仮想通貨カード決済が急増、その9割をVisaが握る理由
よきょい

引用元: Klochkov SCS / Shutterstock.com
ステーブルコインは本来、送り手と受け手の間の仲介者を排除し既存の決済網の意義を薄めることを前提に作られました。しかし、最も急成長している消費者向けステーブルコイン商品が、皮肉にも既存の決済大手Visaに全面的に依存している実態が明らかになっています。
BREAKING: Cumulative crypto card payment volumes have reached a record $7.8 billion, with monthly volumes now up +230% since May 2025.
Crypto card adoption has rapidly accelerated in 2026 due to growing access to stablecoins as a payment rail through crypto cards.
In other… pic.twitter.com/nLIW0QCkys
— The Kobeissi Letter (@KobeissiLetter) May 27, 2026
仮想通貨カードの利用は月間で約6億ドルに達し、累計のオンチェーンカード取引量は72億ドル、取引件数は2400万件、ウォレット数は136万に上ります。このうち約90%がVisaを通じて処理され、決済量の62.5%をUSDTが占めたとされています。
Bridgeを活用したステーブルコイン連動のVisaカードは3月に18か国で開始され、年内には100か国以上、1億7500万のVisa加盟店への拡大が計画されています。VisaのFY2025の取扱高14.2兆ドルに比べればごく一部ですが、急速に伸びている点が注目されています。
Visaが消費者層を握る理由は、1億7500万を超える加盟店網や長年蓄積された不正対策、チャージバック対応といった強固な資産にあります。利用者がUSDCを保有してVisaで支払う形はステーブルコイン残高を手軽に使えるお金へと変換しますが、Visaは依然として利用者と加盟店の間に位置し手数料やデータを得続けることになります。
ステーブルコイン供給量は2028年末までに2兆ドルに達すると予測されており、現在の利用比率が続けば年間450億ドル規模のカード取引量も視野に入るとされています。
当初の「カード網を迂回する」という構想とは裏腹に、ステーブルコインはVisaの消費者接点をむしろ強化する形で広がっていきそうです。
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