
ニュース
2023/08/18Doodles、おもちゃストアCAMPとのグッズを販売開始
NFTプロジェクトDoodlesが、おもちゃストアのCAMPと提携し、新しいグッズラインナップをオンライン販売にて公開しました。提供されるアイテムはアパレル、バッグ、アクセサリーと多岐にわたり、価格帯も12ドルから68ドルと、手を出しやすい範囲となっています。 関連:DoodlesとおもちゃストアのCAMPが提携 Before the doors officially open, shop the Doodles x CAMP merch, including our first kids collection! https://t.co/g0SPc9HQwC pic.twitter.com/EDPIrto3mD — doodles (@doodles) August 17, 2023 注目すべき点として、これらのグッズは子どもをメインターゲットにしたものと推察されます。今回のコラボレーションは、子どもたちにとっても手に取りやすいアイテム展開となる見込みです。 この提携の一環として、DoodlesとCAMPは共同でフラッグシップストアの展開を行っており、既にグランドオープンも実施されているとの情報があります。CAMPは、ロサンゼルス、ニューヨーク、ダラス、アトランタといった主要都市に店舗を構えており、ディズニーやナイキの商品も取り扱っています。この度のDoodlesとのコラボによる店舗展開にはホルダー中心に注目されています。 さらにDoodlesは、先日、日本・渋谷にて3日間の限定ポップアップイベントを開催しました。こちらのイベントでは、大人向けのアパレルなどが取り扱われており、日本市場にもアプローチしていることがわかります。 関連:NFTプロジェクト「Doodles」渋谷でのポップアップイベントを開催発表 NFTプロジェクトとして、IP化を進める動きは非常に注目されるところです。Doodlesのようなプロジェクトは、NFTのホルダーだけでなく、幅広い層の人々にも受け入れられ、親しまれる存在となることを目指しているように伺えます。今後の動向から目が離せません。 ※日本での購入可能は確認できていません。公式Discord等で確認することを推奨します。 CT Analysisの方で、NFTプロジェクトのおもちゃ化のレポートを掲載していますので、興味がある方はこちらもあわせてご覧ください。 【前編】NFTコレクションのおもちゃグッズ展開について 記事ソース:Doodles Twitter、Doodles x CAMP 画像:Koshiro K / Shutterstock.com

AMA
2023/08/18SmellToken AMA 内容まとめ
AMA主催・記事執筆:TakmanKid 「世界70億人の鼻を取りに行く」で話題のSmellTokenのAMAをCryptoTimes公式コミュニティであるboarding bridge(bb)にて開催しました。 香りに特化したPJということで、ブロックチェーンの技術を採用していますが、web2上でも様々なプラットフォームで採用される可能性があるプロジェクトとして注目されています。 以下はその内容を要約したものです。 AMA概要 ・日時:7月25日(火)21:00 JST ・場所:bb Discord ・Giveaway:300SML x 30名 ・参加者:1779名 参考:SmellTokenAMA アプリからダウンロードして好きな香りを楽しめる 世界初のデジタルフレグランスSmell Token @smelltoken のAMAを開催! ⏰7/25(火) 21:00 JST bb Discord ♂️スピーカー@smelltoken@06674eth@TakmanKid 300 $SML ×5名 ✅ Like&RT Follow@smelltoken@bb_jpdao pic.twitter.com/6XeVKD9zqC — boarding bridge (@bb_jpdao) July 21, 2023 スピーカー ・Alex|Founder Smell Token ・MaFi|boarding bridge ・TakmanKid|モデレーター (敬称略) AMAセッションの要約 トピック まずはプロジェクトの紹介とチームの紹介をお願いします。 SmellTokenは2021年の11月頃に立ち上げたプロジェクトです。立ち上げ当初は2人でしたが、現在は30名ほどのチームメンバーとなっています。 SmellTokenは香りのNFTをダウンロードするだけで様々な香りをいろいろな空間で楽しむことができるプロジェクトです。人間の五感の一つ、嗅覚の市場シェアのなかで核となる部分をSmellTokenは取りに行きます。 例えば、視覚の市場はNetflixやAmazonPrimeが多くのシェアを占めていますが、嗅覚の市場はまだポテンシャルがあります。 SmellTokenを今後どのようにスケールしていきますか? FounderのAlexは元々IT事業に携わっていて、このフレグランス業界には共通の香りを生成できるプラットフォームが存在していなかった為、SmellTokenを世界共通の香りのプラットフォームとして確立させようと思い、プロジェクトを立ち上げました。 スケールの仕方は様々ありますが、認知という意味では、世界中のKOLとマーケティングをしていく予定です。 個人だけではなく有名企業との連携も進めています。 例えば、世界中に家具やインテリアを展開している店舗や映画館などを予定しています。映画館で放映されている映画のシーンによって空間に様々な香りを出したり、サブスクリプションの動画サービスに匂いの要素を出したり、有名人の匂いを販売したりなどweb3だけでなく、web2にスケールする可能性が多大に存在しています。 Ambassador|SmellToken フレグランス業界に興味ある人達をWeb3に引き込む為の施策はなにかありますか? ファッションや香りの業界には、まだWeb3を知らないユーザーは多くいると思います。 香りのNFTが販売されているSmell Marketは、ウォレットの連携などは必要なく、LINEアカウントとの連携を使ってアカウントが作成され、自動的にウォレットが生成されます。Web3を知らないWeb2のユーザーでも簡単にSmell Tokenを触ることのできる仕組みを構築しています。 Vanessa Pan’s NFT Sale |Smell Market SMLトークンを保有するユーティリティやメリットはありますか? 一定量のトークンを保有することで、限定的な香りのNFT(例えば有名ブランドと提携して、希少価値のNFTを生成するなど)の先行販売に参加できるなどのメリットがあります。 また、クリエイターは香りを生成して提供するために、一定量のSMLトークンを保有する必要があります。 さらに、有名なアーティストや芸能人とコラボし、その人に合う香りを生成するコンテストを開催し、参加条件をホルダー限定にするといったイベントも考えています。 もしそのコンテストで優勝し、自分の作ったNFTがその方の香りとして採用された場合、その香りは有名になり、多くの収益を獲得できる可能性があります。 SMLトークンをステーキングすることでどのようなメリットがありますか? 上記のメリットに加えて、今後トークンリワード(利回り)を得ることができるようにする予定です。 Slash payment|SmellToken 今後有名ファッションブランドと協業する予定はありますか? 某有名海外アーティストが2024年2月に来日予定で、その方との交渉も予定しています。その他にもアメリカのミュージシャンや色々な企業からも問い合わせがあり、エンターテイメントの業界で香りの要素は、オフライン、オンライン問わず可能性があり、様々な会社が興味を示しています。 PJに関するニュースや最新情報はありますでしょうか? お台場にあるテレビ局で地上波番組の取材を受けて8月中に放映予定です。 最近では、青年会議所主催のコンテストにおいてデジタル大臣賞を受賞しました。 デジタル大臣賞受賞|SmellToken まとめ 今回のAMAは、連続起業家であるAlexさんの経営者的考え方が、ものすごく伝わる1時間でした。 web2の世界が飽和とされた上で、web3に可能性を見出したりする人もいますが、Alexさんの考え方はどのようにそれらの大企業との協業や、業界のファーストペンギンになるための思考などが存分に伝わりました。 香水業界だけでも大きな市場に、ディフューザーでデジタルに進出し、さらにNFTを採用し、トークンを発行して、web3業界にも挑戦するAlexさんにとても感銘を受けました。 例えば、英語圏のアーティストがMVに香りの要素を入れたら、爆発的なビジネスチャンスが生まれるだろうなと興奮しました!これからのSmellTokenが楽しみですね! 関連リンク SmellToken Webサイト | Twitter | Discord | Telegram|Medium|Whitepaper boarding bridge Twitter | Discord | Link3 AMA主催・執筆:TakmanKid Twitter | Link3

ニュース
2023/08/17Phantomウォレット、Robinhood ConnectでETHとUSDCの購入が可能に
Phantomウォレットは、Robinhood Connectの利用を通じて、ウォレット内でのETHとUSDC (Solana、Ethereum、Polygon)の購入を可能にしました。 A couple of other things to note: 👉 You can transfer crypto directly from your @RobinhoodApp balance to Phantom with no Robinhood fee — only pay network fees. 👉 Robinhood does not currently support SOL. 👉 At the moment, Connect is only available for US residents. — Phantom (@phantom) August 16, 2023 この新機能の利点は、デビットカード、銀行口座、さらにはRobinhoodの残高を利用して、即時に暗号通貨を購入できることです。 さらに、ユーザーはRobinhoodの残高からPhantomウォレットへ暗号通貨を直接転送を行うことも可能です。これらのプロセスで支払われるのは、ネットワーク手数料のみです。 しかし、一つ注目すべき点は、Robinhoodが現在SOLをサポートしていないことです。また、このRobinhood Connectの機能は、現時点では米国居住者のみが利用可能であり、日本のユーザーは使用することができません。 Phantomウォレットは、最近いくつかのマイナーアップデートを行なっています。NFTの「Instant Sell」機能や、クリック数を削減する「Auto-Confirm」機能の導入が挙げられます。元々SolanaのウォレットとしてスタートしたPhantomは、徐々にマルチウォレットへとシフトしており、ユーザーエクスペリエンスの向上のための多くのアップデートを行っています。 この一連の動きは、Phantomウォレットがユーザビリティと機能性の両方を追求し続ける姿勢を示しているように伺えます。 Phantomウォレットの使い方は、下記の記事でまとめてありますので、こちらもあわせてご覧ください。 Phantom Wallet | ウォレットの概要や使い方を解説! 記事ソース:Phantom Twitter

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2023/08/16BAPE × adidas(アディダス)コラボスニーカーを発表|NFTオークション8月22日開催
