワークを公開し、Maxwellはメインネットワークと全く同じモードで動作します。 メインネットワークがオンラインになるまで待つ必要はなく、Maxwell プレビューネットワーク上でファイルの保存を開始できます。 私たちのテストに参加するすべての人を歓迎します。Maxwell プレビューウェブマニュアルの詳細な英語版は明日正式に発表されます。 10. 長期的に持続可能なプロジェクトとして、Crustトークンの将来的な価値をどのように維持し、どのように成長させていくつもりですか? ストレージアプリケーションとして、トークンに長期的な価値を持たせたいのであれば、より多くの人に使ってもらい、Crustを本当に使えるアプリケーションにすることが最も重要です。 そのため、私たちの最近の仕事はMaxwellのプレビューネットワークを実行することに焦点を当てており、プレビューネットワークでいくつかのバグを検出したいと考えています。 2021年には、ストレージサービス市場を改善するために、ハッカソンのような技術的なコミュニティも計画しています。 ストレージアプリケーションが実際に利用された後のCrustの市場価値は計り知れないものになると考えています。 11. TEEハードウェアを使ったノードは高価でしょうか?一般のユーザーでもノードを建てられるでしょうか? Crustの開発者がツールを作っていて、さらにそこからノードマニュアルで必要なスペックなどを確認できます。 ストレージスペース、ハードディスクを購入するのが最もコストが高いです。 まとめ Crust Networkについて紹介してきましたがいかがだったでしょうか。 何かに対して見識を深めるには、頻繁にその情報にアクセスすることが重要です。 今後もCRYPTO TIMESやPolkadot Labs. JPでは、Polkadot関連の情報を発信していきます。 Polkadotに興味がある方は是非積極的に参加してみてください。
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2021/02/18【PolkaAMA Week 第6弾】『Litentry』概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説
GAFA率いる今のWeb2.0は分散型のプロジェクトによって終わりが訪れ、遠くない未来にはWeb3.0へ移行すると一部では言われています。 しかし、分散型のプロジェクトに必須のブロックチェーンには、異なるチェーン間で情報の断片化が発生してしまうという問題があります。 本記事では、分散的にKYC情報などの情報を管理しつつクロスチェーンに対応したソリューションを提供する「Litentry」について、先日行われたAMAの内容を元にQ&A形式で解説していきます。 Litentryや今後のWeb3.0やDeFiについて興味がある方は是非最後まで読んでみてください。 当時のAMAの様子はこちらのYoutubeから確認ください。 Litentryの概要 Litentryの概要 ティッカー/通貨名 $LIT/Litentry 主な提携先 Binance、Uniswap(v2) 時価総額 1億3100万ドル 特徴 SubstrateベースでDIDアグリケーションプロトコル。クロスチェーンに対応したソリューション。 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Medium GitHub LitentryはSubstrateベースでDIDアグリゲーションプロトコルを提供するプロジェクトです。 Litentryでは、KYC情報などのデジタルアイデンティを分散的に自分達で管理することが可能です。 また、EthereumやBitcoinのチェーン間でデータのやりとりをした場合は通常、情報の断片化が起こってしまいますが、Litentryはこの問題を解決するためにクロスチェーン対応したソリューションを提供します。 「Litentry's real-time credit calculation system」と呼ばれる信用スコアを計算する仕組みなども持っており、この仕組みは今後DeFiなどの分野にも使われていく可能性があります。 LitentryのAMA 今回のAMAにはLitentryのコミュニティリーダーであるMel Zhou氏が参加してくれました。 1.プロジェクトを紹介してください。 Litentryは、複数のネットワークにまたがる分散型のアイデンティティ集約プロトコルです。 Litentryの特徴として、 DIDインデックスメカニズム Substrateベースの信用計算ネットワーク などがあります。 Litentryのプロトコルは、分散型で相互運用が可能なアイデンティティアグリゲーションサービスを提供し、不可知のDIDメカニズムを解決することの難しさの軽減が可能です。 Litentryは、ユーザーがアイデンティティを管理したり、dApp上で異なるブロックチェーン間のアイデンティティ所有者の信用/評判をリアルタイムで取得するための"安全な乗り物"のような役割を果たします。 2020年10月、LitentryはFBG、Candaq、Hypersphere、Signum、Altonomyなどのクリプトベンチャーキャピタルから100万ドルのシードラウンドの資金調達を完了しました。 創業者は元Parityのソフトウェアエンジニアで、ブロックチェーンで5年以上、コンピュータサイエンスで7年以上の経験を持っています。 開発チームは現在ドイツのベルリンに拠点を置き、ブロックチェーン業界で長年の経験を積んでいます。 2.Litentryが解決できる問題点は何ですか? web3の主な問題点として、異なるネットワークからのアイデンティティデータが断片化されていることが挙げられます。 例えば、Polkadotのオンチェーンガバナンスに参加したり、Filecoinのサービスを利用したりすると、それぞれのシステムでデータが生成されますが、これらのデータは他の多くのデータと同様に非常に断片化された性質を持った状態で異なるネットワーク上に存在します。このことはデータ管理の観点からするととても困難なものです。 また、異なるデータレジストリシステムをブリッジするAPIが存在しないため、コーディング作業には必要以上の手間がかかってしまいます。 オンチェーンガバナンスのユースケースに話を戻すと、現在、有権者の投票率は相対的に低く、Kusamaのような本質的な投票でも、投票したステークホルダーは全体の10%程度しかいません。 これは、有権者が議員候補者を検証したり検討したりするのに十分な情報を持っておらず、候補者のオンチェーンガバナンスの統計を表示するダッシュボードがないことなどが原因だと考えられます。 有権者の過去の参加や貢献を証明するDIDクレジットがあれば、クレジットの高い有権者がより多くの投票権を得ることができます。このアプローチは、人々がオンチェーンガバナンスに積極的に参加することを促すと考えています。 3.なぜPolkadotを使ってプロジェクトを始めようと思ったのですか? Polkadotを使おうと思った理由はいくつかの理由があります。 歴史的な背景としては、私たちのプロジェクトは初期の頃、Ethereumを使用してトランザクション手数料と長い時間がかかるアプリケーションを構築していました。しかし、それはユーザーにとっても開発者にとっても特に良い経験ではなかったので、私達は代替品を探し始めたのです。 そうした中でクロスチェーンがブロックチェーンの未来になると確信したため、Cosmos、Polkadotなど様々なプロジェクトを比較した上で、Polkadotを採用しました。 Polkadotは反復が早く、最先端の技術を持ち、クロスチェーンの分野で高い可能性を秘めています。Polkadotは人々がブロックチェーン全体を構築し、それらのブロックチェーンを相互に統合することを支援するというビジョンを持っています。 また、CTOのGavin Woodは、Web 3とブロックチェーンアプリケーションのエコシステムについても深い理解を持っています。Polkadotを使うことで、ゼロから構築に関連するプロトコルを構築するのが比較的簡単で効率的だと感じています。 4.Parachain Offeringは3月にKusama、4月にPolkadotで開始予定ですが、スロットで勝つための攻略法はあるのでしょうか? LitentryはPolkadot Parachain CandidateとしてRococo V1に登録し、ValidatorとCollatorの展開に成功しました。 テストネットの稼働に合わせて、まもなくロココV1に接続する予定です。LITがBinanceに上場した後は、より多くのリソースと戦力を得てSlotの獲得に挑みたいと思います。 5.日本についての印象と今後のターゲット市場としての可能性を教えてください。 日本には世界で最も優れた暗号資産に関する法律があり、よく規制された暗号資産市場があります。 これらの規制がブロックチェーンプロジェクトの妨げになっていることもありますが、成熟して標準化された法的環境は、良いプロジェクトが成長するために有益であると考えています。 Litentryは、日本の新興ブロックチェーン市場を積極的に探索しています。 