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2018/06/27MetaMaskにEthereum Classic / ETC が近日中に対応予定
イーサリアムのブラウザとウォレットとして有名なMetamaskですが、近日中にイーサリアムクラシック(ETC)に対応することが発表されました。 MetaMask(メタマスク)の使い方まとめ!入出金・トークン追加も超簡単 - CRYPTO TIMES これに関してイーサリアムクラシックのAnthony Lusardi氏は自身のTwitterで “The @metamask_io PR for $ETC support isn’t finished but it is working!” (ETCのMetamaskサポートは完了していないが動作している!) と話しています。 イーサリアムクラシックの公式Twitterでも https://twitter.com/eth_classic/status/1010470772307996679 のように彼のツイートが引用されていることから、この情報は確かと思われます。 これに関しては各所で反響が上がっており、 ”このMetamaskへの対応は大衆への普及に向けた第一歩となるだろう” Rex Simon氏 などと、ETCの躍進に期待する声が多く散見されます。 また、イーサリアムクラシックは最近のBinanceへの上場で価格の大きな跳ね上がりを見せました。 今後のMetamaskへの対応でどのような動きが見られるか、注目しておきたいですね。 イーサリアムクラシックの詳細は以下の記事で紹介しています。 【仮想通貨】Ethereum Classic(イーサリアムクラシック) / ETCの特徴・仕組みを徹底解説!押さえておきたいEthereumとの違い - CRYPTO TIMES Consensus 2018にも登壇!Ethereum Classic(イーサリアムクラシック) / ETCの最新情報 - CRYPTO TIMES 参考記事:Ethereum Classic [ETC] support with Metamask coming soon, says ECC Director
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2018/06/25SkycoinがBinance(バイナンス)と提携を発表!!
この記事の3つのポイント! SkycoinとBinanceが戦略的提携を発表 Skycoinのエコシステムにおける$BNBの全面的サポートをしていく姿勢 将来的なアプリ開発にも$BNBが取り込まれていく 記事ソース:Skycoin and Binance: A Strategic Cooperation Agreement いまからちょうど一か月前の2018年5月24日、Skycoinの取引がBinanceで解禁されましたが、今回SkycoinとBinanceは戦略的提携を結んでいくことを発表しました。 これによりSkycoinのエコシステムアプリケーションでは、BinanceのプラットフォームトークンであるBNBを利用することができるようになるようです。 Skycoinは以下のような形でBNBの利用をサポートします。 Skycoinのソフトウェアウォレット内でのBNB保管。ユーザーはSkycoinのウォレット内で$BNBと$SKYの交換ができるように Skycoinの分散型インターネットであるSkywireにおけるBNBの利用 SkycoinのブロックチェーンであるFiberプラットフォーム上のゲームである『KittyCash』における決済手段としてのBNBの利用 Skycoinのプロジェクトの一つであるSamosにおけるBNBサポート 今後のSkycoinのアプリケーションにおけるBNBサポート 上述の通り、Skycoinの既存のプラットフォーム上でのBNBの全面的なサポートはもちろん、将来的にもBNBをSkycoinのシステムに取り込んでいく姿勢が伺えます。 shota マーケティングに力を注いでこなかったSkycoinが本気出すとどうなるのか、注目したいです!!!
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2018/06/21Skycoin CEOが家族を人質に18BTCを奪われる事件が発生
この記事の3つのポイント! Skycoinのメンバーによりコインが盗まれた疑いが浮上 CEOであるSynth氏は13日、家族を人質に6時間の間に渡り拘束を受けた 盗まれた6466SKYを保有する取引所のアカウントは既に凍結済み 記事ソース:Skycoin’s Team Members Took As Hostage CEO’s Family and Stole 18 BTC Skycoinのウェブサイトでの18日の発表によれば、同プラットフォームはマーケティングチームのメンバーである4名によりコインが盗まれた疑いがあることが新たに判明しています。 CEOであるSynth氏の告発によれば、6月13日に9人の人物が彼の自宅へと押し掛け、その間6時間の間彼の家族が拘束されていたようです。 供述によれば、 彼と自身の妻は6時間の間拘束され続け、脅迫や暴行を受け強奪が行われた。 としています。また、Synth氏はこれに関して ウォレットのセキュリティのおかげで、グループは18.88BTCと6466Skycoinしか盗み出すことができなかった。ギャングはまた、Skycoinエコシステムの設計フレームワークを盗み出そうとしたがこれに失敗している。 [caption id="" align="aligncenter" width="540"] ソース:Skycoin[/caption] と語っています。 取引所からのフィードバックによれば、盗まれたSkycoinを保有するアカウントは既に凍結されているため、市場へのインパクトは薄いと考えられています。 また、Skycoinの発表時にパニックによる売りが続出していたそうですが、これも徐々に回復の兆しを見せているようです。 shota Skycoinの開発力には期待しているので、今まで通り頑張っていただきたいです。。。
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2018/06/1650 Cyclesが漕ぐだけでマイニングができる電動マイニング自転車をローンチ
