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2026/05/21FRBの利上げ確率が52%に上昇、ビットコインに逆風強まる
米連邦準備制度(FRB)の政策見通しが一変し、仮想通貨市場に大きな影響を与えています。 2026年5月21日時点でのCME FedWatchのデータによると、2026年12月のFOMC(連邦公開市場委員会)会合での利上げ確率が52%に達し、据え置きの46.3%、利下げのわずか1.7%を大きく上回っています。 ビットコイン(BTC)はこれまで、インフレの沈静化とFRBの金融緩和という追い風を期待されてきましたが、その前提が崩れつつあります。 こうした金融環境の変化は仮想通貨市場だけでなく伝統的な資産市場にも波及しています。5月20日の米国債市場では10年物利回りが4.57%、30年物が5.11%と高水準で推移しており、国債などの安全資産の魅力が相対的に高まっています。 テクニカル面では7万6,000ドルのサポートゾーンが目先の焦点となっています。この水準が維持される場合、ETFを通じた機関投資家の需要が逆風の中でも底堅さを保っていると解釈できます。一方、この水準を割り込めば、債券市場の動向がビットコインに直接波及することを示す可能性があります。 ビットコインがより広い金融市場と連動したマクロ資産としての性格を強める中、次の米国債利回りやドルの動向が相場の分岐点となりそうです。 記事ソース:資料

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2026/05/21ETHの最大保有者ランキング、個人トップは鍵を失い使えず
イーサリアム(ETH)を最も多く保有しているのは、特定の人物でも企業でもありません。2026年の保有者ランキングによると、最大の保有先はネットワークのステーキングに使われる「ETH2 Beacon預金コントラクト」で、85M ETH(約1,820億ドル)以上、ETH総供給の約71%がここに預けられているとされます。 一方で人間の保有者に目を向けると、意外な事実が浮かび上がります。個人として最も多くのETHを持つ人物が、そのウォレットにアクセスできない状態にあるためです。 1位は「人」ではなく、ネットワークを守る預金コントラクト ETH2 Beacon預金コントラクトは、ネットワークの安全を担うバリデーターに預けられたETHの総額を表すアドレスです。供給の約71%がここにロックされており、ETHの大部分が売買ではなくステーキングに回っている実態を示しています。 ETHのステーキング比率は直近で31%に達したと報じられており、価格低迷下でも長期保有の姿勢が崩れていないことと整合します。 企業(エンティティ)単位で最大の保有者は、イーサリアム財務企業のBitmineだとされます。530万 ETH(約110億ドル)を保有し、うち4.7M ETHをステーキングしているといいます。トム・リー氏が率いる同社はETH供給の5%取得を目標に掲げており、マイクロストラテジーに次ぐ規模の仮想通貨財務企業に位置付けられます。 個人最大の保有者は、鍵を失ってアクセス不能 個人保有者のランキングには皮肉があります。Arkhamによれば、最大の個人保有者はプレセール投資家のレイン・ロームス(Rain Lohmus)氏で2014年のプレセールに7万5,000ドルを投じて取得した250,000 ETH(約5億3,000万ドル)を保有しています。 しかし同氏は秘密鍵を失っており、このウォレットにアクセスできないとされています。 そのため実際にアクセスできる個人として最大の保有者は、共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏(224,000 ETH、約4億7,500万ドル)となります。このほか米政府が主に押収によって約63,000 ETHを保有しています。 ETHの保有構造はステーキング・取引所・財務企業に大きく偏っており、純粋な個人の比率は小さいというのがデータから読み取れる姿です。 記事ソース:Arkham Intelligence

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2026/05/20テスラ株が複数種類に乱立?トークン化株式解禁の落とし穴