6. Litentryのリアルタイム与信計算システムの設計について教えてください。 Litentryのリアルタイム与信計算システムの目的は、ユーザーに信頼できる検証可能な与信を提供し、サードパーティのプラットフォームがKYCを行い、ユーザーのアイデンティティと評判を得るための代替手段を提供することです。 当社のシステムの分散化の性質は、様々な価値観や用途をどのように包含するかを決定します。 例えば、誰もが独自の信用計算アルゴリズムをネットワークに提出することができ、Litentry の評議会メンバーがその提案に投票し、計算方法を変更することが可能です。 このようにして、Litentryではシステムに多様性を反映させ、ユーザーに信頼性と機能性を提供しています。 7. 先日、日本の暗号通貨取引所からKYC情報や自撮り写真が流出しました。Litentryが提供するDIDアグリゲータを利用することで今後このようなケースは減るのでしょうか? これは私たちが解決しようとしている問題の一つです。 Litentryの新しいプラットフォームではID登録と検証のプロセスを排除し、不可知性の高いDIDメカニズムの解決の難しさを緩和します。 私たちのプロトコルはDIDの集約と検証のサービスを提供し、それによってユーザーは安全で検証可能なDIDを取引所を含む第三者のプラットフォーム上で使用することができるようになります。 8. DIDなどの分野では、パブリックチェーンではなくプライベートチェーンやコンソーシアムチェーンを利用している企業が多い印象があります。DID分野でパブリックチェーンを利用するメリットは何でしょうか? 私たちがLitentryネットワークで実現しようとしている透明性や分散化には一定のレベルがあり、パブリックチェーンを利用することでそれを促進することができます。 例えば、リアルタイムのクレジット計算システムでは、誰もが自分のクレジット計算アルゴリズムを提出することができます。私たちがパブリックで分散化されているからこそ、私たちのサービスは自己進化的で透明性のあるものになるのです。 9.DeFiの開発が進む中、デジタルIDやクレジットスコアにはLitentryが合うのではないかと思いました。ユースケースについて教えてください。 DeFiのクレジットレンディング Litentryでは、ユーザーは信用情報やオンチェーンの評判などの個人情報を見ることができます。そしてこれらの情報は、DeFiレンディングにおける住宅ローン金利やクレジットの借り入れに適用することができます。 オンチェーンガバナンス。 Litentryのリアルタイム与信計算システムは、ユーザーがオンチェーンガバナンスに効率的に参加できるよう、透明で相互運用性の高い与信を提供します。 10. LITトークンが中長期的に価格を維持しつつ、成長していくためにどういうようなことを実施していきますか? LITトークンの有用性と、それが我々のDIDエコシステムの推進力としてどのように機能するかが、LITトークンの価値を決定します。 LITトークンは、検証ノードとアイデンティティを求めるユーザーのインセンティブを与えるために使用されます。 我々のDID検証・計算ネットワークでは、Litentryノードはネットワークに知られているDID検証アルゴリズムに対応する計算作業を提供し、信頼性の高い結果を返すことが可能です。 この結果は、ネットワーク内のランダムなノードのグループによって、異なる分散型アイデンティティデータソースからデータをピックアップし、ビザンチンフォールトトレラントコンセンサスを用いて検証することによって出力されます。 これらのノードでは、品質と信頼性を確保するために、LITトークンをステークする必要があります。 また、我々のネットワークはユーザーのIDデータを保存しないため、ID計算はリアルタイムで実行され、すべてのノードが信頼性の高い安定した計算リソースを提供することが必要です。 一方で、アイデンティティの所有者がデータを提供することにインセンティブを与えます。 web3では、ユーザーは自分のデータをコントロールしています。ユーザーの中には、自分のデータを共有したくない人もいれば、データを共有することでより良いサービスを得ることを望む人もいます。 Litentryがやろうとしていることは、ユーザーが自分のデータの一部を選択的に共有することで、検索やIDマッチングを可能にすることです。 例えば、ある暗号プロジェクトでは、特定のユーザーグループを選択して、Litentryで正確なトークンのエアドロップを行うことができます。 さらに、LITトークンは、信用計算、インデックス化されたIDデータベースへの報酬、ID登録者としてのステークス、DeFiでの担保など、幅広いユースケースで使用することができます。 11. BinanceへのLaunchpoolが発表されましたが、今後、Binanceとの戦略的な部分などは決まってますか? BinanceとはAMA、ミートアップなどをやる予定です。今後の情報などもTwitterなどをフォローしてください! Twitter:@litentry 12. Binance Launchpoolの発表後のレスポンスはどうでしたか? 現在、トータルで1.2bドル以上がステークされています。 今参加したらより多くの報酬が得られます。このローンチプールで多くのLITトークンを配ることでバイナンスユーザーやLITユーザーがLITトークンを獲得して、利用してもらえるようにしたいです。 13.Litenrtyが提供するDappsを利用する場合、ガス代として LIT もしくはDOT が必要でしょうか? 現在のところ、アプリを構築中です。詳細は今後発表しますが、LITトークンはDIDエコシステムのコアとなるものです。 従って、LITトークンも間違いなく使えます。 14. Binanceで行われるLITのローンチプールに参加するメリットを教えて下さい Binanceは世界一の取引所だと思っています。 私たちは海外コミュニティの構築に特にフォーカスしていて、その中でいくつかの取引所と話をしましたが、Binanceが最適と判断しました。 ローンチプールは新しい取り組みで、BinanceユーザーがDeFiを体験できます。これによってBinanceエコシステムに新しいプロジェクトが参加できるようなっています。 このような取り組みを通じてバイナンスと協力できることは嬉しいです。 15. EthereumとCosmosのブロックチェーンのように別々のIDを使ってたとしても、Litentry Protocolを利用すればチェーンをまたいでDIDを提供できるのでしょうか? Litentryが取り組もうとしているのはクロスチェーンでのDIDです。 基本的に複数のネットワークでIDを活用できるようにすることが可能でデータのインデックスには制限がないです。 まとめ Litentryについて紹介してきましたがいかがだったでしょうか。 Web3.0やPolkadotの概念はまだまだ一般的に馴染みのあるものではないため、なかなか難しいところもありますが段階を踏んで行けば誰でも理解できるものだと筆者は思います。 CRYPTO TIMESやPolkadot Labs. JPでは、今後もPolkadot関連プロジェクトについて情報を発信していきます。 日本語ベースのPolkadot関連情報はまだまだ少ないので、興味がある人は是非LINEのオープンチャットにも参加してみてください。
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2021/02/16【PolkaAMA Week 第5弾】『Tidal Finance』概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説
昨年に続き2021年もDeFi市場が盛り上がりを見せているなか、最近特に注目されているのがDeFiの保険についてです。 2.5兆円程の規模があるDeFi市場は、保険でのカバー額が未だ数百億円のみであったり、フラッシュローンやRugPullの問題が存在するなど、多くの課題が残っているのが現状です。 本記事では、そんなDeFiの保険に関するソリューションを提供するPolkadot関連プロジェクト「Tidal」について、先日行われた『PolkaAMA Week hosted by CRYPTO TIMES』の内容を元にQ&A形式で解説していきます。 Tidalや今後のDeFi市場の保険に関して興味がある方はぜひ最後まで読んでみてください。 当日のAMAの様子はこちらのYoutubeより視聴が可能です。 Tidalの概要 Tidalの概要 通貨名 Tidal Token 主な提携先 - 時価総額 - 特徴 Balancer LikeなDeFiに対する保険のマーケットプレイスを提供するプロジェクト。現在のTVLに対して、カバーできる保険金の差分を解決することを目的としている。 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Medium TidalはDeFiに対する保険のマーケットプレイスを提供するプロジェクトです。 独自の手法で保険を発行し、市場規模とカバーできる費用のギャップを埋めることを目的としています TidalはChainLinkやPlasm Network 、Polkaswap なども参加する「PolkaDeFi Alliance」の初期メンバーでもあります。 