四半期で99件の攻撃、それでも現実資産のトークン化は最高値

2026/08/10・

よきょい

四半期で99件の攻撃、それでも現実資産のトークン化は最高値

DeFiプロトコル内で使われている現実資産(RWA)のトークン化資産が約39億7000万ドルとなり、過去最高を更新しました。2026年第2四半期にはDeFiLlamaの集計で過去最多となる99件のハッキングが発生しましたが、それでもオンチェーンで組み合わせて使える資産価値は増え続けています。

DeFiLlamaのデータでは、RWAの実質時価総額は339億ドル、オンチェーン時価総額は367億ドルです。このうちDeFi内にあるのは39億7000万ドルで、実質時価総額の約11.7%にとどまります。同社が過去59件のハッキングを分析したところ、被害を受けたプロトコルの多くは事前の預かり資産(TVL)の1割未満しか維持できず、盗まれた金額の大小と資金流出の規模に明確な関係はなかったとされています。

大型ファンドほど活用は限定的です。ブラックロックのBUIDLは実質時価総額27億ドルに対しDeFi内は1820万ドル(0.67%)、サークルのUSYCは30億ドル超に対し3150万ドル(約1.05%)、フランクリン・テンプルトンのiBENJIは15億ドル超で活用がゼロとされます。一方、メイプルのsyrupUSDCとsyrupUSDTは合計約15億ドルがDeFiで稼働し全体の約38.6%を占めます。

シティは2026年の予測で、トークン化市場が現在の約170億ドルから2030年には基本シナリオで5.5兆ドルへ拡大すると見込んでいます。焦点は11.7%という活用比率がその成長に追随するのか、狭い領域にとどまるのかという点です。

新たな大型攻撃が起きれば発行体が慎重姿勢に転じる可能性もあり、当面は民間信用を軸とした展開が続きそうです。

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