『InsurAce Protocol』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!
   公開日 : 2021/03/29

『InsurAce Protocol』の概要や特徴、AMAの内容をQ&A形式で解説!

ユッシ

ユッシCRYPTO TIMES公式ライター

2017年11月に仮想通貨投資を始めたことをきっかけにDAPPSやブロックチェーンゲームなどに興味を持つように。仮想通貨メディアのライターとして約2年間活動する実績の中でブロックチェーン・仮想通貨の基礎的な知識から専門的な内容まで幅広く発信中。

2021年も勢い衰えぬDeFi市場ですが、その中でも注目されているのがDeFiの保険分野です。

DeFi市場の保険は十分とは言えず、それを表す数字として2.5兆円のDeFiの市場規模に対して保険カバー額が数百億円のみとなっています。

本記事では、そんなDeFi市場への保険を提供するPolkadot関連プロジェクト「InsurAce Protocol」について、先日CRYPTO TIMESホストで開催されたAMAの内容を元にQ&A形式で解説していきます。

・「InsurAce Protocolについて知りたい」
・「DeFi市場の保険について知りたい」

といった方は是非最後まで読んでみてください。

目次

InsurAce Protocolの概要

InsurAce Protocolの概要

ティッカー/通貨名$INSUR/INSUR token
主な提携先Balancer
時価総額N/A
特徴DeFi市場のポートフォリオ型保険を提供。複数の保険をまとめて購入することが可能。
公式リンクWebサイト
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InsurAceはDeFi市場におけるユーザーアクセスの容易な保険の提供を目指すプロジェクトです。

InsurAceではSCR流動性マイニングという仕組みが採用されており、ユーザーは資金をプールすることでInsurAceのトークンである$INSURを獲得できます。

InsurAceはHuobiやOKExといったVCの大手から出資を受けていることから、DeFi市場の保険関連プロジェクトの中でも注目されていることが伺えます。

InsurAce ProtocolのAMA

今回のAMAには創設者のOliver Xie氏が参加してくれました。

自己紹介

私の自己紹介をしましょう。

私はシンガポールに拠点を置いています。2020年9月からInsurAceプロジェクトに携わり始めましたが、それ以前はシンガポールにある3つの認可されたデリバティブ取引所のうちの1つでCTOとして働いていました。

2017年に暗号の世界に入り、チームを率いて暗号やブロックチェーンを研究し、ここ数年はブロックチェーンベースのオープンファイナンスに惹かれていました。

DeFi保険2.0プラットフォームであるInsurAceは、すべてのDeFiユーザーがアクセス可能で、信頼性が高く、堅牢で気楽な保険プロトコルを構築することを目標としてスタートしました。

InsurAceは、私の専門知識と個人的な情熱の両方を完璧に組み合わせるチャンスを与えてくれます。DeFiは私の情熱であり、InsurAceは私の使命です。

私はInsurAceの創設者であり、プロジェクトリーダーでもありますが、InsurAceでの私の役割は、最高のプロジェクトを実現するために、適切なチームメンバーを集めるコーディネーターのようなものです。

このエキサイティングな旅のために、強力な開発者、最も経験豊富な保険の専門家、アドバイザーとしての一流のリーガル&コンプライアンスのベテラン、アドバイザーとしての一流のサイバーセキュリティの専門家、そしてプロのマーケティングチームからなる非常に優れたチームが参加しています。

創業者としての日々のマネジメントに加えて私自身がコーダーでもあるので、開発チームと肩を並べて製品の提供に取り組んでいます。

-なぜ、シンガポールを本社にしたのですか?-

主な理由は私がシンガポールに住んでいるからです。

他の理由としてはシンガポールは東西の架け橋であり、非常に国際的であり、DeFiプロジェクトに適した場所です。

しかしながら、場所は関係ありません。DeFiはボーダレス、パーミッションレスです。

1. プロジェクトの紹介をしてください

InsurAceは保険のエースという意味です。

InsurAceは分散型保険プロトコルであり、非常に低い保険料と持続可能な投資リターンで、信頼性が高く、堅牢で気楽なDeFi保険サービスをDeFiユーザーに提供することを目指しています。

