IOTWはブロックチェーン技術が一般の家庭に浸透していないことを問題とし、家庭にあるIoTデバイスでネットワークを創り上げることを可能にするプロジェクトです。

合意形成に独自のProof of Assignment (PoA) を利用していることやマイクロマイニングなどが特徴的です。

こちらの記事では、このIOTWと呼ばれるプロジェクトの概要からその中身までを詳しく紹介していきます。

IOTWの概要

IOTWの概要

通貨名/ティッカー IOTW/IOTW
総発行枚数 5,000,000,000(50億) IOTW
創業者(CEO) Fred Leung
主な提携先 Bortex, iKeyHome Technologies Inc.など
特徴 IoTデバイスによって構築されるブロックチェーン
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ICO情報とトークンメトリクス

IOTWのICO情報

WhiteList
規格 ERC20?
支払い ETH
発行枚数 2,560,000,000 IOTW
ICO調達額 総額 65,000 ETH
Private Sale 42,778 ETH
Private Sale 20,000 ETH
Public Sale 2,222 ETH

 

IOTWの特徴を詳細解説!

IOTWは誰もが持つスマホやIoTデバイスなどでネットワークを創り上げることを目指すプロジェクトです。

これは従来ASICやGPUなど、膨大な電力を使用して行われていたマイニングを身近にあるIoTデバイスを利用して行うことで、一般への普及と消費電力などの問題を解決しながら分散性を維持することも可能にできる非常に画期的な技術です。

そのような、IOTWの目指すネットワークを実現することを可能にする2つの技術的特徴が、「Proof of Assignment(PoA)」と「マイクロマイニング」になります。

Proof of Assignment (PoA) とマイクロマイニングの概要

Proof of Assignment (以下PoA) は、現在主流のProof of Work (PoW) やProof of Stake (PoS) とは違い、家電やデバイスなどのIoT機器への応用のために生み出されたものです。

これまでのPoWやPoSでは、処理能力の高いハイスペックコンピューターが必要であるため、一般層の人々がマイニングを行うには大きな障壁がありました。また、膨大な消費電力と環境への負荷の懸念などの問題も指摘されてきました。

一方PoAは、一般家庭にあるようなIoT機器でも可能な簡単な暗号処理によるマイクロマイニングを可能にしています。

さらに、マイクロマイニングを始めるにあたって新たにハードウェアコストがかかることはなく、家庭にあるIoT機器のソフトウェアをアップグレードするだけで始められます

これにより、誰でもIoT家電やIoTデバイスなどによるマイクロマイニングを行うことができ、ブロックチェーンの一般家庭への浸透につながるというわけです。

PoAのシステム構造

従来のブロックチェーンでは、APIサーバーのもとに台帳サーバーのメッシュネットワークがあるのみとなっていましたが、PoAではその台帳サーバーのメッシュネットワークの下にさらに複数のネットワークレイヤーがあり、それらのノードは①デバイスノード②トラストノード、そして③台帳サーバーの3つに細分化されます。

① デバイスノード(Device Node)デバイスノードとは一般家庭にあるマイクロマイニングを行うIoT機器のことで、トラストノードに対しブロックチェーンデータを請求し、取引認証を行います。

② トラストノード(Trust Node)トラストノードは、デバイスノードの要求に応じて台帳サーバーにアクセスできるノードであり、不正取引などがないか監視をしています。デバイスノードと台帳サーバーの間の中間ネットワークの役割を果たします。

③ 台帳サーバー(Ledger Server)台帳サーバーはブロックチェーン上のあらゆる取引履歴を管理しています。

ブロックチェーンでは台帳サーバーの数が少なければ少ないほど51%攻撃に弱くなってしまうので、ブロックチェーンの運用開始時期には特に注意しなければなりませんが、PoAでは台帳データの管理やアクセス権を別々のノードに分散させることでこの問題をクリアしています。

IOTWの全システムはAnApp Blockchain Technologies Limitedと各提携先との協力により管理され、各提携先は信頼できるノードや台帳サーバーのオーナーとしての役割も果たします。より優れたセキュリティのもとでの取引を実現するため、上述のような特徴が運用開始初期のIOTWエコシステムを非オープンなシステムとします。

