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インタビュー
2019/05/24【Tokyo DOT DAY】PolkadotはWeb3.0が社会浸透するためのロジカルステップだ – Web3 Foundation Jack Platt氏インタビュー –
Web3.0の未来を実現させようとしているWeb3 Foundationが2019年4月に日本を訪れ、TOKYO DOT DAYと称したイベントを開催しました。 Web3 FoundationではPolkadotなど分散型のウェブにフォーカスした開発や、その他のプロジェクトへの出資を行っています。また、Polkadotは最近、日本の界隈でも注目を集めるプロジェクトの一つで、ブロックチェーン同士のインターオペラビリティを実現します。 今回の記事では、Web3 FoundationのコミュニケーションディレクターであるJack氏にインタビューを実施した内容になります。 本インタビューでは、Web3 FoundationとPolkadotに関して、そしてPolkadot開発のフレームワークであるSubstrate、今後、PolkadotやWeb3 Foundationが目指していくものに関して、彼らがどういうアプローチを取っていくかなどがわかるインタビューとなっています。 Web3 FoundationとPolkadotに関して Web3 Foundation Web3 FoundationはEthereum Foundationの共同創設者であるGavin Wood氏によって創設され、Web3.0の実現を目指しています。 最近はWeb3.0という言葉を聞く機会が増えてきたのではないでしょうか?日本ではALISなどのプロジェクトがWeb3.0の実現に向けて動いています。 Web3 Foundationのビジョンには、サーバーのないインターネット、分散型ウェブの実現が掲げられており、ブロックチェーンの開発や周辺のプロジェクトへの出資を行っています。 PolkadotはそんなWeb3 Foundationにより開発が進められるプロジェクトの一つです。 Polkadot PolkadotはWeb3 Foundationによって設立され、Substrateと呼ばれるオープンソースのフレームワークで開発された最初のプロジェクトです。 ブロックチェーン間のコミュニケーションに特化しており、これまで問題とされてきたインターオペラビリティを解決していきます。 メインネットのローンチも年内に控えており、Polkadotが持つ大きな可能性からコミュニティの注目を集めています。Polkadotに関しては近日中に記事をCRYPTO TIMESでも公開いたします。 Jack Platts氏 - Web3 Foundation Communication Director 今回のインタビューに応じてくれたのはWeb3 FoundationのコミュニケーションディレクターであるJack Platts氏です。 Jack氏はPolkadotプロトコルの立ち上げを行い、Web3 Techスタック内のすべてのプロトコルの調整を行っています。 Web3 Foundation Jack氏にインタビュー Polkadotの特徴とその魅力 -- 自己紹介とWeb 3 Foundationの紹介をお願いいたします。 Jack:私の名前はJack Plattsです。 Web3 FoundationのDirector of Communicationです。よろしくお願いします。 Web3 Foundationはユーザー全員が私たちのアイデンティティやお金をコントロールするというビジョンを持っており、それを届けるために設立されました。これを取り戻してこのビジョンを実現させるために私たちは 多くのステップを踏み、また多くの技術を開発していかなければなりません。そして、その中でも最も注目しているのがPolkadotになります。 Polkadotは非常にワクワクしますし、一方でとても重要な技術の一つです。これはすべての分散型のシステムを繋ぐネットワーキングプロトコルで、ブロックチェーンはもちろんその他の分散型のシステムをすべて繋ぐことを可能にしますが、セキュリティは一つのグローバルステートをシェアする形を取ります。 一つのグローバルステートでは、例えば誰が何を望むか、誰が誰であるか、このデータは誰のものかといったことに私たち全員が同意することができ、これはすべて数学的に検証可能な状態にあります。Polkadotは2017年10月に、クラウドセールを実施しましたが、全体の約20%のトークンはハッカソンやもしかしたらエアドロップ、別のパブリックセールなどの形で再び配布する予定になっています。 これはプロダクトがまだ出ていない状態で行われることになりますが、メインネットは今年の下旬、おそらく年末までにローンチされていきます。もちろんローンチにも大きく期待していますが、それ以上に私たちはWeb3 Foundationで多くの素晴らしい開発者やパートナーを抱えていることは非常に光栄だと思います。 これまで、Parity TechnologiesやChainSafe他2つのチームにGrantプログラムなどを通した出資を行っています。基本的にはPolkadotの開発に対して出資を行っていますが、その他にもEthereumの開発やメッセージングプロトコル、ネットワーキングプロトコルにも別の形で出資していたりします。 今年の8月にはWeb3 Summitを主催しますが、ここではTezosやDifinity, Ethereum, Zcash, Polkadot, Filecoinなどの多くのブロックチェーンが集まり、これが相互に繋がります。なぜかと言うと、PolkadotではEthereumよりEdgewareなどといったように他のブロックチェーンよりこのブロックチェーンを、といったことは一切気にする必要がないからです。 -- インターオペラビリティを実現するプロジェクトは直近でも多く出てきていますね。Cosmosもその一つだと思います。そんな中で、Polkadotの特徴はどういったところにあると思いますか?