スペースX株取引開始前、仮想通貨先物で約9億円のショート登場
Crypto Times 編集部

スペースXが史上最大規模のIPO(調達額約750億ドル・約12兆円)に踏み切り、日本時間本日夜に取引が開始され注目が高まるなか、市場ではこの流れに逆らう動きも観測されています。オンチェーン分析企業ArkhamはSpaceXに対する巨額のショートポジションが入ったと報告しました。
HE JUST ENTERED THE LARGEST SPACEX SHORT EVER
The largest SpaceX shorter “wenyu8888888”, just bet his entire account on a $5.7 Million 2x short of SPCX pre-IPO.
SpaceX goes live for public trading tomorrow. Will wenyu be right? pic.twitter.com/NdWuTP6zl1
— Arkham (@arkham) June 11, 2026
取引開始前夜、約9億円規模のショートが出現
トレーダー「wenyu8888888」は口座資金の大半を投入し、SpaceXの先物トークンSPCX570万ドル(約9億円)相当を2倍レバレッジでショートしたとされます。SPCXは5月に分散型取引所Hyperliquidで取引が開始されたばかりの銘柄で取引履歴は浅いものの、現時点で観測された中でも目立つ規模のショートとなります。
Hyperliquidなどの分散型先物プラットフォームは正式なIPO以前からSpaceXの先物トークンを上場させており、一時は2兆ドル超の評価で売買されていた経緯があります。仮想通貨インフラがロング側だけでなくショート側にも事前のポジション構築の自由度を提供している点が、今回の巨額ショート出現を可能にしました。
Fidelityは最低投資額を99.6%引き下げ
Fidelityは今回のIPOへの最低投資額を従来の50万ドルから2,000ドル(約30万円)へと99.6%引き下げ、個人投資家(リテール)を大量に呼び込んでいます。
通常のメガIPOでは個人投資家枠は発行株式数の1桁%にとどまりますが、今回SpaceX側は最大30%まで開放しています。
この異例のリテール開放に対しては、「機関投資家が『出口』を探しているサインだ」との指摘も浮上しており、IPO当日から強気と弱気の対立が鮮明になっています。
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評価額と業績のギャップが懐疑論の柱に
懐疑論の中心にあるのは評価額と業績のギャップです。プレマネー評価額1兆6,750億ドルは過去10年のVC支援型IPO合計を上回る「出口価値」を一つの上場で生み出す規模です。
一方で、グループ内のxAI事業は2025年の営業損失が64億ドル(約9,600億円)に達したと報じられており、Starlinkが生む黒字を相殺する事業構成となっています。こうした業績面の不安と異例のリテール開放を重ね合わせ、機関投資家の利益確定を吸収するために個人投資家の参加枠が広げられたのではないかとの解釈が懐疑論の柱です。
評価そのものへの疑念も出ています。
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