大手資産運用会社「ビットコインはユニークな分散投資ツール」
2024/09/19・
Crypto Troll
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世界最大の資産運用会社ブラックロックは、顧客向けに作成した文書の中で、ビットコイン(BTC)をポートフォリオの「ユニークな分散投資ツール」と位置づけ、注目を集めています。
9月18日に顧客に送付された9ページの文書では、ビットコインは短期的に株式と連動するものの、長期的に見ると統計的な相関関係はなく、グローバルで分散化された固定供給量を持つ非主権資産としての特性から、リスクオン・オフ資産として単純に分類できないと説明しています。
さらに、過去10年間のうち7年間で主要な資産クラスをアウトパフォームし、年率100%を超えるリターンをもたらした実績を高く評価。50%を超える下落を4回経験しながらも、そこから回復し新たな高値を更新してきた回復力も強調しています。
ブラックロックは、ビットコインは銀行システムの危機や地政学的混乱といったマクロリスクの影響を受けにくく、米ドルの不安定化に対するヘッジ手段としても有効である可能性を示唆。CEOラリー・フィンク氏が昨年10月に述べた「質への逃避」としてのビットコインの役割を改めて強調しました。
一方で、ボラティリティや規制の不確実性、技術的なリスクなど、ビットコイン投資に伴うリスクについても言及。従来の「60/40ポートフォリオ」(運用資産の60%を株式、40%を債券に配分するルール)において、適度なビットコイン配分はリスク調整後のリターン向上に繋がり、過度な配分はボラティリティを高める可能性があると指摘しています。
今回のブラックロックの見解は、機関投資家によるビットコインへの関心の高まりを反映したものであり、今後の市場動向に大きな影響を与える可能性があります。
情報ソース:CryptoSlate