米証券取引委員会(SEC)がトークン化された株式の取引を認める「イノベーション免除」の導入に動いていると報じられています。一見すると株式トークン化の追い風となる朗報ですがリサーチ企業Four Pillarsはこの動きを単純な好材料として歓迎するのではなく、「第三者トークン化」がもたらす構造的な問題に注意を促しています。 本来、トークン化株式は「誰もが多様な資産をいつでもどこでもシームレスに取引できる」世界を目指すものでした。しかし現状は同じ株式が複数の互換性のないトークンに分裂し、かえって市場の流動性を分断する事態を招きかねないと指摘されています。 関連記事 KrakenのxStocksが年初来1000%成長、米国株トークン化が実需へ リップル×JPモルガンが示したRWAの未来、トークン化米国債を5秒で償還 ブラックロック、トークン化マネーマーケットファンドをSECに申請 テスラ株が複数種類? 懸念される「流動性の分断」 Four Pillarsが最大の問題として挙げるのが第三者トークン化が引き起こす「流動性の分断」です。この問題はすでに現実のものとなっています。 例えばテスラ(TSLA)株はOndo Financeの「TSLAon」、xStocksの「xTSLA」、Robinhood上のテスラトークンなどすでに異なる形でトークン化され流通しています。これらはすべて同じテスラ株の価値に連動していますが発行体を通さない第三者が独自に組成したデリバティブや合成資産であるため、規制の枠組みも権利の中身もまったく異なります。当然、トークン同士の互換性はありません。 同じ銘柄が交わらない複数のトークンに分かれれば、取引所ごとに流動性が細分化され、投資家の混乱を招きます。 背後で交錯するコインベースとSecuritizeの思惑 この議論の裏にはプラットフォーム大手の思惑が交錯しています。Four Pillarsは第三者トークン化の解禁はコインベースにとって「唯一の希望」であると分析しています。コインベースはあらゆる資産を扱う取引所を目指していますが、現行法において既存の株式の権利を保ったままトークン化するには、SEC登録の「移行代理人」を経由するしかありません。移行代理人ではない同社にとって、別ルートである第三者トークン化を合法化してもらうことが不可欠なのです。 実際、コインベースのブライアン・アームストロングCEOのこれまでの行動もこの仮説を裏付けています。今年1月、同氏は自社の参入ルート(第三者トークン化)を実質的に封じることにつながる「既存の厳格な金融規制の遵守を求めるCLARITY法案」の草案に猛反発しました。 さらに3月にはSECに対し「第三者によるトークン化に発行体の承認を求めるべきではない」と、ルールの緩和を求める書簡を送付しています。調査会社Citron Researchは一連の動きはコインベースが移行代理人として圧倒的優位にあるSecuritizeを恐れ、牽制しているためだと指摘しています。 トークン化株式が直面する今後の分岐点 SECは2026年1月の声明でトークン化証券を大きく4つに分類していました。発行体自身または移行代理人が既存の株主名簿と連動して発行する「発行体主導型」、DTCCのような機関が証券を保管しトークンを発行する「カストディ型」、第三者が原資産に連動する別個の証券を発行する「リンク証券型」、そして第三者がデリバティブを発行する「証券ベーススワップ型」です。 これまで明確に合法とされていたのはSecuritizeなどが手掛ける発行体主導型と条件付きのカストディ型のみでした。Ondo Financeなどのリンク証券型や証券ベーススワップ型は合成的な第三者トークン化にあたるため慎重に扱われ、米国居住者には提供できない状態が続いていました。今回報じられたSECの免除措置はこの閉ざされていた後者2つのモデルを解禁する可能性を秘めています。 Four Pillarsはトークン化が金融市場に真のイノベーションをもたらすためには、選択肢は2つしかないと結論づけています。既存の株式の権利構造と完全に互換性を持つネイティブなトークン化(発行体主導型など)のみに絞るか、あるいは第三者トークン化を認めたうえで分断された流動性を統合し解決する法制やシステムを構築するかです。SECが近々どのような発表を行うのか、市場の構造そのものを左右する大きな決断に注目が集まっています。 記事ソース:Four Pillars

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2026/05/20AIが勝手に払う「エージェント決済」、仮想通貨が本命か