ファッションブランドBAPEが、30周年を記念して、adidas originals(アディダスオリジナル)との特別なコラボスニーカーを発表しました。そして今回のコラボレーションは単なるスニーカーのリリースにとどまらず、MOONPAYとの提携を経て、adidas originals初のNFTオークションという試みも行われます。 A Forum Launderette in the Valley 🫧🏜️ The first ever adidas NFT auction in collaboration with @BAPEOFFICIAL. 100 pairs. Starting August 22. PS: ALTS Soles holders get benefits 👀 ⬜ Check https://t.co/zWIA77JYwT now to learn everything about the auction! pic.twitter.com/rOg9iSRBtU — ALTS by adidas (@altsbyadidas) August 15, 2023 オークションの内容は下記になります。 アクセスパスのNFT:限定100個の発売 オークション開始日:8月22日 オークション期間:72時間 最低入札価格:0.3ETHから ALTS BY ADIDAS: SOLES ALT[ER] EGO & (B)APETAVERSE NFTホルダーには、入札時に自動で10%上乗せされる特典があります。この上乗せ分は、ホルダーには請求されないとFAQに記載してありました。 上記のホルダーを確認するためのスナップショットは、8月20日に予定しております。より詳しい内容は、公式ウェブサイトのFAQをご確認ください。 アクセスパスのNFTを落札して所有できた100名のユーザーには、9月26日に、フィジカルスニーカーとそのデジタルツインを引き換えるチャンスが与えられます。このフィジカルスニーカーの出荷は10月に開始される予定です。さらに、これらのスニーカーにはNFCチップが装着されており、所有者はデジタル証明書にアクセス可能となっています。 このBAPEとadidas originalsの30周年記念コラボレーションは、ファッション、スニーカーカルチャー、そしてテクノロジーの融合が行われています。今後の動向にも注目です。 オークション参加を検討している方は、必ず公式ウェブサイトで内容を確認することを推奨します。 記事ソース:ALTS by adidas Twitter、ウェブサイト 画像:2p2play / Shutterstock.com

ニュース
2023/08/15テイクツー・インタラクティブ子会社Zynga、Web3ゲーム「Sugartown」を発表
人気タイトル『グランド・セフト・オート(GTA)』を手掛ける大手ゲームメーカー「テイクツー・インタラクティブ社」の子会社Zyngaが、初のWeb3ゲーム「Sugartown」のローンチを発表しました。 SUGARTOWN. Created by @Zynga Web3 Gaming. Coming soon. pic.twitter.com/7ItiG9xODt — Sugartown (@visitsugartown) August 14, 2023 ゲームへのアクセスにはOrasと呼ばれる独自トークンが必要であり、これは今年後半にリリースされる予定です。最初の鋳造では10,000個のトークンが提供される予定です。 また、プレイヤーはゲーム内で報酬として受け取れるゲーム内通貨も用意されているようです。 テイクツー・インタラクティブ社は、「グランド・セフト・オート」、「シヴィライゼーション®」、「マックスペイン」、「バイオショック®」、「ボーダーランズ」、「レッド・デッド・リデンプション」、「NBA®2K」など世界的に評価の高いタイトルを数多く生み出している企業です。 2022年1月、テイクツー・インタラクティブ社は、Zynga社を合計127億ドル(1兆4627億円)で買収し、これによりWeb3ゲームの開発に取り組む方針を打ち出しました。 Zynga社は、2009年リリース、デイリーユニークユーザー数3400万人以上を記録した大ヒットゲーム「FarmVille」を手掛けた会社であり、ブロックチェーンゲームインフラ企業Forte社との提携を行うなど、本格的にブロックチェーンゲーム開発に取り組んできました。 関連:【1兆円超】Take-Two社、NFTゲーム開発中の老舗会社Zyngaの買収を発表 「Sugartown」は、Zyngaが初めてのオリジナルIPを活用したWeb3ゲームとなるため、今後の動向に注目です。

イベント
2023/08/14コカ・コーラがBase上でNFTをリリース|ゴッホなど世界的に有名な絵画とのコラボ作品
コカ・コーラがBase上でNFTをリリースしました。このNFTは、世界的に有名な絵画とコカ・コーラのボトルを組み合わせたものです。価格は0.0011ETHから0.014ETHまでとなっており、mintは2日後に終了予定です。 ONCHAIN SUMMER 🟡 DAY FIVE@CocaCola is bringing their Global Masterpiece campaign onchain with works from emerging artists Aket, WonderBuhle, Fatma Ramadan, Vikram Kushwah, Stefania Tejada, as well as timeless artists like Munch, Vermeer, and Van Goghhttps://t.co/sXUGkpKD0B pic.twitter.com/9EytvlOsjh — Base 🛡️ (@BuildOnBase) August 13, 2023 コカ・コーラの「Masterpiece」コレクションは合計8種類のNFTから成り立っています。このコレクションは、有名な絵画とのコラボレーションを特徴としており、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」やムンクの「叫び」、ゴッホの「ゴッホの寝室」など、様々な作品が含まれています。 ミントはこちら:https://onchainsummer.xyz/Coca-Cola 8月9日にメインネットをローンチしたBaseは、「オンチェーンサマー(Onchain Summer)」というオンチェーンイベントを開催しています。 関連:CoinbaseのL2「Base」メインネットのTVLがわずか1日で20倍以上に急増 「オンチェーンサマー」は、オンチェーン・アート、カルチャー、音楽、ゲームなどを含む、「ベース」を基盤とする数週間にわたる祭典です。このイベントには、世界最大の清涼飲料水メーカーであるコカ・コーラ(Coca-Cola®)、米ビデオゲーム会社アタリ(Atari)、大手NFTマーケットプレイスのオープン・シー(OpenSea)など50以上の企業、アーティスト、クリエイターが参加しており、8月9日から開催されています。 コインベースは「オンチェーンサマー」のために特設サイトを開設しており、同サイトではイベントの全ラインナップや日程を確認することができます。 ミント価格は最も安いもので約0.0011ETH(約300円)程度となっております。ですので、ぜひこの機会に「オンチェーンサマー」へ参加し、Baseチェーンを体験してみてください! CoinbaseのL2「Base」がArbitrumを抜いてトランザクション数急増

レポート
2023/08/147月29日、30日に福岡市で開催された「FUKUOKA DAO CAMP」の潜入レポート(2日目)
7月29日、30日の2日間にかけて、DAOを集中的に学ぶイベント「FUKUOKA DAO CAMP」が、Fukuoka Growth Next(https://growth-next.com/)にて開催されました。 このイベントは福岡市からの委託を受けたFracton Ventures株式会社(https://fracton.ventures/)によって開催され、「福岡におけるWeb3.0の機運の醸成及びプレイヤーの創出」を目的として行われました。 1日目(7月29日)は、Web3.0とDAOの概要のレクチャーが行われるインプットの日でした。また、午後からはAstar Networkの渡辺創太氏の登壇もあり、質疑応答に花が咲きました。 2日目(7月30日)は、実際に様々なDAOツールを使いながら、実際にDAOを立ち上げるところまでを行うアウトプットの日でした。 この記事は、筆者が当イベントに参加した際のレポであり、2日目(30日)のものとなります。2日目からは一参加者としてグループワークにも参加しましたので、私の体感もお伝え出来ればと思います。 また、当イベントレポートは私の主観で書かれたものであること、引用している登壇者の文言や言い回しに関しては、必ずしも厳密に文字起こししたものではないことをあらかじめご承知おき下さい。 最初の挨拶 提供:Fracton Ventures まず初めに、Fractonの亀井聡彦氏から、2日目の挨拶がされました。 「みなさま本日は体調などは大丈夫ですか? 日曜日の時間にお集まりいただいてありがとうございます。本日は結構手を動かして、アウトプットをしていきます。冒頭は、昨日の続きでアイデアの解像度を高めることを意識しながら、グループワークにつなげていけたらと思います。今回の取り組み自体が、みなさまが福岡で活躍していく土台になっていけたらと思います。私たちもサポートさせていただきますので、何かればお気軽にお尋ねください。本日も一日長丁場になりますが、よろしくお願いいたします。本日は幾つかワークショップを行いますが、最終的にはDAOでどのようなことをやりたいかを考えられたらと思います」 この後、昨日の最後に決めたグループごとにワークショップが始まりました。 ワークショップ②:DAOの方向性を決めてみる 参加者によるグループテーマは全部で四つあり、「社会課題」「キャリア・人生」、「ローカル」、「Web3.0×ビジネス」とそれぞれテーマが分かれました。となりました。私は「キャリア・人生」に所属をしており、話し合いの結果、より具体的に「学生支援DAO」という形で纏まりました。 DAOの考え方:プロトコルの裏側をDAOで支える ワークショップの話し合いの中で、うまくまとめられるか不安だったのですが、Fractonの方々が定期的にテーブルを回って下さったこともあって、方向性に関して迷うことがなかったのはとても良かったです。 Fractonの方々のアドバイスの中で、非常に参考になった部分を幾つか書いてみようと思います。 私のグループは「学生支援」をどのようにしていくのかという議論をし、支援を具体的にどうするかについて悩んでいました。そうした中で鈴木氏からのアドバイスで、「報酬を渡す形式として、特定のタイミングで、初期から貢献していた人をブロックチェーン上の記録を使って特定し、報酬を渡すというのも出来るのではないか。普段からの生活において、貢献をしている人はあまり顕在化しないけれども、ブロックチェーンであることを活かして、うまくやれる方法もあるのではないだろうか」とのアドバイスは、ブロックチェーンを活用した良いアドバイスと思いました。 また、DAOに関する捉え方を見直す良い機会にもなりました。 例えば、大学でよく行われている企画系のワークショップでは、まずは仕組みや形から考えたりしますが、今回のイベントでは、あえて形からではなく、DAO(スマートコントラクト)を使ってどのような仕組みを構築できるのかというシステムの部分から考えるというのが、非常に新鮮でした。 その中での亀井氏のアドバイスとして、「プロトコルの裏側をDAOで支えるという仕組みがあるので、プロトコルへと昇華できるような(参考になる)既存の仕組みを考えるのも、思考の助けになるのではないか。DAOという仕組みからだけでなく、プロトコルへの思考というのも、今後の議論の中で考えておくと良いのではないでしょうか。」という指摘が非常に参考になりました。 こうしたFractonの方々の助けもあったおかげで、何とか時間以内にまとめることが出来ました。 DAO Toolsの紹介:登壇者・naka氏 この回では、Fractonのnaka氏(https://twitter.com/cyaneq)が登壇されました。 内容は、DAOを成立させているツールについての紹介でした。 