仮想通貨フレアトークン($FLR)とは?プロジェクト概要を徹底解説!
Crypto Times 編集部

フレアトークン($FLR)はFlare Network(フレアネットワーク)で使用されるネイティブトークンであり、国内仮想通貨取引所でも取引可能です。ステーキングやガバナンスとして使用するほか、FTSOへの委任やラップしてエアドロップ対象になる使い道もあります。
まだフレアトークンの波に乗れていないユーザーのために、本記事ではフレアトークンとフレアネットワークのプロジェクト概要を徹底解説します。
非スマートコントラクトの仮想通貨をEVM互換としてFlare上で運用できるネットワークであり今注目のプロジェクトです。エアドロップの参加方法も解説するので、有力プロジェクトに投資するなら情報をチェックしましょう!
目次
フレアトークン($FLR)の基本情報・公式リンクまとめ
名称 | Flareトークン/Flare Network |
---|---|
ティッカーシンボル | FLR |
コンセンサスアルゴリズム | Federated Byzantine Agreement(FBA) |
価格/時価総額 | 6.11円/72位 ※2024年3月時点 |
取扱い仮想通貨取引所 | DMMビットコイン、ビットフライヤー、GMOコインなど |
FlareNetworks公式サイト | https://flare.network/ |
FlareNetworksポータルサイト | https://portal.flare.network/ |
ホワイトペーパー | https://docs.flare.network/ |
FlareNetworks 公式X | https://twitter.com/FlareNetworks |
FlareNetworks Discord | https://discord.com/invite/flarenetwork |
FlareNetworks Telegram | https://t.me/FlareNetwork |
FlareNetworks Youtube | https://www.youtube.com/c/Flare_Networks |
フレアトークンの基本情報と関連リンクをまとめています。
必ず公式リンクからアクセスして正しいサイトに接続してください。公式XやDiscordに参加してフレアトークンの最新情報をウォッチしましょう。
フレアトークン($FLR)/Flare Netwworkの特徴・注目ポイントを解説
フレアトークンの特徴と押さえておくべきポイントを解説します。
複数のブロックチェーンに対応して、業界のあらゆるプロジェクトが円滑に開発・運営できる拠点を築いているとわかりますよ。
- フレアトークンの特徴・注目ポイント
Flare Networkは複数のブロックチェーンでスマートコントラクトの統合を目指す
フレアトークンを発行するFlare Networkは、EVM(イーサリアムヴァーチャルマシーン)をベースとしたブロックチェーンでありオラクルネットワークです。
EVMをベースとしているので、イーサリアム上で開発されたスマートコントラクトやdApps(分散型アプリ)をそのまま利用したり、Flare Networkへ移動したりと相互運用できます。
ビットコインやリップル、ドージなどのトークンを、Flare Networkのスマートコントラクトで使用できるだけでなく、DeFiなどのdAppsで収益を獲得して他のブロックチェーンにブリッジも可能です。
スマートコントラクトを統合することで、複数チェーンの機能をFlare Networkで最大限に高めて有用性のあるブロックチェーンになることを目指しています。
- EVMとは
- EVMとは、イーサリアム上の自動動作プログラムを作成して、スマートコントラクトを実行するソフトウェア環境です。
3つのデータ収集プロトコルから構成される
FTSO | 各データ提供者から外部ソースの情報を取得し、分散されたデータを元に価格を計算するネイティブオラクル |
---|---|
State Connector | 他のブロックチェーンやインターネットから検証可能なデータを取り入れる |
Layer cake | 異なるスマートコントラクト対応のネットワーク間でブリッジできるシステム |
Flare Networkの主要構成は、上記3つのデータ収集プロトコルです。
開発者は、FTSO(Flare Time Series Oracle)とState Connectorにより、コストを最小限に抑えながら大量のデータを取り込めます。
期待値の高いFTSOの各プロバイダーにFLRトークンを委任してデリゲートも可能です。
Layer cakeでは、スケーラビリティを解決して異なるスマートコントラクト間をブリッジできるので、Flare NetworkにdAppsを移動もしくは他のブロックチェーンに移動も可能となります。
EVM互換でDeFi・NFT・ゲームなどの開発が可能