AIが人間の最終承認を待たずに自らの判断で支払いを実行する「エージェント決済」が、次世代の金融インフラとして急速に立ち上がっています。VisaやMastercardといった既存の決済大手に加え、仮想通貨ベースの新たな決済プロトコルがすでに数千万件規模の実用段階に入っています。 関連記事 アプリ終焉?AIエージェント時代のブロックチェーンの役割とは JPYC、自民党AIホワイトペーパー2.0に見解|AIエージェント時代の日本円決済基盤 金融庁が海外ステーブルコインを決済手段に解禁、6月1日施行 AIと相性抜群のブロックチェーン、すでに3,500万件を処理 この分野で先行しているのが仮想通貨を用いたオンチェーン(ブロックチェーン上の)決済です。AIエージェントには銀行口座も信用履歴もありません。彼らに必要なのは「使ったデータやサービスの分だけを使った瞬間に支払う」機能です。ステーブルコインを入れた仮想通貨ウォレットを使えば、AIは銀行を介さず、1セント未満の極小額でも数秒で送金できます。 その象徴がコインベースとCloudflareが2025年5月に立ち上げた決済プロトコル「x402」です。これは長年使われてこなかったHTTPステータスコード「402 Payment Required」をAI決済用として復活させたものでAIが有料コンテンツにアクセスすると、裏側で自動的にウォレットから支払いが実行され、瞬時にコンテンツが開く仕組みを実現しています。データ分析企業Arkhamによれば、x402はソラナ(Solana)チェーン上だけでもすでに3,500万件超の取引を処理し、取引高は1,000万ドルを突破しています。 巨大カードネットワークも独自の「AI認証」で対抗 一方、伝統的な金融ネットワークも黙ってはいません。Visaは130億ドル以上を投じて「Intelligent Commerce」プラットフォームを構築し、数百件のAIによる完全自律決済を成功。Mastercardも「Agent Pay」を発表し、AIに利用上限や支払い先を制限したデジタルパス(トークン)を発行することで、安全な自律決済の枠組みを構築しました。さらにStripe、PayPal、Google、OpenAIといったテック巨人も相次いでAI決済の規格作りに参画しています。 これまでのオンライン決済が「カードを使っているのは本人か」を確認していたのに対し、エージェント決済では「このAIには支払う権限が与えられているか、ルールに従っているか」を認証する形へとパラダイムシフトが起きていると指摘されています。 透明な「オンチェーン」か、見えない「カードネットワーク」か 今後の見通しについてArkhamはすべての決済がブロックチェーンに移行するわけではなく、両者が併存する可能性が高いと分析しています。AI同士が即時にマイクロペイメント(少額決済)を繰り返す領域では仮想通貨が使われ、日常の消費者向けショッピングでは強固な不正対策を備えたクレジットカードが使われるという棲み分けです。 最大の課題は決済の「追跡可能性」です。オンチェーン決済は誰にいくら支払ったかが公開されAIの背後にいる実体を特定して監視することが可能です。しかし、従来のカードを通るオフチェーン決済は従来通りブラックボックスに包まれます。「誰のAIが何に自律的にお金を使ったのか」という検証の透明性がエージェント決済が普及するこれからの時代の新たな焦点となりそうです。 記事ソース:Arkham Intelligence

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2026/05/20BTCの3割が量子リスクに晒される?取引所で大きな差
ビットコイン (BTC) の発行済み供給量のうち、約30%(約600万BTC)が将来的な量子コンピュータによる攻撃リスクに「露出」した状態にあるとオンチェーン分析企業Glassnodeが指摘しています。 一方で同社はこの「30%」をビットコイン自体の致命的な欠陥として捉えるべきではないと強調。露出の大半はプロトコルの問題ではなく、利用者の「運用方法」に起因しており、資産をどこでどう管理しているかによってリスク度合いが大きく異なるためです。 関連記事 「ビットコインは安全資産ではない」著名投資家が指摘、3つの構造的弱点とは ビットコインのプライバシー強化が加速、ただし「仲介者」への信頼が前提 仮想通貨の「レンチ攻撃」被害が1億ドル超へ、広がる物理的脅威 取引所や企業ごとに激しいばらつき 最も注目すべきは仮想通貨取引所などの大口保有者における露出度の違いです。Glassnodeの分析によると運用上の理由で露出しているBTCのうち約4割にあたる1.66M BTC(全供給の8.3%)が取引所関連の残高です。 この数値は事業体ごとに極端な差を見せています。例えば、米国・英国・エルサルバドルといった国家の保有分は量子露出が0%であり、大手取引所コインベース(Coinbase)や決済アプリのCashApp、Fidelityの露出も5%以下にとどまっています。一方でバイナンス(Binance)は85%、ビットフィネックス(Bitfinex)やRobinhood、WisdomTreeに至っては残高の100%が露出状態にあると指摘されています。 