この記事の3つのポイント! 50 CyclesがTobaと呼ばれる新たな電動自転車を開発 ペダルを漕ぐことで仮想通貨のマイニングを行うことができる世界初の設計 獲得したコインは他の通貨に交換できるほか、50Cyclesで利用することもできる 記事ソース:50 Cycles launches electric bike that generates cryptocurrency as you ride 電動自転車の小売り会社である50 CyclesがTobaと呼ばれる新たな電動自転車を開発しました。 この電動自転車は、乗り手が自転車を漕ぐことで仮想通貨のマイニングを行うことのできる仕様になっているようです。 顧客は大体1000マイルを漕ぐごとに約20ポンド相当の"LoyalCoin"を獲得することができるようです。 50 Cyclesの創設者兼CEOであるScott Snaith氏は これはこの類の最初の電動自転車であるだけでなく、 使用に際して報酬を提供しトークン化がなされている最初の製品である と語ります。 ペダルを漕ぐことで稼ぐことのできる"LoyalCoin"はよく知られている、BTCやLTC、XEM、DGBなどと交換できるだけでなく、50 Cyclesのウェブサイトにおいてあらゆるアクセサリーなどの購入に使用することができます。 Scott氏はさらに 私たちは常に最新の技術を受け入れ時間の先を進む会社である。 15年前に東京で電動自転車に対して見出した可能性と同様に、ブロックチェーン技術や仮想通貨、 製品のトークン化には大きな可能性を見出している。 と加えました。 shota 日本のジムとかにも導入してもらいたいです。。。
DApps
2018/06/16【dApps】ChainMonsters 最新アップデート情報まとめ
こんにちは!Shota(@shot4crypto)です! 以前CryptoTimesでも紹介させていただいたChainMonstersですが、今回の0.25バージョンのアップデートがおもしろい感じでしたので、再度紹介させていただきます。 ChainMonstersについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください 【dApps】ポ○モン系RPGゲーム Chain Monstersの紹介 0.25バージョンのアップデート 6月13日にWindows版、Android版が、6月14日にiOS版がリリースされました。 今回のアップデートでは、以下の機能が追加されました。 道路に立っているNPCとの対戦が可能に プレイヤー同士の対戦が可能に(試作版) 自身のモンスターのレベルを上げることが可能に(試作版) その他UIやバグの修正など NPCとのバトルが可能に 2番道路に立っているNPCに対してはこれまで、一方的な会話や追突しかできませんでしたが、今回のアップデートで彼らと戦うことができるようになりました。 話しかけると画像のようにバトル画面に進みます。 NPCによって使用するモンスターやその数が異なります。また、ポ○モンのようにバトルできる回数に制限は今のところ設けられておらず、何度でも挑戦することができます。 プレイヤー同士の対戦が可能に(試作) 最初の街の右上のほうにいるこの赤髪に話しかけることで、友人やその他世界中のプレーヤーと対戦することができます。 話しかけると友人や他のプレーヤーのパブリックキー(公開鍵)の入力を求められますので、こちらを入力することでバトルに進むことができます。 こちらのパブリックキーはChainMonstersの公式Discordのチャンネルで世界中のプレイヤーが共有していますので、そちらから探すことができます。 ※現状ですと、デバイス間のレベルをブロックチェーン上で同期するシステムが実装されていないようで、これらの戦闘における相手のレベルはすべて5lvとなってしまいます。また、トランザクションが発生していない状態なので、バトルの勝利によってEtherなどの報酬は今のところ獲得できません。 レベリング機能実装(試作) 今回のアップデートで個人的に最もアツいのがこのレベリング機能の実装です! 野生のモンスターやNPCとの戦闘により大体10~30くらいの経験値を獲得することができ、現在ですと200ほどの経験値でレベルが上がる仕様になっています。 ※チームに直接きいたところ現在のメカニズムは試作版ですので、今後正式版のリリースに伴いこれまでのレベリングがリセットされてしまう可能性があるそうなので注意してください。 その他アップデート 上に紹介した新たな機能の実装のほかにも、様々なマイナーチェンジが行われましたが、こちらは公式のパッチノートやDiscordで公開されているので、詳しく知りたい方はこちらのリンクを参考にしていただければ、と思います。 ChainMonsters: June 2018 — Biggest Gameplay update so far 最新版のゲームプレイ方法 最新版のゲームプレイはデバイスによって導入方法が異なりますので、こちらもiOS版、Android版、Windows版それぞれ紹介していきます。 iOS版の導入 こちらのリンクからサーベイに回答し、メールアドレスを入力、iOSを選択しSUBMITボタンを押すことでAlpha版への参加招待コードをメールにて受け取ることができるようになります。 メールで招待を受け取ったら、AppStoreよりTestFlightと呼ばれるアプリをダウンロードします。 メールのリンクをクリックすることでゲームをインストールしプレイすることができるようになります。 Android版の導入 こちらのリンクからサーベイに回答し、メールアドレスを入力、Androidを選択しSUBMITボタンを押すことでAlpha版への参加招待コードをメールにて受け取ることができるようになります。 ここで入力するアドレスはGooglePlayで使用しているアカウントと同一のものを使用してください。 Google側から承認が行われると、こちらからダウンロードできるようになります。 Windows版の導入 こちらのリンクからダウンロードし解凍します。 解凍すると画像のようなフォルダが表示されると思いますので、そこからChainMonstersAlphaを選択することでゲームが起動します。 ChainMonsters最新アップデートまとめ 本記事では、dAppsゲームで『Pay to Win』要素が割と薄く、ユーザーの努力次第では上も目指していけるのChainMonstersの最新アップデートを紹介しました! まだ現在はα版ということもあって、従来のRPGのような機能が完全に機能しているわけではありませんが、活発な開発には今後も注目していきたいですね! 日本人のプレーヤーが増えると僕個人としてもうれしいので、ぜひ一度プレイしてみてください! 各ソーシャルメディアの公式リンク一覧 Twitter Twitter(開発者) LinkedIn Discord
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2018/06/16Rippleがテキサス大学のブロックチェーン研究に200万ドルを出資