どうして、Frameworkが必要なのか 提供:Fracton Ventures DAOはオンチェーンを活用したものであり、特定のツールを使うことで、コマンドやコードを使わないで操作や実装ができるようになtたり、視覚的な操作が可能になる。機能を0から作らなくて済みます。 ツールは様々あり、用途ごとに多種多様ですが、DAOを成立させるための最小限の要件として五つあります。 Treasury Membership Voting Proposal Execute(スマーとコントラクトを介した実行) そして、そうしたDAOに役立つツールとして、「Aragon」、「OpenZeppelin Governor」、「Moloch」の三つが詳しく紹介されました。 OpenZeppelin Governorは、投票追跡や投票カウントやタイムロックの機能があり、Contract Wizardを使用して簡単にコントラクトを作成することが可能です。 Aragonは多くの機能を有しており、資金調達、財務の管理、貢献者への報酬を提供、投票の作成も可能です。Aragon自身も、ANDAOとして、ガバナンストークンANT保有者によって運営されていることも特徴の一つです。 Molochは、グループを作った時にAdmin権限を7段階で選べることが特徴です。これによって、スマートコントラクトという扱いにくいものに、柔軟性を持たせることが出来ます。 そして、実際にAragonとOpenZeppelinのそれぞれで実際にDAOをデプロイしました。 実際にDAOを立ち上げてみよう:登壇者・naka氏 この回では、前回に引き続きFractonのnaka氏(https://twitter.com/cyaneq)が登壇されました。 内容は、実際にDAOをテストネットで立ち上げてみようというものでした。また、セッションの途中、このイベントにいる参加者たちで本物のDAOを立ち上げるということで、ウォレットアドレスの提供が参加者たちからされました。 ここからは、DAO立ち上げを行いました。細かい操作などについては省いて、私が感じた所感を書かせて頂きます。 Aragonでのデプロイ 提供:Fracton Ventures まずは、AragonでDAOをデプロイしました。その手順の紹介は省略しますが、非常に驚いたのが、この立ち上げにおいて一切コードを読む必要がなかったことです。 メタマスクを繋いで、DAOの名前や説明文を入力し、投票において必要な賛成の割合などを設定すれば、クリックをするだけで完了しました。 また、実際にDAOのデプロイをして分かったことは、意外とガス代がかかるということでした。今回は、Goerliテストネットで行ったので、一切金銭は発生しなかったのですが、Fractonの方曰く、仮にメインネットでデプロイをしようとすれば、イーサリアムの場合0.04ETh(およそ75$)ほどかかるとのことでした。ちなみに、Polygonであれば1$もかからないとのことです。 また、投票をするのにもガス代がかかります。DAOの運営形態として、あくまでも投票は最後に行なって、それに至るまでの議論などはDiscordといったフォーラムで行うというのが常です。こうしなければ、ガス代がかなりかかってしまうので、経済合理性から見ても、含めたDAOの運営形態にオフチェーンでの活動が含まれるのも納得がいきました。 とはいえ、投票にガス代がかかるというのは決して悪いことばかりではく、金銭の支払いが発生することで、悪い人を弾くことが出来るというメリットもあります。 これらDAOに関する説明だけでなく、ETHとERC-20は違うことや、投票に際してトークンを使用しますが、それは消費されているという訳ではないことなど、DAO周辺の細かい説明も行われました。 私は、一切コードに触れてきてはいないのですが、そんな私でもDAOの立ち上げを行うことが出来ました。目的にあったツール選定が重要であることや、触って確かめて初めて分かることなど数多くありました。 質疑応答 Q. NFTをガバナンストークンに出来ますか? A. Aragonでは(現時点では)出来ないけれども、他のツール次第では可能です。ガバナンストークンというのは手段であって、ガバナンストークンという規格がある訳ではありません。例えば、STEPNには二つのトークンがありますが、これらはユーティリティとガバナンストークンというように性質が違います。 Q. トークンを一定数持っていないと提案は起こせないのですか? A. 設定をすることで、トークン保持の度合いで提案を起こせるようにも起こせないようにもすることも可能です。 Tally × Open Zeppelinでのデプロイ 提供:Fracton Ventures 次に触ったのは、Open Zeppelinでした。クリプトの世界はコードで成り立っていますが、今回は裏側で走っているコードを見ながら触れながらの、DAOのデプロイとなりました。 ここでもDAOデプロイの詳細な立ち上げ手順は省略しますが、所感としては、初心者には非常に難しいものに思えました。 提供:Fracton Ventures Open Zeppelinはコントラクトを提供する一方で、TallyはコントラクトのみのDAOに対して、ブラウザで操作可能なフロントエンドを提供するツールです。投票権の委任、資金の使用、プロトコル管理などオンチェーンで実現することが出来ます。これ以外にも、REMIXも使用しました。 DAOをデプロイするにあたって、まずOpen Zeppelinでコントラクトを作成しなければならないのですが、書かれているコードの内容は私には理解出来ず、手順をなぞることでなんとかデプロイまで持ち込みました。 しかしながら、分からないながらも、実際にコードを触ってみると、DAOの裏側の仕組みを意識することが出来たので、単に知識として理解するだけでなく、実際に体感するのがやはり重要であると思いました。 二つのツールを触りましたが、両方において大切なのは、やはりDAOで何を取り扱うかが肝心なのだと思います。あくまでもDAOは箱でありツールであるので、DAOそれ自体を目的にするのではなく、自分たちにとって最も適した形を求めた結果DAOに至り、それゆえにDAOをデプロイするというのが、健全な順番なのかと考えました。 質疑応答 Q. AragonのDAOと、Tally × Open ZeppelinのDAOは別々のDAOですか? A. それぞれ別のDAOです。Aragonの方はコードが不要である一方で、Tally × Open Zeppelinの方はコードが関わってきて大変です。しかし、前者は簡単であれどカスタマイズ性が低い一方で、後者はカスタマイズもあってかなり柔軟なものとなっています。その差異を体験して欲しかったので、DAOを二つ作りました。ここからFUKUOKAコミュニティ用のDAOを作っていこうと思いますので、その後も皆様で活性化していただければなと思います。 ワークショップ③:DAOの内容を具体的にまとめてみる 提供:Fracton Ventures ここからは、一番最初にまとめたDAOの方向性をもとに、具体的な案としてグループごとに発表内容をまとめていきました。そして、それぞれのグループで10分ほどの制限時間の中で発表をしました。 私のグループは最終的に、「一芸に秀でているけれども、支援を受けられない人向けに少額から広く支援をしていくDAOにする」という内容に纏まりました。 発表内容をまとめるにあたって、一番難しかったのが、資金をどこから捻出するかということでした。支援範囲を広くするのではなく、地域の学生を支援という文脈にし市単位でのDAOにし、一つが軌道に乗れば、他の市でもDAOを立ち上げていき、最終的にいくつかのDAOが集まるより大きなDAOを構築出来れば、というような内容に収まりました。 議論の際、Fractonの方々のアドバイスがやはり非常に役に立ちました。ビニール氏によって、DAOのエコシステムを考えるにあたっての重要な事項が提示されたので、迷走することなく発表を成り立たせることが出来ました。 発表も無事に行われ、質疑応答やアドバイスの際には、鈴木氏からも類似例として、Dream DAO(https://twitter.com/DreamDAO_)というWeb3.0に興味ある若い人たちに対して三ヶ月ほどのプログラムを提供するDAOや、PadawanDAO(https://twitter.com/PadawanDAO)というWeb3.0への志を持っているものの交通費がないために現地の人と交流することが難しい若い人たちに対して支援をするDAOの紹介がされました。 他の3グループも無事発表が終わり、全体として、白熱した議論がありながらも、各々の意見が反映された良いワークショップとなりました。 閉会の挨拶 提供:Fracton Ventures 最後、鈴木氏から、最後の挨拶がされました。 "「「Web3.0 Town Hall」から参加されている方もいますが、改めてどういう形でこの二つのイベントが行われたのかを振り返ろうと思います。最初、7月20日に「Web3.0 Town Hall」が開かれました。ここから、DAOの世界に一気にダイブするというのをしました。昨日はかなりの数のインプットが行われ、2日目が出来るかなと心配をしていました。OpenZepperinまで触ることは通常ではしませんし、ここまで皆様がついてきたというのは非常に素晴らしいことでした。最初、インターネットの話をしましたが、インターネットの急速な変化とWeb3.0の変化は被りますし、初めの講義の中で人間を介したという部分に注目をしましたが、DAOを通じてご理解していただけるかなと思います。 こちらとしても、これで終わらせるのも勿体無いので、みなさんはAragonのテストネットで(DAOのデプロイを)やりましたが、今からPolygon上でのメインネットで、「福岡市のコミュニティを盛り上げるDAO」を立ち上げたいと思います。ぜひ、この場で一緒にデプロイをしたいなと思います。皆様から頂いたウォレットアドレスがあります(※テストネットでDAOを作った際に、今回のイベントのDAOを作るということで参加者から同意の上でウォレットアドレスを集めていました)。ここにいる25人の皆様がこのDAOの管理者となります。テストネットで遊ぶというのも大事なのですが、実際のブロックチェーンに乗せるというのもハードルが高いと思いますし、福岡のコミュニティを走らせる中でここで皆様の提案としてこのDAOを走らせたいなと思っています。 メタマスクから、Polygon Networkを開いて下さい。皆様のウォレットに10円分のMATICを入れています。これは15回分の投票ができるくらい(のMATIC)です。では、テープカット並びにローンチのクリックを岩崎さんよろしくお願いいたします。」" 提供:Fracton Ventures ここで、福岡市創業支援課の岩崎氏が登壇し、DAOデプロイのクリックをしました。その後、岩崎氏は「これ(DAOのデプロイ)は昼に雄大(鈴木氏)さんからご提案いただきました。福岡に住んでいる者としても、これからWeb3.0を盛り上げていければなと思っています」と述べられました。 そして、最後に鈴木氏からの締めの言葉がありました。 "「我々としても盛り上げていけたらと思います。今回のイベントは普及系のコミュニティDAO CAMPです。我々も福岡市が大好きですし、是非これからも呼んで頂きたいと思っていますし、ビジネスだからという訳でなく、DAOを広めていけたらと思っています。それこそ、福岡市がWeb3.0やDAOの最先端になってもらえたらと思っています。皆様、本当に2日間お疲れ様でした。ありがとうございました。"」 その後、アンケート回答や、FUKUOKA DAO CAMPのPOAPのミントなどが行われ、最後の交流会では皆楽しく会話が弾みました。 イベント全体の感想 提供:Fracton Ventures FUKUOKA DAO CAMPは、2日間、朝10時から夕方17時まで行われました。 1日目はインプット、2日目はアウトプットという形で、両日ともに非常に濃厚なイベントでした。 先日の「Web3.0 Town Hall」(7月20日)のイベントに続けて行われたということもあり、参加者の方々には、基本的にはWeb3.0やブロックチェーンのことに関して基礎的な知識がある方が多いように見受けられました。しかしながら、そうした方々にとっても、ディープな内容であったことは間違いなく、Fractonの方々の準備の徹底さや、グループワークの際の細やかな気配りなど、非常に素晴らしいものでした。 また、福岡市職員の方々の尽力も凄まじく、開催された場所も「Fukuoka Growth Next」という福岡のスタートアップを支援する施設であることもあり、福岡からWeb3.0をどんどん盛り上げていこうという気概が非常に強く感じられました。 行政と主催企業のコミュニケーションも素晴らしかったために、私自身一参加者として、一切の不便なくイベントを楽しむことが出来ました。Web3.0をしっかりと学べる良い2日間でした。 今回のイベント記事を書くにあたって、3万字ほどを費やしました。しかし、これでもまだ魅力を伝えきれてはいません。やはり実際に参加して体験するのが一番ですし、もし仮に、Fractonの方々が主催となっていたり、福岡市主導でこうしたイベントがある際には、参加することを強くお勧め致します。 非常に長いレポとなりましたが、読んで下さりありがとうございました! (謝辞) 今回のイベントを主催するにあたって尽力して下さった福岡市職員の皆様。私の突然の取材を快く受け入れて下さるだけでなく写真提供もして下さったFracton Venturesの皆様。興味深いお話をして下さった登壇者の皆様。イベントに来て下さった来場者の皆様。その他全ての方々に、この場を借りて改めてお礼を述べさせて頂きます。ありがとうございました。