どちらが優れているかという文脈ではなく、Polkadotでは何を実現することができますか? Jack:最近のツイートでも少し話したのですが、Polkadotと競合といわれるCosmosの比較を行いました。その中でもやはりPolkadotは今最も魅力的な技術であると思っています。まず、他のプロジェクトが2021年や2022年に実現しようとしていることを今年の末までにプロダクトとしてローンチするという点は非常に大きいです。 その他にも、全員がセキュリティを共有する『Shared Global State(グローバルステート)』のコンセプト、そしてプロジェクトの背後にいつチームも非常に素晴らしいと考えています。Ethereum Virtual Machine (EVM)を開発し、Ethereum Foundationの最初のプロトコルエンジニア兼CTOであるGavin Wood氏や、その他の人々もこれまで予定通りにプロダクトをリリースしてきたという実績も評価することができます。 Parity technologiesやChainSafeは、Polkadotの開発を行う一方でETH 2.0 / Beacon Chainの開発も行っています。彼らはこの分散技術界隈でも多くの経験と実績を持ち、Polkadotが予定通りにリリースされることも十分に期待ができるでしょう。そして、これはコミュニティが急速に成長している理由の一つでもあると考えています。 -- Polkadotは一つのグローバルステート、セキュリティを共有するというコンセプトだと思いますが、異なる様々なタイプのブロックチェーンはどのようにつながっていくのでしょうか?DOTはどのように使われていくのでしょうか? Jack:基本的にはブリッジを通じて行っていきます。ブロックチェーンはそれぞれ異なるセキュリティを持っていますが、これらはParachain Bridgeを利用することで、すべて相互に接続することができます。例えばEthereum BridgeやBitcoin Bridgeなどはファイナリティというものがないため、いくつかのコンファメーションを待つ必要がありますね。100ブロックかもしれないですし50ブロックかもしれないですが、これもブリッジのAuthorityによって決定されます。 Bridge AuthorityというのはDOTトークンとBTCを両方保有している両チェーンの仲介人のような役割を果たし、そのあたりのルールも彼らによって決定されていきます。 Polkadotは当初Relay Chainとして、複数のParachainと共にローンチされますが、これは50、200と徐々にスケールしていきます。Parachainになるためには一定量DOTをステークしておく必要があります。これはリースのようなもので、ステークを行うことで例えば2年間、Parachainのスロットを利用することができるようになります。そして2年後にはステークが返却されるため、これはパーミッションレスなマーケットベースのシステムであると言えるでしょう。 Ethereumであれば例えば、スマートコントラクトはデプロイにお金がかかりますが、その後はずっと無料です。しかしこれが、Ethereumでフルノードを立てるのを必要以上に高価にしている理由の一つになっています。ブロックチェーンにおいて高価なのはデプロイではなく維持費用です。 すべてのサーバーが過去のすべてのデータを持つ構造、例えば国の例を挙げるのであれば、それぞれのParachainは一つの国の会社なようなものです。Ethereumでは会社を立てるのにお金がかかっていましたが、税金はかかりません。Polkadotでは、DOTのステーキングは必要ですが、共有インフラの利用料を税金のような形で徴収します。道路や水、飛行場を使うその代わりに税金を支払うのです。 急速に拡大するPolkadotのエコシステム -- 去年くらいからPolkadotの名前は日本でもだいぶ知られてきている用に感じています。今も話にでてきたように、最近多くの開発者がPolkadotに携わっていて、エコシステムが大きく拡大してきていると感じています。他の様々なプロジェクトの提携などで今後も拡大を続けていくと思いますが、今後どのような姿を予見していますか? Jack:その通りです。コミュニティは急速に拡大しており、Polkadot上に開発を行うプロジェクトの数も増え続けています。私は、まさにここで見ているコミュニティの動きそのものがPolkadotの重要性や開発が行われるプロジェクトの野心を顕著に表していると思っています。 プロジェクトも他のプラットフォームではなく、フォークが可能でスケーラブル・セキュアなアプリケーションを作り、相互にコミュニケーションを行うことができます。例えばウェブサイトを作る際、下位のレベルのネットワーキングなどの細かいことを設定するのは、開発者としてもユーザーとしても非常に面倒です。 Polkadotというプラットフォームを利用することで、これらの細かい部分を考えて開発を行う必要がなくなるため、プロジェクトは一つのユニークな部分に集中することができるようになります。個人的に、こういった特徴により多くのプロジェクトがPolkadotに移ってくるのではないかと思っています。 ブロックチェーン以外の分野における一般的なビジネスにおいても同じことで、80~90%の仕組みはすべて同じだと言えるでしょう。例えば法的な契約、銀行口座など、ビジネスにおける骨格はすべて同じです。 ブロックチェーンにおいても、ネットワーキングや合意形成、ユーザーインターフェースなどは通常同じ仕組みが採用されていることが多いですが、現状この仕組みはありません。Polkadotはこれを可能するという点で、大きく拡大していくと考えています。 PolkadotとSubstrate --PolkadotとSubstrateはどのように相互機能していくのか、Substrateの存在で何がどのように変わっていきますか? Jack:私たちは、今後より重要なブロックチェーンというものが増えていくだろう、将来的にこれまで以上に増えていくだろうと考えています。イノベーションというものは私たちの後ろではなく先にあります。ブロックチェーンの開発フレームワークであるSubstrateを開発したのはそれが理由で、Substrateがあれば分散型のシステムでブロックチェーンを開発することがこれまで以上に非常に容易なものとなります。 