米利下げとゴールドの相関性から考察する今後のビットコインの価格予想
2019/07/30・
Crypto Times 編集部
ニュース
ビットコインですが、相変わらず出来高もあまりなく上下に髭をつける値動きが続いています。Tether裁判も結論は先延ばしになり、次はFOMCの利下げにどう反応するかが注目されています。
FOMCとは、アメリカ合衆国の金融政策の一つである公開市場操作(国債買いオペなどを通じて金融機関の資金需給を調節すること)の方針を決定する委員会のことです。
FOMCでは金融政策の調整を行っており、今回は利下げをするという風にみられていますが、それがクリプトマーケットにおける影響を過去の利下げ局面から考察してみました。
利下げ局面では一般的にはドル売りやゴールドが買われると言われております。先日考察したようにビットコインの価格とゴールドの価格には相関性がありました。
そのため、今回の利下げによってまたビットコインの価格も上昇するのでは?と言われておりますが、果たしてそれは本当なのでしょうか。今までのFOMCの利下げとゴールドの価格との相関関係を調べてみました。
今までの歴史で利下げをした時期は下記の5つありました。
- 1989年6月5日
- 1995年7月6日
- 1998年9月29日
- 2001年1月3日
- 2007年9月18日
この時期のゴールドの価格を見てみます。
トレンドなどにもよる部分ももちろんありますが、利下げをしたからといってゴールドの価格が上がっているわかではないことがわかります。
この利下げというものも大きく分けて2つ存在しています。
- 連続的で大幅な利下げ局面(①④⑤のケース)
- 少数回の小幅利下げ局面(②③のケース)
2ではあまりゴールドにも影響がありません。そして今回の利下げは2のような形になるのではないかと言わております。
そういった点からも今回利下げが行われたからといってビットコインの価格が上昇するという根拠としては薄いのではないでしょうか。
もちろんどう価格変動するかはわかりませんが、現状その根拠のみを理由にビットコインのロングポジションを取るというのは無謀に思えます。