レポート
2023/08/147月29日、30日に福岡市で開催された「FUKUOKA DAO CAMP」の潜入レポート(1日目)
7月29日、30日の2日間にかけて、DAOを集中的に学ぶイベント「FUKUOKA DAO CAMP」が、Fukuoka Growth Next(https://growth-next.com/)にて開催されました。 このイベントは福岡市からの委託を受けたFracton Ventures株式会社(https://fracton.ventures/)によって開催され、「福岡におけるWeb3.0の機運の醸成及びプレイヤーの創出」を目的として行われました。 1日目(7月29日)は、Web3.0とDAOの概要のレクチャーが行われるインプットの日でした。また、午後からはAstar Networkの渡辺創太氏の登壇もあり、質疑応答に花が咲きました。 2日目(7月30日)は、実際に様々なDAOツールを使いながら、実際にDAOを立ち上げるところまでを行うアウトプットの日でした。 この記事は、筆者が当イベントに参加した際のレポであり、1日目(29日)のものとなります。2日目からは一参加者としてグループワークにも参加しましたので、私の体感もお伝え出来ればと思います。 また、当イベントレポートは私の主観で書かれたものであること、引用している登壇者の文言や言い回しに関しては、必ずしも厳密に文字起こししたものではないことをあらかじめご承知おき下さい。 開会の挨拶 提供:Fracton Ventures まず初めに、Fractonの亀井聡彦氏から、開会の挨拶がされました。 「おはようございます。亀井です。Fractonはエコシステムを盛り上げるために活動しており、インキュベーションをメインに行なっています。今回のイベントは福岡市と一緒に取り組んでいます。過去には19社ともインキュベーションを行なっており、ハッカソンも行なっています。我々はDAO関連に可能性を感じており、最近では、DAO TOKOYO 2023を開催しました。インプットもアウトプットも多い2日間になるかと思います。レベル感も探りながらになるかと思いますが、DAOやWeb3.0全般の話をしながら、細かいツールの話にも関わっていければと思います。朝早いですが、皆様で盛り上がっていけたらと思います」 次に、福岡市創業支援課の紫垣氏から、挨拶がされました。 「おはようございます。創業支援課の志垣です。今日、我々が期待していることとしまして、Web3.0には福岡市も力を入れており、この施設は創業(支援)施設なのですが、来年スタートアップの支援をさせて頂ける人が、この中から出てきて貰えればと思います。今日は渡辺創太さんも来られますが、そのような方を超えてくる方が出てきてくれればなと思っています。市としても、地域の課題を解決というように、幅広く活躍される方が出てきれくれればと思います。今日はよろしくお願いいたします」 その後、1日目のタイムテーブルの説明がされました。 DAOとはある種の箱であり、それをうまく活用するためには、DAOの目的や活用方法や実際の取り組みを理解することが重要です。 この日(1日目)は、DAOの具体的な話となる前に、Web3.0とは何かという根本の話から始まりました。 Webの歴史:登壇者・鈴木雄大氏 この回では、Fractonの鈴木雄大氏(https://twitter.com/9dai_5)が登壇されました。 内容は、Webとはそもそも何なのか、どのようなWebの歴史の延長線上に今の我々が触っているWebが作られており、それらを踏まえてこれからのWebの可能性についての話がされました。 インターネット史 インターネットの歴史を振り返る際の主要なマイルストーンとして、以下の事例が挙げられました。 提供:Fracton Ventures インターネットの前身となったのが、1969年の「ARPANET」です。初期のネットワークノードは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、SRIインターナショナル、カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)、ユタ大学の4箇所で稼働されました。それぞれのローカルの環境を繋げることが出来たことに意義がありました。 そして何より重要なのが、1990年の「WWWの誕生」です。1989年にCERNに勤務していたTim Berners-Lee氏によって開発され、これは当初は科学者間の自動情報共有を目的としていたのですが、パブリックドメインにし、オープンライセンスでリリースすることで、現在にまで至るWebの繁栄をもたらしました。 現在のインターネットの原型が形作られたのは1990年であり、インターネットの歴史は実はかなり浅いことが窺えます。しかしながら、インターネットはもはや社会インフラとして非常に重要なものになっています。 提供:Fracton Ventures 鈴木氏は、Web1.0はいわば、ウェブ上のショーケースを可能にしたものであると述べます。そしてWeb2.0は、Tim O'Reilly氏とDale Dougherty氏によって提唱されましたが、これは、明確にWeb2.0という区切りがある訳ではなく、Web3.0が出てきたから遡及的に定義された面もあります。 Web2.0の特徴として、ユーザー生成コンテンツ、参加型ソーシャルウェブといった、ソーシャルメディアの中で互いの交流やコラボレーションを可能にするものであり、基本的にWeb2.0はWeb1.0の強化版であると言えます。これによりユーザーが自発的に発信していく世の中になっていきました。 Web1.0の特徴を「テキストを発信」、Web2.0の特徴を「みんなで交流」であるとするならば、この二つは地続きのものと捉えることが出来ます。こうした流れを踏まえていれば、Web3.0の方向性やその流れを掴むことが出来るのではないでしょうか。 鈴木氏は、Web1.0の始まりを1990年ごろ。Web2.0の始まりを2010年ごろからと考えれば、今の我々は未だWeb3.0の枠組みの頭に入っている頃なのかもしれないと述べました。 今回のイベントはDAOに焦点を当てたものです。しかしながら、こうしたインターネットの文脈を分かった上での方が、多くの情報が流れてくる中で自身が真に重要だと思える情報を質よくキャッチアップ出来ると思いました。 Web3.0の概要と思想:登壇者・ビニール氏 提供:Fracton Ventures この回では、Fractonのビニール氏(https://twitter.com/vvinyll)が登壇されました。 内容は、ブロックチェーンの基礎知識に焦点を当てたものであり、Web3.0とは何なのか、またその具体的なユースケース(NFT、Defi、Refiなど)が述べられました。 その昔(といっても数年前ほどですが)には、Web3.0という言葉はありませんでした。その為、時たまWeb3.0はブロックチェーンや仮想通貨のリブランディングであると揶揄的に言われますが、それは違うとビニール氏は述べました。 そもそも、Web3.0とは何を指すのか、というのは人によって意見の違いがあるかもしれません。ここで、ビニール氏は「ブロックチェーンを使っているかどうか」であると述べ、より具体的に「スマートコントラクトを分散で運用しているかどうか」と表現しました。 (余談ですが、ビットコインにはスマートコントラクトが含まれていないので、ビットコインはWeb3.0ではないと主張する人もいます) 誤解されがちで且つ難解なブロックチェーンですが、段階を踏みながらの解説がされました。 ブロックチェーンの意義 提供:Fracton Ventures ビニール氏は、ブロックチェーンの意義として幾つかの例を挙げましたが、重要なのは大きく二つ「インターネットにユニバーサルステートレイヤーが出現したこと」と「データに秩序がもたらされたこと」でした。 ユニバーサルステートレイヤーが登場することによって、特定のデータセンターが攻撃されても、他のデータセンターが無事であれば、永久的にデータが失われることはありません。また、ブロックチェーンによって、データに順番や正しさが生まれました。 また、ビットコインやイーサリアムが誕生した経緯にも言及されました。ビットコインは2008年に誕生しましたが、当時はリーマンショックが発生しており中央通貨に対する不安が出てくる中で登場しました。 ビットコインが送金目的な一方で、イーサリアムは汎用的なコンピューターのためのデータベースとしてのブロックチェーンとして誕生しました。クリプト技術の中には、スマートコントラクトという、仲介を必要とすることなく自動履行されるプログラムがありますが、これは後々に説明するようにDAOに欠かせないものとなっています。 ブロックチェーンに対する誤解 暗号資産はやはり、一般世間から怪しいものという評価を受けているのは間違いありません。しかし、誤解されている部分も多いとビニール氏は指摘します。 ビットコインなどの暗号資産が詐欺の手口に使われているのは事実であるものの、ビットコインはブロックチェーンの一種類に過ぎないことや、マウントゴックスやコインチェックで過去あったようなハッキング事件はあるものの、これはブロックチェーンがハッキングされたのではなく、取引所のシステムがハッキングされたということが説明されました。 中間を排除し、P2Pへ 次に、個人間のやり取りへと話は移りました。 Web3.0の特徴は、仲介を排除して個人間の直接的なやり取りを実現するという部分です。例えば、不用品を売るのであっても、中古ショップで売るのと、フリマサイトで売るのとでは、引き取りの際の金額と店頭での売価の開きという点では、後者の方が少なくなります(即ち、手元により多くのお金が残ります) このように、中間(ミドルマン)を排除することで、自由な個人間のやり取りが成立し、それは個人により多くの力を与えることに繋がるとのことです。 また、それを実現する際には、情報の自己管理も欠かせません。Web1.0ではユーザーネームとパスワードが必要ですが、全てを管理するのは面倒です。Web2.0では、GoogleやFacebook(Meta)やtwitter(X)といったような大企業のアカウントを使ってログインします。後者は便利ですが、個人情報が一企業に一元管理されており、いざ乗っ取られてしまうと大問題となります。そこで、メタマスクなどを活用することで、規格の統一化且つ、匿名化が実現されます。 つまりは、Web1.0はサーバー単位で、Web2.0はプラットフォーマー単位で中央集権的である一方、Web3.0は分散的という決定的な違いがあります。 そして、そうした非中央集権の中で信頼できるものが、スマートコントラクトであり、コードが法律(Code is law)となるのです。