InsurAceの使命は「DeFi保険」を再定義し、ユーザーフレンドリーなアクセスが可能な商品と資本効率でユーザーをセキュリティリスクから守ることです。

革命的な商品設計と経済的メカニズムにより、InsurAceはDeFiのためのエースレベルの保険ソリューションを提供します。

2. InsurAceのプロジェクトで、最もメジャーなポイントはなんでしょうか?

皆さんが、Nexus mutualやCoverなど、他のDefi保険プロトコルを使ったことがあるかどうかはわかりませんが、それらと比べると、私たちは間違いなくDefi保険プロトコルのアップグレード版です。

InsurAceの特徴は以下の通りです。

  1. ポートフォリオベースのカバー
  2. 充実した商品ライン
  3. SCRマイニング
  4. 持続可能なリターン

InsurAceには、ユニークで革新的なデザインがあります。

保険プロトコルとしてInsurAceは、従来の保険会社と同様に、保険部門と投資部門の2つの機能を提供します。保険会社の資本プールにあるフリー・キャピタルは、投資プールに入れてより高い利回りを得ることができ、保険会社は投資活動を保護します。

当社は、唯一の「ポートフォリオ型保険」プロトコルです。

InsurAceにおいてユーザーは、例えば10個のカバーを1つのバスケットで購入することができます。他の保険プロトコルでは、異なるカバーを10回購入する必要があります。この機能を有効にすることで、ユーザーはガス料金や保険料を削減することができます。

ユーザーの視点に立てば、支払額が減り、収入が増え、さらに安全になるというメリットがあります。

3. InsurAceはどのような問題を解決しようとしているのでしょうか?

簡単に言うと、DeFiでは多くのハッキングが行われているので、DeFiの資産を保護するのが目的です。

もう少し詳しく言うと、既存のDeFi保険プロトコルには様々な課題や問題点があり、我々はこれらの問題を解決してより良いバージョンを構築しようとしています

問題・課題は下記の通りです。

1.  商品へのアクセス性

  • 高い保険料(COVERの保険料は最低でも年間20%、nexus mutualでは70%にもなる)
  • ユーザーに多くの制限を課すKYCベースのメンバーシップ(特にnexus mutualの場合)
  • 実際には最もカバーする必要がある新しいDeFiプロトコルへのサポートの欠如
  • 他の潜在的なタイプのリスクをカバーするためのリスクの多様性の欠如など

2. キャパシティの問題

nxmでは、キャパシティが大きな問題となっています。

ステークスに大きく依存していますが、ステークスの報酬は非常に低く(年間1%、想像できるでしょうか。)、そのため、そこで保険に加入しようとしても、キャパシティがないことがあります。

3. 資本効率の悪さ

保険は他の金融商品と同様に、資本効率が重要な検討事項の一つです。

保険プラットフォームに投入された資本は、しばしば適切に管理されておらず、より繊細な方法で利用できる留保資金の利用率が低いことがあります。

一方、伝統的な保険業界での経験から、顧客は保険会社に投入した資金から持続可能な投資リターンを得ることを常に期待しています。

したがって、投資はユーザーにとっても重要であり、短期的(トークンによるステーク報酬は非常に高いかもしれません)だけでなく、長期的(マイニングが完了した後は、投資利回りがユーザーのリターンの主な源泉となります)にも重要です。

4.リスク管理

前述の通り、保険は本質的に人々のリスク管理を支援するツールであるため、保険事業自体のリスク管理がより重要となります。しかし、既存の保険商品のリスク管理は、まだまだ強化する必要があります。

4. 最近、DeFiの保険関連のプロジェクトが増えていますが、InsurAceの他との違いやメリットは何ですか?

