仮想通貨プロジェクト「Arbitrum」、資金流入が過去最高額に
Crypto Times 編集部
レイヤー2プロジェクト「Arbitrum(アービトラム)」のTVL(Total Value Locked)が過去最高となる91.3億ドル(約1.29兆円)を記録しました。
データプラットフォームL2Beatのデータによると、ArbitrumのTVLは今年10月中旬より増加しており、TVL推移を示すチャートでは右肩上がりで上昇していることが分かります。
*DeFiLlamaのデータによると、ArbitrumのTVL上位には分散型取引所GMX、レンディングプロトコルRadiant、分散型取引所Camelot、イールドプロトコルPendleなどのプロジェクトが並んでいます。*L2BEATとはTVLの計算方法は異なる
Ethereumの創設者であるヴィタリック・ブテリン氏は自身の投稿の中で「今年、明確にステージ1のロールアップ(Arbitrum)が1つあって本当に良かった」とコメント。来年はさらに10個のステージ1のロールアップが誕生する予定であることに言及しました。
上記でいう”ステージ”とは、L2BEATによって定義された開発段階を示す言葉で、プロジェクトによってそれぞれのステージをクリアする条件が異なっています。
今回言及されたArbitrumにおいて、ステージ1と見なされる条件は下記5つを満たしているかとなっており、同プロジェクトは全ての条件をクリアしています。
- 完全かつ機能的な証明システムがデプロイされる
- 不正証明を提出できる外部アクターが少なくとも5人存在する
- ユーザは許可されたオペレータの助けを借りずに終了することができる
- セキュリティ・カウンシルよりも中央集権的なアクターによる望まないアップグレードの場合、ユーザーには少なくとも7日間の退出時間がある
- セキュリティ・カウンシルが適切に設定されている
Arbitrumと並ぶレイヤー2の筆頭プロジェクトOptimismは、現在ステージ0のフェーズとL2BEATでは見なされています。
Coingeckoのデータによると、過去1週間で$MATIC (+34%)、$OP (+66%)、$ARB (+40%)の価格パフォーマンスを発揮。引き続き同分野の動向に注目が集まります。
Arbitrum、インセンティブプログラム(STIP)の報酬増額が提案
記事ソース:DeFi Llama、Warpcast、CoinGecko
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