原油の供給回復は2027年へ|ビットコインへの逆風は続くか
よきょい
国際エネルギー機関(IEA)は2026年の石油供給見通しを引き下げ、湾岸地域の供給が完全に回復するのは2027年になるとの見方を示しました。9月11日の報告では、今年の世界供給を日量平均1億70万バレルと予測し、8月12日時点の1億200万バレルから日量130万バレル下方修正しています。
需要側も弱含みです。IEAは2026年の世界石油消費が2025年比で日量250万バレル減少すると予測し、8月時点の見通しより日量約94万バレル深い落ち込みとしました。ただし8月の世界の観測在庫は9500万バレル減少しており、需要の後退が物理的な逼迫を解消したわけではないとされています。
ホルムズ海峡を迂回する輸送などで原油輸出の減少幅は縮んだ一方、湾岸の石油製品とLPGの輸出は8月時点で2月比6割近く低い水準にとどまりました。
ビットコイン投資家にとっての接点は、インフレと金利予想を介した借り入れコストです。ミシガン大学の9月速報では、1年先のインフレ期待が8月の4.0%から4.6%へ上昇し、長期の期待も3.3%から3.4%へ小幅に上がりました。1回の速報値だけで持続的な変化とは言えないとされています。
一方、FRBのウォラー理事は9月3日の講演で、エネルギー費用が幅広い品目へ波及する懸念は現時点で現実化していないと述べています。9月15〜16日のFOMCに向けては、消費の減少と供給の回復が物価圧力の後退につながるかが焦点になりそうです。
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