TidalのAMA 今回のAMAにはTidalのCEOであるCHAD LIU氏が参加してくれました。 1.あなたのプロジェクトを紹介してください。 今回はAMAを主催してくださってありがとうございます。ここに来ることができて光栄です。まずは私自身の背景について少し説明します。 私は数学、工学、金融のバックグラウンドを持っており、ベンチャーファンドで働いていた2017年に仮想通貨業界に来て、仮想通貨業界に恋をしました。 創造性の量、革新性は間違いなく他の業界に先んじています。 昨年初めの3月~4月頃に、DeFi領域において保険サービスの需要が高いことに気付き、Tidalを立ち上げました。 私達は、スマートコントラクトハックをカバーするために保険の売り手と買い手を接続するための保険マーケットプレイスを構築しています。 Tidalは、複数のプロトコルから1つ以上の資産のカスタム保険プランを作成する機能を提供しています。 このプラットフォームの主な目的は、買い手を引き付けるために競争力のある保険料を提供する一方で、流動性提供者を引き付けるために資本効率とリターンを最大化することです。 ちなみに私達と同じ市場には、Nexus mutualやCover protocolといった多くの人が知っているプレイヤーがいます。 2.Tidalが解決できる問題は具体的に何ですか? 私達はDeFiにおけるハッキングリスクやスマートコントラクトの悪用からユーザーの資産を保護します。 現在のDeFi市場を見てみると、ロックされた仮想通貨の合計額は250億ドル(約2.5兆円)に達しました。 そのうち、保険でカバーされている資産は約3億ドル(約300億ドル)でなので、ここには大きなギャップがあります。 Tidalはこのギャップを埋め、保険でカバーできる範囲を増やすための設計がされています。 現在、DeFiのハッキングによる資金損失が増加しているため、多くのユーザーがDeFiに参加することを恐れていますよね。 私達のプロジェクトが上手く行けば、市場により多くの保険製品が出回り、ユーザーのDeFiへの懸念を取り払うことで暗号通貨市場の成長を加速させるのに役立てることができます。 3.Polkadotを使ってプロジェクトを始めようと思った理由は何ですか? 理由は3つあります。 1つ目が、私達はPolkadotエコシステムが今後さらに成長していくと強く思っているからです。 より多くのチェーンがPolkadotに接続すれば、同エコシステムの中での異なるチェーン上の資産が増え、より大きな市場になるでしょう。 2つ目の理由はガス料金が安いからです。 Polkadotの低額のガス料金は、特に一部のプールが最終的に変動料金の変化を反映させるためにより頻繁な支払いを必要とするようになった場合にユーザーを助けます。 3つ目の理由は、Polkadotでは異なるチェーンから様々な種類の流動性を集め、より多くの保険の買い手と売り手がプラットフォームに参加することが可能だからです。 4. 3月にKusamaで、4月にPolkadotでParachain Offeringが行われますが、オークションで勝つための戦略はあるのですか? 現在のところParachainに我々がなるということは考えていません。v1の製品がEthereum上でローンチした後にPolkadotベースのプラットフォーム、例えば、MoonbeamやPlasm、Acala等に移行する予定です。 これらのプラットフォームが提供する機能に対して、Tidalの現在の機能は十分です。 しかし、我々が進化していく中で独自でParachainになる可能性を排除しているわけではないので、その点はご留意ください。 5.日本についてどのような印象をお持ちですか? いい質問ですね。簡単に言うと日本はポテンシャルマーケットになりうるでしょう。 日本には強力な暗号通貨コミュニティがあります。そして、Polkadotエコシステムとしても有名なPlasmがあります。 現在、ほとんどのDeFiユーザーは強力なコミュニティから構築されているため、Tidalはコミュニティについて注力しています。 日本の暗号通貨コミュニティの認知度と参加を得ることは、Tidalが成長するための大きな助けになるでしょう。今回は日本のオーディエンスとつながる機会を与えてくれてありがとうございます。 6. 2020年は保険市場が非常に盛り上がりましたが、フラッシュローンやRug Pullなどの攻撃もあり、まだまだ課題は多くあると考えています。その中でTidal Financeは保険についてどのようにアプローチするのでしょうか? 保険でカバーする対象はスマートコントラクトのハッキングや悪意のある攻撃です。 過去のフラッシュローンイベントは、洗練された計画と価格オラクル操作を必要とする悪意のある攻撃であり、これらは保険適用の対象となっています。 Rug Pullについては、リスクを軽減するためにプロトコルのオンボーディングプロセスは監査人のパートナーによって管理されます。 しかし、それは監査人でさえ識別するのが困難な問題です。 Rug Pullの問題を保険適用に含めるかどうかは、評価プロセスとDAOの投票に基づいて、一方は含め他方は含めないといった形でプロトコル次第になるかもしれません。 7. 保険系のプロジェクトでいうと、最近ではEthereumやPolkadotベースでも増えてきましたが、その中でTidal Financeにおける他との差別要因はなんでしょうか? Nexus mutualやCoverは、現在市場に出回っている2つのプロトコルです。Tidalがこれらに対抗するためのポイントは資本効率を上げることです。 伝統的な保険の世界での保険の売り方を例に説明したいと思います。もしあなたが1ドルの保険を売るだけなら(妥当な保険料は2%~5%とかなり低い)、あなたは資本を失うリスク負うにもかかわらず、わずかなリターンしか得られません。 そのため、この方法では誰も保険を販売しません。本来あるべき姿は「20人~50人に販売してそれぞれの人があなたから1ドルの保険を買い、 同時に保険金支払いのリスク管理をし、損失をカバーできるだけの資金を確保する」といったものです。 これが通常の保険ファンドのリターンの作り方です。Tidalのコア設計では、このコンセプトを実装して資本効率を高めることが組み込まれています。 8.Tidal FinanceはまだWhitepaperやEconomicsの詳細が出ていませんがTidal Tokenの使い道を教えて下さい。 私たちのトークンは、プラットフォームから生まれた利益に直結した経済的価値を持っています。 私たちのビジネスモデルのマネタイズポイントは、保険が購入されたときに発生する少額の取引手数料です。 投資家とプロジェクト自体の両方が、プラットフォームがもたらす可能性のある収益から直接利益を得ることができます。 ガバナンスについて説明すると、Tidalトークンの保有者は、 リスク評価、 LPの参加ガイドライン 価格モデル クレームプロセス などの提案に投票することができます。 トークン保有者の教育には時間がかかると思っていますが、私たちの目標は、プラットフォームがトークンホルダーによって維持されるために、時間をかけて完全に分散化されたDAOを持つことです。 9.Tidalトークンが中長期的に価格を維持しつつ、成長していくためにどういうようなことを実施していきますか? 保険商品をランク付けするための最も重要な基準は「その保険が販売された額の合計」です。そして、これは暗号通貨市場におけるあらゆる保険商品の真価だと思います。 現在のDeFi市場を見てみると、ロックされた価値は250億ドルに達し、NXMでカバーされているのは3億ドル程度です。 私達の目標はそのギャップを少しでも縮めることです。そしてこの目標を達成するために、さまざまなプロトコルチームとのパートナーシップに積極的に取り組み、ユーザーの認知度を高めています。 もう一つの重要な指標は、LPのキャピタルリターンです。 保険料やその他のインセンティブプログラムから良いリターンを確実に得ることは、プラットフォームの成功の鍵であり、それには常に健全な量の保険積立金を持ち、未処理の保険をサポートする必要があります。 10.どのトークンで保険を買えますか?またどのトークンで保険を引き受けられますか?(どのトークンで流動性供給できますか?) USDTやUSDCなどのステーブルコインで買うことができます。 現在、他のチェーン、例えばBSC上のステーブルコインとも交渉しています ステーキング、スラッシュなどはETHの入金で、支払もETHです。 11. 他のプロトコルに比べ、資産の効率性を上げる方法をもう少し具体的に教えていただけないでしょうか? Tidalでは低・中・高とリスクの度合いに応じた3つのリスクプールをローンチします。 リスク(低)のプールで20~25程のバックアップを保証し、リスク(高)では1~10程のプロトコルの保証をします。 このようにリスクの高低で分割して管理することによって、資産の効率性を高めることが可能です。 12. 保険のマーケットプレイスはどのように作用するのでしょうか。Coverのようなものでしょうか? 違います。 