これまでブロックチェーンを開発するとなると数週間から一か月はかかっていたと思いますが、Gavin WoodはWeb3 Summitでブロックチェーンを30分でコードしました。これはモジュールがあることで可能となるのですが、モジュールでは好きな合意形成モデルやガバナンス、トークンの有無などをドラッグアンドドロップするように開発することができます。先ほども話した通り、ブロックチェーンのコードは大部分が同じ構造になっているので、Substrateは簡単にカスタマイズしていくことを可能にします。 Parity TechnologiesがSubstrateを開発したのですが、彼らはブロックチェーンに関しての豊富な知識や経験を持っています。例えばEthereumやBitcoin、Zcash、Filecoin、Polkadotのノードなどの開発は彼らがやってきました。 そこで多くのコードが余分であることに彼らは気付きました。そのときに、SDKやツールキットを準備して、ブロックチェーンを簡単に開発できるフレームワークを作ろうという話になりました。 PolkadotはSubstrateのフレームワークを利用して開発された最初のブロックチェーンで、Polkadotの開発で利用されたモジュールなどは誰もが利用することができる状態になっています。また、これはオープンソースのライブラリなので、誰もがモジュールを追加することができる上、自身のブロックチェーンを即座に作ることもできます。 Substrateはブロックチェーンの開発を行う新しい方法の一つです。そしてこれが新たなアイデアを試す場になりそこに息が吹き込まれ、これが加速することで、Web3 Foundationのビジョンの実現も加速させることができるだろうと信じています。 Web3の思想と日本に期待すること -- 現状だとweb3の思想というのは世の中にはまだ浸透していません。今後、世界はWeb3.oが浸透していくことで、どのように変わっていくと思いますか?そして、何がキッカケで浸透していくと思いますか? Jack:個人的に、Polkadotが次のロジカルなステップになるだろうと考えています。よくブロックチェーンやWeb3.0というものがこれまで以上にセキュアでスケーラブルなチェーンといった話になりますが、Polkadotはこれらを既にクリアしてその先にいます。 今年の末にプロダクトを届けることで、Polkadotはインフラ向けのインフラとなることができると思います。PolkadotにはParachainが存在しますが、ここにはステーブルコインや分散型取引所(DEX)、スマートコントラクトプラットフォーム、オラクルなどすべてが含まれます。これはすべて相互にコミュニケーションが可能で、これにより開発者はこれまでにない高いレベルのアプリケーションを開発することができるようになります。もちろん、セキュアでスケーラブル、Gasを気にせずアプリを使いたいだけのユーザーも対象にできます。 そしてアプリケーション固有のブロックチェーンをPolkadot上で開発することで、ユーザーエクスペリエンス、ガバナンスなどをさらに広くコントロールすることもできます。 Polkadotはそういった意味で、ブロックチェーン固有の問題ではなく別のことにフォーカスできるようになります。これまで過去に開発されたブロックチェーンの制約によりアプリケーションの機能が制約されていたなどの問題も、Polkadotなら彼ら自身がそれを決定するようになります。 -- 日本においても最近ではsubstrateを利用したプロダクトや開発が進んできています。Web3 Foundationが日本に期待することを教えてください。 Jack:日本は素晴らしいコミュニティを持っていると思っています。私たちを歓迎してくれますし、とても熱意があり知識も豊富です。 今回、日本に来たのは私にとって初めてでしたが、Polkadotに対する興味や日本のプロジェクトを見ていて、日本に対しての時間ももっと多く、割いていこうと思いました。 ブロックチェーンという分野においては、エンタープライズで利用されるケースが増えていくのではないかと考えています。これは、日本の多くの企業がとてもテックヘビーでありブロックチェーンのような新しい技術を採用していく企業を今後よく目にするようになるのではないかと期待しています。 Permissionedなネットワークを使いながらもパーミッションレスなパブリックネットワークにはアクセスしたいという企業には、Polkadotは最適解です。もし彼らがブロックチェーンを開発したいというのであれば、Substrateが今度は最適解になります。 日本初のZerochainのようなプロジェクトにも大きく期待していますが、日本という国で見たとき、エンタープライズから広がっていくのではないかと感じています。 記事書き起こし : Shota インタビュー、記事編集 : 新井 (アラタ)
ニュース
2019/05/24Facebookの仮想通貨、2020年のローンチを予定していることが明らかに
英国BBCの報道にて、Facebookが独自の仮想通貨のローンチを2020年Q1に予定していることが明らかになりました。 コインに関しての詳細は発表されていませんが、今年の夏までにこの詳細が発表、年末までにローンチに向けたテストが行われていく予定です。 報道によれば、Facebook創設者であるザッカーバーグ氏はイングランド銀行の総裁であるカーニー氏との対談を実施し、通貨発行におけるリスクなどについての話し合いを行いました。 Facebookはその他にも、Western Unionや、米国財務省との積極的な話し合いを進めており、自社のSNS内での用途に限らず、バンキング・国際送金方面にも興味を示している様子を伺うことができます。 これまで、Facebookの独自通貨は『Libra(リブラ)』と呼ばれており、断片的にその詳細が噂されてきましたが、Facebookの内部では『GlobalCoin』と呼ばれており、今回この新たな呼称も明らかになりました。 Facebookの暗号通貨「Libra(リブラ)」 広告閲覧報酬付きステーブルコインか 記事ソース:Facebook plans to launch 'GlobalCoin' currency in 2020
技術
