ビットコイン、円急伸でも上昇|キャリー巻き戻しの影響は
Crypto Times 編集部
外国為替市場で円が急伸しています。ドル・円相場は9月1日夜の160円台前半から本日一時155円30銭付近まで下落。わずか2日間で5円以上の円高が進み、低金利の円を売って海外資産を買う「円キャリー取引」の巻き戻しが始まったとの観測が浮上しています。
一方、暗号資産市場では現時点で大規模なリスク回避の動きは確認されていません。ビットコイン(BTC)は円が大きく上昇した時間帯にも買われ、一時8万2,200ドル台と約3カ月ぶりの高値を記録。その後は8万800ドル前後まで上昇幅を縮小しましたが、円高とBTC上昇が同時に進む展開となりました。
米金利低下とETF流入がBTCを支える
今回のBTC上昇を促したのは円相場よりも米国の金融政策を巡る変化です。
米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事はインフレ圧力の鈍化が確認されれば、9月会合で金利据え置きを支持する考えを示しました。これを受けて米10年債利回りは4.818%から4.74%まで低下。9月の米利上げ確率も63%から約50%へ後退し、金利上昇の影響を受けやすいBTCなどのリスク資産に買いが入りました。
資金面でも買いが確認されています。9月3日の米国現物ビットコインETFには7億3,080万ドル、1ドル156円換算で約1,140億円が純流入しました。現物イーサリアムETFにも約1億4,140万ドル、約221億円が流入しています。
アルトコインも上昇し、Zcashは約20%、HYPEとXRPは約6%、イーサリアムやBNB、ドージコインは4〜5%上昇しました。米利上げ観測の後退とETFへの資金流入が相場を支えていると可能性があります。
円キャリー取引の巻き戻しは引き続き警戒材料です。2024年8月には日銀の利上げと弱い米雇用統計が重なり、市場全体でレバレッジ解消が加速しました。国際決済銀行(BIS)によるとこの局面でBTCとイーサリアムは最大約20%下落しています。
次の焦点は9月4日夜に発表される米雇用統計です。弱い結果は米金利の低下を通じてBTCの支援材料となる一方、円高を加速させればキャリー取引の手じまいを促す可能性があります。反対に強い結果は円高を抑えても、米金利上昇を通じてBTCの重荷となり得ます。
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