この記事の3つのポイント! Rippleがテキサス大学のブロックチェーン研究に対して200万ドルの出資 UBRIによれば6月頭の段階で17の大学に対して5000万ドルの出資を決定している 学生のブロックチェーンに関する学習意欲のニーズへ応える積極的な姿勢 参考記事:Ripple to invest $2 million for blockchain research in University of Texas XRPを決済プロトコルとして採用するアメリカの企業であるRipple Labsが、テキサス大学オースティン校のブロックチェーン研究に対して、5年間にわたり200万ドル(約2.2億円)を出資していくことを明らかにしました。 テキサス大学はテキサスの中でも最も歴史のある公立のビジネススクールです。 Ripple Laboは6月頭の段階で既に、自社のUniversity Blockchain Research Initiative(UBRI)にて、ブロックチェーンの学術研究に対して5000万ドルを出資する方針を示しており、世界中の研究を推進するために17の大学と提携していくことを示唆しています。 これらの大学の中には、マサチューセッツやプリンストン、ハイデラバード、ルクセンブルグなどの著名な大学が含まれています。 Ripple LaboのUBRIによれば、この出資協力は 研究や技術開発の協力を通じたブロックチェーン技術におけるイノベーションに対する深い理解 学生のブロックチェーンや仮想通貨、Fintechの高い学習意欲に対するレスポンス 学生や技術者、ビジネスリーダー間のアイデアの対話を通じた刺激 などの目的をベースとして行われるようで、現状の大学にブロックチェーンを研究する枠組みを新たに採用していくことに積極的なRipple Laboの姿勢を伺うことができる発表となっています。 shota 5000万ドルという大金を出資している点からもRippleのブロックチェーン技術に対する確信を感じます。
ウォレット
2018/06/08モバイルウォレットTrustが発表したTrust Platformの紹介・まとめ
こんにちは!Shota(@shot4crypto)です。 本記事では、以前Crypto Timesでも紹介したTrustウォレットを開発しているTrustから発表された、新たなTrust Platform(プラットフォーム)に関しての紹介をしていきます。 Trustウォレットの詳細に関しては、こちらを参照してください。 モバイルウォレットアプリ Trust CEO Viktor氏へ独占インタビュー - CRYPTO TIMES Trustプラットフォーム開発の経緯 Trustは、ブロックチェーン技術の一般への普及を目指しており、Trustから既にリリースされているTrustウォレットはUI(ユーザーインターフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)を重視していました。 ウォレットは新たなプラットフォームの発表段階で既に利用者10万人を超え、アクティブユーザーも数万人に達し、アーリーアダプターに対し十分な機能を提供することに成功していました。 同時にTrustはKyberやOpenSea、POA、CanYaなどと提携を結んでいきました。 しかし、技術が前進していくためには、一つのソリューションではなくGoogleのような一つの統一や標準化がなされた、開発や個人の可能性を広げるような包括的なツールが不可欠であると考えるようになりました。 このようにブロックチェーンのより大多数への普及に対するソリューションとして生み出されたものが今回紹介する『Trust platform』になります。 Trustプラットフォームの概要 Trustプラットフォームは核となる技術やソリューションを終結させたエコシステムとして機能するプラットフォームであり、デベロッパーに対してより優れたツールを提供し、ブロックチェーンと非ブロックチェーンの両者の統合を可能にします。 このプラットフォームを構成するそれぞれの要素は自律的ではありますが、これらがTrust Platformの一つに集結すると、大多数への普及などを含む多くの問題を解決できるようになります。 Trust Platformはブロックチェーンの精神を保ちながら、オープンで誰にとっても利用できるように設計がなされています。 Trustプラットフォームの詳細 Trustプラットフォームのゴール Trustチームは今回のTrust Platform開発に関して、以下の目標を掲げています。 Dappsやコレクタブル用マーケットプレイスにおける便利な分散型のエコシステムの構築 Web3.0やブロックチェーン技術を大多数に普及させるためにDappsのデベロッパーに対するインセンティブをする ユーザー、プロバイダー、デベロッパーに評価のスコアを導入すること クロスプラットフォーム用のアカウント管理のためのユーザー認証システムの推進 Trustプラットフォームの構成要素 Trustプラットフォームは、既にリリースされているTrustウォレットやDappsブラウザーと新たな5つの機能を加えた7つの要素で構成されています。 新たに追加された5つの要素は以下になります。 Trust ID -Trust Platform内でDappsやユーザーにかかわる個人情報の登録を可能にするソリューション 分散型Dapps用マーケットプレイス -スマートコントラクト上に構築される分散型のDappsのキュレーションで、コンテンツの質はユーザーによってスマコンを利用して維持されます。 Trust SDK -デベロッパーがTrust Platform上にアプリを作成できるようになるSDK(Software Development Kit)。これによりTrust Platformは新たな市場となり、ブロックチェーン外でのビジネスとなります。例えば、デベロッパーは開発したアプリ内の決済をTrustウォレットと統合し、仮想通貨で行うことができます。 Trust API -オープンソースのAPIで、他のソフトウェアはTrustウォレットやTrust Platform上のソフトウェアの内部の機能を利用することができるようになります。 コレクタブル用マーケットプレイス -分散型のマーケットプレイス トークン発行に関して Trust Platformの発表にはエコシステムをよりうまく機能させるためにトークンを発行するとの記載がありました。 これは、第一にTrustがウォレット開発においても大事にしてきたUI / UXの簡略化などの点によるものであり、単一のトークンを発行することで複雑なシステムをよりシンプルなものにできると考えているようです。 第二に、トークンを付加することでDappsやコレクタブルのマーケットプレイスにおける各種価格の標準化などを図る目的があるとしています。 更に、トークンが存在することで分散型のマーケットプレイスをマーケットプレイスとしてしっかりと機能できるようになると考えているようです。 まとめ 本記事では、Trustより発表のあったTrust Platformの構想に関しての記事をまとめさせていただきました。 今回のTrust Platformは、現在あるものに例えると、iPhoneなどのAppStoreと同じようなイメージのものがTrustのエコシステム上に構築することができるようになると考えています。 ERCトークンをメインに扱うモバイルウォレットの中でも、抜群のユーザビリティを誇っていたTrustウォレットですので、こちらのTrust Platformに関しても進捗に期待しています。 ありがとうございました!