2019/05/16Tendermintの概要と仕組み、Cosmosとの関連性、取り巻くエコシステムに関してを解説
異なるブロックチェーン間のインターオペラビリティに関しての問題を解決するプロジェクトである『Cosmos』は先日メインネットをローンチしました。 そんなCosmosは、Tendermintが提供するフレームワークを利用して開発されたブロックチェーンの一つです。 Tendermintはブロックチェーンの開発において必要とされる要素を提供し、開発をより容易にするだけでなく、異なるブロックチェーン間におけるインターオペラビリティも実現(Cosmos)することができるとされています。 本記事では、Tendermintとは一体何か? どのようにインターオペラビリティが実現されるのか? Cosmosとの関連性や周辺のエコシステムについてをまとめていきます。 Tendermintとは? Tendermintは、分散ネットワークにおける合意形成を安全に行うことを可能にするソフトウェアです。 これはブロックチェーンなどのアプリケーションと組み合わせることができますが、それによりスケーラビリティや開発の難しさといった問題を解決することもできます。 BitcoinやEthereumとTendermint Tendermintをより深く理解するために、ブロックチェーン開発における基本的なアーキテクチャを見ていきます。 ブロックチェーンのアーキテクチャでは、以下の3つのレイヤー(アプリケーション・合意形成・P2Pネットワーキング)がその構成要素となります; BitcoinやEthereumなどのブロックチェーンにおいて、この3つのレイヤーは深く相互に依存(Monolithic的)しており、これがブロックチェーンのアプリケーションの開発を難しくしています。 一方で、BitcoinやEthereumなどのコードベースを利用して開発を行う場合、スループットの問題などからアプリケーションの複雑さに制約がかかってしまいます。 Tendermintを利用すると? Tendermintでは、この3つのレイヤーのうちP2Pネットワーキングと合意形成の部分を切り離し(Decouple?)、Tendermint Core(プラットフォーム)として提供します。 そしてABCI(Application BlockChain Interface)と呼ばれるソケットプロトコルを通じて、アプリケーションとTendermintの合意形成エンジンがトランザクションのメッセージをやり取りすることができるようになります。 Tendermintの合意形成はVoting Powerの総量(総数?)の1/3以上の(作為・不作為的な)故障が起きない限りセキュアで、かつVoting Powerを通貨という単位にDenominateしたProof of Stakeが利用されているため、アプリケーション開発の問題だけでなくスループットの問題も解決できるとされています。 TendermintとCosmos SDK Cosmos SDKはPoS(Proof of Stake)やPoA(Proof of Authority)のブロックチェーンを開発するためのフレームワークです。 CosmosのCosmos Hubもこのフレームワークを利用して開発されたブロックチェーンの一つですが、Cosmos SDKではTendermintの合意形成エンジンが利用されています。 アプリケーションとTendermintはABCIのインターフェースが提供するAPIによってメッセージのやり取りを行いますが、これではインターオペラビリティは達成されません。 Cosmos SDKを利用して開発されたブロックチェーン(アプリケーション)は、ABCIとは別にIBC(Inter-Blockchain Communication)プロトコルと呼ばれるものを利用してメッセージのやり取りを行うことができるようになります。 つまり、構造的にはCosmos SDKはTendetmintの合意形成エンジンを利用し、開発者にこのフレームワークを提供するだけでなく、これを利用して開発されたブロックチェーン同士をつなげることができる感じになっています。 CosmosとTendermintが一緒に使われるというより、CosmosがTendermint Coreを利用することで、決定論的なファイナリティを持つチェーン同士を効率的に繋ぎ、インターオペラビリティを実現することができるといった関係性になっていることがわかります。 Cosmosの詳細に関しては以下の記事をご覧ください; クロスチェーンプロトコル COSMOS(コスモス)に関して徹底解説 - CRYPTO TIMES 既存のブロックチェーンをTendermintに移植する仕組み Tendermintには、ハードスプーンと呼ばれる仕組みがあり、これを利用することで、例えばEVMなどをTendermintに移植(Ethermint(後述))することができます。 基本的にはこれまで説明してきた仕組みと同様で、EthereumであればProof of Workの合意形成アルゴリズムが採用されていますが、これをTendermintの(BFT + PoS)に置き換えるイメージです。 ここでは、EVMのコードをそのまま移植しているため、スマートコントラクトやトークンの発行なども可能、かつこれがよりハイパフォーマンスで実現されていきます。 言うまでもなく、Cosmos Hubに接続することもできるため、インターオペラビリティやトランザクションに対する匿名性の付与などが容易に行われていくことになります。 Tendermintの特徴・利点 以上の点を踏まえたうえで、Tendermintには以下のような特徴・利点があるとされています; PoS(PoA)を利用するため、高いスループットが実現できる トランザクションの承認後即座にファイナリティが得られる フォークが起きない アプリケーションをブロックチェーンとして簡単に開発することができる PoWなどの合意形成を採用する既存のブロックチェーンを移植することができる ブロックチェーンの開発やスループットなどに関する問題を解決することができるため、世界でもTendermintとCosmosに大きな期待が寄せられています。 