我々のコアバリューを理解するためのイメージが下記の画像です。

上記の画像はすべて英語なので簡単に説明しましょう。

  • ポートフォリオベースのカバレッジを提供することで、複数のプロトコルをより簡単にカバーし、低コスト、低ガス料金、時間の節約を実現します。
  • 投資リターンを提供し、お客様の資本に高いリターンをもたらします。

要約すると、支払いは少なく、収入は多く、そしてより安全になるということです。

– KYCがないのはなぜでしょうか?これは将来InsurAceにとってリスクになるのではないでしょうか?-

それはどのDeFiプロジェクトでも同じで、パーミッションレスです。

誰でもがウォレトを利用して、金融サービスの利用を使うことができます。

5. SCR Liquidity Miningとはなんでしょうか?どうやったら参加できるのでしょうか?

SCR=Solvency Capital Requirement(ソルベンシー資本要件)の略で、欧州で広く採用されている保険会社の資本要件です。

SCRは、潜在的な保険金支払いのために十分な資本を維持するための要件です。

SCRマイニングプログラムのように 参加者は、流動性プールにステークすることで、InsurAce Token($INSUR)を獲得することができます。

ステーキングによって注入された相互の資本は、厳格なリスクコントロールモデルによって管理され、SCRレベルを動的に調整し、確保されたフリーキャピタルを投資に使用する一方、マイニングスピードは適宜コントロールされます。

簡単に言うと、SCR LMというのは流動性プールにステークすることで$INSURを獲得ができます。

*補足:流動性プールにステークされた資本が保険金の支払いなどに使用されたりするイメージとなります。

6. HuobiやOKExなどのような投資家がいますが、将来これらのインベスターとどのようなことを考えていますか?

私たちは、DeFiance, ParaFi, Hashed, Huobi DeFi Labs, Alameda (FTX), Hashkey and OKExなどのトップクラスのVCや機関から支援・サポートをもっています。

下記がInsurAceに入っている投資家です。

投資家の皆様には、次のような面でサポートしていただきます。

  1. ローカルおよび主要な暗号市場におけるマーケティング活動やコミュニティの拡大の支援
  2. InsurAceの長期的な発展のために、投資家は貴重かつ優れた洞察力に基づいたアドバイスの提供
  3. 必要に応じて資本面でのサポート

7. 錚々(そうそう)たるVCから投資を受けていますが、どういうところが特に評価されたと考えますか?

下記のポイントで評価されたのかと思います。

  • チームのバックグラウンドと実行能力
  • 市場の垂直性、垂直性に十分なスペースがあるかどうか、どの保険が本当にそれを持っているか
  • 製品、製品がしっかりしているかどうか

一般的な3P の人、プロダクト、ポテンシャルという観点ですね。

8. エコシステムにおける$INSURトークンの主な使い道を教えて下さい

$INSURトークン(ERC20)は、以下のようなシナリオで使用できます。

  1. 保険プールや投資商品への資本供給に対するマイニング・インセンティブ
  2. 保険金の査定、提案の投票など、コミュニティのガバナンスのシナリオにおける投票権
  3. ガバナンスへの参加を通じてInsurAceプロトコルが生み出す手数料の受領資格
  4. コミュニティへのインセンティブ

InsurAceのユーザー数の継続的な増加とエコシステムの発展に伴い、$INSURトークンはシステム全体を動かす基盤として、より多くの価値が付加されていくことでしょう。

9. DeFi市場がより安全で大きくなるためには、保険市場が重要だと考えていますが、そのためにInsurAceはどのような活動をしていきますか?

非常にシンプルです。

ユーザーがハッキングされるリスクを管理するための保険商品を提供し、DeFi業界の繁栄に貢献していきます。

10. テストネットでα版のアプリを使ってみましたが、わかりにくい部分が多かったです。ユーザーが使いやすいように改善することはありますか?また、メインネットのリリースはいつぐらいになりそうですか?

コミュニティーからのフィードバックをもとに、製品をさらに改良しています。

日本語版も用意すると思いますし、より詳細なユーザーマニュアルも用意する予定です。また、製品を説明するビデオも作成中です。

メインネットは今月末をターゲットに動いています。

因みにRinkebyのテストネットは下記から利用することができるので、PCでMetaMaskをRinkebyに変えて触ってみてください。

https://rinkeby.insurace.io/

11.  Ethereum Network以外にもプロトコルを広めていく予定はありますか?。

現在、BSC (binance smart chain), Polkadot, HECO (huobi eco chain)を予定しています。

12. 日本に対しての印象と、将来ポテンシャルマーケットになりそうですか?