技術
2018/06/03Loom Network – Zombieチェーンとは? 既存のチェーンとの違い
こんにちは!Shota(@shot4crypto)です。 本記事では、Loom Networkによって開発が進められていて既にローンチが決定しているZombie チェーンについて紹介をしていきます。 Loom Networkって何だっけ?って方は以下の記事を参考にしていただければ、と思います。 Loom Network(ルームネットワーク)とは?-ゲームdAppsに特化したプラットフォーム- Zombieチェーンの概要 dAppsチェーンとの違いは? Loom Networkは主にdApps(分散型アプリケーション)におけるスケーラビリティ問題へのソリューションとして機能していました。 これは、それぞれのdAppsにそれぞれのdApps特化型のチェーンが存在することで、必要最低限のメインチェーンとのやりとり(Relay)しか必要としないため、Ethereumのメインチェーン上で各ノードがトランザクションを1つ1つ検証する際に起こるスケーリングの問題を解消することができるというものでした。 しかし、デベロッパーがdAppsチェーン上に自身のアプリを特化dAppsチェーン上にデプロイし、Validator(承認者)の設定などを行う必要がある点は、開発を加速させるための障害となっていました。 そこで登場したのがこのZombieチェーンです。 Zombieチェーンは、誰もが自身のdAppsをDPoSを採用した共有サイドチェーンであるZombieチェーン上にデプロイすることのできるチェーンです。 DPoS(Delegated Proof of Stake)とは ステークホルダーの投票により代表者が選出され、選出されたノードが代表者としてトランザクションの承認を行う合意形成アルゴリズム このDPoSを採用した共有サイドチェーンにより、既存のdApps特化型チェーンにおいて問題視されていた、デベロッパー側の障壁を取り除くことが可能になると考えられます。 Zombieチェーン自体はメインネットではないのですが、デベロッパーがZombieチェーンという機能を共有できる基盤をもとに簡単にアプリを開発することのできる、dAppsゲームのプラットフォーム的な役割を果たすと考えられます。 Zombieチェーンの特徴 前項では、既存のdApps特化型チェーンの問題とZombieチェーンの違いに関して言及しましたが、Zombieチェーンの特徴に関しても詳しく見ていきたいと思います! Zombieチェーンではデベロッパー側のエクスペリエンスだけでなく、ユーザーエクスペリエンスを大事にしていることがわかると思います。 固定月額ホスティング料金制 既存のdApps特化型チェーンのケースにおいてLOOMトークンは、アクセス権のような機能を果たしていました。 デベロッパー側は自身のdAppsチェーンにアプリをデプロイし、それを利用するユーザーがトランザクションごとにガスを手数料として支払っている形です。 ガスとは? PoWのイーサリアムのメインチェーンで行われるトランザクションに対して支払われる手数料のこと。トークンのトランザクションがメインチェーン上で承認を受ける場合、トークンではなくEtherとして支払われなければならない。 一方で、共有サイドチェーンであるZombieチェーンでは、Zombieチェーンの承認者(DPoSなので投票によって選ばれた代表者)への手数料として、チェーンを利用する(自身のアプリをチェーンにデプロイする)デベロッパーのLOOMトークンの残高から差し引かれる形で支払われます。 これがローンチされると何がどう変わるのかってことなんですが、dAppsの利用者にトランザクション毎のガスを支払わせる必要がなくなり、単純にゲームを楽しみたいというユーザーに対してのUX(ユーザーエクスペリエンス)の向上に繋がります。 ローンチ当初は、これは月額1LOOMトークンと格安で提供されますが、アプリ数の増加に伴ってこの価格は適当に設定されていくようになるとのことです。 デベロッパーは、ユーザー数の多いアプリを高い月額を払ってZombieチェーン上で動かすこともできますが、自身のdAppsチェーン上にこれをフォークさせて独自のチェーン上で月額を支払わない形に移行することも可能です。 極めて高速なブロック生成時間 DPoSを採用していて、トランザクションの承認速度が速いことは既に解説をしましたが、Zombieチェーンではブロックの生成時間も1秒以下と極めて速いです。 一点だけ、必ずしも生成速度が速いことが善で遅ければそれが劣っているということではありません。 しかし、Zombieチェーンにおいてトランザクションが承認され、トランザクション速度が1秒以下であることには以下のような特徴があります。 Zombieチェーンにおける平均1秒以下のブロック生成速度の特徴 Plasma Cashにより資産が保護されているので、短いブロック生成時間にもかかわらず高い安全性を持つ ターン性のゲームなどにおいてユーザーの待ち時間が短縮できる 既存のdAppsゲームと比較した際に段違いなユーザーエクスペリエンスを提供できる 上述の通り、dAppsを動かすベースとなるチェーンにおいてはこのような高速なブロック生成時間は武器になりますが、他の用途では1秒ではない方がいいケースなどもありますので、こちらは各自調べてみるといいかもしれません。 Zombieチェーンの今後のR&D / 将来性 Zombieチェーンは、現在ローンチを待っている状態となりますが、R&D(Research And Development)においても素晴らしいビジョンや構想を持っています。 Zombieチェーンが現段階どのように開発を進めようと画策しているのかを以下に紹介し、各項目に関する将来性についての考察をしていきます。 Plasma Cashのサポート Plasma Cashは2018年3月にEthereumの共同創設者であるVitalik Buterin氏らから発表された構想で、Plasmaのセキュリティをさらに向上させるような仕組みになっています。 Plasma Cashのユースケースに関しては、以下の記事で少し触れているのでよかったら参考にしてみて下さい。 Plasma Cashのモデルが取引所にハッキング耐性を付与する可能性をもたらす ZombieチェーンがPlasma Cashをサポートすることで、Ethereumネットワーク上のコレクタブル(ERC721)トークンなどを参照しながら、Loomチェーン上のゲームにそれを安全に移植するようなことができるようになります。 