業界ではこうしたリスクに備え、プロトコルの更新を待たずにウォレット側での量子耐性化を急ぐ動きも出ています。 なぜ「露出」するのか? 2つの要因 量子リスクにおける最大の焦点は「ブロックチェーン上で公開鍵がすでに見える状態になっているか」という点です。公開鍵が見えていれば、将来的に高性能な量子コンピュータが登場した際、そこから秘密鍵を逆算されるリスクが生じます。Glassnodeはこの露出を「運用的露出」と「構造的露出」の2つに分類しています。 露出リスクの大部分を占めているのが運用的露出です。本来は公開鍵を隠せる安全なアドレス形式であってもユーザーが「アドレスを再利用(使い回し)」して一度でも送金を行うと、公開鍵がブロックチェーン上に記録され、そのアドレスに残っている残高の保護が失われてしまいます。取引所間で大きな差が出ているのもこの運用管理体制の違いが主な要因です。 もう一つが構造的露出です。サトシ・ナカモト時代の初期コインや近代的なTaproot(P2TR)など、出力の種類そのものが設計上公開鍵を明かしてしまう性質を持っています。すでにアクセスキーが失われた休眠コインなどは安全な形式へ自発的に移し替えることができず、構造的に露出したままとなってしまいます。 同社は今回の分析があくまで「現時点で公開鍵がどこに見えているか」を示すデータマップであり、量子攻撃の時期や特定取引所の支払い能力を評価するものではないと断言しています。その上で入出金のたびにアドレスを変更するといった標準的な管理(アドレスの衛生管理)を徹底することでこのリスクの大部分は削減可能だと結論付けています。 記事ソース:Glassnode

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2026/05/20アイルランド麻薬王の「消えた」ビットコイン、1000枚に動き
紛失して二度とアクセスできないと業界で広く信じられていたアイルランド人麻薬密売人のビットコイン(BTC)が相次いで動いています。オンチェーン分析企業Arkham Intelligenceのデータによるとクリフトン・コリンズ氏に紐づくウォレットから新たに500 BTC(約3,800万ドル相当)が送金されました。コリンズ氏はArkhamのデータでオンチェーン上の個人として世界7番目の富豪に位置付けられる人物です。 これにより、2026年3月に移動した最初の500 BTC(約3,500万ドル相当)と合わせ、同氏の保有先から動いた資金は合計1,000 BTCに達しています。直近の送金先がマーケットメイカーであることから、押収されたBTCが市場で売却される可能性が浮上し、注目を集めています。 関連記事 「絶対売らない」が崩れた、著名ビットコイン財務企業が売却に踏み切る 仮想通貨の「レンチ攻撃」被害が1億ドル超へ、広がる物理的脅威 ビットコイン暗号は5年で破られる?業界が量子耐性ウォレットを急ぐ 送金先の違いが示唆する「売却」の意図 今回の資金移動で特筆すべきは送金先の変化です。3月の最初の500 BTCはコインベースのカストディ(Coinbase Prime)へ送られましたが、今回の500 BTCはマーケットメイカーであるWintermuteのBinance入金アドレスへ送金されました。マーケットメイカーの口座を経由しているという事実はこの500 BTCが市場で売却される可能性が高いことを強く示唆しています。 資金を動かしている主体については複数の説が飛び交っていますが、法執行機関であるとする見方が最有力です。地元紙アイリッシュ・タイムズは過去に最初のアドレスがアイルランド警察、犯罪資産局(CAB)、欧州刑事警察機構(Europol)の合同作戦により押収されたと報じました。また、アイルランド警察が「約3,000万ユーロの仮想通貨を押収した」とする声明を出しており、この数字は最初の500 BTCの取引額と完全に符合しています。直近の移動に関する当局の正式発表はまだありませんが、今後声明が出される可能性が高いと見られています。 た。 コリンズ氏の巨額のBTCは、長年にわたり「永遠に失われた」と信じられてきました。2017年に彼が投獄された際、家主が彼の所持品を処分したためです。コリンズ氏はBTCへアクセスするための秘密鍵を釣り竿のケースに隠していましたがケースごとアイルランド・ゴールウェイ州のゴミ処分場へ持ち去られてしまいました。同処分場の廃棄物は通常、ドイツや中国へ送られて焼却処分されるため、秘密鍵の復旧は不可能と業界内で広く受け入れられていたのです。 しかし2026年3月、休眠していたウォレットが突如目を覚ましたことで状況は一変しました。「失われた」と思われていた犯罪由来のBTCが当局の手によって市場へ戻されつつあるという、仮想通貨の歴史においても極めて珍しいケースとなっています。 記事ソース:Arkham Intelligence

