分散型取引所パンケーキスワップ(PancakeSwap)の特徴と使い方を解説
Crypto Times 編集部
PancakeSwap(パンケーキスワップ)は、ブロックチェーン上で稼働するスマートコントラクトによって自動的に運営されている分散型取引所(DEX)です。
先進的な金融サービスが多く提供されており注目を集めています。
しかし、従来の中央集権型の取引所とは異なる面が多く、使い始めるのを迷っている人は多いかもしれません。
- PancakeSwapってどんな取引所?
- 分散型取引所(DEX)は中央集権型の取引所よりも使いにくい?
- PancakeSwapでの効率的な儲け方を知りたい
こういった疑問を持っている人に向けて、この記事ではPancakeSwapの特徴や始め方・儲け方について解説しました。
最後まで読めば、PancakeSwapの使い方がしっかりイメージできて、不安なく利用開始できますよ。
目次
PancakeSwap(パンケーキスワップ)とは?5つの特徴・仕組みを解説
名称 | PancakeSwap(パンケーキスワップ) |
---|---|
ブロックチェーン | BNBチェーン |
ガバナンストークン | CAKEトークン(CAKE) |
サービス開始 | 2020年9月 |
取引量 | 約215億円/日 (2024年1月8日時点のCoinMarketCapのデータによる) |
公式サイト | https://pancakeswap.finance/ |
公式X | https://twitter.com/pancakeswap |
公式Instagram | https://www.instagram.com/pancakeswap_official |
公式Discord | https://discord.com/invite/pancakeswap |
公式YouTube | https://www.youtube.com/@pancakeswap_official |
最初にPancakeSwap(パンケーキスワップ)の基本的な事項について確認します。
特徴的な部分を5つあげたので、ひとつひとつチェックしていきましょう。
- PancakeSwap(パンケーキスワップ)とは?5つの特徴・仕組みを解説
BNBチェーン上に作られたDEX(分散型取引所)
PancakeSwapは2020年9月にサービスを始めた分散型取引所(DEX)です。
通常の仮想通貨取引所と異なり、分散型取引所はブロックチェーン上で稼働するスマートコントラクトによって自動的に運営されます。
中央集権的な仲介者や管理者の介在なしに仮想通貨の取引が可能な点が特徴的です。
PancakeSwapは、イーサリアムのブロックチェーン上で稼働するDEXであるUniwap(ユニスワップ)のオープンソースのコードをもとに作られました。
ただし、使用しているチェーンはBinanceが運営するBNBチェーンです。
DEXの中では流通量が常に10位圏内にあり、UniswapやdYdXなどのメジャーなDEXと並んで存在感を示しています。
- CEXとDEX
- 法人などの管理組織が運営するのが中央集権型取引所(Centtralized Exchanges:CEX)です。これに対してPancakeSwapのような管理主体がないものは分散型取引所(Decentralized Exchanges:DEX)と呼ばれます。
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手数料(ガス代)が安くて処理が高速
DEXはスマートコントラクトにより自動的に運営されるため、中央集権型の取引所と比較して手数料が抑えられる点がメリットです。
中でもPancakeSwapはガス代が安いBNBチェーン上で稼働しているため、イーサリアムのチェーンで動いているUniswapやdYdXと比較しても少ない手数料で利用できます。
また、BNBチェーンは処理も高速なため、取引が数秒~数十秒で完了する点も大きなメリットですね。
登録や本人確認が不要でウォレットをつなぐだけで利用できる
中央集権型の取引所では、アカウント登録や本人確認など、利用を開始するまでにいくつかの手続きを完了する必要があります。
PancakeSwapを利用する際には、アカウント登録や本人確認などの手順は不要です。
メタマスクなどのウォレットを使用していれば、ウォレットをPancakeSwapに接続するだけで使い始めることができます。