Mediumでの言及はなかったのですが、おそらくEthereumチェーン上のCryptoKittiesなどのゲームで自身が持っているコレクタブルなどを自身がZombieチェーンにデプロイしたゲーム上に登場させたりすることができるようになると考えています。 更に、Plasma Coinが生成されることでdAppsゲーム同士の相互運用性が生まれ、ゲームのメインとなる機能はZombieチェーン上で、その他トランザクションは別のサイドチェーン上でなどと、『サイドチェーンのサイドチェーン』のような仕組みを作ることのできる可能性が十分にあります。 更なる分散化 Zombieチェーンでは、ローンチの初期段階においては、ネットワークの初期の安定化のためにトランザクションのValidator(承認者)がLoom Networkのチーム自身によって担われます。 しかし、今後Zombieチェーンが安定してくるとともにこのValidator(承認者)は、LOOMトークンを十分に保有する人物に任されるようになります。 これによりネットワークの更なる分散化が実現されます。 まとめ 本記事では、Loom Networkから新たに発表された、Zombieチェーンの構想について紹介させていただきました。 Zombieチェーンは、dAppsの共有サイドチェーンとして機能し、従来のdAppsのユーザーエクスペリエンスを格段に向上させる仕組みとなっています。 Loom SDK(Software Development Kit )上でデベロッパーがより多くのアプリを紹介した形で開発をすることができるようになり、それに更なる相互運用性が伴うようになれば、dAppsのゲームが指数関数的に成長していくきっかけになるのではないかと思います。 Loom Networkに関して、個人的にも今後の進捗に期待しています! 読了ありがとうございました! ※本記事で使用している画像に関しては、Loom Networkチームより使用許可をいただいています。
技術
2018/05/29クロスチェーンプロトコル COSMOS(コスモス)に関して徹底解説
こんにちは! 本記事では、EthereumのVitalik Buterin氏がよくPlasmaと並べて口にしているCosmosという、ブロックチェーンのスケーリングや相互運用性(Interoperability)を解決するための分散型ネットワークを紹介していきます。 PlasmaやRaiden NetworkなどのEthereumのスケーリングのみに対応したソリューションと比較して、Cosmosは様々なブロックチェーンに対応するクロスチェーンプロトコルとしてスケーラビリティ問題を解決します。 Cosmosの仕組みは複雑で、記事のボリュームが大きくなってしまっている上に多少予備知識なども必要になってくるので、とりあえず全体のイメージを掴んでいただくために簡単な解説をしたいと思います! Cosmos(コスモス)を簡単に解説! Cosmosは複数のブロックチェーン同士での接続を可能し同時にスケーラビリティ問題を解決する、クロスチェーンプロトコルと呼ばれる分散型のネットワークです。 Cosmosは簡単にいうと以下のようなケースでその力を発揮します。 異なる複数の通貨の交換 例えば、ビットコインとイーサリアムを交換するためには、現状だと取引所を介してこれを行う必要があります。 しかし、保有する銘柄が国内の取引所には対応しておらず、海外の取引所のみといった場合に ①一度日本円に両替してビットコインを購入 ②それを海外の取引所に送金 ③海外の取引所でビットコイン建てで目当ての通貨を購入 といったプロセスを取る必要がでてきます。 このプロセスをCosmosネットワークを介することで一発で欲しい通貨を手に入れることができます。 異なるブロックチェーン間での双方向的なやり取りの可能性は『インターオペラビリティ』と呼ばれます。 ユーザー数増加への対応 仮想通貨を利用するユーザーの数は指数関数的に増加しています。 しかし、例えばイーサリアムではトランザクションの検証はすべて1件ずつ行われるため、トランザクションに詰まりが発生し、ユーザー数の増加に対応できない可能性が危惧されています。 これは『スケーラビリティ問題』と呼ばれます。 ここで、Cosmosのネットワークではこの検証作業を分担するアルゴリズムを採用することで、将来的なユーザー数やトランザクション数の増加に対しても対応できるような設計となっています。 上記2点がCosmosにおいて注目すべきポイントですが、ここからは更にその詳細な設計やクロスチェーンの本質などに迫っていきたいと思います。 クロスチェーンプロトコルの意義 BitcoinやEthereumなどのブロックチェーンは一本のブロックチェーンですべてを完結させるというフィロソフィー的なものを軸に開発がなされていました。 しかしこれには言うまでもなく限界や不都合が伴います。 利用者が増えると、ブロックサイズや生成時間が固定されている一本のチェーンにすべてのトランザクションデータを格納することは徐々に難しくなりトランザクション詰まりが発生します。 また、チェーンの数が増えすぎてしまうとそれぞれが独立しているために、それぞれの機能(決済やDAPPS)に長けたチェーン間での資産の移動を行いたい場合に、集権的な取引所やBTCなどの通貨を介する必要性が出てきます。 さらに、これは利用者やチェーンの数が増えれば増えるだけ指数関数的に利便性を損ない続けていく結果になります。 これらの問題をメインチェーン上で解決しようとすると、新たな機能を実装しようとするたびにフォークを行う必要があり、これは非常に不便です。 ここで、異なるチェーン間での相互運用性やスケーリング、その他機能の補完をそれらのメインチェーン以外の場所で、プロトコルとして標準の規格を作ることで解決していこうというのがこのクロスチェーンプロトコルの意義になります。 Cosmos(コスモス)の特徴 Cosmosはビジョンとして"Internet of Blockchain"を掲げており、インターネットのように誰もが簡単に開発に参加することができ、スケーリング+相互運用性を実現することを目指しています。 CosmosはTendermintに搭載されたメインチェーンに平行的な複数のチェーンにより成り立つ分散型のネットワークとして機能します。 各チェーンにおける合意形成は、Tendermintにより2014年に開発された、PoSをベースとする一方で、Nothing to Stake問題を解決した『BFT(Byzantine Fault Tolerance)』が採用されています。 