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2026/05/20コインベース等9社の銀行免許は「違法」、米上院議員が追及
米民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員が通貨監督庁(OCC)に対して書簡を送り、仮想通貨企業に付与された銀行免許は国法銀行法(National Bank Act)に違反しているとして強く非難しました。 対象となっているのは、Coinbase、Circle、Ripple、Paxos、BitGo、Fidelity、Crypto.com、Stripe、Protegoの9社で、いずれも全国規模のトラスト銀行(national trust bank)としての免許を取得しています。 ウォーレン議員はこれらを「銀行に伴う基本的な安全装置と義務を逃れようとする実質的な仮想通貨銀行だ」と痛烈に批判しました。 関連記事 銀行業界がステーブルコイン規制に「待った」、GENIUS法の実施規則に反論 米CLARITY法案、5月11日からの委員会が焦点に|銀行業界猛反発 仮想通貨重要法案「CLARITY法」、委員会通過も成立への道険し 「トラスト銀行」を装う仮想通貨銀行だという主張 ウォーレン議員の論拠は今回の認可が法律の枠を超えているという点にあります。 トラスト銀行の免許は本来、資産の保管や管理といった限定的な受託業務を担うためのものです。 そのため、顧客からの預金受け入れは禁じられており、通常の銀行に課される連邦預金保険の取得義務や厳格な安全基準なども免除されています。 しかし、議員は各社の申請内容が「トラスト会社ではなく仮想通貨銀行に見える」と指摘。 その事業計画は受託者業務の枠を大きく逸脱し、カストディ、決済、レンディング、さらには預金受け入れに極めて近いステーブルコイン事業にまで踏み込む意図を示していると主張しました。 これらは昨年(2025年)に成立したGENIUS法を背景とした動きですが議員は同法が国法銀行法の制限を覆すものではないとクギを刺しています。 銀行業界に続く政治的圧力、トランプ系企業も標的に OCCのトラスト免許付与に対する反発は今に始まったことではありません。銀行政策研究所(BPI)は2025年10月の時点でOCCに対し、トラスト免許の制度趣旨を守るよう警告を発しており 、今年3月には提訴を検討しているとも報じられるなど伝統的な銀行業界からの不満が高まっています。 さらに、この問題は政治的火種も抱えています。ウォーレン議員はトランプ大統領一家が手掛ける仮想通貨事業「World Liberty Financial」のトラスト免許申請を巡って、2月の公聴会でOCCのジョナサン・グールド長官と衝突。 同社の共同創設者はすでに「条件付き承認の最終段階にある」と述べています。 今回の書簡でウォーレン議員はOCCに対し、これら9社の認可に関するトランプ大統領、その家族、およびホワイトハウス当局者との間の「すべての通信記録」を提出するよう要求しており、政権との癒着追及を強める構えです。 規制の追い風はCLARITY法、民主党は別の戦線で抵抗 今回の動きは米国の仮想通貨規制が大きく前進する局面で起きています。市場構造を定めるCLARITY法は先日、上院銀行委員会を15対9の超党派で可決しており、調査会社Galaxy Researchは2026年中の成立確率を75%に引き上げ、早ければ8月初旬にトランプ大統領が署名する可能性があるとしています。包括的な規制枠組みが整えば、仮想通貨企業が金融サービスを展開する法的な追い風となります。 ただしOCCによる銀行免許の付与は議会の立法を経ない行政府の判断です。民主党は本会議で議事妨害を盾に法案を遅らせる余地を持つ一方、行政手続きである免許認可には同じ歯止めをかけにくく、立法の戦線でCLARITY法の成立が迫るなか行政の戦線である銀行免許で攻防が起きているという構図です。 記事ソース:Decrypt、資料

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2026/05/20ステーブルコイン大手が韓国進出を加速|アジアで進む海外製解禁の動き
