【今日のマクロ経済】28日ジャクソンホールを前に様子見。ウォーシュ議長「検討すら始めていない」

2026/08/24・

よきょい

【今日のマクロ経済】28日ジャクソンホールを前に様子見。ウォーシュ議長「検討すら始めていない」
ct analysis

8月24日現在、市場の関心は28日のジャクソンホール・シンポジウムに集中しています。ウォーシュFRB議長が同会議で初の基調講演を行いますが、議長自身が7月のFOMC後の記者会見で講演内容について「検討すら始めていない」と述べ、広範なマクロ経済の問題提起などについて話す可能性も示唆していました。目先の金融政策のヒントが出るかどうかは不透明感が強く、市場は様子見ムードに入っています。

先週末の米国市場では8月の購買担当者景気指数(PMI)が公表され、サービス部門が56.8と2024年12月以来の高水準を記録しました。株式は上昇した一方、インフレ圧力の持続が意識された債券市場では利回りが上昇し、対照的な反応となっています。仮想通貨は週末にかけて高値を更新した後にやや冷却し、ビットコインは74,000〜78,000ドルの荒い値動きとなりました。

📈 主要指標(8月24日)

銘柄直近価格トレンド一言コメント
S&P 5007,674.37上昇PMIの強さを好感し+0.43%と反発。ただしSOXはマイナス圏で半導体は冴えず
日経平均66,016.36円下落原油高と米小売株安の波及で-0.30%と反落。銀行株は金利先高観で堅調を維持
金(Gold)$4,600〜4,620/oz保合い4,600ドル台で高値圏を維持。週末も堅調で急騰後の水準がしっかり定着
原油(WTI)$86.6〜87/bbl保合い86〜87ドル台で高止まり。中東の経済圧力強化を織り込み下値の堅い推移が継続
BTC$74,000〜78,000保合い週末に高値を更新した後やや冷却。4,000ドル幅の荒い値動きで方向感を模索
ETH$2,300〜2,500保合い2,500ドルを試した後に押し戻される展開。上昇後の値幅拡大が鮮明になる局面
SOL$90〜96上昇一時96ドルまで上昇し節目の100ドルが視野に。8月中旬から20ドル超の上昇
XRP$1.40〜1.50上昇1.50ドルをうかがう水準まで続伸。前週の1ドル割れ寸前から最も強い戻り幅

📊 マクロ経済:本日の注目トピックス

① 28日ジャクソンホール、ウォーシュ議長講演の中身は不透明

今週最大のイベントは28日のジャクソンホール・シンポジウムです。ウォーシュFRB議長がここで初の基調講演を行いますが、注目すべきはその中身が読みにくいという点にあります。議長は7月のFOMC後の記者会見の際、この講演について「検討すら始めていない」と述べ、広範なマクロ経済の問題提起などについて話す可能性を示唆していました。

一方で、シンポジウム前に立ち上げた「タスクフォース」とコミュニケーションを取り、その内容が講演に反映される可能性も併せて示唆されています。つまり目先の金融政策に関するヒントが出るのか、それとも中長期的な枠組み論に終始するのか、現時点では判断がつきません。何らヒントが出ない可能性も十分にあります。

いずれにせよ、通過するまでは様子見ムードが広がる公算です。21日のドル円相場は小動きで、欧州市場序盤に一時158円30銭台まで下げる場面もありましたが、その後は下げ幅を縮小して159円ちょうど付近で週を終えました。本日の予想レンジは158円50銭〜159円40銭で、目立ったイベントもないことから小動きが見込まれます。



② PMIサービス56.8で株高と金利上昇が同居

21日発表の8月米PMI速報値は、サービス部門が56.8と2024年12月以来の高水準となりました。米景気の底堅さが確認された形ですが、株式市場と債券市場の反応は正反対でした。株式は景気の強さを好感して主要3指標が揃って上昇した一方、債券市場ではインフレ圧力の持続が改めて意識されて利回りが上昇しています。

この分裂は先週から続く構図の延長線上にあります。ベッセント財務長官による長期国債買い戻し拡充策が発表された後も、財政赤字拡大やインフレ高止まりへの懸念は根強く残っています。市場では財務省がさらなる買い戻し拡大や発行年限構成の見直しに踏み切るとの観測も出ていますが、長期金利上昇を反転させるには不十分との見方が多数です。

より構造的な問題として指摘されているのが、長期債の買い手が減少しているという点です。財政悪化懸念、AI投資に伴う大量起債、インフレの粘着性が重なり、長期国債へのリスクプレミアムは上昇を続けています。30年債利回りが高水準圏で推移しているのは一時的な需給要因ではなく、買い手の構造変化が背景にあるということです。日本市場でも国内外の物価上振れや財政拡張への警戒感から投資家の慎重姿勢は変わっておらず、日銀の利上げペース加速観測も相場の重しとなっています。今週は氷見野副総裁の講演があり、28日には2年国債入札が予定されています。

③ 米カナダ通商協議が決裂、50%関税とBTCの週末調整

週末には通商面でも動きがありました。カナダと米国の通商協議が決裂し、米国がカナダに追加関税50%を発動、カナダも9月8日から報復関税を発動すると発表しています。これを受けて早朝からカナダドルが売られており、関連報道は当面のカナダドル相場の波乱要因となりそうです。中東での経済圧力強化と合わせ、通商・地政学の両面でインフレ要因が積み上がる形です。

仮想通貨市場は週末にかけて高値を更新した後、やや冷却しました。ビットコインは74,000〜78,000ドルと4,000ドル幅の荒い値動きで、金曜日に79,500ドルまで到達した勢いはいったん一服しています。イーサリアムは2,300〜2,500ドル、ソラナは90〜96ドル、XRPは1.40〜1.50ドルで、いずれも上昇後の値幅が拡大している状態です。

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