BFT(Byzantine Fault Tolerance)とは? ビザンチン故障に対しての耐性を持つ合意形成モデルです。合意形成の際にビザンチン故障を起こしたValidator(検証者)の閾値を定めておくことで一部で故障が起こっても問題なく合意形成ができるようになります。 また、Ethereumにおいてノードはすべてのトランザクションを検証していましたが、Tendermintの提供するBFTを採用する各チェーンではSharding(後述)を利用しているため、より効率的で素早い承認を得ることができ、TPSは4,000程度まで対応しているようです。 今年2018年の4月にはICOも行われましたが、17,000,000USDのキャップはわずか27分で達成されたことからも、このソリューションに対する期待度の高さを伺うことができます。 Cosmos(コスモス)の設計 上述の通り、Cosmosは様々なブロックチェーンに対して平行的なスケーリング、相互運用性を付与するネットワークとしてのソリューションを提供します。 この設計が少し複雑なので可能な限りわかりやすく説明していければと思います。 Cosmos(コスモス)と既存のブロックチェーン 上の画像の中心にあるHubと呼ばれるブロックチェーンこのシステムの根幹をなすブロックチェーンで、Cosmosにおいても初めて形成されたのがこのCosmos Hubになります。 このHubはMulti-Asset Distributed Ledger(マルチ資産対応ブロックチェーン)として機能します。 イメージ的には、このHubの周りにはZoneと呼ばれる、様々なコインやトークンのブロックチェーンが存在し、Hubを介することによって各Zone同士のやり取りができるようになります。 上述したShardingのイメージを思い浮かべていただくとわかりやすいと思いますが、Hubは各ブロックチェーンの最新ブロックの情報を各Zoneから受け取ることによって総供給量などの整合性を保っています。 これはHubだけでなくZone上でも機能することができ、例えば一つのZoneでTPS以上のやり取りが発生している場合、上の画像のように、一つのZoneに平行的な同一のZoneを作成することができます。 Zone-AにTPS以上のトランザクションが発生した場合にAaとAbのZoneにこれを分担させることができる感じです。マークルツリーのモデルとかと似ています。 この分担はBFTを合意形成のアルゴリズムに利用している上、理論上無限に作成することができるので非常に強力なスケーラビリティ問題へのソリューションとなり得ます。 更に、様々なブロックチェーンを接続することのできるハブとして標準規格的な機能を果たすCosmosのネットワークが存在することで、各ブロックチェーン同士の機能の統合(互換性の付与?)もフォークという形を取らずに行うことが可能になります。 例えば、BitcoinのトランザクションとEthereumのトランザクションの間に共通のHubを通すことで互換性が生まれるので、RootstockのようにBitcoinにスマコンを搭載させるようなことも可能になります。 Cosmos(コスモス)のトークン【Atom】について 上で軽くICOが行われたことについて言及しましたが、ここでCosmosのトークンであるAtomやその他エコシステム内で利用されるトークンの使い道に関しても触れておきたいと思います。 現在、CosmosのトークンであるAtomは取引所における扱いがないため購入することができません。このトークンを手に入れたい場合、Cosmosネットワークのローンチや取引所への上場まで待っておく必要があります。 2017年4月に終了した資金調達に参加した人々向けにAtomの分配が行われたようで、こちらをチェックしても2017年4月で調達が終了していることがわかると思います。 Cosmos(コスモス)におけるAtomトークンのユースケース CosmosのトークンであるAtomの使い道を以下に簡単にまとめておきます。 Atomの使い道 全体の流通量に対する保有量に応じた新規ブロック生成の提案権(Proposer) 新規ブロック生成の提案に対する投票権(Validator) ValidatorやProposerの不審な挙動に対するAtom没収のペナルティ ネットワーク内(Zone⇄Hub⇄Zone)での手数料 通常のPoSのモデルと同様に、HubやZoneに預け入れられているトークン保有量がStakeの割合を決める感じになっています。 また、悪意のあるアクションを起こした人間に対して罰がなかった従来のPoSにおける『Nothing to Stake問題』を解決しており、悪意のあるアクションが確認された場合はデポジットされているAtomが没収される形となります。 このようにAtomはネットワーク維持のインセンティブとして主な役割を果たします。 Cosmos(コスモス)における【Photon】のユースケース 一方で、Photonと呼ばれるトークンもCosmosのネットワークでは利用されます。 Photonの使い道 ネットワーク内(Zone⇄Hub⇄Zone)での手数料 ここで、なぜAtomで手数料を支払うことができるのにPhotonというトークンが存在するのか、という疑問を抱くと思います。 手数料にAtomではなくPhotonを採用することには、Atomの流動性を下げる意図があります。 Atomを手数料としてメインで採用された場合、トークン自体の流動性が増し、ZoneもしくはHubにおいてAtomの入手可能性(取引所などで安値で購入される可能性)が増え攻撃に対して脆くなってしまいます。 そこで、Photonを手数料の用途のみ(Stakeとは別で)のトークンとして導入することで、市場でAtomトークンを入手しづらい状況にあえておくことで、Validator(承認者)の安定(=ネットワークの堅牢性)を高めることができます。 このようにAtomトークンだけでなく手数料用にPhotonトークンを導入することで、更にネットワークが強力なものになると考えられます。 Cosmos(コスモス)と他の競合との比較 本記事では、クロスチェーンプロトコルとしてCosmosを紹介し、その役割の一つとしてスケーラビリティ問題の解決が挙げられているので、クロスチェーンプロトコルの競合であるPolkadotとの比較を行っていきたいと思います。 両者が捉える問題と対するソリューション CosmosとPolkadotは一見すると両者とも、ブロックチェーンのインターオペラビリティ(相互運用性)とスケーラビリティ問題にたいするソリューションとして考えることができます。 