世界最大のステーブルコイン発行体であるテザー(Tether)が、韓国市場への本格参入に向けて動きを加速させています。直近で同社は社名やロゴ、さらに金(ゴールド)裏付け型の「Tether Gold(XAUT)」を含む計7件の商標を韓国で出願。アジア全域で海外製ステーブルコインを決済手段として受け入れる制度整備が進む中、現地拠点設立に向けた地固めに入ったと見られます。 関連記事 JPYC株式会社とKaiaが連携、日本円ステーブルコインのアジア展開を本格始動 銀行バック型円ステーブルコイン「JPYSC」、数ヶ月以内にリリースか テザー、4月だけで60億ドルのステーブルコイン追加供給 ターゲットは「製品名」から「企業ブランド」へ これまでテザーが韓国で行ってきた商標出願は主に個別のステーブルコイン製品名に限定されていました。しかし今回の出願では自社の社名やロゴにまで対象範囲が拡大されています。仮想通貨業界の関係者はこの動きを市場参入へ向けた事前準備と捉えており、将来的な韓国支社の設立を示唆していると分析しています。 仮想通貨市場が下落基調にあるなかでもテザーは2026年第1四半期に約10億4,000万ドルの純利益を計上しており、潤沢な財務基盤を背景に新市場への投資余力を保っています。 競合を見据えたアクションか 現在韓国で検討が進められている「デジタル資産基本法(第2段階)」では、海外のステーブルコイン発行体が韓国国内で流通事業を行う場合、支社の設立を義務付ける案が有力視されています。 今回のテザー社の動きはライバル企業でUSDCを手掛けるあるサークル(Circle)社を牽制する狙いもあることが予想されます。Circle社のジェレミー・アレールCEOは4月に韓国を訪れ、現地の金融機関や取引所と提携に向けた協議を実施。その際、同氏は「韓国は世界で最もダイナミックな市場であり、将来最も成熟したステーブルコイン市場になる最有力候補だ」とコメントしています。テザーによる今回の出願はこうした競合のアプローチに対する先制措置である可能性があります。 アジアで進む「外国ステーブルコイン」受け入れ 今回のテザーの韓国進出を後押しするようにアジアでは外国ステーブルコインを受け入れる制度整備も動き出しています。 日本の金融庁は5月19日、日本の制度と同等性が確保された外国ステーブルコインを電子決済手段として国内で取り扱えるようにする改正府令を公布し、6月1日から施行する計画であると発表しました。国産ステーブルコインの整備が先行してきたなか、ドル建てを中心とする海外発行のステーブルコインに正規の決済手段としての道が開かれつつあります。 韓国は世界有数の仮想通貨取引が活発な市場である一方、2026年2月にはBithumbで60兆ウォン規模の誤発注がフラッシュクラッシュを引き起こすなど、規制と再編が同時に進む難所でもあります。それでも海外勢の関心は強くリップルは4月に韓国のKbankと海外送金の実証実験を開始するなど現地金融機関と組んだ参入が続いています。 テザーにとって今回の商標出願はドル建てUSDTの利用拡大に加え、金連動のXAUTを含む商品ラインをアジアへ持ち込む布石となり得ます。日本のように外国ステーブルコインの受け入れ枠組みを整える動きが域内に広がれば、世界最大の発行体がアジアの決済シーンで一気に存在感を高める展開も視野に入ります。 記事ソース:Chosun Biz

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2026/05/20プライバシー系仮想通貨に追い風なるか|Zcash財団の調査が終了
過去1年間で13倍の大幅な価格上昇を見せているプライバシー保護型の仮想通貨Zcash (ZEC) を支えるZcash財団は米証券取引委員会 (SEC) が同財団に対する調査を終了し、法執行を勧告しないと判断したことを明らかにしました。財団が2026年第1四半期の報告書で公表したもので長らく規制リスクを抱えてきたプライバシーコインにとって追い風となる判断です。 We are committed to transparency and openness with the Zcash community and our other stakeholders. Today, we are releasing our Q1 2026 report, which provides an overview of the work undertaken by our engineering team, as well as an overview of other activities during this period.