Tendermint Coreを利用するCosmosのエコシステムと現状 記事冒頭でも触れた通り、CosmosのCosmos HubはTendermintの合意形成エンジンを利用して開発されたブロックチェーンの一つです。 Tendermintの合意形成エンジンを軸とするCosmosのエコシステムは、イメージのように大きく拡大を続けています。 こちらのCosmosのフォーラムによると、既に80以上のプロジェクトがCosmosのSDKを利用して開発を行っていることがわかります。 以下では、Cosmos SDKを利用して開発が行われており、注目を浴びているプロジェクトの一部(イメージのZonesの部分)を紹介していきます。 Cosmos Hub CosmosHubは、Cosmos SDKを利用して開発されたCosmosの最初のZone(Hub)になります。 Inter-Blockchain Communication(IBC)プロトコルというもので、その他のZoneとメッセージのやり取りをすることができ、ここがエコシステムの中核であるとも言えるでしょう。 先日、メインネットがローンチされましたが、今後IBCが実装されそのエコシステムがさらに拡大していくことが期待されます。 Ethermint Ethermintは、GoEthereum(Geth)とTendermintの組み合わせで、Ethereumのスマートコントラクトを高速で実現するプロジェクトです。 EthermintがCosmos Hubと一緒に使われていくことで、インターオペラブルかつ高速にEVMを動かすことができるようになります。 この仕組みは上述のハードスプーンの項目で説明した仕組みの通りです。 通常、GethではEthereumのProof of Workが利用されるため、スループットが低く確率的なファイナリティしか持ちませんが、Tendermintの合意形成によりProof of Stakeかつ高いスループットでEVMを動かすことができます。 Binance Chain Binance Chainは、名前の通り仮想通貨取引所Binanceが発表した独自チェーンになります。 開発にはCosmos SDKが利用されているという点が明記されており、これによりCosmos Hubと接続することも十分に可能となります。 Binanceは大きな顧客ベースを持つだけでなく、このチェーンを利用したBinance DEXなども既にリリースされておりエコシステムの拡大に大きく貢献すると思われます。 Binance(バイナンス)がテストネットリリースを間近に控えるBinance Chainの詳細に関して その他 その他、OmiseGoやHyperledger、Loom Networkなどの有名なプロジェクトも、Cosmosのエコシステムに参加しているとされています。 まとめ Tendermintが提供する合意形成エンジンとその特徴、仕組み、またCosmosとの関連性と拡大を続けるエコシステムについて紹介しました。 今後もTendermintを採用するプロジェクトは増えていくことが予想されます。 現在、Cosmosを取り巻くエコシステムも非常に増えてきており、今後も要注目であるプロジェクトの一つです。
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2019/05/11Devcon 5の開催地が日本・大阪に決定、10月8日から11日までの4日間開催
EthereumのコミュニティカンファレンスであるDevconの次回の開催地に大阪が選ばれたことが発表されました。 https://twitter.com/ethereum/status/1126963587761737730 次回のDevcon 5は、2019年10月8日~11日の4日間にかけて開催されます。 Devconは、Ethereum Foundationによりオーガナイズされるカンファレンスで、年に一度開催されてきました。今回の開催地は日本の大阪になっています。 昨年のDevcon 4はチェコの首都であるプラハにて開催され、世界各地から多くのプロジェクトや開発者、リサーチャーなどが集まりました。 スポンサープロジェクトや会場などの詳細は発表されていませんが、日本での開催ということでコミュニティからも大きな注目が集まっています。 Devcon公式サイト
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2019/05/11世界最大のDAppsデータプラットフォーム『DAppRadar』がIOSTと提携!総額500,000IOSTのエアドロップキャンペーンも実施
IOSTが世界最大のDAppデータ検索・配信プラットフォームであるDAppRadarと提携したことを発表しました。 これまでDAppRadarではEthereum、EOS、TRONの3種のDAppsが紹介されていましたが、今回の提携によりIOST上のDAppsもリストされていくことになります。 またIOSTは、パートナーシップの締結とDAppRadarへのリスト入りを記念し、総額500,000IOSTのエアドロップキャンペーンを実施することも発表しました。 エアドロップキャンペーンについて ■実施時間 5月10日 午前9時 ~ 5月17日午前8時59分 ■エアドロップに参加するには? iWalletのダウンロード: DappRadarにあるIOST Dappにアクセスし、エアドロップ・バナーをクリックして、アカウントの作成とエアドロップの詳細ページにアクセスします。イベント期間中は毎時間100件の無料IOSTアカウントが提供されます。ボットやスパムを避けるために、電話番号ひとつあたり無料登録コードひとつとしています。作成に成功したアカウントには10 IOSTが与えられ、そのアカウントに直接入金されます。 新しいアカウントでIOST Dappをプレイしたユーザーには10 IOSTが付与されます。また、抽選でユーザー10名にそれぞれ2050 IOSTがプレゼントされます。 記事ソース:IOST - Medium
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2019/05/10Prysmatic LabsがEthereum 2.0「フェーズ・ゼロ」のテストネットを発表!
