キオクシア13%急落でAIマネーに変調、抜けた資金はBTCへ向かうか
よきょい

引用元: Robert Way / Shutterstock.com
13日の東京株式市場で、半導体大手のキオクシアホールディングスが急落。終値は前日比9,900円(12.86%)安の6万7,100円となり、AI・半導体関連株への売りの象徴的な一日となっています。同日の日経平均株価も3営業日ぶりに反落し、前週末比1,315円(約2%)安の6万7,242円で取引を終えました。一時は下げ幅が1,900円を超える場面もあったとされています。

キオクシアは今年のAIブームを追い風にデータセンター向けメモリー需要への期待から買われてきた銘柄だけに、AIを巡る投資家心理が変調すると、上昇局面で買い上げられていた銘柄ほど反動が大きく出やすい構図が浮き彫りになっています。もっとも、夜間PTS(私設取引システム)では東証終値比710円高の6万7,810円をつける場面もあり、売り一巡後の見方は分かれています。
ここで市場関係者の一部が注目するのが、AIに集中してきた資金の行方です。今年は国際決済銀行(BIS)が大手ハイパースケーラー5社の2025〜2026年のAI関連設備投資を1兆ドル超と推計するほど、資本がAIインフラへ吸い寄せられてきました。AIクラウド大手CoreWeaveが年内に200億ドル超を調達したように、多年度の契約や物理的な担保を伴うAI関連の資金調達は、収益を生まない貨幣的資産であるビットコインから流動性を奪ってきたとされています。実際、ビットコインは世界の通貨供給量が過去最高水準にある中でも、前回のピークから50%超下落しています。
キオクシアのような銘柄の急落は、その転換点の予兆となり得る一方、当初はリスク資産全体からの資金流出を招き短期的にはビットコインも売られやすいと見られています。ただし、デレバレッジが一巡した後には企業債務や減価償却、収益リスクを負わない希少な貨幣的資産へ資本が再考される可能性もあります。
AIから抜けた資金が最終的にどこへ向かうのか、日本の半導体株の変調はその問いを改めて市場に突き付けることになりそうです。
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