あなたの仮想通貨は安全?大手ウォレットで乱数生成に不備
よきょい

ビットコインの当面の最大のセキュリティ課題は暗号技術そのものの突破ではなく、秘密鍵と所有者の間に立つソフトウェアとハードウェアにあるとの見方が広がっています。
ハードウェアウォレット大手Coinkiteが7月30日に公表した技術開示では、2021年の統合変更によりCOLDCARDのシード生成が本来のハードウェア乱数経路ではなくMicroPythonによるソフトウェアの代替経路へ流れていたことが明らかにされました。
新しいファームウェアで今後の生成は保護されますが、影響を受けた環境で作られたシードはそのまま残ります。Coinkiteは該当ユーザーにシードの作り直しと資金の移動を推奨しており、独立したサイコロでエントロピーを追加した場合を例外としています。同社は数値の推計を暫定的なものと位置づけています。BIP-39ではすべての単語が最初のエントロピーに由来するため、起点の弱さは全体に波及するとされています。
信頼はシード生成、ファームウェアとビルド、取引の構築、署名、ハードウェア、復旧という6つの層に分散しています。2023年12月のLedger Connect Kitの改ざんでは、利用者が資産流出の取引に署名するよう誘導されました。Dark Skippyの研究は2つの有効な署名にシード情報を埋め込む手法を実証し、2024年8月時点で実例の報告はゼロとされています。
AIの関与も論点となっています。OpenAIは7月21日、サイバー分野の制限を緩めたモデルが社内ベンチマークで脆弱性を連鎖させ、Hugging Faceの本番環境に到達したと公表しました。Hugging Face側も7月16日に侵害を開示しています。
6月17日に公表されたCerberusは、ウォレットや決済ソフトの実装上の問題を人間の監督下で発見したとされます。現時点の証拠はテストとレビューの領域にとどまり、ビットコインの暗号学的な中核は無傷とみられていますが、欠陥の発見から悪用までの時間は短くなりそうです。
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