Coverはカバートークンのデポジットで決まる一方で、Tidalの価格決定モデルは非中央集権です。 将来的にはDAOで価格はハッキングリスクに基づいて、 低 1% 中 5% 高 10% こういった情報を活用してプレミアムを計算します。 13. Parachainを独自に持たないということは、Tidalは将来的には他のPolkadotプロジェクトがParachainになり、その上に作られるアプリケーションになるということでしょうか? そのとおりです。現在の計画ではV1でEthereumに構築したら、プラットフォームを移行する予定です。 ただ、将来的にParachainを持つ可能性は否定しません。また、PlasmなどでTidalの機能を行うには十分とも考えています。 14. CosmosとPolkadotを比較して、Polkadotを選んだ理由はなんでしょうか? それはCTOに聞かないといけないですね。笑 しかし、 ガス代が安い 大量のトランザクションを捌けるスケーリングがある プレミアムの変更頻度も増やせる あたりが理由だと思います。 現在のEthereum上だと毎週ベースでしか変更できないですからね。 15. キャピタルはリスク(高)、(中)、(小)の3つのプールの中から一つ選んで入れるという意味でしょうか? その通りです。 Tidalに来たら、まずどのリスクで提供したいかを聞きます。(3つのプール全て同時にやる時もあります。) ここではリターンのカスタマイズ可能です。 例えば、リスク(高)のプールでは保険の価格も高いためリターンも大きいといった形になります。 リスク(低)では必然的に価格が低くなるので、より多くの保険を買うことでリターンを増やせるので 、どのプロトコルをバックアップするかを調べて、ユーザー自身がカスタマイズできます。 まとめ Tidalについて紹介してきましたがいかがだったでしょうか。 昨年に引き続き2021年でもトレンドになることが予想されるDeFiですが、損失に対する保険はDeFiにおける非常に重要なポイントと言えます。 今回の記事でTidalを通して少しでもDeFiやPolkadotについての見識を深められたのなら幸いです。 今後もCRYPTO TIMESやPolkadot Labs. JPでは、Polkadot関連プロジェクトのAMAや記事を提供していきます。 Polkadotに興味がある方は是非LINEのオープンチャットにも参加してみてください。
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2021/02/06【PolkaAMA Week 第4弾】『Neukind』概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説
PolkadotはParachainに繋がるプロジェクトやアプリケーションレイヤーなどのトークン発行体が注目されがちです。 しかし、ネットワークを支えるValidatorノードの存在がないとPolkadotエコシステムは実現しません。 本記事では、ノード立ち上げを簡易化するサービスなどを提供しているNeukindについて、先日行われた『PolkaAMA Week hosted by CRYPTO TIMES』の内容を元にQ&A形式で解説していきます。 PolkadotのノードやNeukindについて興味がある方はぜひ最後まで読んでみてください。 当日のYoutubeはこちらで確認が可能です。 Neukindの概要 Neukindの概要 特徴 日本企業。ステーキングノードやフルノードの開発や運用を行ってきた。 ノードを簡単に立ち上げられるサービスを提供。 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Discord Medium Github Neukind社は、ステーキングノードやフルノードの開発や運用を行ってきた日本の企業です。 直近ではNode as a Serviceとして、ノードを簡単に立ち上げられるサービスを提供しています。 NeukindはPolkadotのValidatorノードとしてPolkadotのエコシステムに参加しています。 NeukindのAMA 今回のAMAにはBusiness HeadのLai Yutung氏とTech LeadのHikaru氏が参加してくれました。 1. Neukindが行う事業内容に関して説明してください Neukindは、2018年に設立された会社です。 私達はいままでに6000台ほどのステーキングノード・フルノードを開発・運用してきました。 また「Node as a Service」として、イーサリアム2.0をはじめ、ブロックチェーンのフルノードを簡単に立ち上げられるサービスを提供しています。 Nodeの運用を簡単にすることで、Blockchainエコシステムの分散化のお手伝いをしています。 1-1. Neukindが顔を出さない理由 まず前提としてBlockchainの概念として「Trustless」があります。 そして、ブロックチェーンに関してのフレーズ「Don’t trust. Verify.」を私達はとても良い言葉であると考えています。 昨今の社会現象として、VTuberやSoundCloud上の匿名アーティスト等、容姿などの表面的な部分に囚われずコンテンツそのもので評価されることが多くなってきています。 例えば、ミュージシャンだとヨルシカ、ファッションデザイナーだとマルタン・マルジェラだったり、アーティストだとバンクシー、VTtuberはほとんどがそうですよね。 私達Neukindのチームは、様々な国籍の人が集まってできています。 私達が顔を出さないのは、 「社員の国籍・宗教・性別・外見にかかわらずプロダクトへの検証を行っていただき有能な会社かどうかを判断して貰いたい」 「もしチーム自体が匿名だった場合でもプロダクトがよければブロックチェーンの重要な概念であるTrustlessが成り立つのではないか」 などを考えた上での一種の社会実験の一環です。 1-2. フルノード6000台 Neukindでは、シングルボードで分散的に稼働するノードを管理・運用してきました。 なぜこれらのようなものを作っているのかと言うと、2018年は仮想通貨の価格がすごく下がったのでステーキングのノードをクラウドで運用するとステーキング報酬が赤字になってしまっていたからです。その為、ハードを作りました。 しかし、その後この方法はノードの完全な分散化を進めるためにとても良い方法であると気づきました。 なぜなら、ハードであれば色々な場所に設置でき、もしクラウドがダウンしても影響を受けないからです。 先日、Ethereumで大規模な障害が起きた時はインフラが停止しその影響で取引所などのサービスが停止しました。ちなみにEthereumではノードの約60%が大規模なクラウドセンターに格納されています。 私達はこのような事態を避けるためにもハードウェアでの開発を行いノードの完全な分散化を目指しています。 とは言っても、分散型ノードの管理はものすごく大変です。 そこでNeukindでは、分散型でありながら比較的かんたんにノードを管理する方法として「Node as a Service」というサービスを2020年末に提供開始しました。 現在、同サービスでは、 BitcoinのLightning node EthereumのValidator node PolkadotのValidator node の3つを取り扱っており、他のプロトコルノードも順次提供していく予定です。 現在はLCNEMのようなノードも手伝っていて、我々はノードの分散について様々なプロジェクトの手伝いをしたり、プロジェクトと提携を結んだりしています。 我々が提供するサービスのNode as a Derviceと一般的なステーキングサービスは何が違うのか?とよく聞かれますが、 Node As a service →Validatorノードを立ち上げたい人が自分たちでNodeを所有することができるサービスで ステーキングサービス →3rdパーティーのノードに自分のトークンを預けてステーキングができるサービス となっており両者は異なります。 今、Ethereum2.0のノードを提供しているのですが、これはノンカストディアルとなっています。 ノードとはどういったものか?という質問もよく貰うのですが、ノードはWeb3のインフラです。 Polkadotに関していうと、今はPolkadotのValidatorノードをもっと多くしていかなければいけません。 そのため、私達はエンジニアでなく普通の人でもノードを建てられるようなサービスを提供できることを目指しています。 1-3. Neukindの今後の方向性 Neukindのメインの事業は、Web3=分散型のインターネットです。 分散型のインターネットの中には、 オフチェーンのコンピューター オンチェーンのコンピュータ、 分散型のストレージ の3つが含まれます。 なぜ、NeukindがPolkadotエコシステムに魅力を感じているのはPolkadotを作るために使われている「Substrate」とそのSubstrateに実装されている「WebAssembly(WASM)」の2つが理由です。 これらがどうしてすごいかというと、イメージとしてPolkadotのブロックチェーンの上でいま皆さんが使っているようなネイティブアプリが、ブラウザ上で同レベルのアプリをそのまま使えるのです。 