しかし、これら2つのプロジェクトが問題として捉える部分は異なっています。 Cosmosは、既存のブロックチェーンが適用されている形、例えばPoWの合意形成アルゴリズムやそれぞれのブロックチェーンの乏しいパフォーマンス(スケーラビリティ)、またEthereumのガバナンスなどを問題視しています。 しかし、現状ではこれらを改善する手段として代表的なものはフォークを行うことや、新たなコインを創り上げることでしか達成することができず、非常に非効率的です。 Cosmosはこれらの問題へのソリューションとして新たな切り口でクロスチェーンプロトコルという形の標準規格を創り上げることでアプローチを図ります。 一方で、Polkadotは現状でもブロックチェーンの技術は素晴らしく約束されているものだと考えます。 しかし、Polkadotのホワイトペーパーによれば、Cosmosではサイドチェーンを利用した資産のやり取りは可能である一方でデータのやり取りが難しいとしており、資産だけでなくデータのやり取りも可能にするというのがPolkadotになります。 技術面での比較 スケーラビリティ問題 これに関しては両者とも、現状ノードは全てのトランザクションを検証する必要がある点を非効率的と捉え、検証を分割させるソリューション(シャーディング)を採用している点は非常に似ていると言えます。 TPSに関して、Polkadotは1,000TPS程度と言われている一方で、Cosmosは4,000TPS程度と言われています。しかし上述の通り両者ともにシャーディングを採用していることから一概にCosmosが優れているということではなさそうです。 セキュリティ CosmosではPoSをベースにしたBFTを採用しており、Cosmosにおいては2/3以上の各Zoneでのビザンチン故障がない限り安全であるとしています。 一方で、PolkadotではNominated PoSというアルゴリズムをベースとしたBFTを採用しており、Stakeの多少にかかわらずすべての人間が公平に合意形成をする機会を得る可能性があること、またゲーム理論的に悪意のある人間がStakeを失う仕組みから安全であるとしています。 インターオペラビリティ(相互運用性) CosmosではHub同士が同様の合意形成アルゴリズムで無数にやり取りをすることができるようですが、PolkadotではEthereumなどの他のチェーンと交信する役割を果たすHubに該当する存在はブリッジチェーンと呼ばれます。 Cosmosにおいてそれぞれの異なるZone(ETH ZoneやZcash Zone)とのやり取りはHubのIBC(Inter Blockchain Communication)により一括して行われますが、Polkadotの仕組みですと、最終的な合意形成はオリジナルのメインチェーンに合わせたものが採用されていくようです。 結論 色々比較していきましたが、CosmosとPolkadotの違いはチェーン間で何のやり取りにフォーカスをしているかという部分と言えるでしょう。。 両者ともプロトコルとしてブロックチェーン同士をそれぞれの方法で繋ぐという点は変わりませんが、資産の数値を安全にやり取りすることに比重を置いているCosmosと、ScalabilityとIsolatabilityに比重を置きstateのやり取りを可能にするPolkadotという感じでしょう。 まとめ EthereumのVitalik Buterin氏がよく口にするCosmosですが、いろいろ調べてみた結果他のスケーラビリティ問題に対するソリューションと比べ物にならないほどのポテンシャルを感じました。 公式サイトのロードマップを見ると、Cosmos HubやSDKなど、それぞれの進捗は80%を超えていてこれからの実装にも十分期待ができるプロトコルだと思います。 また、インターオペラビリティ(相互運用性)は個人的にもアツい分野だと考えているので、CosmosだけでなくPolkadotやAionなども是非注目していきたいですね。 読了ありがとうございました。
特集・コラム
2018/05/27仮想通貨市場のデータ分析を一目で確認できるツール QUBE(キューブ)100 INDEXの紹介
こんにちは!Shota(@shot4crypto)です! 本記事では、だいぶ前に情報収集をしていた際に見つけて今でもリサーチの際に活用している、仮想通貨市場の動向を簡単に掴むことのできるQUBE100INDEXを紹介していきます。 QUBEを使うことで、多数の通貨の価格の変動や数値化された市場の楽観悲観など、取引の際(特にスイングトレードなど)に役立つ多くの指標を手に入れることができます。 中国系のサービスやプロダクトは、知名度が低いだけで実際は相当優れているものが多く存在するので、是非本記事を参考に活用していただければと思います。 QUBE(キューブ)100 INDEX とは? Qube100Indexとは、ユーザーの取引を円滑にするために中国にて開発がされているプラットフォームであるQubeのサービスのうちの一つです。 本チャンのサービスでは、上の画像にあるような大手取引所の取引をQubeのアカウント一つで一括で管理したり、各取引所の資産を合算したポートフォリオなどを作成することができるようです。 一方で、今回紹介するQube100Indexは以下の情報をチェックできるサービスをすべて無料で利用することができます。 無料で利用可能なサービス Qubeのインデックス カテゴリー(産業)別の出来高や価格変動の一覧 カテゴリー(産業)別の24時間での高騰、低落銘柄の一覧 通貨別の詳細な情報 銘柄別の24時間以内の市場心理とそのパーセンテージ 一般 / 市場 / 投資家の市場心理のパーセンテージとそのインデックス 取引所の基本情報と、メイカー / テイカーの取引手数料、通貨ペア数など 最近ですと、NEO系のAlphacat(中国)などAIを使った市場分析などのサービスが出てきていていますが、上述の通りQube100Indexが提供する幅広く、かつ独自の情報は市場を分析する上で非常に役に立つものだと考えています。 更にこれらすべてがブラウザ上で利用している間、数秒単位のリアルタイムで更新されていきます。 次項で、上述のQube100Indexが提供するサービスの中からいくつか、その指標が何を意味するのか、ユースケースなどを紹介していきます。 Qube100Indexのユースケース カテゴリー(産業)別のデータ 本記事執筆時(2018/5/26現在)ですと、ここ一週間の相場の全体的なトレンドは下落基調ですが、通貨のカテゴリー別でみた場合、一部のカテゴリーではBTC以上に下落している一方で、その他のカテゴリーではその下落幅が0%に近いものなど様々です。 