また、ブロックチェーンによる検証可能性があることで、情報の透明性が確保されると説明がされました。 歴史的な「信頼」の変化 先ほど、スマートコントラクトを信頼できるものとして挙げましたが、これは信頼の形が変化しているものと考えられます。つまりは、政府といった社会制度への信頼から、FacebookやAirbnbといったプラットフォームへの信頼へ移り、プロトコルへの信頼というような変化です。 提供:Fracton Ventures ビニール氏はここまでWeb3.0について述べてきましたが、必ずしもWeb2.0から完全な移行がされるということはないし、恐らくはWeb2.0とWeb3.0が共存する形に収まるだろうと補足しました。 個人的には、プラットフォームへの信頼により、企業価値とサービスの価値が入れ替わるという指摘が非常に興味深かったです。 これまでは企業が上にあってその下に自社プロダクトがあるという形でサービスが提供されてきましたが、Web3.0においては、パブリックプロトコルがまずあって、その下に多くの企業がいる形となっています。 これによって、企業が顧客やユーザーデータを囲い合い、企業間連携があまりないという現在の形から、企業はパブリックスペースにアクセスし、データを参照し、サービス間でデータの受け渡しが容易というように変化するというのが、非常に革新的な変化ではないかと思いました。 その一つの形態は、NFTでしょう。NFTという形態をとることで、デジタルでも供給量の制限をしレアリティの設計が可能になり、追跡可能且つ容易に二次販売が可能になり、作者へのロイヤリティが入ってきます。 これまで企業及びその会社が提供するサービスはイコールで考えられてきましたが、そうした前提がWeb3.0の中でひっくり返ることがあるのかもしれないと思いました。 Refi(Regenerative Finance)とは? 提供:Fracton Ventures このセクションの中で、初耳で面白いと思ったのは、「ReFi」という試みでした。 これは “Regenerative Finance” の略称であり、ブロックチェーン技術を用いて、長期的に環境問題や社会問題を解決しようとするアプローチです。 重要なのは、維持ではなく再生という部分で、ブロックチェーンを利用してトークン化し、アクセス可能で透明性を確保することで、現在の経済システムでアプローチできなかった領域にアプローチするというものです。地域社会単位で地域経済の再生にコミットすることが可能になるとのことです。 Web2.0 & Web3.0 提供:Fracton Ventures ここまでのセクションでは、Web2.0とWeb3.0への流れや、Web3.0の試みについて語られてきましたが、重要なのは、Web3.0は単純なWeb2.0の進化系という訳ではなく、組織のあり方や課題解決方法など、社会全てを変えていくパラダイムシフトであるということでしょう。 Web3.0において重要なのは、やはりスマートコントラクトです。フロントエンドは一見シンプルに見えても、その裏にはスマートコントラクトがあり、そこに価値があります。またプロトコル層は社会インフラになるので自社で抱える必要はないというのも魅力的でした。 もしこのままWeb3.0の流れが進んでいけば、既存の社会システムは、ユーザーが気づかないままにプロトコル層からコードに置き換えられていくのかもしれません。 質疑応答 Q. DAOはどのように資金調達をしているのですか? A. まず前提として、DAOは決して高尚なものではありません。例えば、一番綺麗なDAOと聞かれた時、多くの人はビットコインと答えたりします。その上で話せば、普通にVCから資金調達したり、自分たちでトレジャリーをNFTで出したりしてお金集めたりしています。まだ、DAOを綺麗に分散化しているところ(事例)はあまりないように思われます。 Q. Refiをしようとした時、資金調達などかなりの規模が必要になると思いますが、その辺りはどのようにしているのですか? A. 今あるものでも小規模であったり、持続可能なものであるのはまだないように思います。資金調達という部分では、自分たちのトークンを発行してユースケースを作って、ユーティリティを作ってトークンの価値を担保するとかしかないかもしれません。マネタイズできるかと言えば、現状かなり難しいです。また、環境に携わっている人たちは、自分の身を削りがちな傾向にあります。まだマーケットが出来ていない事もありますし、今後とも模索していく必要があります。地方都組んで地方創生の文脈でやっていって、スケーリングをしていくというのが今現在のアプローチになっているのではないでしょうか。 DAO入門:登壇者・寺本氏 提供:Fracton Ventures この回では、Fractonの寺本氏(https://twitter.com/salmon_crypto)が登壇されました。 内容は、より深くDAOの歴史を概観した上で、DAOをより具体的に見ていくといったものでした。 DAOとDAC まず、DAOの前に、DAC(Decentralized Autonomous Corporation)が提唱されていたことが説明されました。 DACはDaniel Larimer氏によって2013年に提唱された、「価値を単一の個人、企業、組織に依存せずに社会に商品やサービスを提供する分散型システム」のことです。これは分散型システムであるものの、あくまでも企業の一つの形であり、基本として利益の追及があります。 一方で、2014年にVitalik Buterin氏によって提唱されたのが、DAO(Decentralized Autonomous Organization)です。DAOはスマートコントラクトという、プログラム化されたルールによって管理される組織です。従来の組織では、CEOがいてそこから階層的に組織が作られますが、DAOであれば、ユーザーやデベロッパーやマイナーや取引所が、網の目のように繋がります。あらゆる参加者が合議で決めるため、階層構造がないですし、必要がありません。 寺本氏は、重要なのは、従来型の組織とDAOのどちらかが優れているということではなく、意思決定の速度や質を鑑みながら、どちらが良いかを考えないといけないと指摘しました。 DAOは新しいコラボレーションの形である DAOはブロックチェーンの登場のよって可能になった新しいコラボレーションの形であり、ブロックチェーンの利用を前提としています。 また、平等なあり方を実現するために、インセンティブのあり方が重要になってきます。従来の組織であれば、上にいけいくほど責任も大きくなり、報酬も大きくなります。しかしDAOでは全員が平等なので、積極性が損なわれる恐れがあります。そこで、積極的に動かせるためのインセンティブが必要になってきます。 様々なタイプのトークンを利用して、参加者のインセンティブを調整し、組織(コミュニティ)に貢献すればするほど個人も報われる仕組みになっています。これによって、いろいろな立場の人や組織がおそれぞれの立場から貢献できるフラットな構造となっています。 他にも、DAOは匿名経済が成り立ち、(身分や地域に関係なく)自身の能力によって働けるので、それもDAOのメリットの一つです。 DAOはどのように運用されているのか 提供:Fracton Ventures DAOの運用内容は、大きくオンチェーン上のものか、オフチェーンで行われているかに大別され、その両方が活用されます。 オンチェーン(ブロックチェーン内で実行)では、スマートコントラクトによって自動化され、議決権としてガナバンストークンが利用されます。 オフチェーン(ブロックチェーン外で実行)では、Discordといった場所でコミュニティが形成され、フォーラムで議論されたりしています。 この形態をとる理由として、ブロックチェーン上で動かす以上のコストがかかるため、投票はオンチェーンでするけれども、それに至るまでの議論は別のところでするとのことでした。また、オンチェーン投票のメリットとして、議決の反映はスマートコントラクトが自動でしてくれるため、手作業故の意図的な変更や、ヒューマンエラーが発生することがないことが挙げられるとのことでした。 様々なDAOの形と具体例 次に、DAOには大きく8つの形があることが説明されました。まずはそれらを箇条書きであげてみます。 Protocol DAO:プロトコルを管理するためのDAO。ERC-20トークンをガバナンスに使う発想の原点。コアチーム主導の運営から徐々にコミュニティドリブンにシフトしていくのが一般的。(例:Compound、Curveなど) Grant DAO:助成金をプロジェクトに提供する。資金はDAOメンバーを含むコミュニティが寄付。資金の配分はコミュニティが決定。(例:AAVE Grantなど) Philanthropy DAO:社会的責任への貢献。実世界との強い繋がりを持つ傾向。基本的には慈善活動。(例:BIG GREEN DAOなど) Social DAO:メンバーは共通の価値観・関心を持つ。その証明のため参加には、メンバーからの招待、NFTの保有といった条件がつく。(例:FWB、PazzaDAO、APE、など) Collector DAO:何かを収集するためのDAO。収集対象が一つだけの場合、それに失敗した・失われた場合には解散も。(例:Flamingo DAO、Constitution DAOなど) Investment DAO / Venture DAO:VCのようにアーリーステージの企業に投資したり、実世界の資産を共同所有したりする。投資状況を常にブロックチェーン上で監視できる。(例:MetaCartet Venturesなど) Media DAO:メディアをDAOとして運営する。コンテンツの受け手は一般の人々であることもあればDAOのメンバーであることも。広告に対するスタンスや編集方針など、DAOとしての特色は様々。(例:Decryptoなど) Servise DAO:特定のスキルを持つ人が集まり、1つのDAOとしてサービスを提供するDAO。提要するサービスは開発やデザインなどが考えられる。顧客は基本的にwe3業界。(例:Developer DAOなど) そして、具体的なDAOの解説もされました。その中で個人的に興味を引いたものをいくつか紹介しようと思います。 Links DAO Twitterヘッダーより引用。 一つは「Links DAO」(https://linksdao.io/)です。これはゴルファーたちによるDAOであり、各地でメンバーによるイベントが開催されていたりしますが、何より注目を集めたのは、今年2月にスコットランドでゴルフコースを購入したことでしょう。これは投票による決定に基づいて行われました。 Pudgy Penguin 公式サイトから引用。 他には、「Pudgy Penguin DAO」(https://pudgypenguins.com/)です。これはふっくらとした体型のペンギンのNFTを販売するDAOなのですが、実は現在の経営チームは同NFTのホルダーによって構成されており、元の経営チームからプロジェクトを買収する形で誕生したことが背景としてあります。オンチェーン投票は行われず、経営チームを中心にコミュニティの声を取り入れながら運営されていることが特徴です。 このコミュニティは非常に商売が活発です。買収した人はおもちゃ屋さんの経歴を有しているのですが、このNFTのデザインと元にしたおもちゃを販売し、その収益が同じ柄のNFTホルダーに入るといった形でエコシステムを構築しています。 この他にも、米国憲法を集めるDAO(Constitution DAO)や、町おこしの一環で運営されているDAO(山古志村DAO)などあり、非常に興味深いコミュニティが数多く構築されていることが紹介されました。 DAOの探し方 DAO紹介の最後、具体的なDAOを探す方法が紹介されました。例えば、データプロバイダーとしてダッシュボードを提供している「Messari」では、々のDAOの構造などに関するリーサーチ記事も公開されていることや、DAOのためのデータ分析サイトとして「DeepDAO」があり、メンバーシップや管理下にある資産などのいくつかの主要な指標を使用したDAOのランク付けがされていることなども紹介されました。 