ビットコイン、主要取引所への流入量が2020年水準に激減|投資家は静観か

ビットコイン、主要取引所への流入量が2020年水準に激減|投資家は静観か

ビットコイン(BTC)の主要取引所への流入量が、2020年以来の低水準まで落ち込んでいることが、明らかになりました。世界的な経済情勢の不透明感が強まる中、投資家はパニック売りではなく静観と長期保有を選択している模様です。

データによると、最大級の流動性を誇るバイナンスにおけるビットコインの1日あたりの流入量(30日移動平均)は直近で約3,998 BTCまで減少。これは過去6年間で最低水準であり、2020年に見られたレベルと同等です。



過去の相場と比較するとその減少幅は顕著です。市場の過熱期やストレスのかかる時期には流入が急増する傾向があり、2021年5月には平均25,000 BTC超、2023年7月でも平均19,000 BTC超を記録していました。現在の水準は歴史的な平均値である約11,000 BTCの3分の1程度に留まっています。

この流入量の激減は投資家がビットコインを売却するために取引所へ送金する動きを控えていることを示唆しています。CryptoQuantのアナリストは、投資家が「保有(ホールド)戦略」を優先しており、これが機械的に短期間の売り圧力を軽減させていると分析しています。



また、市場構造の変化も要因の一つとして指摘されています。現物ビットコインETF(上場投資信託)などの代替投資手段が普及したことで、取引所へ直接ビットコインを移動させる必要性が低下している可能性があります。現在の市場は、米イラン和平協議の継続期待やIMF・世銀春季会合の開始など、マクロ経済的な不確実性が高い状況にあります。こうした背景から、投資家が確信を持ってポジションを構築しにくい環境が続いています。

総じて、現在のビットコイン市場はパニック状態にはなく投資家が次の展開を待つ「静観フェーズ」にあると言えそうです。

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