イーサリアムのスケーリングソリューション開発を手がけるPrysmatic Labsが、Ethereum 2.0のPhase 0(フェーズ・ゼロ)のテストネットを公開しました。 同テストネットでは誰でもバリデータになることができ、Prysmatic Labsはその手順も公開しています。 Phase 0ではEVM2.0やシャーディングは未だ実装されておらず、Proof of Stakeチェーン「Beacon Chain(ビーコン・チェーン)」のデザイン及び実装が主となっています。 デベロッパーコミュニティはスケーラビリティ問題などの解決に向けて着々と開発を進めているようで、Proof of Stakeへの移行は次期アップデート「Serenity(セレニティ)」で実装されることになっています。 Serenityへのロードマップは、PoS移行のPhase 0からCasper FFGやSTARKsの実装などが含まれるPhase 3までの全4段階で予定されており、これがEthereumのアップグレードの最終フェーズとなっています。 記事ソース:Ethereum 2.0 Phase 0 Testnet Release
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2019/05/08Binance(バイナンス)のCEOであるCZ氏がAMAライブストリーミングにてハッキング被害について言及
Binanceが、ハッキングを受け約7000BTC(44億円相当)が不正に引き出されたことを発表しました。 今回、Binanceをハックしたハッカーは、APIキーなどを利用して多数のアカウントへのアクセスを行い、被害額である7000BTCに到達した時点で今回の犯行に及んだとされています。 https://twitter.com/binance/status/1125959459782553600 現在、Binanceでは主にシステムの再構築、回復に向けての作業を進めています。 これには、ハッキングの被害にあったアカウントやデータなどから痕跡を駆逐することなどが含まれているとしています。 これらの作業が完了次第、出金を再開する予定となっていますが、アカウントやデータの量が膨大であるため、おそらく1週間程度を要するだろうと語りました。 また、被害にあったアカウントの数は現段階では判明していません。被害の拡大を防ぐため、取引所に対しては、ハッカーのものと思われるアドレスからの入金をブロックするよう要請をしています。 一方でユーザーに対して、APIキーや2FA(二段階認証)のトークンの無効化/有効化を行うようアドバイスをしました。 なお、Twitter上でも一部物議を醸し出している、Bitcoinのネットワークでロールバックを行うかどうかという点に関して、CZは数日以内にこれを行うことも十分に可能であるとしています。 しかし同時に、ブロック報酬をはるかに上回る大規模でロールバックを行うことや、これによるBitcoinのネットワークへの影響を懸念しており、現段階ではこれに関しての決定は下されていません。 (5/8 14:50追記) Binance CEOのCZはRe-orgをしないことをTwitter上で発表しました。 https://twitter.com/cz_binance/status/1125996194734399488 Binanceからハッキング被害により7,000BTCが流出、顧客資産はSAFU基金により保証される - CRYPTO TIMES
インタビュー
2019/05/07【Tokyo DOT DAY】Polkadotはシンプルかつ直感的にブロックチェーンを作ることができるプラットフォーム -ChainSafe, Commonwealth Labs インタビュー-
2019年4月10日にDMM株式会社にて、Polkadotを中心としたミートアップ『Tokyo DOT DAY』が開催されました。 本ミートアップでは、Polkadotを主導する、Ethereum 共同創業者CTOであるGavin Wood氏をはじめ、Web3 Foundationのメンバー、Parityのコア開発者、Edgeware、Chainsafeなどと言ったプロジェクトが六本木に集結しました。 今回、CRYPTO TIMESでは、Polkadotを利用した研究開発を行うChainSafeのAidan氏、Commonwealth LabsのDillon氏の2名にインタビューを実施しました。 インタビューに対応してくれたプロジェクト Commonwealth Labs Commonwealth Labsはカリフォルニア・サンフランシスコに拠点を置き、Edgewareと呼ばれるSubstrateのスマートコントラクトプラットフォームを開発する企業です。 EdgewareはPolkadot最初のスマートコントラクトチェーンであり、RUSTやWebAssembly(WASM)が利用されています。 ガバナンスにフォーカスを置き、その汎用性や様々なオンチェーンガバナンスのメカニズムを提唱しているEdgewareは、世界中から大きな注目を集めています。 [caption id="attachment_35947" align="aligncenter" width="333"] Commonwealth Labs共同創設者 Dillon Chen氏[/caption] 今回、Edgewareを提供するCommonwealth LabsのDillon氏は共同創設者でありながら、分散型のプロトコルなどの研究開発を行う企業に対して投資を行うTuring Capitalでも活躍しています。 Commonwealth Labsでは、様々なガバナンスのシステムのチェーンが共存しワークする仕組みを目指してEdgewareの開発を行っています。 ChainSafe ChainSafeはカナダ・トロントに拠点を置き、EthereumやPolkadotなどのブロックチェーンの研究開発を行う企業です。 Go言語を利用してPolkadotの開発を行うことのできるランタイムや、EthereumのBeacon Chainの開発などを行っています。 