イーサリアム大型更新前に議論白熱|Lidoで支払い方式巡り

2026/09/15・

よきょい

イーサリアム大型更新前に議論白熱|Lidoで支払い方式巡り

イーサリアムの大型アップグレード「Glamsterdam(グラムステルダム)」を前に、ブロック生成を担う「ビルダー」への支払い方式を巡る議論がリキッドステーキング大手Lidoのコミュニティで活発になっています。

焦点は、プロトコルに組み込まれるePBS(提案者・ビルダー分離)のもとで、担保に裏付けられた支払いと信頼関係に基づく支払いをどう扱うかという点です。Glamsterdamは開発者向けネットワークで試験中で、メインネット導入は2026年第4四半期が見込まれていますが、確定した日程はありません。

現在レビュー段階にある提案「EIP-7732」では、提案者(バリデーター)がビルダーの署名付きコミットメントをブロックに含め、取引データは後から別途届けられます。支払い方法は、ビルダーがプロトコル内に預けたETHを使う「担保型」と、別の経路で約束を履行する「信頼型」の2種類が想定されています。

担保型では、ビルダーがブロックの中身を届けられなかった場合でも、条件を満たした提案者は支払いを受け取れる設計です。一方、信頼型を選ぶと、提案者は相手が約束を守るかどうかに依存することになります。

9月8日から11日にかけての議論で、Commit-BoostのコントリビューターであるJason Vranek氏は、担保型にはビルダー側に3つのコストがあると指摘しました。

支払い原資としてETHをプロトコル内に置いておく必要があること、特に価値の高いブロックにも対応できる資金を確保しなければならないこと、配信に失敗したり取り下げたかったりしたオファーでも支払い義務が残り得ることです。これらのコストが大きいほど提案者に支払える額は減り、信頼型の取引が競争上有利になる可能性があるとされています。

一方、大手ビルダーのTitan Builderの関係者は、自社で提案者向けの直接の窓口を開く予定はなく、バリデーターは引き続きリレー(オークションを仲介する事業者)経由で接続すると見ています。リレーが共通のオークションを維持することで、特定のビルダーが他社の入札を見てから最後に入札する事態を防げるという主張です。Lidoは8月22日時点で、担保型のオファーは広く受け入れ、信頼型はガバナンスが承認したリストに限る方向性を示していましたが、Vranek氏は誰でも参加できるP2Pでの入札を併用する案を提示しています。

今後はLidoが示す最終方針とDAO投票、各クライアントの実装が焦点となり、Glamsterdam後のブロック市場の姿を左右することになりそうです。

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