… — Zcash Foundation 🛡️ (@ZcashFoundation) May 19, 2026 関連記事 仮想通貨「ZEC」急騰で再注目、次バブルの主役はプライバシー系か ビットコインのプライバシー強化が加速、ただし「仲介者」への信頼が前提 米SEC、大半の仮想通貨は証券外と明言|ステーキングも対象 規制リスクの後退、プライバシーコインへの追い風 プライバシーコインは取引の匿名性の高さからマネーロンダリングなどへの悪用が懸念され、規制当局や取引所から最も厳しい目を向けられてきた分野です。今回SECがZcash財団への調査を打ち切り、法執行を見送ったことはその逆風が和らぎつつあることを示します。 背景にはSEC自体の姿勢転換があります。SECは3月に大半の仮想通貨は証券に該当しないとの見解を示しており、個別プロジェクトへの取り締まりから明確なルール整備へと軸足を移しています。ZECは4月に1か月で大きく値を上げ、プライバシー系が次の大きなトレンドになるとの見方も広がっていただけに規制不安の後退は今後の動向を予想する際に大きなポジティブ材料となる可能性があります。 外部の追い風と裏腹に、内部はガバナンス危機 一方でZcashのエコシステムは内側で揺れています。財団の報告書によれば、開発主体であるElectric Coin Company(ECC)でガバナンスを巡る対立が起き、第1四半期に開発チームの大半が離脱しました。中核開発者の流出はプロトコルの将来的な改良ペースに影響する可能性があります。 ただし運用面での混乱は限定的です。開発体制が揺れるなかでもZcashネットワークはブロックの生成と取引の決済を通常どおり続けており、利用者の資金やプライバシーに影響は出ていないとされています。財団の財務基盤も比較的安定しており、3月31日時点で85,412 ZEC、41.8 BTC、約506,600 USDCなどを含む約3,670万ドルの流動資産を保有し、月間の運営費は約27万2,500ドルとされています。 記事ソース:資料

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2026/05/20ビットコインマイニング大手、AIの電力供給源に
ビットコインのマイニング企業がAIインフラ競争における「電力の供給源」としての関心が高まっています。米調査会社バーンスタインはビットコインマイナーが米国で27ギガワット超の電力容量を計画的に確保しており、それがAIの計算インフラ整備で決定的に不足している資源だと指摘。AI時代の主役は半導体やデータセンターそのものではなく、それを動かす「電力」を握る企業だという見立てです。 関連記事 【今日の仮想通貨ニュース】BTC財務からAIへブーム転換?8.1万ドルがBTCの分かれ道? ビットコインが米株との連動を離脱、AI相場と地政学リスクの間で新たな相関へ アプリ終焉?AIエージェント時代のブロックチェーンの役割とは AI拡張のボトルネックは「すぐ使える電力」 AI向けデータセンターの建設で最大の制約となっているのが電力の確保です。新規に送電網へ接続できる大規模電源を確保するには従来の手続きでは4年以上かかるとされます。マイニングのために膨大な電力契約と送電網接続をすでに押さえているマイニング業者はこの希少資源を大量に手にしています。 バーンスタインは独自のAIクラウドが構築されるにせよ、第三者に委託するにせよ「送電網に接続済みですぐ着工できる電力」への需要は変わらず、その多くを現時点でマイナーが保有していると分析。マイニング企業の本質的な資産は計算力(ハッシュレート)ではなく、希少な電力インフラそのものだという視点です。 動き出す大型契約、ただし巨大テックとの競合も 具体的な契約はすでに積み上がりつつあります。AI関連で発表された契約は総額900億ドル、容量にして3.7ギガワット規模に達し、およそ3分の1が大手ハイパースケーラー、3分の2が独立系AI事業者との取引です。個別ではIRENがNvidiaとの34億ドル規模の契約(GPU展開に向けた21億ドルの出資コミットを含む)を結び、Riotは半導体大手AMDとのコロケーション契約を締結。バーンスタインはIREN、Riot、CleanSpark、Core Scientificに強気判断を据えています。 ただし、電力とインフラを巡る競争にはマイナー以外のプレイヤーも参入しています。イーロン・マスク氏のSpaceXは5月、AnthropicにNvidia製GPUを22万基以上搭載した計算施設を提供する契約を結び、AI計算インフラの商業展開でマイナーのAIピボットに競合として現れています。マイナーが握る電力という強みは大きい一方、AI需要を取り込む土俵では巨大テック勢との競争も避けられません。採掘報酬に依存してきたマイニング業界にとって、AIインフラへの転換は収益源の多様化と新たな競争の始まりを同時に意味するといえます。 記事ソース:Decrypt