また、補助ツールとして、DeepL(翻訳ツール)やCoinGenko(トークン情報のダッシュボード)を参照するのも非常に有用との解説がされました。 DAOのこれから:登壇者・亀井氏 この回では、Fractonの亀井氏(https://twitter.com/tolehicoJP)が登壇されました。 内容は、これまでのDAOの解説を踏まえて、これからのDAOの将来と社会との有り様を考察するという内容でした。 社会はこれからどこへ変化しようとしているのか 提供:Fracton Ventures まず、マクロ単位での問題として、社会がどこに向かっているのかの疑問があると問いかけがありました。経済成長の限界と、持続可能性の理論があり、資本主義の先を見据えて、社会のあり方を見直す必要がある時期に来ていると述べられました。 そして、その中で以下の二つの指摘がされました。 社会の流れの作り方:「競争・独占」から「共創・コラボレーション」へ。 アウトプットの方式:「事業・プロダクト・サービス」から「コモンズ」へ。 Web3.oにおける活動のあり方はSNS上で数多く語られていますが、あまり具体的な部分にまで且つ、質良く掘り下げたものはあまりありません。このセクションではそうした話を具体的に論じたものであり、個人的に非常に新鮮な内容でした。 また、「信頼」の方式が変化していると指摘もあり、 法や制度をトラスト プラットフォームをトラスト プロトコルをトラスト この段階で変化しているとも述べられました。 他にも、トークンが発明されることで様々な形の資本が登場していること、例えば、Stepnは、物理的な努力/経済資本をトークン化しているとし、トークンは通貨的であるだけでなく、資産的でも会員的でもあり、様々な性質があることが述べられました。 Web3.0の本質:「コラボレーション / コーディネーション」と「コモンズ」 提供:Fracton Ventures 亀井氏は、Web3.0の本質は、「コラボレーション / コーディネーション」であり、それはオープンソース×インセンティブ設計であると述べました。こうしたコラボレーションの新しい形として「DAO」があり、そこから、 “Company” ではなく、 “Human Coordination” の新しい形式が発生するとのことです。 次に、Webの歴史への言及がされました。その上で、コーディネーションの歴史として捉え直してみることが大事だと、亀井氏は述べます。 提供:Fracton Ventures Webの歴史が「Web1.0→Web2.0→Web3.0」とすれば、コーディネーションの歴史は「部族→国家→市場→ネットワーク→ブロックチェーン」であり、この流れをWebの歴史に当てはめるのならば、以下のような仕組みになっているとのことです。 Web1.0(部族→国家→市場)→Web2.0(インターネット)→Web3.0(ブロックチェーン) また、「市場・国家」の枠組みで、ビジネスや経済合理性や再分配や税金がある一方で、「コモンズ」の枠組みでコミュニティやSNSやブロックチェーンがあるとの説明もされました。 Web3.0ではP2Pを重視しており、個人間の結びつきがWeb2.0以上に重要であると言われます。しかし、それがいったいどのような思想や世界観を背景として語られているのかはあまり明瞭にはなっていないですし、それを語れる方も少ない印象です。それもあり、この亀井氏の論は非常に新鮮に思えました。 公共へのアプローチ 話はビットコインに進み、ビットコインは通貨でもデジタルゴールドでもなく、「誰も止めることができない世界の公共財」であると語れられました。 そして、公共的なインフラとしての革命として、以下のことを特徴として挙げました。 止められない:プロトコルは誰にも止められない。基盤となるブロックチェーンが存在する限り実行される 無料:基本的にプロトコル全体の手数料は0%。ガス代のみで動く。 価値がある:所持者がアクセス可能で実行可能な価値を得ることが出来る。 拡張性:プロトコル参加者へのインセンティブが組み込まれている。 パーミションレス:検閲に強い。仕組みやプロトコルのルールを無断で独断で解除や変更することが出来ない。 プラスサム:同じインフラ利用によるwinwinの環境を作り出す。 信頼のできる中立性:プロトコルはユーザーに依存しない。ユーザーはコードの前に平等。 クリプトは思想的であるとよく言われますが、これらのことを前提とすればそれも納得です。 公共財の視点 次に公共財の視点の重要性を亀井氏は指摘しました。 財にはいくつかの種類があります。まずは、競合性と非競合性という視点から分類が出来ます。 競合性とは、消費するとマイナスになる性質を持っています。 非競合性は「消費してもマイナスにならない性質を持っており、例えばネットフリックスのようなものは、いくら観てもコンテンツそれ自体が減る訳ではないので、非競合性に分類されます。 そして、もう一つの軸として、排除性と非排除性という視点からも分類が出来ます。 排除性とは、特定の消費者を消費から排除する性質のことです。例えば、ネットフリックスはお金を払わないと消費できないので、排除性を有しています。 非排除性は、常に誰でも利用可能ということであり、空気などがこれに分類されます。 これらによって四つの種類に分類がされますが、これらに対するアプローチがDAOによって変わるのではないかとのことです。 提供:Fracton Ventures 例えば、「クラブ財」(非競合性×排除性)や「共有財」(競合性×非排除性)に対するアプローチが変わることが挙げられます。そして何より重要なのは「公共財」(非競合性×非排除性)に対するアプローチです。 「公共財」という領域にはこれまで行政くらいしかアプローチすることが出来ませんでした。そうした領域にDAOはアプローチ出来るとのことです。 これまで、公共財を供給するには、市場や国家の観点からしても、独占や非効率的といった短所がありました。しかし、コモンズという形態をとることによって、コミュニティが決定したインセンティブを実装できたり、迅速で柔軟な対応が可能になっていくと亀井氏は述べます。 従来型組織とDAO:どのようにしてDAOになっていくか 次にプロトコルを支えるという視点から、従来型組織とDAOの比較がされました。それぞれのメリットやデメリットの比較がされましたが、全体的な傾向として組織はよりオープン化していくのではとのことです。 提供:Fracton Ventures 大抵の場合、初めからDAOという訳ではなく、法人からDAOベースのコミュニティに段階的に分散化していきます。 通常、普通の株式の上場はスタートアップから7年ほどかかります。しかしながら、クリプトの業界であれば3年で上場したりすることも珍しくありません。ここでいう上場とは、トークン発行などの取引所への上場のことを指します。このようにトークン発行という形態がクリプト業界にはあるため、初めは企業やチームであっても、徐々に管理されたネットワークで運用したり、最終的にトークンで分散化をするといったような段階を踏むことが多いとのことでした。 株式の形態との違いとして、ステークホルダーが同じ方向を向くということにも注目です。株式会社であれば、課題解決を求めるユーザーと、成長や売上を求める企業と、LPへのリターンを求めるVCや株主の間で、方向性がそれぞれ違うことは珍しくありません。しかし、Web3.0の世界では目的がコモンズで統一されているため、ユーザーとプロジェクトと投資家が繋がることが出来、同じ方向性を向くことが出来るのです。 DAOは未だ成長途中。DAOで働く醍醐味。 DAOは今現在、その規模をどんどん大きく伸ばしています。 現在の、DAOのトレジャリーは225億ドルにも上り、セキュリティやトレジャリーマネジメントといったDAOを対象としたプロジェクトも数を増やしています。 その他にもDAOで働くことのアンケートも公表され、「実生活ではお互いにあったことのない人たちが一緒に仕事すること」や「クリプト分野における最先端にアクセス出来る」といったメリットや、「より多くの特権的な情報を持っているメンバーが決定においてより大きな影響力を持っている」や「もう少し構造が必要」といった不満の声も紹介されました。 質疑応答 Q. DAOで働く際、給料はどうなるのか? A. DAOによって給与提携は異なります。こうした働きをするとこういったトークンがもらえるということが明記されているところもあれば、プロポーザルで「こうしたことをした人間はこうした収益をもらうべき」というような案を出すことも出来ます。 また、給与水準がグローバル水準になるので、その人の国ではもらえないような高い水準の給料をもらうことも可能になります。 Q. 最終的には、DAOはフラットな会議体になるのでは? A. 特定の組織の中であったり、DAOそれ自体が会社となるのではなく、会社でも関われる個人でも関われるといった大きな輪っかをDAOと言っていいのでは。後ろに会社がいるとなると、実質的に入社や副業という形になってしまいます。(そのように)がっちり固めてしまうと、良い人材を逃してしまう可能性もありますし、ゆったりとした枠組みにする方が、いい人材も入ってきてくれるのではないでしょうか。 他にも、最初は開発会社だったけれども、トークンを配った結果、DAO的になる可能性もありえます。DAOが特定の会社としてではなく、いくつかの会社がDAO的な繋がりを持つということも出来ます。しかし、法律的には、会社法をどうするかといった話にもなりますし、その在り方は結構考えないといけません。ある種のノリが大事であって、イノベーションをやる側はグレーも重要という考えもあるのではないでしょうか。合法か脱法かではなくて、一緒にルールを作っていくという意識でもいいのではないかと思います。 Q. 企業の話として、メンバーシップに加入しているお客様とDAOが出来るのではみたいな話がありますが、企業の下でDAO(という形態)は出来ますか? A. Uniswapみたいな感じのDAOの形態はありますが、日本でとなるとちょっと分かりません。ただ、ガイアックスさんのところでは「美しい村DAO」があります。見た目上そうなっているだけかもしれませんが、ガイアックスさんの方も現在、進められている最中です。プロジェクトレベルで立ち上がっている例もあります。こちらとしても会社が持つDAOというのを調べないといけませんが、会社を持たないことをDAOの良さの一つとしてこちらは考えている部分もありますし、色んなあり方もあるのではないかと思います。 「Mass Adoption After the Bear Market」:特別ゲスト・渡辺創太氏による講演 提供:Fracton Ventures 渡辺創太氏は、日本初のブロックチェーンとしてAstar Networkを立ち上げ、Startale Labsにも尽力しており、最近ではSonyとの協業を発表しています。今回は「Mass Adoption After the Bear Market」との題名で発表をされ、渡辺創太氏のビジョンについて語られました。 以下、講演部分及び質疑応答の部分は、書き起こしの形で記載していきます。*以下敬称略 Astar Networkのビジョン 渡辺:Astar Networkのエコシステムとして、Astar財団とStartale Labsの2つがあります。Astar財団では、トークンの管理や非営利的な活動をしています。Startaleの方は営利企業なので、Astarではないプロトコルもどんどんやっていきます。Startaleは1月に設立し、6月から活動しています。Sonyとの資本提携や日本銀行の実証実験の取り組みにも参加企業に選ばれています。 提供:Fracton Ventures 渡辺:Startaleのミッションは、 “Web3 for Billions” 。暗号資産の世界のデイリーアクティブユーザーは極めて少ないのが現状です。そうした中で、(今の状況は)Web2.0で使っているようなAmazonだとかTwitterといったような企業が、出てくるタイミングではないかと考えています。 何故このようなことを考えているかというと、今はチャンスの時期だと考えているからです。 