米VC大手が分析するステーブルコイン決済の巨大な可能性

米VC大手が分析するステーブルコイン決済の巨大な可能性

米ベンチャーキャピタル大手a16zのジェイソン・ローゼンタール氏がステーブルコイン決済の巨大な可能性と仮想通貨スタートアップの「本当の勝ち筋」を整理した論考を公開し、業界で話題になっています。同氏の結論は明快でVisaが決済から取っている2〜3%の手数料や海外送金サービスが取っている6〜9%の手数料をステーブルコインで圧縮することこそがクリプト系スタートアップにとって最大の機会だというものです。

派手なトークン施策や複雑な技術論ではなく「お金の通り道に座って数%取る」という昔ながらのビジネスをステーブルコインという24時間動くインターネット上のお金で再構築するというシンプルな主張になっています。



「お金の通り道」に座る企業はなぜ強いのか

ローゼンタール氏が論考の起点として挙げたのはVisaが2024年度に2,200兆円超の決済を処理して5兆円以上の純収益を計上したというデータです。これについて同氏は「相場予測で稼いだのではなく、お金が動くたびに数%を受け取った結果に過ぎない」と整理しています。同様に、米トレーディング会社Jane Streetが2024年に約3兆円の純取引収益を上げCitigroupやBank of Americaを上回った件についても「取引フローの中央に座って手数料を取り続けた構造による」というのが同氏の見方です。

このパターンは歴史的に繰り返されてきた、と同氏は論考のなかで指摘します。鉄道会社が機関車ではなく線路を通過する物資1トンごとの手数料で稼いだこと、Google・Metaが「人の注目が商取引に変わる地点」に座って広告費の一部を回収していること、AWSがコンピューティングの流通を握っていることなどを例に挙げ「お金(または価値)の通り道に座る+ネットワーク効果」の組み合わせを「歴史上もっとも持続的なビジネス構造の一つ」と位置付けています。



仮想通貨は「お金の通り道」をゼロから設計し直せる

ローゼンタール氏が仮想通貨を「初めてこの構造のためにネイティブ設計された技術」と位置付ける根拠として挙げているのがステーブルコインの存在です。同氏によれば、ステーブルコインは価値をインターネットの速度で動かせるためグローバル決済を24時間365日・プログラム可能な形で完結させられ、これまでレガシーインフラ上で何年もかけて構築するしかなかった「お金の通り道に座る仕組み」を創業者がゼロ日目から組み込める状況になったと論じています。

標的の具体例として同氏が示したのはVisaやマスターカードが1960年代設計のネットワーク上で取っている2〜3%のインターチェンジ手数料、海外送金業者が取る6〜9%、米国株式取引で証券会社・カストディアン・マーケットメイカーが取るクリップ、米国がT+1(翌日決済)に移行した後も残る「夜間の遊休資本」という構造的コストです。「それぞれが標的。コストを圧縮し、流通速度を上げれば市場全体を拡大できる」というのが同氏の主張になります。

関連する動きとしてはマスターカードがステーブルコイン決済企業を最大18億ドルで買収に動いた件や、USDC発行元のCircleがCoinbaseと競合する構図、仮想通貨での買い物が3倍超に増えている状況など、伝統金融側もこの「お金の通り道」を巡る変化を意識し始めていることを示す動きが並行していると言えます。



金融以外も標的|GPU・AI訓練データ・宇宙

論考のなかでローゼンタール氏が対象を金融サービス以外まで広げている点も特徴的です。同氏はコンピューティング/GPUマーケット、メモリチップ、AI訓練データ、エネルギー、ロボティクス、宇宙、希土類金属を「既存の決済レールでは扱えなかったボリュームで価値が動き始める領域」として列挙し、これらの市場には「守るべき既存レール」も「強固な仲介者」もほぼなく、ゼロから新しい手数料モデルを組める白地状態だ、という見立てを示しています。

論考の締めくくりとして同氏は創業者向けに3つの問いを提示しています。「自社はお金の通り道に座っているか」「製品上のアクティビティが10倍になったとき、自社の収益も10倍になるか」「市場のなかで価値創造に対する手数料抽出が最も大きい場所はどこか」。トークン価格を膨らませる施策ではなく、お金が動くたびに少しずつ収益を取る設計を最初から組み込めるかどうかが仮想通貨スタートアップの本当の優位性だ──というのが同氏の結論です。

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