今までなぜこのようなことが出来なかったかというと、javascriptが遅くて使いにくいからです。 現在、アプリはApple store、Google playといった中央集権的なプラットフォームに登録しなければならず、そうなると手数料が30%程取られてしまいます。 webassemblyを使えば中央集権的なプラットフォーム通す必要がないため手数料がほぼ0になります。また、暗号通貨での支払いも可能です。(すごいと思いませんか?) これは次世代の大きな革命と信じており、私達のプロジェクトはこの方向性に進んでいきたいと思っています。 不確定な情報になってしまいますが、また、Node as a Serviceを利用して、Stakingしている人向けに、ロック方式のクリプトマネーを、Liquidityのある他のコインを提供するサービスを考えています。 2. 今回のPolkaAMA WeekではPolkadotエコシステムのプロジェクトが多い中で、Neukindはノードを提供する企業ですよね。今後Neukindは具体的にどのような価値を提供していこうとしているのでしょうか? 昨年、Web3Fが 「Polkadot Thousand Validators Programme」という1000個のValidatorノードを集めるという告知を出しました。 そのため、私達はValidatorノードをサポートすることを決めました。ノードに関して、 ・一部のノードが大量のトークンを保有しているプロジェクトはネットワークに不当に影響を及ぼし、トークンのメカニズムを不安定にする可能性がある ・上記のようなプロジェクトでノードを建てることは独立しているValidatorからするとリスクが高く、サポートも特に受けられないため多くの人が有名なプロジェクトばかりにノードを立てようとして結果、比率が偏ってしまう という2つの問題があります。 そこでWeb3FがValidatorノードをサポートすることを決めたように、Neukindでもエンジニアでなくとも、ノードを建てられるような形でインフラとなる部分をサポート出来たらを良いなと思っています。 3. Polkadotの採用するNPoSで、NeukindがValidator Poolに選ばれるためにはユーザーからDOTをStakeしてもらうことが必要ですが、Neukindに投票してもらうために実施していることは何でしょうか? 現時点で能動的に投票を集めてはいません。 NeukindのPolkadotのノードは、自分たちのサービスの検証用として立てています。 私達にとってはNode as a serviceがメインであり、ノミネーターを集めるのはメインではありません。 あくまでPolkadotのValidatorとしてノードを運用したい人をサポートをするのが私達の目的です。 ただ、これまで宣伝を特にせずにノードを立ててから現在までで5.8億集めているのはびっくりしています。 Dotjsの中で、みなさんのデータを検証するのでその中で安全性などを重視して投票するので、今は会社のプロモーションよりも安定性の部分に注力しています。 また、少し感じたところとして、Polkadotはネットワークに参加するというのはハードルが高いと思っています。 その1つの原因として、ドキュメントや情報が日本では不足していることが挙げられると思います。 そのため、PolkadotのエコシステムにNeuKindが入ることで、Polkadotのネットワークや概念を広めていきたいと考えているためNeuKindでは、 ・PolkadotのValidatorとしてアカウントの作成の手順 ・ノミネーターのアカウントを作成して複数のValidatorを選ぶ手順 などのドキュメントを作っています。 4. Validator NodeではSlashの危険などもありますが、NeukindではNodeの管理をどのように行うのでしょうか。 -SLASHについての前提- SlashとはPolkadotのネットワークに関して悪い行動を取った人に対する罰金のようなものです。 Polkadotのネットワークでは、個人営業のノードを動かす上で気をつけないといけないSlashの原因が2つあります。 1つ目が「ノードがダウンして、ブロックを生成しない」というものです。 バリデーターにはノードが必要で、そのノードはPolkadot ブロックチェーンに常にアクティブに接続していなければいけません。 ノードがダウンしてブロックが生成できないと"ネットワークに害を与える行為"とみなされSLASHされる可能性があります。 この基準として、Polkadotネットワークのバリデーター Instanceの総数の10%以上がダウンしていた場合、SLASHがされます。 ただ、これはすごく稀なケースで、なぜかというと総数の10%以上がダウンするのは現実的に考えてほぼありえないケースだからです。 ダウンしているとみなされるのは、1つのセッションで1度もブロックを生成してないか"ノードが生きている"というシグナルすら送らない場合です。 Polkadotの1セッションは4時間なので、分散式なネットワークチェーンにおいて総数の10%以上が4時間落ちる状態が発生するというのは限りなくゼロに近いと言えます。 なのでこのケースは知識として覚えておいてください。 SLASHされる2つ目の原因がネットワークに対して不利益に当たる行動を取ってしまうケースです。 不利益に当たる行動の例として、同じキーで複数のブロックを生成するEquivocationというものがあります。 このEquivocationはステーキングノードを2つ同時に動かして、ネットワーク上で識別できるIDを一緒にしてしまうことで起こります。 前提としてPolkadotのノードをバックアップして、複数のノードを1つのValidatorノードとして動かすのはよくあることです。 というのも、動いているお金の額が高いので常にアクティブな状態でキープしておきたいと考えるからです。 例えば、2つのノードを持っていてNode1がダウンしたのでバックアップとしてのNode2を起動したとします。 ここで1セッション(4時間)の間に、Node1が回復して動き出してしまうと、同じインスタンスでブロック生成の指示を出してしまうことになってしまいます。(これをダブルSyningといいます) この場合、キーが同じなので不正に複数のブロックを生成しているとみなされSLASHされてしまいます。 そのためノード管理で最も気をつけないといけないのがキーの管理になります。 Neukindでは、SLASHの原因の中でも特にこのダブルSyningを危険視しています。 -Neukindの管理方法- Neukindでは、ダブルが起きないために1つのインスタンスに付き1つのキーを作成するようにしています。 「Stakingしてくれる人達のDOTが最も重要だ」というのが私達の考えです。 そのためサポートするノードはUPTIMEが多少犠牲になったとしても安全性を重視していかなければいけないと私達は考えています。 具体的な管理方法として、 ・RAMやCPUを確認できるモニタリングツール ・実際のネットワーク上でどのくらいブロックを生成してるか、Synchingしているのかなどをチェックできるリアクティブモニタリングというシステム の2つを使ってノードの状況を管理しています。 5. 現在、世界中でPolkadotに限らず他のブロックチェーンプロジェクトでも、ステーキングエコノミーが広がりつつあります。今後、ステーキングがより世界に広まっていく上で、どのような未来を目にしていくことを考えていますか? 私達は既存の金融の仕組みの自動化だけでなく、あらゆる産業で自律分散型の金融化が進むと思っています。 マイニングのスピードが足りないことなどもあり、これまでのビジネスを実際にパブリックチェーン上で動かすということはまだできていないですよね。 今後3〜5年の間でステーキングのプロトコルの開発が進んでいき、既存のビジネスも全てパブリックチェーンに繋がるのではないかと考えています。 6. 最近、仮想通貨の相場が上昇してることもあり、初心者がステーキング市場に入ってくるかと思います。ユーザーがステーキングを行う上でのメリットとリスクを教えて下さい。 -メリットに関して- まず、基本的なメリットとしてPolkadotのネットワーク構築に貢献することでリワードが貰えます。 そして、Polkadotには特有の面白いメリットがあります。 それはノミネーターが自動的でなく能動的にバリデータを判断することで報酬金額が変わってくるため色々と試行錯誤ができるということです。 これに関して少し画像を交えながら解説します。 上のValidator1ではステークするDOTが3M(ミリオン)DOTで、この3MDOTのうち1MDOTをLAIさんがノードにノミネートし、ステークしているとします。 それに対して、下のValidator2では2MDOTのうちHIKさんが1MDOTをステークしています。 もしこのような状況で、各Validatorに1000DOTずつのリワードが配られるとなった場合、 ・LAIさんは333DOT→1MDOT/3MDOT、総量の1/3をステークしていた ・HIKさんは500DOT→1MDOT/2MDOT、総量の1/2をステークしていた となります。 