【今日のマクロ経済】米7月雇用「予想8万人増→2.3万人減」で利上げ観測後退
よきょい

7月の米雇用統計が非農業部門雇用者数2.3万人減と、市場予想の8万人増を大きく下回る衝撃的な結果となりました。失業率は4.1%へ上昇し、7月末のFOMCで3人の当局者が主張していた早期利上げシナリオは大きく後退しています。労働市場の減速が数字として表れたことで、市場の関心はインフレ警戒から景気の先行きへと移りつつあります。
利上げ観測の後退を受けてS&P500は+0.62%と上昇し、終値ベースの史上最高値を再び更新しました。金利上昇懸念が和らいだ金(Gold)は+2%超の急騰で4,340ドル台と約7週ぶりの高値圏まで水準を回復しています。日経平均は前日までの急騰を受けた利益確定売りで小幅安。ビットコインは65,000ドル台を意識する動きとなりました。
📈 主要指標(8月8日)
| 銘柄 | 直近価格 | トレンド | 一言コメント |
|---|---|---|---|
| S&P 500 | 7,757.64 | 上昇 | 雇用統計の弱さで利上げ観測が後退し+0.62%。終値ベースの史上最高値を再び更新 |
| 日経平均 | 65,606.71円 | 下落 | 前日までの急騰を受けた利益確定売りに押され小幅安。66,000円台は維持できず |
| 金(Gold) | $4,340〜4,363/oz | 上昇 | 金利上昇懸念の後退で+2%超の急騰。約7週ぶりの高値圏まで水準を回復する強さ |
| 原油(WTI) | $76.7〜78.2/bbl | 上昇 | 75ドル台からやや戻すも中東情勢の緩和期待が上値を抑え低位での推移が継続 |
| BTC | $64,300〜65,100 | 上昇 | 雇用統計後に上昇し65,000ドル台を意識。米金利低下がリスク資産全般を支援 |
| ETH | $1,900〜1,920 | 上昇 | BTCに連動して1,900ドル台を回復。8月入り後の緩やかな戻り基調が続いている |
| SOL | $73〜75 | 保合い | 73〜75ドルのレンジで方向感に乏しい動き。仮想通貨全体の改善に追随しきれず |
| XRP | $1.02〜1.04 | 下落 | 1.02〜1.04ドルへ水準を切り下げ軟調。市場全体の上昇局面で出遅れが目立つ |
📊 マクロ経済:本日の注目トピックス
① 7月米雇用統計が2.3万人減、予想8万人増から大幅下振れ
7月の米非農業部門雇用者数は2.3万人の減少となりました。市場予想の8万人増から10万人以上も下振れした形で、失業率も4.1%へ上昇しています。今週前半まで市場を支配していたのは「原油高によるインフレ再燃で9月利上げがあるか」という論点でしたが、この一報でテーマは一気に景気減速へと切り替わりました。
背景を整理すると、7月31日のFOMCでは3人の当局者が「インフレ対応が遅れれば将来的により大幅な金融引き締めが必要になる」と警告し利上げを主張していました。しかし原油が90ドル超から75ドル台まで急落してインフレ圧力が緩んだところに、労働市場の弱さが重なった格好です。短期金利先物市場で織り込まれていた年内の利上げ観測は、さらに後退したとみられます。
ただし5日発表の7月ISM非製造業景況指数では価格指数が70.3と高止まりしており、企業の価格転嫁圧力そのものが消えたわけではありません。景気減速とインフレ圧力が同時に残る局面では、FRBの判断は一段と難しくなります。
② 金が4,340ドル台へ+2%超の急騰、S&P500は最高値更新
雇用統計を受けて最も鮮明に反応したのは金でした。金利上昇懸念の後退により+2%超の急騰となり、4,340〜4,363ドル台と約7週ぶりの高値圏まで水準を回復しています。金利を生まない資産である金にとって、利上げ観測の後退は直接的な追い風です。
株式市場も同じ理屈で買われ、S&P500は+0.62%と上昇して終値ベースの史上最高値を再び更新しました。週を通じて見れば、原油急落と利上げ観測後退という2つの材料が重なった強い一週間だったと言えます。一方の日経平均は65,606.71円と小幅安。前日に+3.66%と2,343円高の急騰を演じた反動で、利益確定売りが優勢となりました。
なお個別材料では、Metaが児童のメンタルヘルス被害を巡る訴訟で約5億6,700万ドルの支払いと一部機能制限を命じられています。プラットフォーム規制の流れは、テック株のバリュエーションを考えるうえで中期的な論点として残ります。
③ ホルムズ海峡の通航合意が最終段階へ
中東情勢では前向きな進展が報じられました。イラン側は、オマーンとの船舶通航ルートに関する合意が最終段階にあると発表しています。7月から市場を揺らし続けてきたホルムズ海峡封鎖問題が、実務レベルで解決に向かう可能性が出てきました。原油が76〜78ドル台の低位で安定しているのは、この期待を織り込んだ結果です。
ただし完全解決と見るのは早計です。米国側の立場や封鎖関連の要素はなお不透明で、交渉の「場外」では双方の威嚇も続いています。加えてイエメンではフーシ派の攻撃で少なくとも30人が死亡し、サウジアラビア・トルコ・パキスタンの3カ国が「一国への攻撃は三国全体への攻撃とみなす」共同防衛協定に署名するなど、地域の安全保障枠組み自体が流動化しています。原油供給リスクが構造的に消えたわけではありません。

抽選で26名が25ドル〜250ドル相当の賞品を獲得できる豪華キャンペーンが期間限定で開催中!
仮想通貨クレカ「Tria」のカード購入(無料プラン有)+ かんたんタスクで最大6%キャッシュバックのクレジットカードを実質無料で獲得できるチャンスです。是非この機会に参加しましょう(→参加はこちら)

























































