キオクシアが世界8位に|半導体104%増も好況はAI5社に偏る
よきょい

半導体市場が記録的な伸びを続けています。Semiconductor Intelligence(SI)が8月26日に公表したレポートによると、2026年第2四半期(4〜6月)の世界半導体市場規模は3,680億ドルで前四半期比35%増、前年同期比104%増となりました。いずれも過去最高の成長率で、それまで最高だった2026年第1四半期の前四半期比25%増、前年同期比79%増を上回っています。
企業別では1位がNVIDIAの962億ドル(前四半期比18%増)、2位はSamsung Electronicsの832億ドル(同62%増)、3位はSK hynixの518億ドル(同51%増)と続きました。
日本勢からは3社がトップ20に入りました。最上位はキオクシアで前四半期の9位から8位へ順位を上げています。売上高の伸びは前四半期比76%増とトップ20社の中で最も高い水準です。9位には同51%増のSandiskが入り、両社ともAI向けフラッシュメモリの旺盛な需要の恩恵を受けています。このほかソニーが32億ドル(同2.2%減)で17位です。
ただし、市場全体の数字をそのまま業界の体温と読むと判断を誤ります。SIの集計では、表中の主要AI関連5社の売上高は合計で前四半期比40%増でした。一方、この5社を除いた上位20社の合計は同9%増にとどまります。個社でもQualcommのIC事業は同6%減、Intelは同19%増と方向が割れました。104%増という見出しの数字は、市場の隅々まで好況が届いた結果ではなく限られた企業の急伸が全体を押し上げた結果です。
この構図は日本勢にも当てはまります。順位を上げたのはメモリの2社で、伸びの中心はAIデータセンター向けの需給逼迫による価格上昇です。イメージセンサーや車載・産業用マイコンを主戦場とする企業は、市場全体の急拡大とは別の景色を見ていることになります。
次に確認すべきは1位企業の売上高ではなく、AI5社を除いた9%という数字が二桁に戻るかどうかになりそうです。
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