HIKは、総合ステーキング額が低いValidatorを選んだことでより多くのDOTを獲得できています。 このようにPolkadotネットワークの報酬は、ステークされている額が1番高いからといって1番多く貰えるわけではなく、貢献度やステークしている額など複数の要素によって左右されます。 これはメリットになるかデメリットになるかはわかりませんが、私としては自分で考えて色々と試行錯誤できるのでメリットと考えています。 -リスクについて- リスクとしては、NominatorがValidatorを選ぶので、選んだValidatorが悪いことすると、SLASHされ罰金を課せられてしまい、Nominator、Validator共に損する仕組みになっている点が挙げられます。 また、資産を一度ステークすると28日間は引き出すことできないので、その期間中はトレード等ができず機会損失が起きてしまうため、こちらもリスクだと思います。 7. なぜ、Validatorノードが必要で、ユーザーにステークしてもらうことが大事なのかを教えて下さい。 Polkadotでは「ValidatorとNominator」というように役割が完全に区別されていますが、私が思うにこれはノード運営には事前知識を持っている人だけが参加しないとネットワークが成り立たないからです。 ノード運営の知識が不足した状態でシステムを動かし始めてしまうと、仮にたくさんのノードが一気にダウンした場合、ネットワーク全体に悪影響を与えてしまいますよね。 そのため、Polkadotではノード運営の知識を持っている人だけがValidatorとしてノードを運営し、それに貢献したい一般のユーザーは"お金"という一種の力を使って手助けすることで、力関係のバランスが取られているのだと思います。 ここでも面白い点が1つあって、 分けることによってValidatorはValidatorでNominatorにアピールしないといけないので、より良いネットワーク環境や良いスペックのインスタンスをずっと回していて、NominatorはNominatorで自身の利益のために色々吟味しているので、常に流動的で活発なネットワークが出来上がっているということです。 このような意味でも区別は必要だと思っています。 また、そもそもValidatorを制限することによっ今は297で将来は1000、これはEthereumと比べると全然少ないが、ネットワーク全体にデータを走り巡らせるスピードがかなり早いものになり、そういう意味でブロック生成速度が上がるという利点があると思っています。 (また、ノード運営者と投票者を区別することにより、従来のPOSよりも速いスピードでネットワークを構築することが出来ます。 ブロックを生成するノード数を制限することにより、ネットワーク全体に普及する時間を最小限に抑えることが出来るからです。) 8. これからPolkadotやKusama Networkがどういう未来を作っていくことを考えますか。 PolkadotとKusamaに限定してしまうと、明確なビジョンはわかりません。 しかし、個人的にPolkadotが構築したエコシステムはかなり興味深いです。 Polkadotのセキュリティを担保しているメインのRelay Chainに参加することを条件にしてParachain開発させることによって、今後コミュニティが大きくなったとしても常にRelayChainが中心にあります。 これによって、RelayChainの処理スピードも減速させる事なく、全体のネットワークのセキュリティーも確保出来る形にしています。 また、Ethereumはフォークして発展していきますが、Polkadotは横展開していくのも興味深い点です。 こういった理由からPolkadotエコシステムは強力だと思うので、今後のNPoSブロックチェーンに対する新しい基準になって行くような気がします。 9. Parachainとして接続を目指すPolkadotプロジェクトはWeb3 Foundationからも多大なサポートを受けていますが、Neukindも受けているのでしょうか?その場合、どのようなサポートがあるのでしょうか? 現在は受けていません。ただ、Polkadotネットワークを掘り下げて開発していくにあたって、Web3 Foundationの役割は重要だと思っています。 現在、Web3 Foundationとの話し合いをスタートしたところです。 Web3 Foundationと話し合う中で感じたのは、エコシステムに対して強力なサポートをしてくれるので安心感があるということです。 最後になりますが、Neukindではこれまでのロックドロップとは違うトークンの配布方法を考えているので、もしよかったらフォローしてください Twitter :@neukindinc PolkadotのValidatorノードになるための条件はあるのでしょうか? ノードになるには非常にシビアです。動かすことはだれでもできますが、アクティブノードとして実際にステークするかは全く別問題です。 今動いてるValidatorは600台走っているのですが、私達のノードはWating listという別のリストの中にあって、そのWating Listには最低ステーク額というものがあり、それを満たさないとアクティブリストに入れないんですね。 そして今現在、その最低ステーク額は1.6MDOTです。 これはValidatorノードだけで補わなければならないわけではなく、ノミネートされさえすれば自分達自身のDOTの量はあまり関係ありません。(実際私達のノードは20DOT程で成り立っています。) 例えば1.6MDOTをステークしてアクティブになったとして、3日後に0.1MDOTに減ってしまいましたという場合はWaiting listに戻るのですか? 1.6MDOTから0.1MDOTに落ちるというのはSLASHされた場合にしかありえません。 そしてSLASHされた場合はChiling listなどの別リストに入ってしまい、その瞬間Active listからは外されてしまいます。 補足として、1.6MDOTというのは今現在の値で常に変化しています。 昔は0.01MDOTでよかったですがどんどん上昇して、今では1.6MDOTとなっているのが現状です。 SLASHだけが原因ということですが、一気に引き出されたことが原因でActive Listから外されるケースはないのですか? 一度、DOTを預けると28日間は動かせません。 もちろん、28日後に一斉に引き出されて0.1MDOTに落ちてしまった場合は、Active Listからは外されます。 これが、Validatorとしてもしっかり活動し続けなければいけないインセンティブになっているのだと思います。 Validatorノードだとどのようなメリットがあるんですか?ステーキング報酬よりも利率が高いなどがあるのでしょうか? Polkadotに関してはステーキング報酬以上のメリットがあります。 それはPolkadotのValidatorノードを持つことでParachainの開発ができるということです。 逆に言うと、PolkadotのValidatorノードを持っていないとParachainの開発はできません。 企業が開発を行いたい場合は、前提条件としてValidatorノードを動かしておく必要があります。 また、ノードを運営するとCommision Feeを設定することができます。 30億Stakeしているなかで、15%くらいのRewardがもらえて、そこからCommision Feeが更にもらえるんです。 これは結構な金額になります。30Commison Feeが 3%の場合、「30億 x 15% x 3% 」で年間約1500万がもらえます。 これもノードを運営するメリットです。 まとめ Neukindについて紹介してきましたがいかがだったでしょうか。 本記事を読んだ方は実際にPolkadotエコシステムに関わっている人だからこそ分かるPolkadotの専門的な部分まで知れたかと思います。 今後もCRYPTO TIMESやPolkadot Labs. JPでは、Polkadot関連プロジェクトのAMAや記事を提供していきます。 プロジェクトを通してPolkadotについて学ぶことで、普通とはまた違った角度でPolkadotに対する理解を深められるかと思います。 Polkadotに興味がある方は是非LINEのオープンチャットにも参加してみてください。
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2021/02/05【PolkaAMA Week 第3弾】『Bifrost』概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説
