仮想通貨「ZEC」急騰で再注目、次バブルの主役はプライバシー系か

仮想通貨「ZEC」急騰で再注目、次バブルの主役はプライバシー系か

仮想通貨Zcash(ZEC)が驚異的な上昇を見せています。ZECは日中一時390ドルに達し、現在は380ドル付近で取引されています。

直近のパフォーマンスは極めて堅調で24時間で20%、過去7日間で61%、過去30日間では約80%もの上昇を記録しました。この急激な価格変動に伴い、取引活動も大幅に活発化しています。

特筆すべきは、グローバルな無期限先物(Perps)における24時間取引高です。ZECの取引高は朝時点で24.7億ドルに達し、ビットコイン(427.8億ドル)、イーサリアム(355.7億ドル)、ソラナ(77.7億ドル)に次ぐ世界第4位にランクインしました。

この数値は主要な仮想通貨であるXRP(17億ドル)を大きく上回るだけでなく、原油(CL:23億ドル)やゴールド(XAU:19.5億ドル)といった伝統的なコモディティ資産トークンの先物取引高をも凌駕する規模となっています。



プライバシー技術の進展が追い風に

ZEC急騰の背景にはオンチェーンプライバシーを取り巻く環境の変化があります。調査会社Delphi Digitalのレポートによると、これまで実用性と規制の二つの壁に阻まれてきたプライバシー技術はここ1年で実運用に耐えるスタックが形になりつつあるといいます。

現時点で最も成熟している仕組みといえるのがZECが採用する「シールドプール」です。利用者は共通プールに資産を預け、ゼロ知識証明によって正当な預入者であることのみを示して引き出します。Delphiによれば、ZECのシールド供給量は過去1年で総供給量の11%から30%超へ拡大しており、EVM系のRailgunも累計45億ドルの処理量に達しているとのことです。

規制面でもクリーンな預入のみを含む集合への所属を証明できるPrivacy Poolsのような仕組みが登場し、監査可能性と匿名性の両立が模索されています。

イーサリアム財団は2025年10月、ウォレット層にプライバシーを組み込むツールキット「Kohaku」を発表しました。技術と規制の両面で膠着状態が解ける兆しが見えてきたことがZECへの関心を改めて押し上げている要因の一つと考えられます。

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