EVMをベースとした互換性があり、Flare Networkではイーサリアム上で開発していたdAppsの開発が可能です。
また、他のブロックチェーンとの相互運用性もあるので、開発だけでなく他のブロックチェーンと相互に移行もできます。
イーサリアム→Flare Network→別のブロックチェーンとブリッジできるので、dAppsの開発拠点が広がりますね。
Layer cakeによってセキュリティや処理スピード面の問題を解決していてブリッジの障害もありません。
DeFiやNFT、ブロックチェーンゲーム、ソーシャルネットワークのdAppsを作ることもFlare Networkなら可能です。
カナリアネットワーク「Songbird」がFLRガバナンスの第一段階を担う
4. Flare:メインネットワークでFLRがネイティブ通貨
3. Songbird:カナリアネットワークでSGBがネイティブ通貨
2. coston:Songbirdのテストネットワーク
1. coston2:Flareのテストネットワーク
Flare Networkは目的の異なる4つのネットワークあります。メインがFlareであり、テスト用のカナリアネットワークは「Songbird」です。
SongbirdはメインのFlareに導入する前に実践として機能をテストしています。基軸トークンは$SGBです。テスト用とはいえ、一般ユーザーが利用できるメインと機能性が変わらないブロックチェーンです。
Songbirdのコミュニティで提案が提出され、投票により方針が決定します。承認されるとメインのFlareに導入するか本格検討される流れです。つまり、SongbirdはFlare Networkのガバナンスの第一段階といえます。
- costonとは
- coston/coston2はどちらも開発者用のテストネットワークです。一般ユーザー向けではありません。
CチェーンからPチェーンにFLRを移動してステーキングが可能
- Flareの2つのチェーン
- Cチェーン:スマートコントラクトに使用されるコントラクトチェーン
- Pチェーン:ステーキング対応であり報酬を提供するためのプラットフォームチェーン
Flare Networkは上記2つのチェーンを使用していて、その間は相互運用できます。
コミュニティとして大部分が使用しているのがCチェーンです。このスマートコントラクトが動作するCチェーンから、ステーキングが行われるPチェーンに$FLRを移動できます。
ステーキング開始時での最少額は50,000FLRなので、2023年12月時点の価格で10万円強です。14日間以上からステーキング可能となっており、2週間ごとにFlareのステークツールから報酬を請求できます。
ステーキング報酬のためにFlare Networkを利用するならまずはFLRを用意してくださいね。
Flare Networkで使えるフレアトークン($FLR)の概要
フレアトークンはFlare Networkで使用するネイティブトークンです。
DMMビットコインやビットフライヤーなどの国内仮想通貨取引所にも上場しているので気軽に購入できます。
そんなフレアトークンの使い道やトークノミクスなどの概要を解説します。
- フレアトークンの概要
$FLRはFlare Networkのステーキングやガバナンスなどに使用される
- フレアトークンの使用例
- バリデーターへステーキング
- ガバナンストークン
- 取引手数料の支払い
- FTSOへの委任
- WFLRを保有してエアドロップの獲得
フレアトークンはFlare Networkのステーキングやガバナンスとして使用する機会が多いです。
メインのCチェーンからステーキングのPチェーンにFLRを移行できるようになり、FLRの保有で報酬を得やすくなりました。
Flare Network特有なのは、FTSOへの委任も可能という点です。FTSOでは外部データ提供者から情報を受け、トークン価格を正確に計算しており、対価としてFLRやSGBを受け取ります。
このデータ提供者にFLRを委任して報酬を共有できます。ステーキングよりも報酬獲得の頻度が高く、受け取りやすいのがメリットです。
- WFLRに変換する必要がある
- エアドロップ獲得も、FTSOへの委任もフレアトークンをそのまま使用できません。ラップしてWFLRに変換してから使用します。ラップするにはFlareのポータルサイトにウォレットを接続してラップすればOKです。
$FLRをラップして$WFLRとしてDeFiなどに使用できる
フレアトークン/FLRは、Flare PortalでラップされたWFLRに変換できます。
メタマスクやレジャーなどのハードウォレットなどでFLRを保有し、Flareポータルでウォレットを接続します。上の画像のようにフレアトークンのバランスで「Wrap」を選択すれば変換可能です。
WFLRは、Flare Network上の他のEVM互換dAppsやスマートコントラクトで使用できます。DeFiやNFT、音楽などさまざまなdAppsにWFLRとして使えるので利用用途が広がりますね。