渡辺氏のTwitterより引用(https://twitter.com/Sota_Web3/status/1680813443463663616?s=20) 渡辺:現在、新しいスタートアップ企業の設立数はかなり落ち込んでいます。Astarが創業したのは、2019年で、(2018年の暗号資産)バブルが終わった頃です。その後、DeFiの夏が来たりしましたが、今はご存知の通り冬の時期ですね。とはいえ、2015年とか2016年とかと比べれば暖冬ですけれども。 2019年で事業を作ったことの良い面として、その後の盛り上がりで、波に乗ることが出来たことです。また、マーケットに注目されていないこともあって、きちんと開発することも出来ました。今の設立数は、実は2011年とか2012年と同じ水準であってチャンスな時期です。やはりタイミングが一番大事です。Startaleも今の時期に設立したので、次の良い波が来たら1兆円に行きたいなと考えています。 何故、キラーユースケースがないのか 渡辺:現在の問題として、メタマスクでネットワークの設定を変えないとトークンが表示されないといった問題があります。ちょっと勉強すればできますが、そこら辺の子供やお爺ちゃんやお婆ちゃんは出来ません。一方で、インターネットは誰もが使えています。というのも裏側のプロトコルを意識しなくていいからです。 (インターネットの)プロトコル層やインフラの話題なんて、お爺ちゃんやお婆ちゃんから出てきません。となれば、今後ともレイヤー1とか2とかを意識していかなくてもいいのではないでしょうか。将来的にインフラではなくて、その上のアプリで競争するようになるのではないかと考えています。 現状、イーサリアムだとかのレベルで価値が生み出されているのであって、アプリそのものでサスティナブルに価値を生み出しているものはないのではないでしょうか。 まだ “Billion” に開かれていないのは、まず使い勝手の悪さと、キラーユースケースがないからでしょう。後者の仮説として二つあります。一つは「垂直分業しているから」。一般ユーザーが使うのはアプリですが、ユーザーだけだとブロックチェーンにアクセス出来ません。ウォレットなどを介して、接続しています。(アプリの)開発をするにあたって、ウォレットやindexerとかノードマネジメントなどが壁になります。 渡辺氏のNoteより引用(https://note.com/sota_watanabe/n/n49002a4c2a74) 渡辺:キラーユースケースが出ていないのは、最も上の層であるアプリを、ユーザーが使うのに、(ユーザに合わせるのではなく)ブロックチェーンに合わせてアプリを開発しているからです。本来はユーザーからの要望に合わせて、アプリの方の開発をするべきです。車で例えると、エンジンやボンネットを作るプロフェッショナルはいても「車」を作る人がいない、垂直に統合してくれる人がいないという感じです。 渡辺氏のNoteより引用(https://note.com/sota_watanabe/n/n49002a4c2a74) 渡辺:もう一つは、リアルアセットとオンチェーンのブリッジの不足です。そもそも、現在、Web3.0のマーケットキャプと、既存金融のマーケットキャプの規模は全く違います。Startaleとしては、将来的には前者が膨れて、後者から(資本が)流れてくるはずなので、そのブリッジをしていきたいと考えていますし、Sonyとはグローバルなインフラストラクチャーを作る予定です。将来的に、Startaleのサービスのクラウドを作っていきたいですね。 垂直統合によってより優れたアプリを開発 渡辺氏のNoteより引用(https://note.com/sota_watanabe/n/n49002a4c2a74) 渡辺:Startaleは先ほどのレイヤーを垂直に繋げたいと考えています。ブロックチェーン上のデータをすぐに参照できるようにしたいです。ノードを持っていないとトランザクションをしたりすることができないので、今はそれを作っています。 「App」、「Wallet」、「Indexer」、「Node Manegement」、「Blockchain」という上から下への層があります。今現在、(Astarは)IndexerとかNodeを作っていないので、情報を手に入れようと思ったら六ヶ月くらいかかってしまいます。それを自分で作ることで、ユーザビリティを改善していきたいですね。 分散や分権で何をするのかが大事 渡辺:分散や分権は勿論大事です。でもそれは状態の名前であって、分散していることによって何が嬉しいのかが大事でしょう。個人的には、分散することによって、選択肢(権限)が増えることが良いことであると考えています。集権的ではなく自分でデータをコントロールする。仮にコントロールすることが面倒だとかでしたくなかったら、Amazonみたいな感じで(企業に)情報を渡せばいい。 Web2.0の上にWeb3.0のレイヤーができる感じであって、その方が、上手くいくのではないでしょうか。データのプライバシーに気にかけない人もいるし、人それぞれが好きな方を選べばいいと思います。 プロジェクト実装事例 渡辺:現在のプロジェクトの紹介をしていきます。まずは、Sushi Top Marketing社の実装事例です。セブン銀行ATMでのNFT募金キャンペーンですね。 これは単発では意味がありません。革新的なのは、募金したことがあるという履歴によって、オンチェーン上のアクティビティによって、フォロワーさんの数云々ではない形で、その人物が評価されるというのが良いのではないでしょうか。 他だと、JR九州NFTマーケットプレイスですね。まだ構想があるわけではないのですが、例えば、Suicaだとかと連携して、特定の駅を通過したらNFTが貰えたり、それによって何らかのディスカウントが貰えるとかいいんじゃないでしょうか。 Startaleの計画 渡辺氏のNoteより引用(https://note.com/sota_watanabe/n/n49002a4c2a74) 渡辺:Startaleのゴールとして「1年以内に日本を代表する大企業に」、「2年以内にブロックチェーンのソリューションを垂直統合」、「4年以内に、伝統金融とWeb3.0のブリッジ」、「5年後にキラーユースケースを作り上げる」ということを計画しています。 Astar2.0でトークンエコノミクスの変更したり、Supernovaという新しい試みが9月に発表予定ですので、注目して頂けたらと思います。 質疑応答 Q. Astarは様々な取り組みをしていますが、どうしてプラットフォームを作ったのですか? A. 前提として、プラットフォームは作っていません。ジェネラルな話をすると、AmazonとかAppleといった巨大な企業はいますが、そうしたところではNFTのプラットフォームはやりにくいという現状があるのではないかと思います。Web3.0 Appの最大の障壁は、Appleだったりします。なぜなら、Appleの収益として、30%の手数料を取っているので、AppにDEXを乗っけると(Appleの)収益が出ません。なので、Web2.0ビジネスと対立してしまうからですね。 Q. 手数料といった障壁がなくなれば、Web2.0からWeb3.0に動けるようなUXが作れると思いますか? A. そうは思いますが、手数料をなくすとかはしないと思います。 Q. アプリケーションを開発しています。垂直的な開発という話やキラーユースケースの話があり、共感していました。どういった部分がキラーユースケースになると思いますか? A. 垂直統合の話となると、iOSとAndroidの違いが挙げられるかと思います。最近だとチップまでもAppleは作っていますし、開発だけでなく実店舗もあるなど、垂直統合型のエクスペリエンスがあります。一方で、Androidは、チップもいろいろなところが提供したり、いろんな会社がスマホを作ったり実店舗も違っていたりします。最近だと、テスラですかね。ここは車だけでなく電気の充電の規格まで開発してます。 こちらとしては、既存金融をWeb3.0をこちらに持ってくるというのが強みかもしれません。債権だとかの取引をDEX上で出来るようになると、平日だけでなくて24時間365日間いつでも取引することが出来ます。NFTの例だと、カルビーのものでは、商品をスキャンすればするほどNFTが大きくなっていきます。しかし、カルビー側は「0x〜」といったアドレスしか分かりません。しかし、情報を渡せば新商品といった特典をもらえるというような仕組みに出来るかもしれません。 Q. 垂直統合に取り組まれているとのことでしたが、アバランチ(Avalanche)やSuiなどと競合しているのでしょうか? それとも他の方向を向いているでしょうか? 今の立ち位置を教えて下さい。 A. アバランチだとかが伸びた理由はイーサリアムが高いからだと考えます。アバランチやソラナやポリゴンが発展することで、イーサリアムに恩恵を生み出します。 とはいえ、1円のトランザクションを0.1円にすることに意味はあまりないように思います。これからはユーザビリティの問題ではないでしょうか。それら(手数料といったコスト削減)は勝手にやらせればいいし、チェーンがどのように使われるかは、キラーアプリケーションがあるかどうかによると思います。 今年の1月まではチェーンの強さで勝負してきましたが、今はアプリケーションの世界で勝負していこうとしています。 Q. それは、将来的にはどこかのチェーンが覇権を握るという事ですか? A. そうですね。そんなに何個も残るということはないと思います。 提供:Fracton Ventures Q. メンタル的な話になるかもしれないのですが、既存のWeb2.0はアメリカに取られたから自分はWeb3.0を取りに行こうとしているとのことでしたが、そのメンタル(マインド)はどこからきていますか? 日本のWeb3.0で覇権をとれたら次はどこに行きたいと考えていますか? A. Web3.0をする際、思想家的にどうかということと、起業家的にどうかということ、この2つが考えられると思います。まずは思想家的な返答をしてきます。 思想家的に考えると国籍とかはどうでもいいことです。自分のメンバーも何カ国もの人たちで構成されていますし、日本がどうこうとかはヨーロッパの人たちからすればどうでもいい事ではあります。パーミッションレスとか検証可能性といった、Web3.0でないと出来ないこと、これまで出来なかったことをどうにかするといった方が良いのではないでしょうか。 とはいえ、起業家としては日本人の端くれですし、失われた30年というものが僕らにもありますので、僕らの世代でなんとかしないと、子供や孫の世代が大変なことになってしまいます。GDPもどんどん下がってしまいます。そうした中で、Web3.0はチャンスの領域ではないでしょうか。例えばAI分野ではデータ量の勝負になります。これはかなりの額の投資が必要ですし、そんなことができる日本企業はありません。しかしWeb3.0は0円からできる。政府がWeb3.0に力を注ぐのもそうしたことが理由だったりします。 モチベーション的な話をしましょう。私はこれから海外に行くのですが、世界のどこにいてもトヨタやソニーがあります。シンガポールにいてもドンキホーテがあります。そうした景色は戦後の日本人が頑張ったからこその景色であって、そうした積み重ねがあるからこそ(現地の人たちは)日本人であるというだけでリスペクトをしてくれます。孫の代になったときに、ソニーってものがあったんだという風に、過去形で言われたくはありません。 Astarは自律分散的に何とかなるようにしていきたいです。Startaleは令和のソニーやトヨタといった企業にしたいです。死んだようなプロジェクトを、DAOにしたとか言いたくはありません。本当のDAOはビットコインやイーサリアムといったものであって、かなりの規模が必要になるでしょう。 Q. 先日、セブンのNFTを利用しました。ウォレットを持っていない前提でやってみたのですが、非常にスムーズでした、一般の人も出来るのではないかと思っていて、先ほどのロードマップなどありましたが、その中に60歳代の人たちでも使えることを、今後5年間のロードマップに含めていますか? A. 一言で言うと、僕でも分かりません。でも、予想するとマーケットの開拓も含めて3年くらいかなと。メディアに聞かれたときに答えるところとしては、「僕らみたいなプレイヤーにかかっています」と言います。