デジタル資産企業バックト、黒字転換も売上70%減|本業は赤字拡大

2026/08/12・

よきょい

デジタル資産企業バックト、黒字転換も売上70%減|本業は赤字拡大

デジタル資産インフラ企業バックトは8月10日、2026年第2四半期に親会社帰属の純利益8080万ドルを計上し、前年同期の1470万ドルの赤字から黒字転換したと発表しました。ただし利益をもたらしたのは仮想通貨サービス事業の改善ではなく、保有投資の評価替えだったとされています。

最大の要因は、インドの上場企業トランスケムのワラント(新株予約権)再評価による9850万ドルの非現金利益です。別の旧ワラント負債でも140万ドルの利益が生じました。これらを税引前利益8110万ドルから差し引くと、約1880万ドルの税引前赤字になる計算です。会社が公表した指標ではないものの、決算が公正価値会計に強く依存していたことを示しています。

本業は逆方向に動きました。売上高は前年同期の5億6810万ドルから70%減の1億7010万ドルとなり、同社は顧客の移行とデジタル資産取引の低迷を理由に挙げています。継続事業の営業損失は1610万ドルから1960万ドルへ、調整後EBITDAの赤字も980万ドルから1180万ドルへと拡大しました。トランスケムのワラントは6月30日時点で1億790万ドルで計上されています。

財務基盤は一定の余裕を残しています。6月末の現金・現金同等物および拘束性預金は5070万ドルで、長期債務はありません。一方で上期の営業活動は2690万ドルの資金流出となり、主に株式発行による6720万ドルの財務活動がこれを補いました。会計上の黒字と流動性は確保されたものの、事業の回復を示す材料は乏しいと言えそうです。

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