上記の動画は200代のIoTデバイスでマイクロマイニングを実施している動画です。

PoAのメリット

PoAにはこれまでのアルゴリズムと比較して技術設計面のみならず、その性能面でも多くのメリットを持ちます。

送金速度の大幅アップ

マイニングを行うIoT機器が増えれば増えるほど、トランザクション(取引)の承認、つまり送金速度が速くなることになります。

IOTWが世界中の一般家庭に広まれば、マイニング行うIoT機器の数は膨大な量となり、送金速度はどんどんアップしていきます。トランザクションの承認時間は1秒以下とされており、将来的には100万トランザクション/秒を目標としています

マイニング報酬や権利の平等性

PoAでのマイクロマイニングにはハードウェアなどの初期投資が一切かからず、誰でもすぐにマイニングを始めることができます。さらに、マイニングマシンの処理能力やハッシュレート(採掘速度)なども問題ではなくなるため、誰もが平等にマイニング報酬を受け取ることができるようになります。

消費電力の大幅削減

膨大な電力を消費する特別なマシンが必要なPoWなどとは違い、家電やデバイスなどのIoT機器を使用するPoAはマイニングによる消費電力を大幅に削減します

現在ビットコインのマイニングによる消費電力は全世界の0.14%にもなり、いくつかの発展途上国よりも多くの電気を消費しています。PoAは、環境への負荷が懸念されるこのような問題に対するソリューションとしても期待されています。

51%攻撃のリスク軽減

PoAではブロックチェーンの改ざんに必要な台帳データの管理やアクセス権を別々のノードに分散させることで、51%攻撃のリスクを軽減しています。

PoAのデメリット

PoAには様々なメリットがある反面、懸念点もあると考えられます。

PoWなどのアルゴリズムと比較して参入障壁が低いという点を説明しましたが、これは裏を返せば価値を裏付けるものが不足しているということになります。

それぞれが自身のIoTデバイスを利用してマイクロマイニングを行えることからも、大衆に広く普及させる仕組みの構築に関しては非常に優れているということができますが、これは価値があるものという前提があっての話になります。

確かにビットコインやその他の仮想通貨が抱える問題はしっかりとクリアしているように見えますが、マイニングは単なるエコシステムの維持といった機能だけではなく、一種の経済活動として経済的合理性のもとで人々は参入や撤退の決断を下しています。

ビットコインであれば金融商品(/決済手段)としての、イーサリアムも同様に金融商品(/プラットフォーム)としての価値があるが故に、法定通貨からの資金流入を見込むことができますが、IOTWのトークン自体にユーザーが価値をどのようにして見出していくかという点がポイントになりそうです。

IOTWエコシステム

先に説明したPoAとマイクロマイニングによるブロックチェーンの一般家庭への浸透により、IOTWはIOTWエコシステムの形成を目指します。

このエコシステムでは、ユーザー、生産者、各種サービス提供者の3者がブロックチェーンにより繋がり、利益を享受できるようになります

ユーザーはIoTデバイスを利用したマイクロマイニングにより、コストをかけずにマイニングを始めることができ、IOTWコインを稼ぐことができます。このコインは家電などの修理や、ストアでのサービスや商品の購入にも使用できます。

生産者はユーザーのデバイス使用に関するビッグデータを入手することができ、今後の開発に役立てることができます。

各種サービス提供者は、ブロックチェーンによるネットワークを介して顧客や仕入先を得ることができ、こちらもまたユーザーのビッグデータを得ることができます。

このように3者それぞれがブロックチェーンの恩恵を享受できるエコシステムの形成を目指します。

IOTWのユースケース / 将来性を解説!