フレアトークン($FLR)のTokenomics
コミュニティへの割り当て(FlareDrops) | 58,300,000,000(58.3%) |
---|---|
クロスチェーンインセンティブプール | 20,000,000,000(20%) |
チームやアドバイザー、早期後援者 | 21,700,000,000(21.7%) |
フレアトークンの総供給数は100,000,000,000FLRです。
コミュニティへの割り当てが58.3%と大部分を占めていますね。これはインセンティブやエコシステムのサポートプログラムを通してコミュニティに再分配されるトークンです。
このうち28,524,921,372FLRがFlareDropsとして割り当てられ、15%は2023年1月に配布完了しました。残りの85%は36か月にわたって段階的に配布されます。
クロスチェーンインセンティブは、他のブロックチェーンからFlare Networkにもたらされる価値の開発のために使用される開発費です。残りはチームやアドバイザーの保有分です。
フレアトークン($FLR)のエアドロップ概要
Flare Networkはもともとリップル(XRP)の機能拡大のために開始されたプロジェクトでした。そして、2020年12月時点のXRP保有者に対してエアドロップを提供しています。
プロジェクト概要は初期から更新され、現在はスマートコントラクト機能を複数のブロックチェーンに統合するネットワークに方針を変えています。
以後のエアドロップはXRP保有者ではなく、WFLR保有者に配布するので配布予定や参加方法を解説します。
- フレアトークンのエアドロップ概要
フレアトークン(FLR)のエアドロップ配布予定
初回/2023年1月 | 28,524,921,372FLR |
---|---|
35カ月目まで/2023年3月~2025年12月 | 676,040,637FLR×35回 |
36か月目/2026年1月 | 584,760,871FLR |
第1回のフレアトークンのエアドロップは予定通りXRP保有者に対して行われました。
2回目以降は、WFLRトークンの保有者かつFTSOにデリゲートした対象者にエアドロップされます。
1か月ごとにウォレットにあるWFLRの保有量が計算され、月末にエアドロップを請求できる流れです。Flare Portalにウォレットを接続して、WFLRにラップしておくと保有量としてカウントされます。
ちなみに、国内取引所「SBI VC トレード」ではフレアトークンのレンディングによってラップ・デリゲートまで委託可能です。SBI VCトレードではラップとデリゲートの代行を行っているので、双方の報酬を獲得できます。
デリゲートの報酬次第では多くのFLRを得られるので将来性に期待して利用するのも良いですね。
【SBI VCトレードの登録方法・使い方】入出金・仮想通貨売買まで徹底解説
フレアトークン(FLR)のエアドロップの参加方法
- 推奨ウォレット
- MetaMask
- Bifrost Wallet
- Ledger
- Safepalなど
SBI VCトレードなどの国内取引所を使わずに報酬を獲得する流れを解説します。
フレアトークンのエアドロップに参加するため、上記のような仮想通貨ウォレットにFLRを準備しておきましょう。
FLRトークンは国内取引所でも購入可能です。購入後にMetaMaskなどにFLRを移動しておきます。
おすすめの仮想通貨ウォレットを種類別に紹介!自分に合った選び方も解説
Flare Portalにアクセスします。
ウォレットを接続しましょう。
FLRの残高が表示されるので「Wrap」をクリックしてラップします。これでWFLRの保有者となり、エアドロップ対象の保有量のカウントが開始されます。
FTSOのプロバイダーにデリゲートするには「Delegate」をクリックして、移譲する数量を選択してください。
FTSOのプロバイダー一覧はFlareMetricsを見て有望な提供者を決定してくださいね。
以上でWFLRの保有とデリゲートが完了するので、エアドロップの参加手続きは完了です。
Flale Portalに報酬が表示されるので月末に請求しましょう。
フレアトークン($FLR)の将来性
フレアトークンはFlare Networkの展開によって需要が高まると予想されます。
今後、期待のトークンとして将来性があるのか解説します。
継続的なエアドロップで注目度が高まる
フレアトークンがユーザーにもたらすエアドロップは、2026年1月まで毎月実施されます。
途中参加するにはWFLRの保有とデリゲートをすれば完了です。簡単なのでエアドロップ目当てのユーザーが増えて需要が高まると考えられますね。
FLRを購入するユーザーが増えるとそれだけ価値が上がります。
受取ったFLRの将来価値に期待するユーザーが、すぐ売却せずに保有し続けると売り圧による下落も抑えられます。
- エアドロップ数量は減る