12月には、EthereumのVitalikからTwitter上で直接1000ETHのGrant、2月には、Web3FoundationからのGrantを受けており、業界の最前線にいる人物・企業から大きな注目を集めていることがわかります。 https://twitter.com/ChainSafeth/status/1075198871649873923 [caption id="attachment_35948" align="aligncenter" width="300"] ChainSafe 共同創設者兼CEO Aidan Hyman氏[/caption] Aidan氏はChainSafeの共同創設者兼CEOを務めています。 EthereumのBeacon Chainの開発を行う傍らで、Polkadotを含む様々なオープンソースプロジェクトの開発に貢献しています。 Aidan氏、Dillon氏にインタビュー 今注目を集めるPolkadotで何が起きているのか!? -- 今回、インタビューに応じていただきありがとうございます。自己紹介をお願いします。 Aidan:私はAidanといいます。ChainSafeの共同創設者兼CEOです。 ChainSafeでは、Web3.0のインフラを創り上げることをミッションとし、ブロックチェーンの研究開発を行っています。 Dillon:Commonwealth Labsという会社の共同創設者の一人であるDillonです。よろしくお願いします。 私たちは、主に分散型のスペースにおけるガバナンスに焦点を当てています。 Commonwealth Labsで開発を手伝っている最初のプロダクトは『Edgeware』というもので、これはParity Substrate上の汎用スマートコントラクトプラットフォームになります。EdgewareはPolkadotにおける最初のParachainの一つとしてローンチされる予定です。 -- ありがとうございます。今回、日本に来るのは初めてだと思いますが、どういった目的で来日したのでしょうか Dillon:一つは、我々の認知度を上げるためです。日本のコミュニティでも、既にSubstrateを利用した開発が行われており、LayerXが開発している『Zerochain』は本当に素晴らしいものだと思います。彼らと直接話がしたかったというのも理由の一つです。 とはいえ、主な理由はやはりEdgewareの認知度向上にあります。 EdgewareはLockdropと呼ばれるETHのロックアップによるエアドロップを行っており、3 / 6/ 12か月間のETHのロックアップを行うことで、終了後ETHとEdgewareのトークンを獲得することができる仕組みを採用しています。 6月1日からの開始を予定しており、これにより開発者は新しいチェーンで開発を始めることができるようになります。 Aidan:私たちも、日本のブロックチェーンのコミュニティについて知るいい機会だと思い日本に来ました。 特に、Polkadotについて日本でこのように話す機会を手にすることができてとてもワクワクしています。 この2年半の間、私たちは多くの開発を行ってきており、Ethereumだけでなく様々なブロックチェーンに繋ぐことのできるサイドチェーンの実装を行ってきました。 なので、私たちにとってPolkadotについてコミュニティの皆とお話ができるということは、一つの大きな問題の解決につながると信じています。 なぜPolkadotを利用するのか -- 最近、ブロックチェーン界隈にいると、Polkadotの話題を非常に多く耳にするようになりました。今回、お二方の会社でPolkadotを利用した開発を行っていくと決めた大きなキッカケは何だったのでしょうか Dillon:私たちは、2年半の間Ethereumのコミュニティで活動をしており、6か月ほど前からEthereumのBeacon Chainの実装に向けての開発を行っています。 Beacon Chainの実装に向けた開発では、私たちが思い描くものをしっかりと作り上げることを目的としています。 一方でそのためには、オープンソースの技術に対しても貢献し、エコシステムにそれを加えていく必要もあると感じており、これを通じて様々なものを生み出していけるのではないかと考えています。 私たちにとってのPolkadotは、インターオペラビリティという面だけでなく、現状世界に存在する中でも、最もシンプルかつ直感的にブロックチェーンを作ることができる素晴らしいプラットフォームです。 これは、エキサイティングなだけでなく、Mass-Adoptionを考えた場合の最高のプラットフォームで、また開発者が生み出したプロダクトを利用するユーザーによってこれらが実現されていくだろうと思っています。 Aidan:Dillonの言う通りで、ユーザー側に立って考えるとき、Polkadotは非常に興味深いプラットフォームの一つだと感じます。 Jack(Web3.0 Foundation / Poladot開発者) とも話していたのですが、Polkadotには様々な技術の実装に着手する120以上のcore contributors(貢献者)、様々なparachainやエコシステムに関連するプロジェクトの開発を行う500以上の人々を抱えています。 そんなPolkadotのエコシステムの一部として開発に参加していくことはとてもワクワクすることでした。 Commonwealth Labsとしてのフォーカスはガバナンスにあり、このガバナンスの背景には必ず人々がいます。 成長を続け、人々が集まるエコシステムに参加をする方向性に向かっていきたいときに、Polkadotという素晴らしいプロジェクトがそこにあり、それがPolkadotで開発を行っていくことを決めた大きな理由です。 Polkadotがブロックチェーンに及ぼす変革と今後 -- ガバナンス、セキュリティ、インターオペラビリティなど様々な問題を解決するPolkadotですが、開発が進んでいくことで将来的にどのような変化が見られるのでしょう Dillon:PolkadotのサイドチェーンとしてのEdgewareについて話すのであれば、Parachainとしてこれが実装されていくことでセキュリティは十分に担保される形となります。 全体的な変化というより、Edgewareに関してになりますが、今後は匿名Votingなどの機能の実装を進めていく予定です。 