ペイパルのステーブルコイン、レポートが公開|約65億円分発行済

ペイパルのステーブルコイン、レポートが公開|約65億円分発行済

ペイパルのステーブルコイン$PYUSDに関するレポートが公開され、発行済みトークンの総額が4,437万ドル(約65億円)にのぼることが分かりました。

今回レポートを発表したのは$PYUSDの発行体であるPaxosで、同社は以前BUSD(Binance USD)の発行を行なっていたことでも知られる企業です。

レポートによると、$PYUSDの担保となっているのは米リバースレポ(市場価値:4,386万米ドル)と預金保険機関への現金(市場価値:150万米ドル)の総額4,536万ドル分の資産。

リバースレポに関しては、取引先が債務不履行に陥った場合、パクソスは米国債の担保を清算することが可能で、同社はこれについて「すべての取引は過剰担保されているため、損失のリスクは重大なものではないと考えられる」とコメントしています。

また、同社は現在有効な民間の預金保険契約は結んでおらず、銀行が倒産した場合は損失を被る可能性があるとしています。

今年8月、オンライン決済サービス大手のペイパルが米ドルと連動したステーブルコイン「PayPal USD/$PYUSD」をEthereum上の$ERC-20規格のトークンとして発行することを発表しました。

関連:ペイパル、米ドル連動のステーブルコイン「$PYUSD」を発表

米国のペイパルユーザーに購入資格が与えられるとされる$PYUSDでは、

  • PayPalと互換性のある外部ウォレット間での$PYUSDの送金
  • $PYUSDを使用した個人間の支払い
  • チェックアウト時に$PYUSDを選択(法定通貨から変換)
  • PayPalがサポートする暗号通貨⇆$PYUSDの変換

等の機能が可能となる予定です。

先日、大手仮想通貨取引所のバイナンスは、Paxosが以前発行していたBUSDの取り扱い終了を発表し、2024年2月までにFDUSD等の通貨に交換するよう推奨しました。

今月初旬には、発行体がArchblock、サービスプロバイダがTechteryxとして運営されるステーブルコイン「True USD/$TUSD」がBUSDの時価総額を超え、USDTやUSDC、DAIに続く第4位となっています。

引き続き、ステーブルコイン市場の動向が注視されます。

記事ソース:PAXOS
画像引用元:Ink Drop / Shutterstock.com

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