誰でも手軽にマイニングを始められる

従来のマイニングといえば、膨大な演算処理を高速でこなせる超ハイスペックコンピューターなどが必要で、一般層や一般家庭の人々にはなかなか馴染みのないものという印象があります。

ですが、IOTWでは家電やデバイスなどのIoT機器さえあれば誰でもマイクロマイニングを始めることができてしまいます。さらに、マイクロマイニングに対応したIoT機器を新しく購入する必要はなく、現在所有しているIoT機器にマイクロマイニング用のソフトウェアをダウンロード、アップデートするだけで、コストかけることなくすぐにマイクロマイニングを始めることができます

また、膨大な電力消費を必要とするPoWによるマイニングとは違い、PoAによるマイクロマイニングは環境への負荷が少ないグリーンマイニングを実現します。

IOTWトークンの使いみち

IOTWエコシステムの解説でも説明しましたが、マイクロマイニングにより獲得したIOTWトークンは今後、ゲームや動画、音楽などのコンテンツの購入、在庫過剰商品の購入、さらにはマイクロマイニングに対応したIoTデバイスや家電の購入・修理に使用することができるようになる予定です。

大型電化製品の修理や買い替えには大きな金額が必要になりますし、スマートフォンやタブレットなどのデバイスは最近では数年での買い替えも珍しくなくなってきた現状をふまえると、とても便利な使いみちになるのではと思います。

AIが電力消費を最適化

IOTWは人工知能の開発にも力を入れており、今後はIOTWエコシステム内のIoT機器からのデータをもとに、AIがユーザーの家庭の電力消費を最適化してくれるようになるそうです。

また、ユーザーひとりひとりのデータはIOTWエコシステムのネットワーク全体で収集され、全体で得られたビッグデータをもとにより広域な範囲での電力消費の最適化を図ることで、地域規模でのエネルギーの節約にも繋がります

電力消費の少ないPoAのマイクロマイニングに加え、電力消費を最適化するAIが実装されれば、これまで指摘されてきたPoWの膨大な電力消費の問題に対する有力なソリューションとなるでしょう。

IOTWのロードマップを確認!

時期 内容
2018年 2月 大型家電製品へのDPSチップの実装
IOTWコンピューティングプラットフォームの立ち上げ・運用
2018年 3月 IOTWブロックチェーンとマイニングソフトウェアの試作
2018年 ICO 3Q
ICOから6ヶ月 IOTWブロックチェーンのローンチ
エンドユーザー向けプラットフォームの運用開始
ICOから12ヶ月 簡易版のビッグデータ収集システムとAIソフトウェアのリリース
IOTW用SDKのリリース
ファームウェアのリリース
ICOから18ヶ月 AIを搭載したハードウェアとソフトウェアのリリース
大型家電製品用DPSチップの正式リリース
オープンソースのIOTW上で保守点検の店舗を出店
ICOから24ヶ月 検索エンジンとより高度なAIのリリース、さらなる最適化を目指す

【2018年 〜3月】ブロックチェーンとマイニングソフトウェアの試作

2018年 2月 大型家電製品へのDPSチップの実装
IOTWコンピューティングプラットフォームの立ち上げ・運用
2018年 3月 IOTWブロックチェーンとマイニングソフトウェアの試作

現時点でDPSチップのIoT家電への実装、コンピューティングプラットフォームの立ち上げから運用開始、そしてブロックチェーンとマイニングソフトウェアの試作までがすでに完了しているようです。

【ICOから6ヶ月】ブロックチェーンのローンチ

ICOから6ヶ月 IOTWブロックチェーンのローンチ
エンドユーザー向けプラットフォームの運用開始

ICOから半年でメインとなるIOTWブロックチェーンのローンチを迎える予定となるようです。
それにあわせて、エンドユーザー向けプラットフォームの運用も開始するということで、ブロックチェーンのローンチとプラットフォームの運用がともに順調に進むのかに注目です。

【ICOから12ヶ月】簡易版AIとフェームウェアのリリース

ICOから12ヶ月 簡易版のビッグデータ収集システムとAIソフトウェアのリリース
IOTW用SDKのリリース
ファームウェアのリリース

ICOから一年後には簡易版ではありますがビッグデータの収集を行うAIがリリースされます。このAIがビッグデータをもとにどのように電力消費の最適化を行うかが気になるところです。
また、ファームウェアのリリースも行うということで、IoT機器が正常にマイクロマイニングを行えるようアップデートされるのかも注目です。

【ICOから18ヶ月】AIの搭載とDPSチップの正式リリース

ICOから18ヶ月 AIを搭載したハードウェアとソフトウェアのリリース
大型家電製品用DPSチップの正式リリース
オープンソースのIOTW上で保守点検の店舗を出店