私は日本が好きで、食べ物、風景、映画、アニメなど、日本文化の大ファンです。

暗号通貨に関しては、日本は暗号通貨やブロックチェーン技術をいち早く取り入れた国の一つです。また、日本の市場は規制がしっかりしています。

私たちは、日本の市場の大きな可能性と、取引量や巨大なユーザーベースの規模に注目しています。

今後の計画として、InsurAceはユーザー獲得とビジネス開発に力を入れ、より多くのパートナーを巻き込むことで、エコシステムを構築し続けていくことが重要だと考えています。

日本の暗号コミュニティと協力し、日本のユーザーがDeFi保険を選ぶ際の第一候補として認知されることを期待しています。

日本でのマーケットイベントも順次開催していきます。

13. Insurer(資本提供者)の保険料が下がる=Insurer(資本提供者)の利益が減ると思うのですが、InsurAceを利用するメリットは何でしょうか?特に、$INSURトークンの価格が下がったときに、彼らはInsurAceに保険を提供するのでしょうか?また、どんな状況だと保険が履行されないのですか?

Insurer(資本提供者)は、報酬として私たちのトークンを手に入れます。$INSURトークンの価格が下がっても、資本プールは保険サービスを提供するために残っているので問題ありません。

保険サービスが提供できないのは、流動性がない場合だけです。保険金の支払いに十分な資本がない場合です。

14. InsurAce自体のハッキングに対する対策は取られているでしょうか。

はい、2つの方法があります。「テクノロジー」と「リスク移転」です。

テクノロジーに関しては、プラットフォームを強化しており、そのために多くの作業を行っています。

リスク移転に関しては、従来の保険会社とのコラボレーションを検討しており、保険や再保険を提供することでDeFi分野全体のリスクを回避することができます。

セキュリティ、セキュリティ、これが常に最優先事項です。

15. 今年に入ってからNFTが一つの流行となっておりますが、今後NFTの分野に進出する予定はありますか?また進出するならどういった形で進出するのでしょうか?

はい、社内で検討しました。

私たちがNFTに対して、協力できる方法は2つあると思います。

  1. リスクのあるNFT市場への保険の提供
  2. NFTのメカニズムの保険設計への統合(例えば、NFTとしてカバーを作り、それを取引・譲渡できるようにする。)

これにより、当社の保険事業がより革新的な方法で機能するようになります。

16. トークンの価格が下がり、Insurerがプールを提供しなくなり、プールの資本金が減ってしまうとInsurAceはカバーできなくなってしまいますよね?

これはそのとおりで、キャピタルが無くなるとカバーができなくなってしまいます。

-このような状況は実現しないとお考えですか?そうであれば、なぜですか?

そのようなことが起こらないように努力しますが、100%避けることはできません。これは従来の保険会社と同じです。

常にそのようなリスクがあるので、これを維持する方法を考えなければなりません。

これについては正直に言います。

17. DeFiとCeFiに対して貴方の意見を聞かせてください

DeFiはCeFiを取って食うでしょう。しかし、CeFiを破壊することはできません。

これらは共存をし、CeFi+DeFiでHybrid Financeをなるでしょう。これは私の意見です。

まとめ

いかがだったでしょうか?

暗号通貨は現金と異なり物質的な重さや大きさなどが存在しないため、ハッキングが起きると銀行強盗とは比にならない程の大金が一瞬で被害を受けます。

こういった意味で暗号通貨市場、並びにDeFi市場において保険は重要であると言えるでしょう。

名だたるVCが注目しているInsurAceの動向をチェックしておくことでDeFi市場の保険、強いては暗号通貨全体の動向を知るヒントになるかと思います。

今後もCRYPTO TIMESでは特定のプロジェクトだけでなく暗号通貨のあらゆる分野の情報を発信していくので、是非積極的にチェックしてみてください。

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