というのも、使う側ではなく、作る側にまわっていますからね。例えば、PS5にウォレットが配られれば数億人にウォレットが行き渡るのですが、それをするだけの難易度の調整とか、実績を作るのが難しいかなとも思っています。 Q. ブロックチェーンを使うことによって、会社がこれまでデータを持っていたけれども、これからはデータの個人管理の時代になっていくのかなと思うのですけど、データのポータビリティの問題が出てくると思います。その点も含めたエコシステムの問題もあると思うのですが、どうなったらいいだとか、どうしていったらいいというのはありますか? A. 二つあって、一つには市場原理ですね。みんなが使うから使うと言うようなネットワークですね。しかしそれは閾値が必要で、それはビットコインやイーサリアムですら達成していません。恐らく、数十億人がイーサリアムを使っていれば、みんなイーサリアムを使いますよね。Twitterだって数億人いるから面白い。そういった閾値をとりにいくのが重要だと思います。 もう一つは、きちんとインフラ側で組むということです。Googleとアップルが、AndroidとiOSとを合流させるといった、そんなムーブをビジネス側で出来るかどうかでしょう。今、日本では5Gにおいて色んな企業が(パイを)取り合っていて、その結果ファーウェイに負けてしまっています。だからこそ、6Gこそはきちんとしていかないとねという流れがあります。それを踏まえると、せめて日本国内ではきちんと統一していきたいですね。 Q. 先ほどの垂直統合についてもですが、そういったところも含めて期待しています。 A. 競争領域があるかなと思っていて、例えばindexerやブロックチェーンとかは統合していって、その上に乗っているDapps とか取引所とかはどんどん競争していけばいいんじゃないかなと思っています。 Q . 起業するなら今がチャンスと(講演の中で)仰っていました。(中でも)下の基盤系を繋げようという話を重点的にしていたように思うのですが、上の方のユーザー側に対して(サービスを)提供する人たちにも共通して言えることだと思いますか? A. ユーザビリティと分散性のトレードがありますが、分散性は一定数あればユーザービリティを実現できるのではないかと思います。そういった程度を見ながら、開発すればまだ良いのではないでしょうか。アカウントアブストラクションといった新しい技術が出てくれば、上の方も変わっていきますし、将来の方向を考えながら上の方を作っていれば、かなり良いと思います。 僕はレイヤー1を作ってきましたが、当時はWeb3.0なんて言葉はなくて、(今のような状況は)たまたまといった感じです。僕としては、仕掛けて待っていた感じですね。そういったムーブも必要ではないかと思います。 [ここで、質疑応答の時間が終わり、渡辺氏の講演は盛況のうちに終了しました] ワークショップ①:明日へ備えてのDAOの案出し 提供:Fracton Ventures 渡辺氏の講演が終わった後、1日目の最後の試みとして、明日からのグループワークに備えて、参加者各自でこれまでのインプットを踏まえた上でDAOで解決したい課題のアウトプットを行いました。 各人二つほど意見を持ち寄り、全体の案の分類分けがされ、最終的に4個のグループに分けられました。 1日目を振り返って 提供:Fracton Ventures 1日目はインプットの日ということもあり、Web3.0やDAOの紹介が多い日でした。単純な業界知識の紹介であれば、専門書を読んだり検索をすれば出てくると思います。しかし、それらの質はあまり良いものばかりとは言えません。今回のイベントは、より正しい情報を大量にインプットするには、非常に良い機会となりました。 また、全体の印象として、Webの歴史やDAOの紹介にとどまるのではなくて、それら背景となっている概念や思想まで掘り下げていることが非常に印象に残りました。クリプトは思想であると度々言われますが、ここまで詳細に丁寧に述べてくれている書籍やサイトも数が少ないですし、その所以が分かったのは個人的に大きな収穫でした。 恐らく、キーワードとなるのは「ヒューマンコーディネーション」と「公共財」になるかと思います。現状、暗号資産及びその業界は、金銭と紐づけられている投資対象として主に考えられています。しかし、それらがより大きな価値を持つのは、金銭ではなく、人との結びつきや公共の福祉に活用される時なのかもしれません。 2日目は、実際にDAO関連のツールを触ってDAOの立ち上げを行うという、アウトプットを行いました。 その模様は、また次の記事で紹介いたしますので、そちらも是非ご覧下さい!

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2023/08/14Web3ウォレットBitKeepがBitget Walletにリブランディングを実施
2023年8月10日、Web3ウォレットのBitKeepが正式にBitget Walletにリブランドされました。このリブランドに伴い、アイコンやUIなどが変更されました。 Bitget Wallet's Rebranding is here! ➡️ pic.twitter.com/gu0BEjMiPv — Bitget Wallet (@BitgetWallet) August 10, 2023 Web3ウォレットであるBitKeepは、2018年にスタートしたマルチチェーンウォレットで、800万人以上のユーザーを抱えています。このウォレットは、スワップやローンチパッド、そしてNFTマーケットプレイスサービスを提供しています。 今年の3月、BitKeepは海外取引所である「Bitget」から3000万ドルの資金調達を受けました。この資金調達により、BitKeepはロードマップに基づいてさまざまな計画を進行中です。これには、マルチチェーンウォレットのブランド刷新、経営チームの再編、そして全体的なセキュリティシステムの強化などが含まれています。 リブランドを記念してBitgetから100,000USDTのプレゼント企画が実施中 リブランドを記念して、Bitget WalletはBitgetユーザーと新規Bitget Walletユーザーに100,000USDTのエアドロップキャンペーンが実施されています。 キャンペーン期間:8月11日午後6時~8月18日午後6時(日本時間) キャンペーンの詳細: • Bitgetユーザーは、Bitget Walletアプリをダウンロードし、今すぐ参加ボタンを使用し、Bitget WalletのPolygonアドレスとBitgetユーザーID(KYC認証に合格していること)をGoogleフォームに記入し、賞金プールから抽選に参加することができます。 • 報酬はランダムに抽選され、各ユーザーは最大1000USDTを獲得できます。 • キャンペーン期間中、Bitget Walletに10USDT以上を保有し、10USDT以上のスワップを完了したBitgetユーザーは、報酬を受け取ることができます。より多く保有し、より多くスワップすればするほど、より多くの報酬を得ることができます。 • このキャンペーンは、Bitget Walletの新規ユーザー限定です。各デバイスは一度しか報酬を受け取ることができません。報酬は、キャンペーン終了の5日後に当選者のBitget Walletアドレスに配布されます。

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2023/08/12CT Analysis『2023年7月度NFTマーケット動向レポート』を公開
CRYPTO TIMESが提供するリサーチレポートコンテンツ『CT Analysis NFT』が『2023年7月 NFT マーケット動向調査のレポート』を公開しました。 今回のマンリーレポート及び過去配信の90本以上のレポートは、CT Analysisのホームページ(https://ct-analysis.io/)よりご覧いただけます。 会員登録することでいつでも、過去のレポートを読むことができるので下記のウェブサイトよりアクセスください。 2023年4月よりCT Analysisのレポートはサブスクリプションプランになりました。 【お知らせ】 CRYPTO TIMESリサーチチームによるリサーチコンテンツ「CT Analysis」を大幅アップデート! 📍内容📍 ・月額課金プランの開始(4,980円) ・サイトUI/UXの大幅変更 ・新規PJ紹介などを月20本リサーチを提供 ・DeFi/NFT/その他データベース提供 サイト:https://t.co/KNRsMnnN4N pic.twitter.com/uJTqgI7rFx — CRYPTO TIMES@暗号資産・ブロックチェーンメディア (@CryptoTimes_mag) April 3, 2023 CT Analysis NFT 7月レポート 『CT Analysis』が提供する『7月 NFT マーケット動向調査のレポート』に関して 今回のレポートは、7月のNFTマーケットの動向を調査した内容になっています。7月もまたNFT市場は全体的に取引ボリュームが減少し、2021年のバブル前の水準まで低下しました。 7月は、Louis Vuitton、GUCCI、Dior、Bulgariの動きがありハイブランドと呼ばれる企業が多数NFT(またはSBT)を扱ったサービスの提供、発表を行なっています。 プロジェクト毎のランキングでは、BAYCがまたも1位となっています。7月は新規プロジェクトのランクインはありませんでした。過去にランクインしたことのあるプロジェクトのみでランキングが形成されています。ゲームに関連するプロジェクトが、3つランクインしています。Sorareは、数ヶ月前からランクインするようになり、6月の取引ボリュームと比べても安定した取引ボリュームを記録しています。 個別のNFTの取引ランキングでは、CryptoPunksが多くランクインしました。BAYCと合わせると、Yuga Labs銘柄が8つランクインしています。 珍しい点では、SuperRareで取引をされているアートNFTがランキングに入っていました。ArtBlock関連のアートNFTがランクインすることはよく目にしましたが、SuperRareのようなアートプラットフォームの取引がランクインするのは珍しいです。 Solana NFTの市場は、7月下旬が大幅に取引ボリュームが減少しています。7月上旬には、2日間だけ取引ボリュームが増加した日がありました。この2日間は、SMB関連のプロジェクトが影響していることが予想されます。 SMB Gen3がリリースされたことが全体的な取引ボリュームにも影響しました。SMB Gen3は、Magic Edenでの取引ボリュームで1位となっています。 CT Analysis NFT 7月レポート CT Analysisについて 2020年2月12日より暗号通貨/ブロックチェーン専門メディアCRYPTO TIMES ( https://crypto-times.jp )が提供開始した、暗号通貨/ブロックチェーンの分野に特化したリサーチレポートコンテンツです。 今後、暗号通貨/ブロックチェーン分野は更に注目が集まることが予想されるものの、技術者から投資・事業家まで様々な参加者がおり、各々の求める情報は見つけづらく、また議論は英語で行われることが多いため、リサーチコストが高くなる傾向があります。 CT Analysisでは、5年間業界に携わりながら運営してきた知見やデータを活用して一般ユーザーから事業者まで、幅広いデータ・分析需要に応えることを目標として、専門性とわかりやすさを追求したリサーチ・レポートを提供していきます。 また、パートナー企業の強みを生かしたリサーチレポートも提供しており、オンチェーンデータやオフチェーンデータ、クリプト市場に関するセンチメントデータ、ユーザーの予測を機械学習で最適化したデータなどの情報を使ったレポートの配信も予定しています。また、これらは日本だけでなく、世界各国の情報も取り入れたコンテンツの配信を予定しています。 下記のサイトより会員登録をしたユーザー様にはレポートが公開時に登録メールアドレス宛に最新レポートが届きます。 CT Analysis Website