また、個人情報を登録する必要もないので、プライバシーが守られるのも見逃せない点ですね。
ファーミング・ステーキングやNFTの売買などの多様な方法で稼げる
スワップ | 保有する仮想通貨を別の仮想通貨に交換する |
---|---|
パーペチュアル | 仮想通貨の無期限先物取引 |
ファーミング | 流動性プールに資金をプールしてDEXに流動性を付与することで報酬を得る |
ステーキング | 保有する通貨をネットワークにあずけることで報酬を得る |
ロッタリー | 12時間に1回実施される6桁の番号で構成される宝くじ |
NFTの売買 | PancakeSwapのNFTマーケットプレイスでNFTを取引する |
PancakeSwapは仮想通貨の売買だけでなく様々なサービスが提供されており、多様な稼ぎ方が可能な点が特徴的です。
仮想通貨の売買機能では、仮想通貨同士を交換する「スワップ」や、ハイレバレッジの無期限先物取引ができる「パーペチュアル」などのサービスがあります。
また、PancakeSwapに流動性を付与して報酬を得る「ファーミング」や、保有する仮想通貨をネットワークに預ける「ステーキング」の機能も人気です。
さらには宝くじやNFTのマーケットプレイスもあります。
バリエーションに富んだ多様なサービスが提供されている、チャンスの多い取引所ですね。
メタマスクを使えばスマホアプリからでも利用できる
PancakeSwapそのものにはスマホアプリがありません。
ウォレットのメタマスクのスマホアプリを使えば、アプリのブラウザ機能を経由して、PancakeSwapをスマホから利用できます。
PCからPancakeSwapを使うのと同じ機能がモバイル環境で使えるので、外出先など場所を選ばずにPancakeSwapのサービスを利用できます。
PancakeSwap(パンケーキスワップ)の始め方
ここまでPancakeSwap(パンケーキスワップ)の特徴を説明しました。中央集権型の仮想通貨取引所とは異なる点が多々ありましたね。
次はPancakeSwapの始め方を説明しましょう。こちらも中央集権型の仮想通貨取引所とはだいぶ違うので、しっかりチェックしておきましょう。
- PancakeSwap(パンケーキスワップ)の始め方
ウォレットはメタマスクがおすすめ
- PancakeSwapに接続できる主なウォレット
PancakeSwapを使う際に、アカウントの登録や本人確認は不要です。
仮想通貨のウォレットをPancakeSwapに接続すれば、PancakeSwapを使い始めることができます。
PancakeSwapに接続可能なウォレットはいくつもありますが、上記の5つは日本語化もしっかりされているので使いやすい選択肢です。
中でもメタマスクはおすすめです。
PCからでもスマホアプリでも利用可能でPancakeSwapなどの多くのDEXやDeFiサービスに適しています。
この記事では、メタマスクを利用する場合を例にしてPancakeSwapの始め方を解説します。
おすすめの仮想通貨ウォレットを種類別に紹介!自分に合った選び方も解説
PCのブラウザでPancakeSwapを使う場合の手順
最初に、PCのブラウザでメタマスクを使ってPancakeSwapを利用する場合について説明しましょう。
メタマスクは、Chrome、Firefox、Edgeなど様々なブラウザから利用できます。
この記事ではChromeの拡張機能でメタマスクを使う場合を例に説明します。
PCへのメタマスクのインストール
メタマスクをまだ使っていない人は、最初にメタマスクをインストールして、利用可能な状態にしましょう。
メタマスクをChromeブラウザから利用する場合は、メタマスクの公式ページを開いてダウンロードし、画面の指示に従ってインストールします。
メタマスクの設定の途中で12個の単語からなるリカバリーフレーズが表示されます。
リカバリーフレーズは、ウォレットを復元するのに必要な情報なので、なくさないように保管しましょう。
リカバリーフレーズを他人に預けるのも厳禁です。
MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単
メタマスクをBNBチェーンに接続
PancakeSwapはBNBチェーン上で稼働しているので、メタマスクがBNBチェーンにアクセスすることは必須です。
