米運用大手「2030年ビットコイン150万ドル」、現価格の20倍予想
Crypto Times 編集部

米資産運用会社ARK InvestのCEO兼CIO(最高投資責任者)であるキャシー・ウッド氏がポッドキャスト「The Rollup」で、ビットコイン(BTC)の2030年ベースケースを73万ドル、強気シナリオを150万ドルと改めて提示しました。現在価格7万5,000ドル前後の水準から見れば、約10〜20倍に相当する強気予想です。
ウッド氏は強気判断の根拠としてARKが2015年夏に1BTC=250ドルで初ポジションを取った当時、業界で「マーケティング・ギミック(販促上の小細工)」と嘲笑されながらも判断を維持してきた経緯を振り返りました。当時のビットコインの時価総額(同氏は当時「ネットワーク価値」と表現)はわずか60億ドル規模で米国の機関投資家にとって検討対象ですらない状態だったといいます。
ウッド氏は2015年、レーガン政権下の経済政策で知られる経済学者アーサー・ラッファー氏(南カリフォルニア大学時代のウッド氏の恩師)と共同でビットコインに関する初の白書を執筆していました。ラッファー氏のメンターは1999年にノーベル経済学賞を受賞した通貨理論家ロバート・マンデル氏で、ウッド氏に対して「これは1971年に米国が金本位制を放棄して以来、自分が待ち続けていたものだ」と語ったといいます。当時の米国マネタリーベースは4.5兆ドル、ビットコインの市場規模は60億ドル──ラッファー氏は両者の桁の差を踏まえ、ビットコインの潜在性を「兆ドル規模」と評価していました。
「販促ギミック」と笑われたことが、「巨大な機会」のシグナルに
ウッド氏は当時を振り返り「多くの人がこれを単なるマーケティング・ギミック(販促上の小細工)だと思っていた。その時こそ『何か大きなものに乗っているかもしれない』と確信した」と語っています。コントラリアン(逆張り)型の投資哲学は、市場の大多数が否定する局面でこそ長期的な構造変化を見抜くチャンスがあるという信念に基づくものです。
ARKが初ポジションを取った2015年夏はギリシャのEU離脱が現実味を帯びていた時期で、ウッド氏は「危機の見出しが出るたびにビットコインが上昇する。リスクオン資産でもあり、リスクオフのヘッジでもある」と当時すでに評価していました。当初は機関投資家向けに直接保有させる手段がなく、ARKはGrayscaleの「GBTC」経由でエクスポージャーを得る形を選んでいます。
「ビットコインはグローバル通貨システムを所有」、DeFiは4強で勝負
10年経った2026年現在の市場マップについて、ウッド氏は「我々にはグローバル通貨システムが存在しており、それがビットコインだ。ビットコインがその領域を所有している」と評価しました。一方DeFi領域については「イーサリアム、ソラナがその空間を走り、Hyperliquidが挑戦者として頭角を現している」と整理しています。
ARKは実際のポートフォリオでも、ビットコイン・イーサリアム・ソラナ・Hyperliquidを「ビッグ・フォー」と位置付けており、SolanaエコシステムのdApps(分散型アプリ)であるJupiterやSolmateにも配分を進めているといいます。一部のプラットフォーム提供者から関連ETFの保有が認められない場面に備え、ピュアプレイ(純粋型)のエクスポージャーを併用する形です。
BlackRockの「転向」が決定打、最大の驚きはステーブルコイン
機関投資家の参入を加速させた要因として、ウッド氏はBlackRockのCEOであるラリー・フィンク氏の認識転換を挙げました。「世界最大の運用会社のリーダーがビットコインを否定する側の代表格だったが、彼の転向は極端で、決め手は『あらゆるものがトークン化される未来』というビジョンだった」と振り返っています。同社の機関投資家向け技術プラットフォーム「Aladdin」を経由したことで、フィンク氏の方針転換が業界全体に波及効果を持ったとしています。
また、ウッド氏は4月27日にBinance創業者のチャンポン・ジャオ氏(CZ)との対談ポッドキャストを収録しており、「両者にとって最大の驚きは、法定通貨に裏付けられたステーブルコインの進化だった」と一致したとコメントしています。当初ビットコインが担うと想定されていた新興国の決済需要は、現在ではTetherのUSDTやCircleのUSDCなどのステーブルコインが「TradFi(伝統金融)からDeFiへの橋渡し」として機能している構図です。
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2030年強気予想は150万ドル、「強気相場はまだ続いている」
ARKの公式価格見通しについてウッド氏は「2030年ベースケース73万ドル、強気シナリオ150万ドル」と再確認しました。現在の7万5,000ドル前後という水準については「底打ちプロセスの最中。50%下落は厳しいが過去の85〜95%下落と比較すれば勝利だ」と分析しています。
ARKのオンチェーン分析担当デイビッド・プエル氏は絶対的な底値レンジを5万〜5万5,000ドルと提示しているとされます。ウッド氏は「ビットコインの強気相場はまだ続いている。流動性の改善が次の上昇トリガーになる」との見方を示しました。
なお、2024年の「円キャリートレード崩壊」局面で発生したBinanceでの自動レバレッジ清算(オートデレバレッジ、約280〜300億ドル規模)について、ウッド氏は「Binanceが原因ではない。ソフトウェアの不具合が起点で、複数の取引所をまたいでヘッジしていると思っていた投資家のヘッジが機能しなかった」と取引所側を擁護する見解を示しています。
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「2015年の嘲笑」から10年で世界最大級の運用会社が顧客にビットコイン配分を推奨し、米国政府が戦略的ビットコイン準備金を保有する時代に変わりました。ウッド氏の発言は、長期的な構造変化を見るうえで「現時点の懐疑」がしばしば次の機会のシグナルになるという投資哲学の再確認にもなっています。
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記事ソース:The Rollup























































