メタプラネットCEO、1株10円で6403万株取得|株価は1週間で20%下落
よきょい
メタプラネット(3350)は8月31日、サイモン・ゲロヴィッチCEOが第10回新株予約権の一部を行使したと公表。行使日は8月28日で、9万2000個の権利行使により普通株式6403万2000株を取得しています。行使価額は1株10円のため、払込総額は約6億4032万円と計算されます。同氏の個人保有株は1555万5500株から7958万7500株へ、約5.1倍に増えました。
第10回新株予約権は2022年12月の取締役会決議と2023年2月の臨時株主総会承認を経て役職員7名に発行された有償ストックオプションで、割当先は第三者評価に基づく公正価値を自己資金で払い込んでいます。当初は完全希薄化後の発行済株式数に連動して目的となる株式数が増える調整条項を持っていました。会社は8月18日にこの条項を廃止し、潜在株式数を3億1946万4000株に固定するとともに、行使で得た株式に5年間の売却・譲渡制限を設定しています。
行使されたのは「ちょうど1トランシェ」
開示された数字を並べると、この行使の性格がはっきりします。2026年6月30日時点でCEOが保有していた新株予約権は27万6000個でした。今回行使された9万2000個は、その正確に3分の1にあたります。本新株予約権は3分の1ずつ権利が確定する設計で、最初の確定日は2026年2月8日でした。つまり同氏は、この時点で行使可能になっていた第1トランシェをそのまま全量行使した計算になります。
そうであれば、残る18万4000個は2027年2月8日と2028年2月8日に順次権利が確定することになります。固定後の潜在株式数3億1946万4000株を未行使残高45万9000個で割ると1個あたり696株となり、今回の9万2000個で6403万2000株という開示値と一致します。
同じ換算を残る18万4000個に当てはめると約1億2806万株。今回取得された6403万2000株の2倍にあたる規模が、CEO分だけでまだ控えている計算です。
ゲロヴィッチ氏の主張
ゲロヴィッチ氏は9月6日、株主から寄せられた批判を受け、仕組みや経営判断が長期的な株主価値にどうつながるかを十分に説明できていなかったとの認識を示しました。報酬・ガバナンス方針の見直しは継続中で、完了後に共有するとしています。
I wanted to take a moment to post about communications and transparency.
Over the past week, my colleagues and I have spent a lot of time reading the questions, feedback, and criticism that you have shared. Thank you for your passion, and for your belief in Metaplanet.
One…— Simon Gerovich (@gerovich) September 6, 2026
公表時点(8月31日)の株価は315円で推移していましたが、本日(9月8日)は250円台まで下落しています。なお、この下落が新株予約権の行使と関係あるかは不明です。今後の株価の推移に注目が集まります。
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