60年の動物研究が存続危機に|救ったのはソラナのミームコイン
よきょい

米コロラド州で1962年から続くキバラマーモットの追跡調査が、ソラナ上のミームコインによって資金を得ています。
個体を識別して記録し続けるこの調査は世界で2番目に長い野生哺乳類研究とされ、11世代・2,196頭にわたる系譜を用いた研究も発表されてきました。米国立科学財団(NSF)が5月下旬に継続申請を却下したことで、60年以上途切れずに続いてきた記録が中断する恐れが生じていました。
研究チームはまず、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のダニエル・ブルームスタイン教授の発案で「OnlyMarms」というOnlyFansアカウントを開設。大学院生のエミリー・レンキー氏がほぼ毎日フィールド映像と解説を投稿する無料のアカウントで、集まった投げ銭は最初の数か月で約6,000ドル。備品や人件費の一部は賄えたものの、年間7万5,000〜10万ドルとされる運営費には遠く及びませんでした。
転機は研究チームの外側から訪れました。第三者のグループがPump.fun上で$OnlyMarmsを発行し、そのクリエイター手数料をマーモット研究へ振り向けたのです。トークンは7月25日に流動性プールが立ち上がり、最初の3日間で約2万5,000ドル、2週間で約8万8,000ドルと積み上がりました。
研究チームは後からクリエイター登録を行い、ラボが管理するウォレットに入る手数料を寄付として受け取る形を取っています。トークン発行や配分、購入者の値上がり期待に研究室は関与していません。8月時点の累計は15万ドルを超え、OnlyFansの投げ銭の25倍を上回りました。
ただし、この資金は取引が続く限りのものです。トークンは8月4日に0.0036ドルの最高値を付けた後、0.0014ドル前後まで約6割下落しました。長期の縦断研究に必要なのは話題性ではなく、毎年決まった時期に訓練された人員を確保できる予算です。投機的な取引が公共目的へ資金を流す仕組みは、恒久的な財源というより「もう1シーズン分の時間を買う」手段として機能しそうです。
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