そのため、メタマスクのインストールが完了したら、次はメタマスクをBNBチェーンに接続しましょう。
まず、Chromeブラウザの拡張機能のメタマスクを呼び出してログインします。
表示されたメタマスクのダイアログ左上のネットワークの選択メニューを開き、「BNBチェーン」が選択肢にあれば、それを選択しましょう。
- BNBチェーンがない場合
- 「BNBチェーン」が選択肢にない場合は「ネットワークの追加」を選び、表示された候補の中の「BNBチェーン」を選択します。すると次回からネットワークの選択メニューで「BNB Chain」を選べるようになります。
メタマスクとPancakeSwapの接続
メタマスクがBNBチェーンに接続されたら、メタマスクとPancakeSwapを連携できるようになります。
PancakeSwapの公式ページをChromeブラウザで開いて、右上の「ウォレットを接続」を選択しましょう。
接続可能なウォレットのリストが表示されるのでメタマスクを選びましょう。メタマスクへのログインを求められた場合は、パスワードを入力してログインします。
これでメタマスクとPancakeSwapの接続は完了です。
メタマスクのスマホアプリからPancakeSwapを使う場合の手順
PancakeSwapにはスマホアプリがありませんが、メタマスクのスマホアプリからPancakeSwapを使えます。
次は、メタマスクのスマホアプリを使ってPancakeSwapを利用する手順について解説します。
メタマスクのスマホアプリのインストール
メタマスクのスマホアプリを使用する場合は、Google PlayやApple Storeからメタマスクのアプリをダウンロードしてインストールします。
インストール後は、ウォレットのパスワード登録などがありますが、スマホアプリでも重要なのはリカバリーフレーズの扱いです。
スマホアプリで表示されるリカバリーフレーズをなくさないようにしっかり保管しておきましょう。
MetaMask(メタマスク)モバイル・スマホの使い方を解説!
メタマスクをBNBチェーンに接続
インストールと初期設定が完了したら、メタマスクとBNBチェーンを接続します。メタマスクのスマホアプリを起動してログインしましょう。
メタマスクのアプリ上部のネットワークの選択メニューを開き、「BNBチェーン」が選択肢にあればそれを選択しましょう。
「BNBチェーン」が選択肢にない場合は「ネットワークの追加」から「BNBチェーン」を選択します。
メタマスクとPancakeSwapの接続
メタマスクにBNBチェーンを追加したら、メタマスクとPancakeSwapを接続できるようになります。
メタマスクのスマホアプリを開いてログインし、下部のブラウザボタンをタップして、URLを入力する画面を開きましょう。
PancakeSwapの公式ページのURLを入力して開けば、PancakeSwapの画面に切り替わります。これでメタマスクとPancakeSwapの接続は完了です。
メタマスクにBNBを入金しておく
- メタマスクにBNBを入金する主な方法
- 他の仮想通貨取引所でBNBを購入してメタマスクに送金する
- メタマスクのクレジットカード決済でBNBを購入する
PancakeSwapのガス代はBinanceが発行しているBNBで支払います。そのためPancakeSwapを使うにはメタマスクにBNBを入金しておく必要があります。
ひとつの方法は、他の仮想通貨取引所でBNBを購入してメタマスクのアドレス宛に送金することです。国内の取引所ではbitbankとBinance JapanでBNBを購入できます。
また、メタマスクにはクレジットカードで仮想通貨を購入する機能があります。BNBも購入できるので手軽ですよ。
PancakeSwapでのスワップ(交換)のやり方
メタマスクとPancakeSwapの接続が完了したら、メタマスクの機能中で最も基本的な仮想通貨のスワップをしてみましょう。スワップができれば、PancakeSwapを使って必要な通貨を入手できます。
スワップの方法はPCからでもスマホアプリからでも同様です。
PancakeSwapのトップページのトレードメニューを開いて、「スワップ」を選びましょう。
スワップを指示する画面に切り替わるので、スワップの交換元と交換先の通貨の種類と数量を入力し、「スワップ」を選択します。
スワップ内容の確認画面に切り替わるのでその確認を完了すると、次は使用するガス代の見積もりが表示されます。