- 実際に、2023年3月には保有量の20%程度もらえていたエアドロップが、同年10月には6%程度まで減りました。エアドロップ対象者が増えるとそれだけもらえるトークンも減少します。
上場している国内取引所が多く日本人の利用者増にも期待できる
フレアトークンは、金融庁と日本暗号資産取引業協会(JVCEA)に上場が承認され、続々と国内取引所で取引できるようになりました。
2023年末、SBI VCトレードをはじめとする国内取引所8社に上場しています。
もともとフレアトークンは仮想通貨XRPにスマートコントラクト機能を追加するためのプロジェクトであり、XRPは日本国内のインフラパートナーが多く日本市場に根強い関係を持っていました。
その関係性もあり、XRP保有者へのエアドロップが開始する前からフレアトークンは国内取引所に上場する審査が始まっていたのです。
XRPを通してフレアトークンへの利用者が増加して、国内の利用者増にもつながると、取引量が多い人気トークンになる将来性はあります。
スマートコントラクト機能の統合で需要が高まる
Flare Networkの特徴は複数ブロックチェーンの相互運用性やEVM対応ですが、設立時はXRPにスマートコントラクト機能を統合することが目標でした。その目標は現在も引き継がれています。
「FAsset」と呼ばれる機能により、XRP含めてBTCやDOGEなどの非スマートコントラクトトークンをFlare Network上で使用できるようになります。
上図のように、BTCはFBTC、XRPはFXRPとしてFlare Network上のdAppsで利用できます。
DeFiやNFT、メタバース、レンディングなどさまざまな機能で利回りや報酬が獲得できるのはメリットです。
2023年12月時点ではCostonテストネットでベータ版が公開されており、メインネットでの公開も遠くありません。
Flare Networkの展望が明るいので将来性にも期待できます。
フレアトークン($FLR)を購入できる国内取引所一覧
取引の種類 | 取扱銘柄数 | 取引手数料(販売所) | 取引手数料(取引所) | |
---|---|---|---|---|
SBI VCトレード | 現物取引 レバレッジ取引 | 28種類 | 無料(スプレッド有り) | 現物取引・・・メイカー:-0.01% / テイカー:0.05% レバレッジ取引・・・レバレッジ手数料が別途必要(ファンディングレートによる) |
bitFlyer | 現物取引 レバレッジ取引 | 33種類 | 無料(スプレッドあり) | 約定数量×0.01~0.15% |
Coincheck | 現物取引 | 29種類 | 無料(スプレッド有り) | Maker:0.000~0.050% Taker:0.000~0.100% Itayose:0.000~0.050% ※Itayose(板寄せ)手数料は2024年3月27日14時(予定)のリリース後から適用 |
GMOコイン | 現物取引 レバレッジ取引 暗号資産FX | 26種類 | 無料(スプレッド有り) | 現物取引・・・Maker:-0.01~-0.03% / Taker:0.05~0.09% レバレッジ取引・・・無料 ※ロスカット手数料、レバレッジ手数料、強制決済手数料は別途必要 暗号資産FX・・・無料 ※レバレッジ手数料、強制決済手数料は別途必要 |
DMM Bitcoin | 現物取引 レバレッジ取引 | 38種類 | 無料(スプレッド有り) | BTC/JPY:73円/取引単位 |
BITPOINT | 現物取引 | 22種類 | 無料(スプレッド有り) | 無料 |
bitbank | 現物取引 | 38種類 | 無料(スプレッド有り) | メイカー:0~-0.02% テイカー:0~0.12% |
BitTrade | 現物取引 | 39種類 | 無料(スプレッド有り) | 通貨・HT払いによる |
フレアトークンを購入できる国内の仮想通貨取引所をまとめました。
この中では、FLRのラップとデリゲートを代行するSBI VCトレードがおすすめです。
有名どころの取引所ならFLRが上場しているので国内でも売買しやすいですね。
フレアトークン($FLR)のまとめ
- フレアトークンのまとめ
- EVM互換のブロックチェーンでFlare上にdAppsを移動しやすい
- FTSO・StateConnector・LayerCakeからデータ収集する
- カナリアネットワーク「Songbird」の基軸はSGBトークン
- FLRをPチェーンに移動してステーキング可能
- FLRのエアドロップは2026年1月まで続く
この記事では、仮想通貨FLR/フレアトークンとプロジェクト概要を解説しました。
複数のブロックチェーンの相互運用が可能で、EVM互換のブロックチェーンであるFlare Networkは日本でも注目されています。
XRPだけでなくBTCやDOGEなどのスマートコントラクト非搭載のトークンをFlare上で運用できるのはメリットが大きいです。
エアドロップは途中参加できるので、フレアトークンの将来性に期待するなら検討してみてくださいね。