マイクロソフトが新チップ発表、ビットコインの量子危機が加速か

2026/06/03・

よきょい

マイクロソフトが新チップ発表、ビットコインの量子危機が加速か

引用元: JOCA_PH / Shutterstock.com

マイクロソフトは年次開発者会議「Build」で新たなトポロジカル量子チップ「Majorana 2」を発表しました。同社によると、このチップは前世代と比べて信頼性が1000倍高く、2029年までにスケーラブルな量子コンピューティングの実現に貢献し得るとされています。AIツールが研究開発の加速に重要な役割を果たしたといいます。

マイクロソフトはMajorana 2が平均20秒、長いもので最長1分の量子ビット(qubit)寿命を達成したと説明。前世代のMajorana 1で使われていたアルミニウムベースのトポロジカル超伝導体を鉛ベースの設計に置き換え、量子ビットを干渉から守ることで信頼性と速度を大きく改善したとされます。

同社の研究者は、AIによる測定の自動化が「ゲームチェンジャー」だったと述べています。



この発表は「Qデイ」をめぐる懸念が高まるなかで行われました。Qデイとは、量子コンピュータが広く使われている公開鍵暗号を破れるほど強力になる時点を指し、攻撃者が公開鍵から秘密鍵を導き出して資金を盗めるようになる恐れがあるとされています。

ビットコインは最大の標的の一つになると広く見られており、公開鍵が露出していることから約4610億ドル相当のBTCがリスクにさらされているとの指摘もあります。

Qデイの到来時期についてグーグルは2032年までと予測する一方、2030年までに起こり得るとする研究者もいます。開発者らはその現実化に先んじて対策を進めようとしており、業界全体の備えが問われることになりそうです。

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