表示されたガス代に問題が無いことをチェックし、「確認」を選択すればスワップは完了です。
PancakeSwap(パンケーキスワップ)の稼ぎ方
PancakeSwapの始め方やシンプルなスワップの方法について理解した後は、PancakeSwapで利益を得るための方法について解説します。
多様な機能が用意されているので、ひとつひとつ確認していきましょう。
- PancakeSwap(パンケーキスワップ)の稼ぎ方
イールドファーミングにより流動性を提供する
PancakeSwapを利用した稼ぎ方で特徴的なのは、イールドファーミングです。
DEXには中央集権的な管理者が存在しないため、取引に必要な仮想通貨を管理者が用意できません。
そのため、DEXの利用者が仮想通貨をDEXに預けて流動性を提供する仕組みが採用されています。利用者はその対価として報酬を受け取ることができます。
この仕組みをイールドファーミングまたは流動性マイニングといいます。
PancakeSwapでは、さまざまな通貨ペアを預けて流動性を提供し、その報酬としてCAKEトークンを得ることができます。
- 利回りは高い
- 利回りは通貨ペアによって異なり、流動性に不安があるペアほど高率な傾向がありますが、流動性が高くリスクが少ない通貨でも年20%以上の利回りが望めるものが多くあるので、魅力的な稼ぎ方です。
高利率のステーキングで稼ぐ
シンプルステーキング | 仮想通貨をネットワークに預けてロックし、報酬を得る |
---|---|
リキッドステーキング | 資産がロックされず、他の投資に利用できる流動性のあるステーキング |
シロッププール | CAKEトークンをステークして、報酬としてCAKEや他のトークンを受け取るステーキング |
保有しているトークンを一定期間ネットワークに預けて報酬を得るステーキングは、仮想通貨を使ったポピュラーな稼ぎ方です。
PancakeSwapでは複数のタイプのステーキングを選べるのが特徴です。
預けた通貨が一定期間ロックされるシンプルステーキングはもちろん、ステーキングした後でも資産がロックされずに他の投資に利用できるリキッドステーキングも選択可能です。
また、PancakeSwapのガバナンストークンであるCAKEトークンを預けて、報酬としてCAKEトークンや他のトークンを得ることができるシロッププールもあります。
ステーキングできる仮想通貨の種類も豊富で選択肢が多いため、しっかりと比較して自分に適したステーキングを利用しましょう。
ハイレバレッジのパーペチュアル取引
PancakeSwapではシンプルなスワップ以外に、仮想通貨の無期限先物(パーペチュアル)取引が可能です。
最大250倍までの高いレバレッジが利用できるため、高いリターンが期待できる取引が可能です。
- 無期限先物(パーペチュアル)取引とは?
- 契約の終了日がない仮想通貨の先物取引のことを指します。ポジションを永続的に維持できる証拠金取引で、少額の証拠金で大きなポジションを持つことが可能です。
マーケットプレイスでNFTを取引する
PancakeSwapには、NFTのマーケットプレイスが常設されています。
BNBチェーン上で稼働しているため、イーサリアムのネットワーク上で稼働している他のマーケットプレイスと比較して、安い手数料で取引できるのがメリットです。
決済に使用する仮想通貨はBNBなので、PancakeSwapに接続したウォレットにBNBを用意しておくことが必要です。
ゲーム系のNFTなら売買が盛んなので、二次取引で利益を得られる可能性が高いです。
ロッタリー(宝くじ)を購入する
PancakeSwapでは12時間に一回の頻度でロッタリー(宝くじ)がおこなわれています。6桁の数字を当てる方式で、5ドル分のCAKEトークンで1枚購入できます。
ロッタリーの販売収益の内の80%が賞金として還元され、後の20%はCAKEトークンの価値を維持するためにバーンされます。
一般的な宝くじと比較して還元の比率が高いのが大きなメリットですね。
PancakeSwap(パンケーキスワップ)でファーミングによりCAKEトークンを得る方法
PancakeSwapではガバナンストークンとしてCAKEトークンを発行しています。
ここでは、CAKEトークンの概要と、PancakeSwapでCAKEトークンを獲得する方法について解説します。
- PancakeSwap(パンケーキスワップ)でファーミングによりCAKEトークンを得る方法
CAKEトークンとは?
