BTC先物の利回り、実は国債超え|157日連続の負けは本当か
よきょい

8月7日のCMEと米国債のデータを同じ日付で突き合わせた計算により、ビットコイン先物のキャリー(現物と先物の価格差から得られる収益率)が米国債利回りを上回っていたことが示されました。仮想通貨市場で広く共有されてきた「先物の妙味は国債に劣る」という比較を覆す内容とされています。
The Bitcoin futures basis trade is paying 3%.
A 2 year Treasury pays 3.8%.
For 157 straight days, the “riskless” crypto carry trade has paid less than government debt. That has happened exactly once before. 🧵 pic.twitter.com/zoK2zFwvlG
— Marc Baumann 🌔 (@marcb_xyz) August 10, 2026
アナリストのマルク・バウマン氏は、年率換算の先物ベーシスを約3%、2年債利回りを3.8%とし、157日連続で国債を下回っていると述べていました。しかし公式の利回り曲線では2年債は8月7日に4.19%、8月10日に4.25%です。CMEの同日清算値とニューヨーク時間午後4時のベンチマーク6万4880ドルを用いると、8月限が7.89%、9月限が6.25%、12月限が5.69%と、いずれも4.19%を上回りました。
キャリー取引は現物の買いと先物の売りを組み合わせ、価格の収束までに先物のプレミアムを取る手法です。ただし「無リスク」という表現は実態を覆い隠します。国際決済銀行(BIS)の研究は、2021年に一時20%超のキャリーが生じた一方で、資金調達やレバレッジ、証拠金、強制清算のリスクが収束前に取引を中断させうると記録しています。取引所や限月、コストの取り方が変われば数値も変わります。
米現物ビットコインETFには8月7日までの1週間で8億5354万ドルが純流入しましたが、そのうちどれだけが先物の売りと組み合わされたのかは公開データでは分かりません。CFTCの参加者区分も、先物の売り持ちの裏側にある現物やETFを特定できないためです。
実務上の目安は、資金調達コスト控除後のネットのベーシスを、ETFの資金フローや建玉と併せて読むことになりそうです。

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