ブロックチェーンベースの新興宗教「0xΩ」とは?!
2018/10/19

ブロックチェーンベースの新興宗教「0xΩ」とは?!

Daichi

Daichi

海外のブロックチェーン・仮想通貨関連のニュースに加え、ウォレットやDapps、プロジェクトの解説やコラム記事などを書いています。Twitter:@daichi4crypto

ブロックチェーン業界の開発や進化が著しい昨今ですが、なんとブロックチェーンベースの新興宗教なるものが誕生していたことをご存知でしょうか?

ブロックチェーン技術をどのように宗教に応用しているのか?そもそも何を信仰しているのか?、、など疑問は尽きませんね。

今回はそんな ブロックチェーン×宗教 という全く新しい新興宗教「0xΩ (ゼロ・エックス・オメガ)を紹介していきたいと思います。

ブロックチェーンベースの新興宗教「0xΩ」とは?

2018年5月19日、イーサリアムの分散型予測市場プラットフォームである「Augur」の創業者であるMatt Liston氏によって発表されたのが、ブロックチェーンベースの非中央集権型新興宗教「0xΩ (ゼロ・エックス・オメガ)です。

この新興宗教の存在が明かされたニューヨークのイベントでは「flame paper」という資料が配布され、そこには0xΩの説明に加え、聖典としての役割もあるようです。

この新興宗教の大きな特徴は、ブロックチェーンを活用することで、信者が信仰する内容に対する合意形成や構成員との関係が民主化され、常にアップデートされていくことにあるとされています(これに関しては後半で解説しています)。

このツイートの写真は発表がなされたイベントの際のもので、右側に写っている男性が創設者のMatt Liston氏です。

また、写真左側に写っている女性はアーティストであり0xΩの支持者でもあるAvery Singer氏で、彼女によって0xΩの象徴である「Dogewhal (ドージワァル)」と呼ばれる像も作成されています。

これが0xΩ公式ツイッターから公開されている「Dogewal」の写真です。

Doegcoin(ドージコイン)でお馴染みの海外で流行した犬の画像のミーム「Doge」を模した犬の顔と、鯨類のイッカク(narwhal)の体と角を持つことから、Doge(ドージ)とnarwhal(ナーワァル)を合わせてDogewhal(ドージワァル)となったのでしょう(笑)

Daichi
コンセプトも何も意味不明のさながらUMAですが、つっこんだら負けです(笑)

従来の常識を覆す非中央集権的型宗教の特徴とは?

従来の宗教といえば教祖がいて、教義や信仰内容は絶対的なもので、つまり中央集権的であるとも言えると思います。

ですが、0xΩはブロックチェーンを活用することで非中央集権的な宗教の仕組みを実現しました。

ここからはその特徴を解説していきます。

そもそも教祖がいない!何を信仰するの?

まず一番わかりやすい点としては、教祖がいないということです。

これまでの中央集権型の宗教では決まって教祖などの信仰の対象となるものがありました。

しかし非中央集権型宗教である0xΩに教祖は存在せず、創設者であるListon氏は教祖やその他の信仰の対象にはならないということです。

では一体信者は何を信仰するのか?という疑問が真っ先に浮かぶと思います。

信仰する対象があってこそ宗教ですが、0xΩではなんと信仰の内容をブロックチェーンの合意形成によって決定するというのです。

非中央集権型宗教の0xΩが従来の宗教の仕組みと全く違う点がこれなのです。

聖典や信仰内容は常にアップデートされていく!

従来の宗教では教義や信仰内容は絶対的なものですが、0xΩでは信仰内容は常にアップデートされていきます

信仰の内容はブロックチェーンの合意形成によって決定されることは説明しましたが、その信仰内容自体も参加者のブロックチェーン上での投票によりアップデートされます

ブロックチェーンを活用することでハッキングなどの危険性も少なく、議論や投票を行うための優れたプラットフォームとして機能するのでは考えられています。

さらに、もしひとつの議題において合意が得られなかった場合にはハードフォークを利用して宗派を派生させていくことも可能だといいます。

ハードフォーク
ある仮想通貨の仕様を変更する際、新しい仕様を適用する代わりに古い仕様を廃止し、古い仕様との互換性が無くなることをハードフォークと呼びます。
反対に、すべての仕様を変更して、古い仕様にも互換性を残すことをソフトフォークと呼びます。

こうして宗教自体の非中央集権化、民主化を実現し、0xΩの構造や性質も常に変化していくことになるのです。

寄付金が集まりやすい?

2013年にワシントン大学とカーネギーメロン大学の教授二名によって「Organizational Behavior and Human Decision Processes(組織行動学と人間の決定プロセス)」という研究が発表されています。

この研究によると、寄付を行う人々は、その寄付金がどのように使用されるかが分かっていれば、寄付に対してより寛大になるといいいます。

0xΩではブロックチェーンにより組織の信仰内容や方針の決定を参加者に委ねているため、この研究に基づけば参加者はより寄付に寛大になると考えられます

ちなみに、創設者であるListon氏は0xΩからの個人的な利益を得ようと考えているわけではなく、プロジェクトが始まれば自らも寄付を行うつもりであることも明かしています。

より多くの資金が集まれば、参加者の合意形成の範囲内でより大きなことができるわけですから、0xΩが今後どのような活動をするのか注目です。

0xΩの評判・ツイートまとめ

非中央集権的型宗教「0xΩ」が示す可能性を考えてみる

さて、ここまで全く新しい非中央集権型新興宗教0xΩの特徴を説明してきました。

ブロックチェーン技術は日々あらゆる業界での活用が計画されており、その進化は著しいものですが、まさか宗教に活用されることになろうとは思いもしなかったのではないでしょうか?

ここからは0xΩが提唱する非中央集権型宗教が示す可能性について考えたいと思います。

加速する分散型組織運営が示す可能性とは?

0xΩの最大の特徴はブロックチェーンを活用した分散型の組織運営でしょう。

このように、ブロックチェーンを活用した分散型合意形成の仕組みを組織運営に取り入れる例は、今後さらに加速するのではないかと思われます。

そしてその行き着く先はおそらく、ブロックチェーンベースの国や地域の分散型統治への応用ではないでしょうか?

従来の中央集権的な存在である政府を撤廃し、ブロックチェーン上での国民の合意形成のもと統治が行われる、全く新しい分散型統治国家とでも言うのでしょうか、、近い将来そんなことが実現してもおかしくありません。

ここまで考えると、0xΩはただの宗教団体ではなく、組織の運営に分散型合意形成を応用できるかどうかの一例となるようにも思えます。

信仰の内容を含めた組織の構造や性質を分散型合意形成で決定・更新し続け、運営していく取り組みとして見たとき、このプロジェクトの成功は、国家や地域の分散型統治の実現につながる大きな一歩となるのではないでしょうか?

そんなふうに考えると、この0xΩというプロジェクトの今後がとても楽しみになってきます。

まとめ

今回はブロックチェーンベースの全く新しい宗教「0xΩ (ゼロ・エックス・オメガ) 」を解説してきました。

分散型合意形成を利用した宗教団体という世界中を見渡しても類を見ない新しいプロジェクトでした。

また、組織運営へのブロックチェーンや分散型合意形成の応用は、国家や地域の分散型統治の実現につながる可能性を示すかもしれません。

Daichi
とにかく、この新しいプロジェクトの進展に注目です!

 

0xΩの公式ツイッター:@0xOmega
0xΩ創設者Matt Liston氏ツイッター:@malloc8

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