名称 | PancakeSwap |
---|---|
テッカーシンボル | CAKE |
総発行枚数 | 7.5億CAKE |
時価総額 | 約1,000億円(2024年1月10日時点) |
主な用途 | PancakeSwapのガバナンストークン ファーミングの報酬として配布される ステーキングにより利回りを得ることができる ロッタリーのチケット購入に使用される 保有者はPancakeSwapの運営に関する投票が可能 |
CAKEトークンはPancakeSwapのガバナンストークンです。
イールドファーミングやステーキングでの報酬や取引の手数料など、PancakeSwapが提供する様々なサービスに使用され、PancakeSwapのエコシステムを支えます。
CAKEの保有者は運営に関する投票が可能で、PancakeSwapのガバナンスにかかわることができます。CAKEの総発行枚数の上限も2022年の投票によって決定しました。
国内の仮想通貨取引所では扱われていませんが、海外の仮想通貨取引所の多くでは売買されており、投資対象としても魅力的な仮想通貨です。
ファーミングでCAKEトークンを効率的に獲得する手順
- PancakeSwapのファーミングの手順
- STEP1:通貨ペアをPancakeSwapに預けて流動性を提供し、LPトークンを受け取る
- STEP2:LPトークンをステーキングしてCAKEトークンをためる
- STEP3:たまったCAKEトークンを収穫する
PancakeSwapでCAKEトークンを効率的に得るには、通貨ペアをPancakeSwapに預けて流動性を付与するファーミングが最適です。
PancakeSwapのファーミングの手順は少し複雑です。流動性を提供する通貨ペアをPancakeSwapに預けてLPトークンをもらい、そのLPトークンをさらにステーキングする必要があります。
ファーミングの方法は、PCからWebサイトを利用する場合とスマホからの場合で同じです。以下では、実際にファーミングしてCAKEを稼ぐ操作画面を交えて手順を説明しましょう。
- LPトークンとは?
- Liquidity Providerトークンの略です。通貨ペアをPancakeSwapに預けて流動性を提供した代わりに獲得できます。ステーキングしてCAKEトークンを得ることや、ファーミング解除時に元の通貨ペアに変換することができます。
STEP1:流動性を提供してLPトークンを受け取る
ファーミングを行うには、PancakeSwapのトップ画面で「獲得」のメニューを開き「ファーム」を選びます。ファーミングできる通貨ペアがリストされているので、ファーミングする通貨ペアを決めましょう。
ファーミングでは、選んだ通貨ペアの両方の通貨をPancakeSwapに預ける必要があるため、自分がメタマスクのウォレット中に預ける金額を保有している通貨ペアを選びます。
選んだ通貨ペアの「流動性を追加」を選択すると、「流動性の追加」の画面が表示されます。
PancakeSwapに預ける金額を指定して「追加」を選びましょう。
メタマスクからファーミングの処理に必要なガス代の確認の画面が表示されるので、そこで「確認」を選べば流動性の提供は完了し、LPトークンが発行されます。
STEP2:LPトークンをステーキングする
LPトークンが発行された状態では、まだCAKEトークンは獲得できません。LPトークンをステーキングしてはじめてCAKEトークンを得ることができます。
ステーキングするには、ファーミングしている通貨ペアを選んで、「ステーキング」を選択しましょう。
この処理でも手数料のガス代がかかるため、その確認が必要です。確認が完了すればステーキングが実行され、CAKEトークンがたまり始めます。
STEP3:CAKEトークンを収穫する
CAKEトークンがたまってきたら、「収穫」を行ってたまっているCAKEトークンをとりだしましょう。
収穫する際にもガス代がかかります。CAKEトークンが十分にたまる前に収穫を行うと、獲得したCAKEトークンよりもガス代が高くつくことになり、いわゆる手数料負けの状態になります。
CAKEトークンの収穫時の手数料負けを防ぐには、頻繁に収穫を行わないことや、ファーミングの金額を大きくすることなどの方法が有効です。
PancakeSwap(パンケーキスワップ)に関するよくある質問
ここまでPancakeSwapの特徴や使い方について解説してきました。PancakeSwapでどんなことができるかが、しっかりイメージできましたよね。
最後にPancakeSwapに関してよくある質問にまとめて答えていきましょう。
- PancakeSwap(パンケーキスワップ)に関するよくある質問
PancakeSwapとUniswap(ユニスワップ)の比較・違いは?