ICOから一年半後にはAIが搭載されたハードウェア及びソフトウェアがリリースされ、同時に大型家電製品用のDPSチップも正式リリースされます。
これによってついに一般家庭でのIoT機器によるマイクロマイニング、そしてAIによるユーザーのビッグデータにもとづく電力消費の最適化が行われるということになるのでしょうから、期待が高まります。

【ICOから24ヶ月後】検索エンジンとAIによるさらなる最適化

ICOから24ヶ月 検索エンジンとより高度なAIのリリース、さらなる最適化を目指す

ICOから二年後には検索エンジンのリリースと、より高度なAIの開発により、IOTWブロックチェーンとそのエコシステムのさらなる最適化を図っていく予定となっています。

IOTWのチームメンバーを確認

チームメンバーの経歴も確認しておきましょう。

Frederick Leung / 創設者・CEO

Proof of Assignmentの共同開発者で過去に取得した特許は10以上に及ぶ
カリフォルニア州立大学 サンディエゴ校 理学士号取得
Mosway Technology 3年2ヶ月
Diodes Inc. 2年11ヶ月
Adaptive Digital Power 10ヶ月

Marcin Dudar / 創設者

Fred氏と共にPoAを開発したブロックチェーン専門家
University of Szczecin 経済学
Casual Sight 1年5ヶ月
Sandmartin (ZhongShan) Electronic Co., Ltd. 6年2ヶ月
ALi Corporation 6年4ヶ月

Peter Chan / CTO

Proof of Assignmentの共同開発者で特許保持数は20以上
香港大学 電気・電子工学
IOTW CTO 9ヶ月

Tony Chan / 創設者・CFO

 

10以上ものIPOを経験したハイテク投資家
Anapp Technologies Group(IOTW) 1年2ヶ月

Dr. Patrick Hung / 創設者・制御システム顧問

元スタンフォード大学助教授にしてAlta Sicuro Technologyの共同設立者
スタンフォード大学 哲学・電気工学博士号取得
MyIT-School 4年1ヶ月
CPO Technologies Corporation 10年
NEC Electronics 1年

競合・類似プロジェクトとの優位性は?

IOTW同様にIoTデバイスに力を入れるプロジェクトとしてIOTAが挙げられます。

プロジェクトを客観的に判断していくためにも、それぞれの性能を定量比較してみましょう。

IOTWとIOTAの比較

IOTW IOTA
マイニング Proof of Authenticity N/A
ハードウェアコスト DPSチップの利用で無し/低コスト コンピューターボードが必要
TXs速度 即座 即座
チェーン構造 ブロックチェーン分散型DBs DAG
トークン使途 データ/商品/サービスの売買
マイクロトランザクション
マイクロトランザクション

IOTWではブロックチェーン技術の一般消費者への浸透を問題視し、その解決策として世界中のIoTデバイスからなるネットワークを構築することを目指しています。

一方でIOTAでは、年々増加するデータ量とそのデータがデータサイロに蓄積されていく状況を問題視しており、このデータをIoTデバイス間でローカルに分散化させることでこの問題の解決を図ろうとしています。

このように同じIoTデバイスに焦点を当てながらもそのアプローチには大きな差が見られます。

またチェーンの構造的には、IOTWとIOTAのどちらも非常に分散型であるということができます。

IOTWが採用するProof of Assignmentは各デバイスがノードとなりマイニングを行うため、ノード数(デバイス数)に比例してTXs数も増えるため、スケーリングやセキュリティ、分散性に関しても非常に優れたアルゴリズムだと判断することができます。

提携先などに関して、IOTAは既に多くの大企業がバックについていることもあり、IOTWがどのようにして開発を進めて普及させていくのかに注目したいですね。

まとめ

IOTWというIoTデバイスを利用するプロジェクトを紹介しました。

規模間の大きなプロジェクトですが、実現すれば仮想通貨が広く社会に浸透していく大きな原動力となりそうですね。

IOTWに関してより詳しく知りたい方は公式サイトなどもチェックしてみてください!