ビットコイン、ここから大幅反発なるか|今年最大規模の資金流入が発生
Crypto Times 編集部
米国で取引される現物ビットコインETFは9月3日、合計7億3,080万ドル(約1,140億円)の純流入を記録しました。SoSoValueの集計によると1月14日の8億4,060万ドル以来の高水準です。2026年の中では1月14日、1月13日に次いで今回は3番目に大きな日次流入となりました。

米国現物BTCETFの日次資金フロー|画像引用元:SoSoValue
資金フローの内訳では、ブラックロックの「IBIT」が4億5,400万ドルで最大規模。ARK Investと21Sharesの「ARKB」が1億3,770万ドル、フィデリティの「FBTC」が7,440万ドルと続き上位3銘柄だけで全体の約91%の流入量を占めました。
ビットコインは5月以来の8.2万ドル台
ビットコイン価格も同日に上昇し、夜間の7万7,000ドル割れから一時8万2,200ドル台まで回復しました。これは5月15日以来の高値となります。
ETFの好調な資金流入やBTCの価格高騰の背景にはFRBのウォラー理事による発言があると推測されます。ウォラー理事は今後発表されるインフレ指標で鈍化傾向が確認されれば、9月15〜16日のFOMCで政策金利の据え置きを支持する意向を示しています。ただし、インフレが再び加速した場合は利上げを検討するとしており、政策判断は今後の経済指標次第です。
ビットコインを支えうる複数のプラス材料
現物ETFへの資金流入は9月3日だけの動きではありません。8月の月間純流入額は35億2,000万ドルに達し、2026年で最大となりました。21営業日のうち16日が流入となっており、8月17日から27日には9営業日連続の純流入も記録しています。
企業による現物ビットコインの購入も続いています。世界最大のビットコイン保有企業であるStrategyは8月24日から30日にかけて、4,603BTC(3億6,970万ドル分)を取得しました。これにより同社の保有量は84万5,050BTCへ拡大しています。
マクロ面では、米財務省が9月9日から長期国債の買い戻し規模を従来の1回最大20億ドルから、少なくとも40億ドルへ倍増します。これは量的緩和ではなく、国債市場の流動性を改善するための施策です。買い戻しによって国債の需給が改善し、長期金利の上昇圧力が弱まれば、債券の相対的な投資魅力が低下し、株式やビットコインなどのリスク資産へ資金が向かいやすくなる可能性があります。
現物ETFへの大規模な資金流入に加え、企業による追加購入や金利上昇への警戒後退など、ビットコインを支える材料は増えています。一方、8万2,800ドル付近には5月につけた高値も控えています。今回の反発が一時的な買い戻しにとどまらず本格的な上昇につながるか、引き続き動向に注目が集まります。
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