テザー、Q1純利益10.4億ドル|KPMGによる初の本格監査も

テザー、Q1純利益10.4億ドル|KPMGによる初の本格監査も

引用元: Mehaniq / Shutterstock.com

世界最大のステーブルコイン発行企業であるテザー(Tether)が、2026年第1四半期に約10億4,000万ドルの純利益を計上したことを発表しました。仮想通貨市場全体が下落基調にあるなかでの増益決算で、同時に同社が長年求められてきた本格的な監査が2026年第1四半期に開始されたことも明らかにしています。

テザーはまた流通中のステーブルコイン(USDT)の総額に対する準備金バッファ(過剰担保部分)が過去最高となる82億3,000万ドルに達したと報告しました。準備金総額は約1,920億ドル規模で、その大半となる約1,410億ドルが米国債で保有されているとされます。



KPMGによる初の本格監査

注目されるのはテザーがついにKPMGによる本格的な監査を開始したと公表した点です。

これまで同社の準備金開示は、Big Four(4大会計事務所)による監査ではなくイタリアのBDO Italiaなどによる「アテステーション(証明書)」に依存しており、業界内外から「真の監査ではない」との批判を受け続けてきました。

テザーのKPMG監査開始と過去最高の準備金バッファ確保は米国でステーブルコイン規制(GENIUS法)が施行された後の競争環境を意識した動きでもあります。米国ではCircle(USDC発行)とPayPal(PYUSD発行)が規制適合型ステーブルコイン市場を主導しており、テザーが米国市場に本格参入するためには会計透明性の向上が前提条件とされてきました。

テザーの今回の四半期決算と監査開始は、この構造変化の中での同社のポジショニング戦略の現れといえます。

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