イーサリアムのステーキングに変化?複利上限を選べる案が議論

2026/08/26・

よきょい

イーサリアムのステーキングに変化?複利上限を選べる案が議論

イーサリアムでバリデーターに残す残高の水準を運用者が自分で選べるようにする提案が議論されています。草案段階のEIP-8148は8月20日に修正され、設定できる下限が33ETHから32ETHへ引き下げられたほか、新規バリデーターの作成時に初期値を指定する方法も加えられました。実装されれば、複利型の0x02バリデーターは32ETHから現行既定値の2048ETHまでの任意の水準を選べるようになります。

現在のイーサリアムでは、引き出し用の資格情報の種類によって扱いが分かれています。旧来の0x01は有効残高の上限が32ETHで、これを超えた分は定期的に引き出し先アドレスへ自動送金されるため報酬はそこで複利運用を終えます。一方の0x02は有効残高を1ETH単位で2048ETHまで増やせますが、自動送金の対象になるのは2048ETHを超えた場合だけで、それ以下の資金を引き出すには部分引き出しを個別に申請する必要があります。

提案が変えるのはこの自動送金が始まる水準だけであり、元本の引き出しや退出の手続きは従来のルールのままです。

影響範囲は、バリデーターの数だけを見ると小さく見えます。7月28日時点の集計では、稼働中の0x02バリデーターは1万6926で、全体の1.91%にとどまりました。しかし保有量では1336万ETH、稼働ステークの32.43%を占めます。数の少なさと金額の大きさが乖離しているため、既定値である2048ETHの影響を受ける資金は、バリデーター数から受ける印象よりはるかに大きいことになります。

ただし、この変更が利用者の手元に資金が届くタイミングを早めるかどうかは別問題です。ステーキングサービスでは、バリデーター段階で資金が動く時点と顧客に価値が反映される時点が同じとは限らないためです。EIP-8148は8月25日時点で草案のままで関連する仕様変更は8月24日にマージされたものの、どのアップグレードに含めるかも含めて確定していません。

当面はこれまでどおり、0x01は32ETH超で自動送金、0x02は2048ETHまで複利、その間の引き出しは手動申請という区分が続きそうです。

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