名称 | PancakeSwap(パンケーキスワップ) | Uniswap(ユニスワップ) |
---|---|---|
ブロックチェーン | BNBチェーン | イーサリアムチェーン |
ガバナンストークン | CAKEトークン | UNIトークン |
サービス開始 | 2020年9月 | 2018年11月 |
取引量(2024年1月8日時点) | 約950億円/日 | 約215億円/日 |
PancakeSwapと類似の機能を提供しているDEXにUniswapがあります。
PancakeSwapは、オープンソースになったUniswapのコードを参考に作られているため、機能的に似通った部分が多く、よく比較されます。
両者の大きな差は稼働しているブロックチェーンの違いです。Uniswapがイーサリアムのブロックチェーン上で稼働しているのに対して、PancakeSwapはBNBチェーン上に構築されています。
イーサリアムのチェーンと比較して、BNBのチェーンのガス代は大幅に安価なため、PancakeSwapはUniswapと比較して手数料が大きく抑えられます。
その結果、比較的小さな金額の投資でも手数料負けしにくい点が、PancakeSwapの大きな魅力になっています。
PancakeSwapの手数料は高い?手数料負けしないで儲ける方法は?
PancakeSwapはガス代が安いBNBチェーン上で稼働しているため、安い手数料で使えます。
PancakeSwapでリスクの少ないファーミングやステーキングを行った場合の利回りは年数%以上で、手数料を差し引いても十分に利益が残ります。
しかし、CAKEトークンの収穫のたびにガス代がかかるなど頻繁に手数料が発生するのはPancakeSwapの欠点です。
頻繁な収穫を避けるなど、手数料が発生する処理をなるべく行わずPancakeSwapを使いこなすのが、手数料負けを防ぐコツです。
CAKEトークンの将来性は?
- これまでの価格
- CAKEトークンの価格は2021年にピークをつけましたが、その後の仮想通貨全体の下降とともに、大きく下がっていきました。その後長く300円台を低迷していましたが、2023年の10月ごろから上昇の気配を見せています。
CAKEトークンが今後伸びていくためには、PancakeSwapが他のDEXとの差別化に成功するかどうかが重要なポイントです。
UniswapなどのイーサリアムチェーンのDEXと比較して、PancakeSwapは手数料的には有利な状態なので、提供される機能が魅力的であれば伸びる可能性は十分にあります。
また、CAKEトークンの総発行枚数を削減する案も議論されているので、これからの動向から目が離せない仮想通貨です。
ファーミングを解除するには?
- PancakeSwapのファーミングを解除する手順
- STEP1:LPトークンのステーキングを解除
- STEP2:LPトークンを分解して2つの通貨ペアに戻す
PancakeSwapのファーミングをやめる場合には、LPトークンのステーキングを解除し、LPトークンをもとの2つの通貨ペアに戻すという、2段階の手続きが必要です。
ステーキングの解除のみでは、価値のないLPトークンが残るだけなので、LPトークンを分解する手続きを忘れないようにしましょう。
それぞれの作業に対してもガス代がかかるため、その点も頭に入れておきましょうね。
PancakeSwapの利益は税金の確定申告が必要?
PancakeSwapはBNBチェーン上にある分散型取引所で、日本国内の取引所ではありません。
しかし、日本からPancakeSwapを利用して利益が出た場合は、日本の税制に基づいて所得税や住民税などの税金を納める必要があります。
そのため、仮想通貨の取引で得た利益に関しては基本的には確定申告が必要です。
PancakeSwap(パンケーキスワップ)のまとめ
- PancakeSwap(パンケーキスワップ)のまとめ
- BNBチェーン上に作られた分散型取引所(DEX)で手数料が安い
- 登録作業は不要でPancakeSwapにウオレットを接続するだけで使える
- メタマスクを使えばスマホアプリからでも利用できる
- 仮想通貨の売買やステーキング、宝くじなど多様な方法で稼げる
- CAKEトークンはファーミングで効率的に獲得できる
この記事ではPancakeSwapの特徴や使い方・儲け方について解説しました。
PancakeSwap(パンケーキスワップ)は、通貨のスワップだけでなく、イールドファーミングやリキッドステーキングなど、先進的な金融サービスを提供している分散型仮想通貨取引所です。
手厚いユーザーサポートは期待できませんが、使い方をしっかり理解すればいろんな儲け方ができて面白いのがPancakeSwapです。
この記事の内容を参考にして、少額からPancakeSwapの金融サービスを使ってみてはいかがでしょうか。仮想通貨を使った儲け方のバリエーションが、きっと広がりますよ。