昨今のDeFi市場の中でもさらに注目を集めているStaking。 本記事では、Polkadot関連銘柄でStaking市場に対するソリューションを提供するプロジェクト「Bifrost」について、先日行われた『PolkaAMA Week hosted by CRYPTO TIMES』の内容を元にQ&A形式で解説していきます。 Bifrostや今後のStaking市場に対して興味がある方はぜひ最後まで読んでみてください。 当日のAMAのYoutubeはこちらで確認が可能です。 Bifrostの概要 Bifrostの概要 ティッカー/通貨名 $BNC/Bifrost Native Token 特徴 Staking市場において、Stakingの流動性を提供するためのインフラとなることを目指しているプロジェクト。Bifrostのプラットフォーム上でStakingとPLOを実施することでvTokenの獲得が可能。 公式リンク Webサイト Twitter Telegram Discord Medium Github BifrostはStaking市場において、Stakingの流動性を提供するためのインフラとなることを目指しているプロジェクトです。 Bifrostのプラットフォーム上でStakingとPLOを実施することで、代替トークンとなるvTokenを得ることができます。 BifrostのAMA 今回のAMAにはBifrostのプロダクトマネージャーのTyrone Pan氏が参加してくれました。 Q1. プロジェクトの紹介をお願いします。 こんにちは、私はTyroneです。今日はBifrostに関しての紹介をしていきたいと思います。 Bifrostは、Polkadotエコシステム内のDeFiにおけるStakingの流動性を提供するためのインフラとなることを目指したプロジェクトです。 現在、私達はStakingとPolkadot Lease Offering (以下:PLO)のためのデリバティブ「vToken」を提供しています。 また、BifrostはSubstrate Builders ProgramやWeb3 Bootcampのメンバーでもあります。 vTokenは、DeFi、DApp、DEX、CEXなど複数のシナリオでのトランザクションを最適化することができ、StakingやPLOなどのガバナンス権の移転チャネルの実現や、Staking資産のリスクをすることができます。 vTokenを担保に貸し出しを行う場合、Stakingの収益で利息の一部を相殺して低金利の貸し出しを行うことが可能です。 Q2. Bifrostはどのような問題を解決するのでしょうか? Bifrostは主に3つの問題を解決します。 まず1つ目がPoSネットワークにおけるStakingとDeFiの収益競争の問題です。Stakingデリバティブがない場合、ユーザーはDeFiとStakingのどちらかしか選択するができません。 2つ目がクロスチェーンシナリオにおけるStakingの収益生成の問題です。PoSの仕組みは、Stakingの仕組みによってネットワークのセキュリティが維持されているかどうかを判断します。 従って、流動性とセキュリティは相互に排他的であることを意味します。 Staking率が低すぎると(例:VSYS)、PoSのコンセンサスセキュリティトラブルが発生しノードが中央集権化するリスクが高くなり、ユーザーの安全性に不安が生じて損失を被る可能性があります。 一方Staking率が高い場合(例:KSM)、市場の流動性不足を招くことになります。 3つ目がPoSネットワークにおける流動性とセキュリティの問題です。クロスチェーン・シナリオの下では、ユーザーはクロスチェーン・トークンを変換することで、元々のStaking報酬を失う可能性があります。 現状では、手数料などを支払う必要があるだけでなく、Stakingの際の時間的コストも発生します。 ブロックチェーンが徐々に障壁を壊していき、資産やデータがチェーン上を楽に流れるようになると、クロスチェーンのシナリオでStakingの報酬を放出することができるようになり、ユーザーがクロスチェーンに参加するためのエントリーコストを大幅に削減することが可能です。 ユーザーがBifrostを使うのは非常に簡単です。例えば、DOTを取得しBifrost経由でvDOTに変換するだけでvDOTを保有している限り、ステークキングの収益と流動性を得ることができます。 Q3. なぜPolkadotを使ったプロジェクトを始めようと思ったのですか? 実は、私達はDeFiとStakingが加熱していて市場にまだStakingの流動性デリバティブが存在しなかった時、Bifrostがローンチされる前にStakingの流動性を使った分散型PoSプールをローンチしました。 このプロダクトはおかげ様で、ローンチ後わずか2週間で50万ドル近くに達しました。これにより多くの経験を蓄積することができました。 BifrostがPolkadotを選んだのは、シングルチェーンのスマートコントラクトに基づいて開発することの弱点、マルチチェーンに移行することの難しさを知っているからです。 技術的な研究の後、PolkadotのRelaychainとSubstrateの開発フレームワークを組み合わせれば、上記の問題を解決できることが分かったため、BifrostはPoladotを選択しました。 Q4. 3月にKusama、4月にポルカドットでParachain Offeringが始まる予定ですが、スロットの落札戦略はありますか? もちろんです、Kusama Networkのオークションで1次入札をして、最初の3つのオークションでスロットを獲得する予定です。 なぜなら、スロットを獲得しParachainとして接続されたらすぐに他のParachainにもPLO Liquidity プロトコルを展開できるからです。 PLO Liquidityは、特にParachainのスロットオークションのためのもう一つのStakingデリバティブですが、これについては後ほど説明します。 私たちはBNC(Bifrost Native Token)の全体の約16%を貢献者報酬として確保し、これらの報酬のAPRがKUSAMA/Polkadotのステークキング収益よりも絶対的に高いことを保証します。 そうでなければ、BifrostのParachain Offeringに貢献した投資家は、Stakingデリバティブを得ることになり、資産のロックアップ期間がないことを意味します。 Q5. 日本についてどのような印象を持っていますか? 私達のリサーチによると現在日本には25の取引所が登録されていますが、その中にはLiquidのような有名な取引所も含まれており、世界の取引所のトップ10に入っています。 2021年には、世界的な暗号通貨機関が市場に参入し始めたばかりです。日本の業界再編は認可を受けた取引所の買収によって実現する可能性があります。 現在の強気相場が続くことを考えると、2021年には日本の暗号通貨市場がさらに拡大することが予想されます。 ちなみにRococo V1テストネットへの最初のプラグインであるPlasmとは良好な関係を築いており、Bifrostは4ラウンド目に接続される予定です。 その後、我々はPlasmのレイヤ2インフラストラクチャでいくつかのスマートコントラクトの協力を得て、そこにBifrost vTokenのためのより多くの流動性を確保することを計画しています。 Q6. BifrostのvTokenはどのような役割を果たしますか?例えば、Acala NetworkにもDOTをStakeするとMintできるL-Dotがありますがこれとの違いは何でしょうか? この質問はよく聞かれます。どちらもStakeデリバティブであり、Stake Liquidityをリリースしていますが、ユーティリティーのシナリオやユーザーの体験は全く異なります。 PolkadotのDeFiインフラとしてのAcalaは、すべてのローン、Stake、レバレッジと多くの機能を含んでいますが、そのStakingデリバティブは1:1の償還メカニズムに基づいています。 つまり、DOTをStakeして報酬付きのL-DOTを手に入れることができるというシンプルな仕組みです。しかし、問題は通常のStakeのシナリオにしか対応していないということです。 DeFiのマルチプロトコルの組み合わせでは決済の問題が発生します。しかし、Bifrostにはこの問題はありません。vTokenのStake報酬はvTokenの価格上昇メカニズムによって決済されます。 Acala Networkとは良好な関係にありますし、この2種類のStakingデリバティブは競合商品ではなく、それぞれ異なる特徴を持っており、vTokenはAcalaNetworkのマルチファイナンシャルシナリオにも対応していくことになります。 vTokenの仕組みについては、次回の質問でより明確に説明したいと思います。 Q7. vTokenを利用するメリットは何でしょうか? [caption id="attachment_58566" align="aligncenter" width="740"] whitepaperに書いてあるBifrostのメカニズム[/caption] 前の質問から少し続きます。Stakingデリバティブのコンセプトは非常に似ていますが、Bifrostの強みはユーザー目線でのプロダクト体験にあります。 利点は主にStaking収益の高収益化と決済にあります。最初に、Bifrostはバリデータの候補である「Bidder」という役割を作成しました。 Bidderは、事前にユーザーにStaking収益を約束することでチケット入札に参加します。 つまり、入札者は「収益の何%を入札者に提供するか」を事前に誓約することによって、チケット入札に参加しているということです。 なので入札者は、ユーザーシェアに高いStaking収益を入札しており、トップの収益だけが最初に取引を行うことができます。 