XRPの売り圧力、5月以来の強さに
Crypto Times 編集部

XRP(リップル)の売り圧力の強さを示すデータが世界最大手の取引所であるバイナンスで観測されています。CryptoQuantの投稿された内容によると、バイナンスのデリバティブ市場におけるXRPのテイカー買い売り比率は約0.86まで低下し、5月以来の低水準となりました。XRPの価格は約1.00ドルと節目を巡る攻防が続いています。
XRP price by TradingView
テイカー買い売り比率は、成行注文で約定した買いと売りの出来高の比率を示す指標です。1を下回る状態はトレーダーが即時に執行する売り注文の量が買い注文を上回っていることを意味します。アナリストによると、この比率は最近の期間の大半で1を下回ったまま推移しており、一時的に1を回復する場面はあったものの持続的な流れにはなりませんでした。価格も数カ月前の高値から下落を続けており、現物・投機の両面で需要の弱さがうかがえるとしています。

画像引用元:CryptoQuant
一方で同アナリストは、比率が低いことが下落継続を意味するわけではなく、買い手と売り手の間の一時的な流動性の不均衡を映したものだと整理しています。そのうえで出来高の増加や建玉の減少と重なって比率の低下が続けば下押し圧力が強まる可能性がある一方、比率が1超へ持続的に戻り、価格改善と買い出来高の増加を伴えば、需要回復の初期サインになり得るとの見方を示しました。
積み上がったレバレッジと重い戻り売り
売り圧力の背景には、XRP市場の構造的な重さが指摘されてきました。8月上旬時点のCoinGlassの集計では、XRPのデリバティブ建玉は約23億6,000万ドルと24時間の現物出来高の6倍超に達しており、現物の買い需要に対してレバレッジポジションが大きい状態でした。バイナンスのステーブルコイン証拠金のXRP建玉も7月31日時点で約1億8,600万ドルと、2025年4月以来の低水準まで細っていました。
保有者の損益状況も売りが出やすい構図を示していました。7月中旬時点のGlassnodeのデータでは、6〜12カ月前にXRPを購入した保有層の平均取得価格は約2.22ドルと当時の価格1.11ドルの2倍で、保有者全体の実現価格も1.36ドルと市場価格を大きく上回っていました。価格が1ドル前後まで下げた現在、この差はさらに開いた計算になり、戻り局面では含み損を抱えた保有者の売りが出やすい状態が続いているとみられます。
もっとも、機関投資家向けの資金の流れには異なる動きもありました。8月初旬の週間集計ではアルトコインETFの中でXRPが資金流入の首位に立っており、デリバティブ市場の売り優勢と現物ETFへの流入が併存する形です。テイカー買い売り比率が1を回復できるかが当面のセンチメントを測る手がかりになりそうです。
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