例えば、この機能により開発者やユーザーは自身のアドレスを紐づける(公開する)必要なしに様々なことができるようになります。 その他では、Identityの部分でもPolkadotに実装していくことを目指しており、EdgewareがPolkadotに大きな変化をもたらすことを望んでいます。 Aidan:私たちは、主にサイドチェーンの開発を行っていますが、インターオペラビリティを実現していくためにはセキュリティだけでなく、それぞれのチェーンが相互に繋がるためには様々な問題を解決していく必要があります。 私たちにとってPolkadotは、セキュリティやインターオペラビリティなどの根本的な問題を解決するだけでなく、これまで多くの努力が必要とされてきた部分を3ステップ、10ステップ以上も容易に実装することを可能とします。 また、チェーンの変更などもフォークを伴わないため、ガバナンスの問題も解決することができます。 Ethereumのサイドチェーンなどはセキュリティやガバナンスなど多くの問題がありますが、Polkadotのランタイム環境やSubstrateがあれば、GoやRUSTなどブロックチェーンの領域の外にいるエンジニアなどもこれを簡単に実装することができるようになります。 -- Polkadotが実現しようとするインターオペラビリティは単なるクロスチェーンで価値の交換だけを実現するといったわけではなさそうですね Aidan:そうですね。Polkadotでは、開発者はハッキングやネットワーキング、その他多くの問題を考える必要がなくなります。 世界中の多くの人々がブロックチェーンの開発の難しさという障壁を気にせずに、自分が得意な部分で開発を行うことができるようになるので、彼らが見つけた問題をすぐに解決していくことが可能となり、より多くのユーザーを引き込むことも容易になるでしょう。 -- 現状、世界的にもブロックチェーンの技術的な部分に注目が集まってきています。そんな注目が集まっている中で、今後何をすべきかと考えていたり、逆に技術的以外の分野ではどういったことに力を入れていくべきだと考えていますか? Dillon:私の観点では、個人が問題を見つけたとき、その解決策を彼ら自身で導ける仕組み、問題を解決できる仕組みをどのように実現していくかという点が重要だと思います。 ブロックチェーンを利用する多くのプロジェクトはとても野心的ですが、フレームワークとして容易にそれを実現できるものがありません。 そんな中、Edgewareはいい例だと思っていて、容易に自身が特化している領域で開発を行うことのできる環境を提供します。 これにより、世界中の開発者それぞれが問題を見つけたとき、実現に時間のかかるであろう大きな野心を掲げることなく、簡単に問題を解決することができるようになり、これがやがてMass-Adoptionの部分にも繋げっていくだろうと考えています。 Aidan:私も同意見で、決断を下す部分にテックが介入していく、介入しやすい環境を作っていくことが必要とされていると思っています。 これが、最終的にはエンドユーザーまで浸透していき、Mass-Adoptionにも繋がっていくため、ブロックチェーン領域外の開発者を巻き込んでより多くの問題を解決していく必要があると感じています。 記事書き起こし : Shota インタビュー、記事編集 : 新井 (アラタ)
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2019/04/19Bittrex(ビットトレックス)が第2弾のLaunchpadプロジェクトの詳細を発表
前回のLaunchpadでわずか10秒で700万USDの調達に成功したVeriBlockに続いて、BittrexでOcean ProtocolのIEOが行われることが発表されました。 Ocean ProtocolのIEOは4月30日16時GMT(日本時間25時)に予定されており、Bittrexで認証を行ったユーザーのみ参加することができます。 今回のIEOでは、最低購入額は83.33OCEAN(約10USD)、最大購入額は41,666,67OCEAN(約5,000USD)とされており、最低でも1400人近くのユーザーが参加できる形になっています。 Ocean Protocolは分散型のデータマーケットプレイスのプロトコルで、主にAI市場における可能性が期待されています。 プロジェクトの詳細に関してはこちら(Ocean Protocol公式サイト)で、IEOの詳細に関しては以下のリンクから確認することができます。 記事ソース:Initial Exchange Offering: Ocean Protocol
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2019/04/18仮想通貨取引所Gate.ioが独自トークンである『Gatechain Token』で約6400万USDを調達
中国の仮想通貨取引所Gate.ioが2019Q4にローンチを予定している独自トークンであるGatechain Token(GT)向けの資金として約6400万USDを調達したことが明らかになりました。 資金調達はGate.ioにおける手数料の支払いを行うためのGate Pointの販売を通じて行われ、わずか7日間で終了したとされています。 Gate Pointは手数料の支払い手段として利用できるだけでなく、独自トークンであるGTと1:2.5の比率で交換することが可能です。 Gate.ioは先日、独自のエコシステム構想であるGatechainに関しての詳細を発表しており、そのネイティブトークンとしてGTがリリースされていく予定となっています。 6か月後にローンチを控えるGatechainもgate.ioは構想を発表しており、今後の発表にもより注目が集まります。 中国の仮想通貨取引所Gate.ioがパブリックチェーン『Gatechain』のリリースを発表 - CRYPTO TIMES 【Gate.ioの手数料完全ガイド】手数料をおさえてお得に使う4つの方法を解説 記事ソース:Gate.io Raises $64 Million to Fund Its Own Cryptocurrency