そのため、ユーザーは元のチェーンよりも高いStaking収益を得られるかもしれません。Bidderがこれらの票を獲得した後、Bifrostプロトコルを使ってバリデータに投票し、投資戦略に基づいて利益を得ることができます。 一方で、収益の決済に関しては、収益の量をユーザーのアドレスに直接送ることには2つの大きな欠点があります。 1つが「多くの計算リソースが必要になる」ということ、そして2つ目が「DeFiにとって自己増殖型のトークンはクロスチェーンでの流通やDeFiへの広範な参加を助長するものではないということ。 つまり、簡単に言えばBifrostはデリバティブと元の資産の間の1:1の為替レートを崩し、Stakeがリターンを増加させるように為替レートをリアルタイムで変化させます。 このメカニズムの下では、デリバティブは、元本と収益の合計を表し、ユーザーは、資産が集中取引所やウォレットにある場合でも、その利回りを受け取ることができます。 Q8. BifrostはvTokenを使ってStaking報酬を増加することをできると書いていますが、どのように確保するのでしょうか。 現在の暗号通貨市場には短期的なユーザーも多く、Stakeをする前に市場で売買するケースも想定されます。 先に述べたように、「Bidder」はユーザーのためにStaking報酬のAPRを発行しますが、Stakeしたユーザーが得られる報酬の額はvTokenの価格上昇も考慮された額になります。 これらの「Bidder」は通常、より多くのトークンを獲得し、より多くのバリデータに投票するために、ユーザーに対してより高いAPRを発行します。ふぁあ これらのメカニズムはすべて分散的に実行されており、これらの資産は誰かやBifrostによって移動することはできませんが、異なるParachainによって共同で維持されているPoSのコンセンサスの下で実行されます。 我々がPolkadotを選んだ理由は、ユーザーが単一の文字を信じる必要がないからです。 だから、この入札メカニズムの下でユーザーはより高い報酬を得る機会を持つことになりますが、それは約束されたものではなく市場全体に依存しているものです。 短期的に取引をしているユーザーにとっては、なぜStakingデリバティブを選択しないのでしょうか? vTokenを保有している間にStaking報酬を得ることができ、その間に市場価格が上昇すればいつでも売却することができます。 そうでなければ、市場が劇的に下落した場合、vTokenはリスクを回避するための資産となり、vTokenの価格は他のネイティブ資産のように急速に下落することはありません。 同時に、市場が下落している間であってもStakingにはより多くの需要があるでしょうが、それはvTokenも同じになります。 Q9. Whitepaperに書いてあるPLO Liquidityのケースでは、他にParachainになりたいプロジェクトがBifrostを介すことでさらなる収益を得ることができるという理解であっていますか? [caption id="attachment_58567" align="aligncenter" width="518"] 通常のParachainとPLOの比較図[/caption] 彼らはBifrostを介すことで彼らを応援する投資家の預金が流動性を持つことになるので、Parachain獲得の際により多くの貢献者を得ることができます。これは非常に興味深いですよね? ここでPLO Liquidityとは何かを紹介しておきます。PLO Liquidity プロトコルでは、スロットオークション中のDOTとKSMの流動性問題を解決するために、他のParachainのためにvsDOTとvsKSM(バウチャースロットDOT/KSM)のデリバティブを提供します。 Parachain Offeringに勝利したプロジェクトの資産は、6-24ヶ月間Unstakeできないという問題に直面します。もしくはParachain Offeringで負けた場合でも数週間のロックアップがおこります。 そのため、PLO Liquidityのユーザーは自身でvsTokenを発行でき、Parachainに1DOTを入金することで、1vsDOTを得ることも可能となるのです。 vsDOTはロックアップ期間中に売却することができ、その価格は市場に依存します。vsDOTの価格が1:1よりも高ければ、一部の買い手が価格差で売買することで価格は下落します。 反対に1:1より低ければ、Polkadotを長期投資したい一部の買い手は、安値で買って将来的に1:1 DOTに換金できるので、それを買うでしょう。 現在、我々は対DOTと対KSMの取引シナリオを提供するためにZenlinkとChainXとの初期パートナーシップを持っていましたが、これに関してWeb3財団から新たな助成金の承認を受けている最中です。 Q10. BNCを中長期的に発展させるための仕組みは? 長期的な利益はStakingの流動性に依存しているので、私たちはBNCの価値をキャプチャするシナリオを設計しましたが、その中にはデリバティブ流動性手数料、入札者ガバナンスバウチャーのスラッシュ担保、Stakingの収益の買い戻しまたはBurningが含まれています。 BifrostはBNCを買い戻すためにStaking収入の10%を確保しますが、これはガバナンスの発行または破壊のためにトレジャリーに流れます。 vTokenが早期に十分な流動性を確保するために、BNCの多くは10年でリリースされ、2年ごとに半減するvTokenのミント報酬としてドロップされます。 私たちは、BNCのプライベートセールとvETHのミントドロップの第2期が間もなく開催されることを発表していますが、一般販売はありません。 ミントドロップイベントでは一般販売の代わりに多くのBNCが放出されます。詳細に関しては下記媒体でいずれ発表するでフォローしておいてください。 Website https://bifrost.finance/ Github https://github.com/bifrost-finance Telegram https://t.me/bifrost_finance Medium https://medium.com/@bifrost_finance Twitter https://twitter.com/bifrost_finance Discord https://discord.gg/8DRBw2h5X4 Q11. 将来的にはBifrostの上にもDeFiサービスがローンチされるのでしょうか? BifrostはParachainを目指しますが、実はパブリックチェーンではありません。 今後、開発者がアプリケーションを開発できる仕組みやガバナンス、トレジャリーの仕組みを追加していくつもりですが、現状ではまだ開発を進めている期間であるため、直接Bifrost上に開発をすることはできません。 仮に開発者の方々がBifrostを利用したいというケースであれば、Bifrostのvトークンを利用して他の場所で開発するといった形になります。 また、DeFiのシナリオを考えるとEthereum上のDeFiと接続する場合、ERCとPolkadotとのブリッジを介してDeFiのサービスと繋がっていくなどが考えられます。 Q12. BifrostのサイトのDappに行きました。Stakingのページに行きましたが、使い方がよく分かりませんでした。まだ、DOTはStakingできないのでしょうか? StakingとRedeemはまだオープンしていません。 ただ、CC4 Testnetの際にオープンする予定となっています。 その際、テストしてDAPPを利用することがテストネット上でできるようになります。 Q13. Acalaの他にもStafiなども同様のプロジェクトと認識してますが、StafiとBifrostとの違いはどのあたりなんですか? Stafiは2つのデリバティブStakingを持っています。 LDOTとvTokenの違いは以前に説明しましたが、StaFiとの違いも実は同様で 1:1のredeemという点でセトルメントにおけるUXの違いがあります。 Stakingの報酬を獲得する場合、報酬はオンチェーンで分配されます。 例えば1枚の報酬が発生した場合、この+1枚がどこから支払われるのかという問題があります。 BifrostではBidder30と呼ばれる分散的な仲介者を界することができる点、またvTokenの価格変動でStaking報酬を表現できる点などがアドバンテージとなります。 実は、vTokenのStakingによって獲得できる価値は変わりませんが、Stakingの事業者などが提供するサービスと比較してもvTokenの報酬量の方が高くなります。そこがStafiとの違いです。 まとめ Bifrostについて紹介してきましたがいかがだったでしょうか。 内容がやや難解で分からない部分もあったかと思いますが、直接プロジェクト内部の人の話を聞けるのはなかなか無い機会だと思います。 引き続きCRYPTO TIMES並びにPolkadot Labs. JPでは、プロジェクト内部の人を交えながらのAMAや記事を提供していきます。 Polkadot関連銘柄に興味はある方は是非LINEのオープンチャットにも参加してみてください。