つまり、カテゴリー別で見た場合、どこに資金が流れているのか、市場に参加する投資家はどのようなプロジェクトに目をつけているのかなど、ある程度データに基づいた推測をすることができるようになります。 上の画面は、実際のQube100Indexの画面で、通貨がQubeのチームによってカテゴライズされ、その情報がズラリと並んでいます。 まず、注目していただきたいのは【Price Change 7 Days, %(7日間の価格変動率)】の部分です。 【Price Change 1Hours, %(1時間の価格変動率)】や【Price Change 24Hours, %(24時間の価格変動率)】では、サンプルとなるデータの時間軸が短いためあまり大きな差異を見て取ることができません。 しかし、7日間の部分に注目すると、カテゴリ別に大きな差が出ていることがわかります。 ここ7日間で言うと$BTCの価格変動率が約-9%程度ですので、画像の 【6 Dapp Decentralization】 【8 Side Chain Concept】 【16 Data Storage】 系のカテゴリの下落が極端に緩やかである(=BTCの下落に対し強めの値動きをしている)ことがわかると思います。 また24時間の出来高も【24 Hour Volume $Million】の部分で見ることができるので、そこからいまは何系の銘柄 / トークンがアツいのかを一目でチェックすることができます。 通貨別データ 通貨別の詳細なデータを見るのは、CoinMarketCapが有名で実際に取引所や通貨の情報が載っているため優れていると思いますが、市場を俯瞰するという意味ではQube100Indexの提供するこのサービスの方が優れていると思います。 以下が通貨データの一覧画面になります。 [caption id="attachment_9840" align="aligncenter" width="696"] 執筆時点で1624種類の銘柄に対応(CMCと同数)[/caption] 通貨データに関してはCoinMarketCapやLiveCoinWatchなどの競合がいるので、まずはこれらの競合と比べたメリットとデメリットを紹介していければと思います。 Qube100Indexのメリット 1時間~7日間の価格変動をパーセンテージで比較することができる 時価総額や出来高のランキング、その他数字のデータが圧倒的に見やすい リアルタイムで更新が行われる Qube100Indexのデメリット ある程度銘柄を熟知していないとググる羽目(二度手間)になる 各通貨の詳しい情報の網羅性がない(投資家向け) 適当なタブでソートを行うことができない Qube100Indexはこれらの点を考慮すると、メジャー銘柄や時価総額上位のコインの状況を把握においてに優れていると言えます。 理由として、Qube100Indexは、すべてのデータが順位やパーセンテージで表示され、さらに上昇下落に関してすべて色で確認できるため、パフォーマンスのいいものと悪いものを一目で確認することができるからです。 また、マイナー銘柄に向かないと考える理由は、通貨のティッカーや名前以外に情報を調べることができないので、リサーチが『値動きデータ→通貨の情報』というプロセスになってしまう上、通貨の情報を知りたい場合、CMCの方が単純に優れているからです。 仮想通貨市場の心理データ おそらく仮想通貨の市場心理に関してQube100Indexが提供する以上に詳細かつ包括的なデータを無料で提供しているプラットフォームは存在しません。 (何かございましたら追記させていただきますのでお申し付けください) Qube100Indexが提供するサービスでは、普段僕らが目にする仮想通貨のファンダ情報やおそらくそれ以上のソースからデータを楽観 / 悲観 / 中立にカテゴライズし、これを視覚化してまとめられた一覧データを一挙で確認することが可能です。 画像上部の【Bullish Information】は主に好材料となる情報を表し、逆に【Bearish Information】は悪材料となる情報を表します。 視覚化されている部分で直近24時間の好材料、中立材料、悪材料のパーセンテージを確認することができ、そのスコアが数値化されているので、例えばこれが前日と比べて高いものとなっていれば、市場が上向きであることがわかります。 画像下部では、この好材料、中立材料、悪材料のパーセンテージとスコアが通貨ごとに算出されており、さらにその横には直近1時間 / 24時間の値動きが表示されています。 具体的な使い方はといいますと、第一に上述の通り、仮想通貨市場全体の心理を確認することで、大まかな上昇下落の予測を立て合理的な取引ができるようになります。 例えば、仮想通貨の市場心理のインデックススコアが-10.0であるときに、短期足ベースのチャートを見てロングを入れてしまうようなリスクを極力減らすことができるようになります。 第二に、通貨ごとのファンダメンタルズを完全に網羅して精査する、という人間を超越した技を会得する必要がなくなります。 (ここで、ニュースや上場のアナウンス、提携などのニュースが出た後にそれがチャートに少なからず影響する点は前提としています。上場アナウンスとそのチャートへの影響に関する記事も是非読んでみてください。) この前提をもとに考えると、最速で手に入れた膨大な量のファンダは少なからず直近の価格に影響することが予測できると考えられます。 本記事執筆段階でのBCHのスコアを見ていきましょう。 他の通貨と比較した際に、3つのインデックススコアが他のどの銘柄よりも高く算出されていることがわかると思います。 また、Qube100Indexのリアルタイムで更新されるという性質を生かしてこの変動に注目することで、初動を捉えて取引を行うことができるかもしれません。 shota 現在はまだ先物やデリバティブ商品がマイナー銘柄に浸透していませんが、dydxのようにこれを体系化するようなシステムがでてくれば更に役に立つかもしれません! まとめ 本記事では、中国のQube100Indexと呼ばれる便利なサービスを紹介させていただきました。 Twitterなどで主に情報収集をされている方ですと、日本の界隈の狭い心理しか見えない状況や情報を手に入れるまでに時差が発生してしまうといった状況が考えられると思います。 そのため、デイトレードなどをメインにされる方にはベストなツールだと思います! 僕もあまり使いこなせている自信はありませんが、ぜひ使ってみてください!