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テレグラムCEOの逮捕、フランス司法省が声明発表|複数の違法行為への共謀の疑い

テレグラムCEOの逮捕、フランス司法省が声明発表|複数の違法行為への共謀の疑い

引用元: Antonin Albert / Shutterstock.com

メッセージングアプリ「Telegram」の創設者兼CEOであるパーヴェル・ドゥーロフ氏がフランスで逮捕された件に関して、フランス司法省が声明を発表しました。

仏司法省の発表資料(一部)|画像引用元:tribunal-de-paris.justice.fr

声明によるとドゥーロフ氏には、事前の宣言なしに機密性確保を目的とした暗号化サービスを提供した疑いなどがかけられています。他にも犯罪グループによるマネーロンダリングや未成年者のポルノ画像所持への共謀など、プラットフォームの管理体制の不足が招いたとされる容疑が複数かけられています。

パーヴェル・ドゥーロフ氏の身柄拘束は今月8月24日、パリ郊外のル・ブルジェ空港で行われました。パリ当局は、今回の身柄拘束はサイバー犯罪対策部門による予備調査と7月8日に開始された司法捜査の一環であると説明しています。

ドゥーロフ氏の勾留期間は最大で96時間と定められており、8月28日まで勾留される可能性があります。

Telegram公式「馬鹿げている」

Telegramの公式Xアカウントは、パーヴェル・ドゥーロフ氏の今回の一件に関する声明を発表しており「TelegramはEU法を遵守しており、モデレーションは業界標準に沿って行われている」と主張。

さらに「プラットフォームまたはその所有者がそのプラットフォームの悪用の責任を負っていると主張するのは馬鹿げている」とコメントし、仏当局の対応を激しく非難しています。

ドゥーロフ氏の出身国であるロシア当局もフランス当局がドゥーロフ氏へのアクセスを拒否していると主張し、フランス側の対応を非難するなど今回の一件は国家間の軋轢も生じさせています。

テレグラム発のブロックチェーン「Ton」は抗議活動を開始

今回のドゥーロフ氏の逮捕直後、テレグラム発のレイヤー1ブロックチェーン「Ton(The Open Network)」のネイティブトークンである$TONは、価格が急落しました。現在は直近4ヶ月での低水準価格帯となる5ドル台を推移しています。

Tonは、ドゥーロフ氏への支持を表明し「#DigitalResistance」をテーマに掲げ、ロゴとプロフィール画像をレジスタンスの象徴であるレジスタンスドッグに変更しています。

今回の事件は、プライバシーとセキュリティを重視したメッセージングアプリと、それを取り巻く法的責任、国家間の関係を浮き彫りにするものとして、世界的に注目を集めています。

記事ソース:フランス司法省

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